そこに咲く一輪の

SS投稿投稿掲示板より。


1    %  [id : 7t1nEWOP] [2016-12-08(木) 16:20:43] 削除依頼



ーー百合。

2 %  [id : 7t1nEWOP] [2016-12-08(木) 16:21:45] 削除依頼

そのまま百合のおはなしです。のーんびり進めていこうと思います。

3 %  [id : 7t1nEWOP] [2016-12-10(土) 00:05:23] 削除依頼

『とりあえずの約束』



「ねえ、由美」

 はっとした。彼女に声をかけられて、初めて自分が呆けていたことに気づく。

「なあに?」

 その声すらもまだ寝ぼけているようだった。がらんどうで、あまい。
ーー砂糖菓子のようでイヤだな。覚めない思考のなかでぼんやりと考える。

「あのね、時々おもうことがあるの」
「ちぃたち、いつまでこうしていられるんだろーって」

 いつまで、って。そんなことは知らない。私はそんな先のことを予測できるほど聡明じゃないよ。なんて、言うのはまずいかな? どう答えるのが正解なんだろう。頭のなかで彼女の言葉がぐるぐると渦巻く。

「……意味わかんない」やっとこさ絞り出したセリフである。「ちーちゃんと私は、ずっと一緒にいるんじゃないの?」

 しばらくの間沈黙が続く。これぞ100点満点の解答だろうと思っていたが、予想が外れたようだ。空間に糸を張りつめたかのように重くて、透明な空白。
 1分は経っただろうか。口を開いた彼女の瞳は、寂しそうに笑っていた。

「由美は純粋だね。えへへ、ちぃも由美とはずうっと一緒にいたいっておもうよ。でも、そんなの続くはずがないんだぁ。だって、由美もちぃも、女の子だから」

 女の子だから。なぜだろう、その言葉に胸がズキンと痛んだ。考えたこともなかったな。女の子だから、だめなのか、どうして。数秒考えてもみたが、それらは脳で考えるよりも彼女の表情から彼女がなにを欲しているのかを察する方が、ずっとずっと容易かった。あぁ、そっか、今は理屈なんて必要ないんだ。

「それでも、私はちーちゃんが好きだよ」

 それはほんの小さな慰めであり、それと同時に大きな愛の告白でもあった。

「終わりなんて私やちーちゃんが決めることだよ。だから、そんなの望まない限り永遠にこないの。女の子だって同じだよ。たしかに、世間から見た私たちは少しおかしいのかもしれない。奇異な目で見られるかもしれないね。だけどちぃちゃん、私は全く気にしてないよ。上手に言えないけどさ、その、今はとりあえず好きのままでいいんじゃないかな。ちーちゃんが好き」

 ちーちゃんは泣いた。

4 %  [id : 7t1nEWOP] [2016-12-10(土) 00:06:06] 削除依頼

需要があるかは分かりませんが、ちーちゃんの名前は智里(ちさと)です。

5 %  [id : sM4TOoHA] [2016-12-11(日) 18:50:39] 削除依頼

『とりあえずの約束※』




「ねえ、由美」

 はっとした。
 彼女に声をかけられて、初めて自分が呆けていたことに気づく。

「なあに?」

 その声すらもまだ寝ぼけているかのようだった。がらんどうで、あまい。
 ーー砂糖菓子のようで嫌だな。覚めない思考のなかでぼんやりと考える。

「あのね、時々おもうことがあるの。……ちーたち、いつまでこうしていられるのかなぁ」

 いつまでと聞かれても、そんなことは知らない。
 私は未来を予測できるほど聡明じゃないよ。なんて、答えるのは反則かな。
 その答えの正解を見つけることはなかなかに難しく、しばらくの間フリーズしてしまった。
 頭のなかで彼女の言葉がぐるぐると渦巻く。

「意味わかんない」やっとの思いで絞り出したセリフである。「ちーちゃんと私は、ずっと一緒にいるんじゃないの?」

 長い沈黙が続く。
 これぞ百点満点の解答だろうと慢心していたが、予想が外れたようだ。
 空間に糸を張りつめたかのように透明で、重い空白。
 長い時計の針が右に動くと同時に、彼女はゆっくりと口を開いた。その瞳は寂しそうで、口には儚い笑みを浮かべている。

「由美は純粋だね。えへへ。ちーもね、由美とずうっと一緒にいたいっておもうよ。でも、そんなの続くはずがないんだぁ。だって、由美もちーも、女の子だから」

 女の子だから。
 何故かは分からない。分からないけれど、その言葉を聞いて胸の辺りがきゅっと締め付けられるように痛んだ。
 そういえば、考えたこともなかったな。
 女の子だから、だめなのか。どうして。
 数秒考えてみたが、それは頭で考えるより彼女の表情から彼女が欲しているものを察する方が、ずっと容易かった。
 あぁそっか、今は理屈なんて必要ないんだ。

「それでも私はちーちゃんが好きだよ」

 まるで見当違いな慰めだが、それは同時に大きな愛の告白でもあった。
 愛の告白ともなれば、威力は大きい。

「終わりなんて世間が決めることじゃないよ。だから、そんなの望まない限り永遠にこないよ。たしかに、傍から見た私たちは少しおかしいのかもしれないし、奇異な目で見られているかもしれないね。だけどちーちゃん、私は気にしてないよ。全く気にしてないかと言われれば嘘になるけど。えっと、上手に言えないけどさ、今はとりあえず好きのままでいいんじゃないかな。ちーちゃんが好き」

 ちーちゃんは泣いた。




※手直しです……うう。後から文のおかしさに気づきました。以後気をつけます、すみません。手直しの手直しはありませんが、他にもおかしいところがあれば教えてくださると嬉しいです!

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