飴森くんとパラノイア19コメント

1 東雲 id:hf7Cpqw1

2016-02-28(日) 17:16:02 [削除依頼]


 
どう足掻いても壊れたらしい
  (ようやく望みが叶うらしい)
  • 2 東雲 id:hf7Cpqw1

    2016-02-28(日) 21:04:43 [削除依頼]


     
    case1.
     
     
     俺には三人の弟がいる。

     歳が一つ下の双子と、俺と二歳離れた弟が一人。一つ下の双子は面白いくらいに正反対でありソックリでもあり、仲が良くて仲が悪い。

    「兄貴、おはよう。休みになると相変わらず遅いな」
    「お前が早いんだよ! 休みの日くらい12時まで寝ててもいいんだよ」
    「相変わらずクソだ」
    「俺お前のお兄ちゃんね」

     こいつは双子の兄の方のリュー。サッカー部で一年の時からトップ下を任されている、いわばエースであり、むかつくけどスポーツ万能な俺の弟。女子の好きな容姿をも兼ね備えているのだから天は二物を与えずっていうありゃ、嘘だ。おまけに爽やかな青少年として通っているんだからお兄ちゃん色々と叫びたいよ。

    「仕方ないよ、兄さんは女子にだけ王子様のスカスカ野郎なんだから」
    「っておい、お前もか。俺一応お前らのお兄ちゃん!」

     話に横槍をブスリと入れてきたのは双子の弟のみかどだ。こいつはテストでは常に首位をキープしている勉強に秀でた思いっきりの優等生。小さい頃から俺とリューの後ろをついていく大人しい性格ではあったが、俺たちのやんちゃな遊びにも付き合っていたためそこまで運動能力は低くない。こいつもまたクールで端正な顔立ちが印象のイケメンの類で男子の敵が多いヤツだ。

     リューとみかどは二卵性双生児として誕生したからかそこまで似ていない。だが2人がスポーツのチーム分けで同じになると驚くほど息がピッタリでそれはもう最強コンビだった。
     
     できる弟を持つとお兄ちゃん困っちゃうよ。

    「あれ、そーいや茜は?」
    「どうせ公園でしょ。ベンチでくだらない本でも読んでるんだよ」

     興味がなさそうに本をめくりながらみかどが答える。
     まぁ確かに、あの末っ子は何を考えているのか分からない。ある日突然フードを被りだし、『人を5分で呪う方法』なんてどこからどう見ても危ない本を持つ、いつの間にか危ないヤツになっていた。

    「ふーん、楽しいのかね」

     テーブルに置いてあったせんべいを噛み砕く。少し湿っていて味気ない。

    「さぁ。そんな楽しさなんて見出したくないけどね」
    「おま、言うねぇ」

     辛辣なコメントを残し完全に自分の世界に入ってしまったらしい三男はそれでも末っ子がいなくなったら一番心配するのに違いない。末っ子がご飯の時間になっても帰ってこなかったら真っ先に探しに行くのはいつだってこいつだ。

     

     まぁ、あいつが唯一の弟だもんな。

     
  • 3 東雲 id:hf7Cpqw1

    2016-02-28(日) 21:08:20 [削除依頼]

     




     

     8時になった。しかしまだ茜は帰ってこない。
     よく鬱蒼とした木がある公園のベンチに座っているのを見かけた。後ろ姿だったけれど、毎日のように被っているフードパーカーの色は確かにあの弟のものだった。声をかけようにもその背中がなぜか拒むように壁を作っていて話しかけないでほしいと訴えているように感じた。
     勉強しかしてこなかった自分だけどそれが分かったのはやはりこの弟がただ一人の弟だからなのかもしれない。結局それからは声をかけようとすらしていない。

    ……にしても遅くないだろうか。


    「兄さん、」
    「わあってるよ。行ってこい」

     柔らかく目を細め、頬杖をついた兄さんはまるでオレが言うのを待っていたみたいに笑っていた。この人のこうやってなんでも見透かしている感じがむかつく。
     普段は女の子に目がないチャラ男のくせに、こういうときに長男をする狡い人。

    「一発殴ってきていいぞ。お兄ちゃんが許してやる」

     おどけたように兄さんは言ってオレの頭をくしゃりと撫でた。そうして、同じく居間にいた龍に顔を向ける。

    「リュー、お前も行け。もし茜が抵抗したらみかど一人じゃ無理だろうから」
    「兄貴が行きゃいいじゃん」
    「えーやだよ。めんどくさい」
    「おいてめえ長男」

     兄さんはやっぱり兄さんだったか。長男らしいと思ったらすぐこれだ。

    「まぁまぁ、今日のご飯当番俺だろ? 茜が帰ってくるのに合わせて作ろうと思ってたんだけど帰って来ねぇから今からご飯作る。だからお前ら行ってよ」
    「ったく、ちゃんと間に合わせろよ」
    「ったりめーだ」

     

    にしし、と得意そうに兄さんは笑った。

     
  • 4 東雲 id:hf7Cpqw1

    2016-02-28(日) 21:13:20 [削除依頼]

     





     

     公園に着くと、隣で帝(みかど)が「……いない」と呟いた。焦っているのか、はあはあと荒く、肩で息をしている。

    「公園の奥の方にいるんじゃねーの」
    「いや、いつも入口のベンチに……まさか」

     なんとなく、隣でハッと息を呑んだ帝の考えていることが分かった。こういうとき双子は便利だ。無駄な会話をせずに済む。

     無言で公園の奥へと進むと入口からは鬱蒼とした木が邪魔して見えなかったものの、少し見通しのいい広場があらわれた。といっても暗いからそんなに見えはしないんだけど。

    「……龍」

     暗闇の中、ぽつりと零される音がやけにこびりついて離れない。

    「……ああ、」

     短く返事をし、暗闇の中で慣れてきた目が辛うじてとらえた光景に奥歯を噛みしめる。

    「久しぶりにコンビ復活しようか」
    「そうだな。にしても人数、多くねーか」

     そこでふと、目の前で俺たちの弟に暴力をふるっていた数人がこちらに気づいた。

    「お? お迎えが来たぜ。根暗ぼっちくん」
    「…………に、さ」
    「おいおい兄チャンの登場かよ、過保護なこったあ」

     アヒャヒャと目の前の男が高く笑い、周りから不愉快な笑いが漏れる。

    「ごめ、なさ……兄さん」

     久しぶりに見た、フードの下の顔は、涙と血でぐしゃぐしゃになっていた。

    「……龍」
    「はいはい。後ろ頼むわ」

     声のトーンが徐々に下がってきている帝は冷気をまとっていた。正直怖い。

    「あれれ、俺らと一戦ヤんの?」

     目の前の男はそう言って、不気味な嗤いを浮かべた。なぜか嫌な予感がしてぞわりと鳥肌が立った。

     
  • 5 東雲 id:hf7Cpqw1

    2016-02-28(日) 21:16:28 [削除依頼]

     





     

    「んだよあいつら、おっせーなぁ」

     ちらりと時計に視線を投げればとっくに短い針は9を指していた。テーブルに並べて終えたご飯を目の前にしているのは俺だけ。

    「しゃーない、お兄ちゃん寂しいから迎えに行ってやるか、」

     ぽきり。指の鳴る音が誰もいない居間に響いた。

     
  • 6 東雲 id:hf7Cpqw1

    2016-02-28(日) 21:20:19 [削除依頼]

     





     

     僕には三人の兄さんがいる。

     かくれんぼでいつも僕を見つけてくれる帝兄さん、木に登れなければ手を差し伸べてくれる龍兄さん。二人は双子で一見似ていないけど息がピッタリで学校でも人気者だ。僕の憧れだ。

     一番上の長男は女子に目がなく、女子だけには紳士であるという人間としてクソなヤツだった。「兄弟四人の中に一人も女の子がいないってなんなんだよやってらんねー」とよく言っていた。学校をサボったりはしないけど、顔だけが無駄にいいだけの兄だった。

     それでも、あの人に撫でられ抱きしめられるとこんな僕にも居場所があったのかとホッとしたものだ。

    「この二人もザコだな、弟を人質にとりゃ無抵抗。とんだ過保護だ」

     頭上で高らかに笑う声がする。元はと言えばこいつらに絡まれた僕が悪くて、兄さんたちは助けようとしてくれただけだ。むしろ巻き込んで申し訳ないくらいだ。

     やはりというか、長男は来なかったけれど。

    「(…………まぁでも来なくてよかった)」

     これ以上巻き込みたくないし、あの人に借りを作りたくない。後々厄介なことになりそうだし。

    「こいつらから金巻き上げてトンズラす……ぶっ」

     不意に自分の体が軽くなった。何事かと顔を向ければ、僕の上に乗っかっていた男が吹っ飛んでいた。

    「な、なにすんだてめぇ!」

     男が焦った声をあげ、見つめる視線をたどれば、そこからゆらりと現れたその人。

    「おーい、お兄ちゃん待ちくたびれたんですけど。せっかく急いで間に合わせたのにお前の方が間に合ってなかったなぁリューくん?」

    「うっせ……」

     にやり。いつもの調子で笑う長男は倒れている僕たちを見ても何の危機感も感じていないようだった。

    「ったく、ご飯冷めちゃうっての。これで貸し1な、覚えとけよお前ら。……んじゃまあ」


     


    ――――ここにきて初めて、長男から笑いが消えた。
     
    「いっちょ俺と遊んでよ。おにーさんたち」
     
     
     
     
  • 7 東雲 id:hf7Cpqw1

    2016-02-28(日) 21:24:57 [削除依頼]
     
      
      




     
     僕には一人の長男がいる。
     クソだけど最後にはいつも助けてくれる、頼もしくて、カッコいいけれど。

     
     

     怒らせると一番怖い勇兄さん。

     

     







    「っていう夢を見たんだよね」
    「どんな夢だよ。お前男になってんじゃねーか」
    「まぁまぁ、でもなかなかいい夢だと思うんだよ!」
    「僕はよくないね。なんで僕だけやられっぱなしで終わるのさ」
    「いいじゃん似合うよ末っ子」
    「殴るよ」
    「オレもやられて終わるし」
    「結局お前が得して終わったじゃねえか」
    「そりゃあたしの夢だから当然だろ」
    「納得いかねぇ……」
    「それじゃ、ここらで誰が一番強いか決める?」
    「お、いいね。あたし、蚊殺せるよ」
    「そりゃ弱いな」

     


    case1 end.

     
  • 8 東雲 ソラ id:6QiV.OO0

    2016-03-03(木) 22:55:00 [削除依頼]

     

    case 1 + .


    「んで、なんで最近フード被ったりとかワケ分かんねぇ本持ち歩いてんの」

     勇兄さんがにやにやとだらしなく頬を緩める。女の子と喋るときと、こういう自分が優勢になったときだけ露わになる表情。速攻殴りたい。だけど絡まれたことの発端である僕はそんな反抗も抵抗もすることなく、答えることだけが許された。

    「そりゃ……僕は兄さんたちみたいにすごくないから……」

     徐々にすぼんでいく声色。自虐的な台詞は自嘲的な笑いを誘うものだ。
     運動能力がずば抜けていい龍兄さん、頭脳では横に並ぶ者がいない帝兄さん。喧嘩が殺人レベルで強く最恐な勇兄さん。

     それに比べ特に飛び出た才能があるわけでもない僕はこの人たちの前だと個性なんてものは霞むも同然だった。兄弟は何かと比較の対象になる。それは双子に限らず歳が違っても少なからずまとわりついてくるものだ。
     長男を筆頭に僕らはそこまで人付き合いは上手ではないけど上三人は技術面において周りから認められているし(長男については喧嘩の)実力もある。僕には特技なんてものはないしコミュ力も四人の中じゃダントツのワーストワン。だから多分、逃げたかったのかもしれない。一人だけ取り残された、兄弟という貼り付けから。

    「あー確かに茜はすごくないな」
    「ちょ、兄さん」

     僕の言葉に納得な顔の長男を咎める帝兄さん。龍兄さんに至っては一言「さすがクソ」と呟いていた。

    「兄さんもっと長男らしいこと言えないの? 口を開けばクソが出るね」
    「何それクソが出るってう◯こじゃんきったねー」
    「本当だよお前がな」

     呆れ顔で帝兄さんが言うも、へらりと笑う兄さんはつい二時間ほど前、絡んできた男たちを一人で片付けた、あの非情な男と同一人物であるようには見えない。普段笑っているからこそ黒い部分が不意に流されると怖いものがある。
     そんな長男はだがしかし、ただ笑っていた。同情するような憐れんだ目でもなく、呆れたような困った色もなく、ただいつも通りに。……どことなく眩しそうに目を細めて。

    「でも茜にはほら、俺らにはない優しさがあるじゃん」
    「は?」

     予想だにしなかった長男の言葉。身構えてさえいなかった僕はもはや口を開けたままだったし龍兄さんも帝兄さんも惚けていた。特に大きなリアクションがないことに長男は頬を膨らませたけれど。僕は兄弟の中で群を抜いて暗いし、優しさなんてそんな明るい色は持ち合わせていない。はずなのに。長男はまるで全てを見通した全能者の顔をしていた。

    「優しいって……気でも狂ったの兄さんは」
    「茜、それは元から」
    「そうだったね」
    「だから俺お前らのお兄ちゃん」

     いい加減泣くよ、と鼻をすすってみせる長男は本当にあの喧嘩に明け暮れていた頃のヤツと同一人物なのか。人格者なのかうちの長男は。

    「だってお前、普通ならあーいうのに絡まれる前に逃げるだろ。それなのにトラブったってことはあいつらのしたことを見て我慢できなかったんじゃねーの」

     あいつらから何か守りたかったとか助けたかったとか、そんなとこだろ。
     まるで女の子は正義、といつもの口ぐせのような、それはそれは至極当然のように言った長男は。

    「優しいけど、人一倍寂しがり屋だよな」
    「……はは、」

     やっぱり長男なのだと再確認させられたようでもあった。
     その瞳は、いつの間にか棚の上の写真に向けられていて。

    「……さすが、勇兄さんだね」

     兄弟の前で敢えて本当の理由を言わない兄さんには、きっと一生敵わない。


     
  • 9 東雲 ソラ id:Dp.clZf.

    2016-03-15(火) 08:51:24 [削除依頼]

     

    case2.


     周りを浮遊する花弁を操りながらこっそりとため息をついた。全く、この目の前のどこをどう見たら制裁と言えるのだろうか。下手をしたら教師に呼び出されることもあるがそんなことに到底文句は言えない状況。反省文は免れないだろうか。何故、こうして風紀の乱れを正すために働いているというのに乱した輩と同じほどの罰を与えられなければならない。どれもこれも何もかも、自分の隣にいる同じく風紀委員のヤツであるということはうんざりするほど理解してはいるのだが。

    「ねぇ、ちょっとやりすぎ」
    「いやいや、野郎にはこれくらいがちょうどいいんだって」

     咎めたのに反省の色を見せず胸を張る能天気な頭を強めに叩いた。巻き添えにされる身にもなってほしいのだけれどそういうことに頭を回さないこの呆れた風紀委員のことだ。叩くくらいは許されていいだろう。

    「いって! 茜くんはあたしにやりすぎな注意の仕方をどうにかしろよ!」
    「馬鹿にはこれで十分。次名前で呼んだら撲殺するから」

     若干涙目になって震えている風紀委員を横目に、目の前で伸びている生徒たち一人一人の顔を確認する。最近風紀委員たちの間で特に注視すべき人物として名前が上がっていた者ばかりだ。こうもまとめて片付くと少し気持ちいい。

    「えーと、とりあえず監督室に転送する? あー、でもあたし転送系の魔法覚えてないや」

     ということでよろしく! となんとも無責任に仕事を押しつけてくるヤツに軽く殺傷系魔法でも発動させてやろうか、と考える。いや、呪術でもいいかもしれない。こんなヤツが自分の相棒という時点で色々終わっているのだから傷つけたところで今更な気もしてくる。

    「飴森勇、君はなんで白石龍と組まないの」

     詠唱の前にぽろりと落としてしまったそれを、果たして隣のヤツが拾ったかどうかは分からなかった。これくらいの疑念をこぼすのもまた、許してほしいものだ。
     実際、一年前も風紀委員をやっていたらしい飴森勇は白石龍と組んでいたという話を聞く。風紀委員は大抵二人一組で行動しなければならない。風紀を正すというのは風紀を乱している者を相手にしなければならないわけで、一人だとどうも分が悪い。かといって多すぎては人質にとられ、いいようにされるということもある。なので基本、風紀委員は二人で行動し活動することが義務づけられている。

    「さぁね、茜くんもしかしてあたしとやるの不満なのかい泣くよ!」
    「そういうとこがやりづらいよね」

     小さい呟きを耳聡く拾っていたこの不本意ながらも自分の相棒は、地面に現れたサークル状の文字盤に目を細めながら全くとんちんかんな答えをよこしてきた。

    「さすが茜くん、仕事早いね。今日のパトロールはこれで終わりでいいよね」
    「名前呼びそんなに楽しい?」
    「逆になんでやなんだ?」

     不思議そうに首を捻り出した相棒に真面目に構うのも面倒くさく時間が潰れるということで。

    「じゃあまた明日。後は委員長に報告よろしく」
    「あっ、移動する気か! せこいぞこの根暗フードマン!」


     移動系魔法で、早々と離れることにした。
  • 10 東雲 ソラ id:Dp.clZf.

    2016-03-15(火) 08:53:18 [削除依頼]

     

     自分の相棒は水を操る魔法に特化していて、それは結構オールマイティだ。水は気体液体固体など様々な形に姿を変える。雲にだって変わり、雨を降らせることもできる。水の壁を作ればたとえ銃で撃たれたとしても無効化できる力だってある。それに雷を操る、たとえばそう、白石龍なんかととても相性がいい。
     白石龍は電気系統の魔法を得意としていた。特に雷の威力がずば抜けているため雷鳴の龍なんていう二つ名まであるらしい。水気のあるところに雷は落ちやすいため、水の魔法に強い飴森勇とはいいコンビだったと誰か話していた。「あのコンビに近づけば雷が落ちる」と囁かれていたらしいのだけど飴森勇が何かしら白石龍の逆鱗に触れよく雷が落ちていたらしい。とんだ相棒だ。

     そんな現在進行形で僕の相棒は自分の得意魔法以外はあまり発動やら暗唱やらできないらしい。実技の成績だと模擬戦をやるため常に上位にはいるが、筆記の場合下から数えたほうが早い。
     よく「魔法使いは実戦で使えなければ意味がないもんね!」などとほざいているが言い訳にしか聞こえないところもある。


     そういえばそんな相棒と相棒になってもう一年も経つのか、と近くの花壇に目を向けた。

     
  • 11 東雲 id:/OijUFw0

    2016-03-24(木) 11:13:40 [削除依頼]




     踏まれていた。正しく言えば踏み荒らされた後だった。ぐちゃぐちゃに、それはもう無残な姿で、視覚的にも嗅覚的にも美しく好ましかったあの花たちは無惨にも上から圧をかけられ踏み潰されただけでほかの人から見れば価値のない雑草同然と化す。あれだけ、毎日欠かさず世話をしてきたというのに。


     土に種を蒔き、今か今かと発芽を待ち、ようやく蕾がつきだしていよいよその花弁が開いたとき、光の粒がまるで胞子のようにきらきらと零れ出た。魔法というものに頼らず、自らの手でゆっくりと命を育てるというのはなんとも難しく、なんとも言い難い喜びの感情が感嘆となって、ぽろりとため息が漏れたほどだった。
     魔法では到底創り出せないその一瞬の光景が、まさに触れたら壊れてしまう脆い魔法のようで、本当に息をすることを忘れた。

    「なんで、」

     とっくに萎えてしまった葉に、やり場のない手を添えた。一生懸命、それこそ魔法でなんでも済ませてしまおうとする自堕落な魔法使いより、ひたむきに今日を生きていた小さな命。それがいま、消えかけている蝋燭の炎のように揺らめき、そして根底は決して触れてはならない哀しみさえ感じた。

    「おーい、どーしたのそんなとこで。怪しげなフードマンくん」

     刹那。しゃがみこんでいる後方頭上、場違いでなんとも呑気な声が僕と“この子たち”の繋ぎを絶った。ああ、もうあの息をも忘れる感動と、僕の唯一の居場所は踏まれて、殺されてしまった。安らかで居心地のいい、癒しともいえる僕の世界は、もう燃え尽きてしまったのだ。

    「……なにそのだっさいネーミング」

     そっと亡骸を土に戻し、かけられた明るい声に苛立ちを隠すことなく、そして振り向きざまに上を見上げれば、憎らしいほどの満面の笑み。踏み荒らされた花壇と、しゃがむ僕を見れば大体の状況は理解できるはずなのに。目の前に立つこの人は、気遣うかけらさえ見当たらない。

    「えっ、ピッタリだと思うんだけど……。ねぇ、今日風強くない?」

     確かに、せっかくの満開な桜も今日は風がやたら強いせいか半分以上が趣もなく散ってしまっている。だけれどいまはそんなこと、特に気にかける大きな問題ではない。気にするところはそこではないのだ。

    「あのさぁ、見て分かんない? 面倒なことになりたくなかったらもういまの僕に話しかけないでよ」
    「じゃあいまじゃなかったらいいってこと?」

     ぱぁっと嬉しそうに笑ったその人は、じゃあまた来るよ、とひらひらと手を振って寮のある方へ去っていった。左側の道、あれは確か女子寮への道のはず。女子寮のはず。

    「……え、あれ女?」


     僕は幻影でも見させられていたんだろうか。いやはやまた来る、なんて言葉も幻聴だろうか。
  • 12 東雲 ソラ id:TaI/z6X1

    2016-06-11(土) 13:48:54 [削除依頼]




    「遅かったねーもう水ならあげちゃったよ」
    「……帰って」

     ぽたぽたとじょうろから流れている水を見、余計なことをするなという意を込めて軽く睨むと、眉尻を下げ少し悲しそうな顔をされた。その表情に多少戸惑う僕にも、良心というものがまだ残っていたのだろうか。

    「ちぇー、せっかくあげたのに」
    「……いらないお世話どうも。そんなことより種は植えたの」
    「ああ、うん。女子寮の監督、生物学の中山センセーだかんね。おっけいだったよ」

     まだ欲しかったら言ってね。そうにかりと笑い、じょうろを横に置いたその人の手は土まみれで女の手にしてはあまりにも汚すぎるものだった。それが自分がやらせてしまった要因ともなるといっそう間が悪い。
     
     黙りこくっている僕を置いて、その人は手を洗うこともせずにこちらに近づいてきた。

    「そういえばまだ名前言ってなかったっけ。あ、あたしは飴森勇。ゆうは勇気の勇って書くんだよねー、完全につける性別間違ってるよねあたしもそう思う」

     一人でうんうん頷いてひとしきり満足したのか「で?」とこちらに視線を流してきたので思わず「は?」と返した。いやいや、は?

    「君の名前。まだ聞いてない」

     聞いたところでどうにかなるわけでもないし名乗ってもなにかあるわけでもなかった。だから名乗らないという選択肢しか僕には最初からなかったわけだけど、そうはいかないのがこの飴森勇という人らしかった。
     昨日の今日でわざわざ僕のような人に構いにくる人なのだ。いずれ飽きると思うがいつまでもこうして待たれるのもそれはそれで面倒くさい。名前を言うのを渋れば余計に興味を惹いてしまう可能性だって大きい。それに、不本意ではあるけれど借りができてしまった。非常に不本意ながら。

    「……孤影、茜」

     一回しか名乗らないようにしてやるつもりだった。それで聞き逃したならもう言わないでハイおしまいと言えることができれば、なおよかった。そのためにも極力小さく、名前を呟いたつもりだった。のに。

    「ほぉん、茜くんかー。よろぴく」

     耳聡く音を拾っていた飴森勇は「女の子っぽい名前だねーヒュウ」といらぬ一言まで吐き出した。刹那、物理的に汚物を吐き出させたい衝動に駆られる。

    「……で、遺言は?」
    「あははー、とりあえずその拳そおっとしまおっかーあははー」

     言動には気をつけてもらいたいものである。
  • 13 東雲 id:yj6a1icO

    2017-02-19(日) 17:10:36 [削除依頼]
    >13


    引き笑いを浮かべ頬をぽりぽりと掻きながら、それでも飴森勇は立ち去らなかった。
    少しの哀しい色を瞳に滲ませて、ちらりと花壇に目を移す。飴森勇にとって昨日まであったあの花たちに特別思い入れはないだろうに、何故そんな顔をするのだろうか。怪訝に思ってその端整な横顔を眺めていると、ふっとこちらに目を向けた。ゆるりと桜色が揺れる。

    「茜くんは、復讐とかしようと思うの?」

    ふくしゅう。
    彼、否彼女の口からそんな言葉が出るとは思わなかった。まだ出会って日を1日跨いだくらいだけれど、嘘のないまっすぐな心を持っているであろうというのはなんとなくその人のオーラで分かる。僕の苦手とするタイプだった。

    復讐。
    花壇を荒らしたくらいで、なんて言うかもしれないが文字通り、僕にはあの花たちしかなかった。魔法よりも素晴らしい『魔法』に出会えた素晴らしさの息吹を奪われた悲しみを赦すのもどうにもし難いことだった。唯一の癒しの場所。拠り所。神聖な場所といってもよかった。いや、だからこそ。

    「別に、興味ない」

    そんな復讐でなんてもので塗り潰し穢してはいけない。なにより、そんなことをしてももうあの息吹は戻ってこないのだ。第一、荒らしたであろう奴らも分からない。

    「へぇ、やっぱり面白いね。あたしの思った通りだ」

    にんまり、と彼女は顔を歪めてわらった。悪戯を思いついたような、きらきらとした熱を瞳に宿していた。

    「じゃあもう一回、今度はあたしと一緒に咲かそうよ。あたしも見たいんだ、魔法を使わない魔法」
    「え、」

    目を見開く。……どうして、それを。

  • 14 東雲 id:yj6a1icO

    2017-02-19(日) 17:13:27 [削除依頼]
    >14






     朝の食堂は騒がしく、僕はたいてい隅の方でもそもそと食す。静かな始まりは実に理想的でありその日の僕の気分の大半が決まる。そしてそれは、ここ一年のところ実に最悪だった。

    「やっほう茜くん。昨日は転送魔法で逃げやがって大切な相棒が可哀想だとは思わんのかね!」
    「うっざ」

     今日も今日とて目敏く僕を見つけるとカタカタと食器を鳴らしながらこちらにやってきて僕の隣に腰を下ろした飴森勇は実に嬉しそうであるが、対照的に僕は全然嬉しくもなんともない。風紀委員以外は別段一緒にいたくもないヤツだ。

    「そういえば花壇の方、どうだった?」

     パンにハムを挟みながら飴森勇は僕に問うた。そこにいちごジャムを塗る奇行は相棒になって一年が経つが未だ理解できていない。理解したら終わりだ。

    「……出てないよ、なにも」

     飴森勇と出会った頃彼女が植えたという種からはまだ芽さえ出ていない。彼女は本当に種を蒔いたのだろうか甚だ疑問である。芽の様子を見にいくのは三日に一度の頻度で交互で行っている。

    「そっかあ、まぁゆっくりでいいよ。まだ時間はあるし」

     もぐもぐと頬を動かしながらのんびりと言う飴森勇。のんきなものだ。

    「きみ、ゆっくり食べてるとこ悪いけど、今日は一限から実習だよ」
    「げ! なにそれ早く言えよ!」

     急いで口の中に食べ物を押し込むその姿に口元を緩めてから、僕は席を立った。

     
  • 15 東雲 id:yj6a1icO

    2017-02-19(日) 18:44:58 [削除依頼]
    >15




     飴森勇は、その日実習に来なかった。
     講演は時々サボるけど実習は無遅刻無欠席だったのに実に珍しい。せめて遅刻してくるかと思ったけれど終わりの鐘がなってもとうとう姿を現すことはなかった。

     その後の授業にも来ることはなく、その度に先生は僕に彼女の事情を聞いた。先生にまでセットに思われていることがなんだか癪だったから「食い過ぎて寮で寝てます」と答えておいた。あながち間違いではないだろう、あの相棒のことだ。詰め込みすぎて腹痛でも起こしたに違いない。

    「ねぇ、今日も風紀委員の見回りだよね。飴森さんいないならオレが代わりに一緒に行こうか?」

     ふと声をかけてきたのは黒崎帝だ。彼は闇系の魔法に特化していて影を自在に操り、相手の影を支配することに長けていた。支配してしまえばその支配された人の肉体も支配される。肉体が影を支配しているという構図が逆になり、使い用によっては実に恐ろしいモノを携帯しているように思う。優等生は敵に回さないのが吉だ。
     黒崎帝は名前とかけて『影の帝王』なんて陰で呼ばれている。かげだけに。

    「……ありがとう、じゃあお願いするよ」

     正直飴森勇との見回りはうるさい。心底黒崎帝で助かった。厄介ごとが起こった時の指示も的確でサポートがしやすい。飴森勇なんて「背中はよろしく」なんていって飛び込んでいくものだからたまったもんじゃない。草木を操るこちらとしてはサポートよりも蔓で締め上げたい衝動を持て余している。

    「担当はどこなの?」

     黒崎帝の問いに北館、と答える。日の当たらない薄暗い教室には問題児がよくたむろしている。埃っぽいというのに、よくもまぁ溜まる気になるものだ。仕事が増えるので実にやめてもらいたい。大人しく寮に帰ってほしい。

    「北館か。……なら影がたくさんあるね」

     黒崎帝は、その優等生の名にそぐわない暗い影を落としてわらった。……道化師だ。


  • 16 東雲 id:yj6a1icO

    2017-02-19(日) 20:26:43 [削除依頼]



     わずかに瞳を泳がせた僕をちらと見て、くっくと笑った影の帝王は「君の影をとりゃしないよ、害はない限りね」と言ってのけたがどうだろう。是非ともそんな日がこないことを祈る。

    「そう言えば君らさ、」
    「君らって誰」

     あいにくぼっち歴イコール年齢を着実に更新している。黒崎帝は困ったように眉尻を下げた。

    「あーっと、飴森さんと孤影くんさ」
    「はあ」
    「ちょくちょく花壇に行ってるけど、あそこ何かあるの?」
    「……なんで」
    「や、だってなにもないのに。よく見かけるから」

     気になっただけ、となんでもないように言う。言葉通りただ気になっただけなのだろうが残念。それに答える前に仕事を片付ける必要ができた。

    「孤影くん、転送魔法の詠唱準備と天井から二本、太いのよろしく」
    「はいはい」

     まったく、君とやると簡単で助かるよ。
     先に行く背中を見ながら、その何処かに相棒の影を探している自分がいるのもまた事実だった。


    >16

  • 17 東雲 id:yj6a1icO

    2017-02-22(水) 22:09:04 [削除依頼]



    「孤影くんお疲れさま、飴森さんによろしくね」
    「……いや、ほんとにありがと……」

     記録をとり、確保した奴らの転送を終えると黒崎帝は涼しげに笑った。彼には無償で手伝ってもらったこともあり感謝しかない。表は優等生で通っているが、その実裏が黒いことを知ってはいた。それでもこういうところをみるとやはり優しいから、根底は優等生なのかもしれない。

    「そう気にしないでよ。あとで飴森さんに色々請求するだけだから」
    「さすが」

     とはいっても仮面優等生は健在だった。ストレス発散にもなったしね、とすっきりした顔で言われるとサンドバッグ代わりになった彼らに少し同情する。結局は仕事を増やして迷惑をかけているのだから、まぁ仕方ないのだろうが。

    「風紀委員ってメンドくさいよね。第一、委員ならフードとりなよ」
    「嫌だね」
    「まぁとったらとったで女子の風紀が乱れるか」

     くしゃりと黒い髪をかき上げる。さらさらとこぼれ落ちていくそれは透き通っていて綺麗だった。夏の夕日の淡いグラデーションを想わせた。優等生な彼もまた、端整な顔立ちをしている。

    「じゃあオレは行くよ。また明日」
    「ん」

     もしかしたら本当に、飴森勇は体調が悪いのかもしれない。女子寮には入れないけれど召喚でもしてやれば見舞いの品くらいは渡せるだろう。ここでヤツに恩を売っておくのも悪くない。あとで倍にして何か返してもらおう。彼女の無茶にいつも付き合っているのだ、これくらいは許されて然るべきだ。

    「あ、孤影くん」

     背を向け歩いていた黒崎帝は、ふっと立ち止まると何を思ったのかこちらを振り返った。丸い黒瞳が静かに瞬く。蒼く見えるほど澄んだそれはどこまでも終わりがないように思えた。

    「飴森さんを信じてあげて」
    「……え」

     唐突に意味深なことを、まるでため息をつくように吐いた彼は少しの諦めを含んだ涼しげな笑みを深めると、颯爽と角を曲がっていってしまった。文の繋がりを持たなかったそれは一体なにを伝えたかったのだろう。しんじる。あの暴君に近い彼女のどこをどう疑い、何を信じるのか。果たして今の僕に理解できただろうか。



  • 18 東雲 id:yj6a1icO

    2017-02-22(水) 22:18:22 [削除依頼]
     



    「いや、ただちょっと気になっただけだし……」

     手の中にある紙パックの野菜ジュースが汗をかく。結露だろうか、それとも手汗だろうか。召喚しようにも、本当に具合が悪くてより悪化してしまったらどうしようかなどと余計なことを考えてしまってはさらに違うことまで悶々と悩んでしまう。僕らしくもないことだ。

    「……頑丈だしいきなり呼び出しても大丈夫だよね」

     言ってみるもその頑丈なヤツが珍しく学校を休んだのだからそこら辺の境界線はあやふやなところであるけど。
     というか野菜ジュースでよかっただろうか。なんて思考を巡らせていた自分の視界の端に、見覚えのある姿がよぎる。

    「これでよし」
    「飴森、ゆう……?」

     それは花壇にしゃがむ、一見すると目立たないところにいるようだったがあまりにも見慣れすぎていてただの他人には見えなかった。今日授業に一切参加せず、予想であれば寮にいるであろうその人物。

    「え、あ……」

     彼女がこちらを振り向く。驚いたように見開かれた双眸がわずかに揺れる。いつもうるさいくらいに元気なその声音が震えるように揺れたことにも、彼女自身気づいているのだろうか。その彼女らしくない行動と表情に黒い何かが胸のあたりを支配し始める。いや、いまはそんなことどうだっていい。

    「……なにしてるの」

     急激に温度を失っていく音。ぴり、と空気が張り詰めるのが肌を通して分かる。僕の言葉に飴森勇は少しの間固まっていたものの、諦めたように手の中にあったもはや命のない花を捨てると肩を竦めてみせた。

    「なにって、そんなの孤影くんでもみりゃ分かるでしょ」

     こえいくん。彼女からは聞いたことのない音だった。その音は硬く、彼女のいつもの柔らかさはどこにも見当たらなかった。

    「それともフード被ってて見えないとか?」

     口の端が歪められているのが映った。途端、分かりやすいくらいにカッと頭に血がのぼる。今まで彼女にフードのことについて揶揄われたことはあってもちくりと刺すように言われたことなどなかった。

    「はァ!? バカにするのもいい加減にしろ! そもそも今日なんで授業サボったんだよ! こっちは心配して」
    「……心配? いらないお世話どうも」

     そのセリフが、彼女とまだ知り合った頃自分が吐いたものと同じだということに遅れて気づく。彼女はなにも言わない僕を見て、手についた土の汚れを払いながら冷笑した。

    「孤影くん、一年も芽が出ないの疑問に思ってたでしょ。ちょくちょく違う種蒔いてたの知ってるよ」
    「……んで、それを……」
    「そりゃあ全部、生えたのを見計らってあたしが抜いてたからね。いつか気づかれるかなとは思ったけど、まさかこんなに遅いとは思わなかったから油断してたよ」

     ハハハ、と乾いた笑いが鼓膜に響く。誰だ。目の前にいる、この冴え冴えとした絶対零度の表情を向けるこの人は。僕はこんな人、知らない。

    「まさか、最初に出会ったときに荒れてた花壇をやったのも、きみ……?」

     ぐしゃり、と紙パックが潰れる感触。ぼたぼたと地面に垂れていくのももはや気にならなかった。紙パックが生きていたなら、僕はいま絞殺していた。問いかけに、その人は目を見開いてひゅっと喉を鳴らした。そして少しの沈黙のあとに

    「……うん、そうだよ」

     そう言ってわらった。その表情は色々なモノが織り交ぜられているようで、なにを表しているのか読み取ることはできなかった。

    「……ねぇ、」
    「もう一緒に組むことは無理そうだね」

     冷淡で冷酷で冷徹に、それは言葉を遮るように発せられた。どこまでも酷く、どこまでも冷たいはずで、どこまでも突き放しているのに。それなのにくしゃりと頬を悲痛に歪めていまにも泣きそうな顔をしているその瞳にふっと相棒の影がちらついて。僕はどう声をかけていいのか分からなかった。
     

     確かに、それは飴森勇だった。


     
  • 19 ろの id:FZexoz2J

    2017-02-24(金) 00:33:48 [削除依頼]
    すいません……お話の途中遮ってしまってすみません! お邪魔します、一介のファンです

    元来あまり小説板に行かないのですが、このシリーズがすごい好きで、ときどき纏めて読ませて頂いています こちらのほうのSSもめっちゃ好きです!

    これからも応援しています、! まとまらない長文失礼しました;;
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