居場所と好意1コメント

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2016-11-16(水) 11:01:38 [削除依頼]
 友人10人弱と遊びに行った帰り、ある飯屋に寄った。そこではみんな炒飯を頼み、満足して食べていたが、いざ支払いの段階になると値段が法外に高いことに気付く。1食1万円程度だと思っていたのに10倍の10万円だとレジの女の子が言う。10万円もする理由を俺が聞いても向こうははぐらかすだけであった。友人の1人から「このお店ヤバいよ。これ以上いざこざになると、バックのヤクザとか出てくるんじゃないかな。××頼むから警察まで助け求めに行ってくれない?」俺は了解し、店を出ようとすると、もう一人俺についてきてくれる子がいた。彼女とは今日一緒に遊んでいたはずなのに名前は知らなかったし、今日初めて喋った気がした。
 俺たちが食べていた飯屋は俺の地元から少し外れたところにあったが、街に戻るまでの道は分かっていた。道すがら彼女と話していると、どうやら彼女は俺に好感を持っていることが分かった。好感というと生ぬるいかもしれない。もっと全幅の信頼を寄せてくれている気がした。「良い子だな」と思いながら、歩いているとついに街にたどり着いた。けど、僕の知ってる街とは違う。僕はいつもと違う道から街に戻ってきたのかと思い、とりあえず一番近くのお店に入って、「ここは〇〇ですか?警察近くにありますかね?」と尋ねると、愛想の良い40代の夫婦が「ここは〇〇じゃないよ。〇〇はこの道をあっちに行くんだよ。」と親切に教えてくれた。僕たちは礼を言って元の道を戻った。彼女は僕が道を間違えたことをなじることもなく、行きと同じように仲良く戻った。
 分岐点まで行くと彼女は「こっちだよね」と歩き始めた。正直に言うと、僕にはここがどこだか分からなかった、確かに行きにも通った分岐点だし、今まで何度も通ったことがあるはずなのに、改めて道を見回してみると、どの方向に進めば街にたどり着けるかよく分からない。とりあえず彼女についていくと(僕にはその道がさっきと同じ道のような気がした)また街についた。1回目とは違う入口から入ったみたいだけど、ここが同じ街であることは分かった。「また戻ってきてしまった。早く警察に行かない友人達が困る」と思った僕は、手あたり次第3人程に「〇〇って街知ってますか。そこに行きたいんですけど」と尋ねて回った。だが、彼らは「〇〇って違う県じゃないかな。」と言い出す始末。僕は途方に暮れた。彼女と一緒にもう一度分岐点に戻ることにする。自分の地元に戻る道も忘れてしまった僕と、彼女はお互いの手を握りながら来た道を戻って行った。
 そこで目が覚めた。夢であることにホッとするとともに、僕はあることに思い至る。「僕が街に戻れなかったのは彼女のせいなんじゃないか」「彼女と別れれば、僕は地元に戻れて警察を連れて友人を助けることが出来たんじゃないか」そこまできて僕は困った。友人は確かに友人だが僕は彼ら(彼女ら)を信用していない。でも、彼女のことは信頼出来る。彼女と別れてまで、現実に戻る必要があるのか。戻らなければいけない積極的な理由が僕の中にはない。僕は僕のアイデンティティをこうも簡単に疑われてしまった。
 2つの世界は質から言えば同等の重さを持っている。確かに友人がいる方が現実で、彼女がいる方が幻想の世界かもしれない。でも、彼女と辿り着いた街は、現実世界と同じルールで回っているように見えたし、そこで完璧に幸福な人生が送れると約束されているわけではない。もっと言えば彼女の全幅の信頼だって一生続くと感じていたわけではない。ただただ今この瞬間、現実世界にはいなかった、僕に信頼を寄せてくれる人がいる。という条件において僕には積極的に戻る理由を持っていなかった。
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