蜂蜜の王様46コメント

1 アリカ id:fyxb7Ty.

2009-07-01(水) 20:09:35 [削除依頼]
頭のなかで青が叫んでいる。
内臓は赤を漂っていた。
この凄惨さ。
あなたは目を背けたまま。
気づかないふりをしている。
あなたのその挙動ひとつで、わたしの体の中が
逆流して泡立つの。
黒い線で掻きむしられているように。
わたしの頭の中の青が吐き出されるのだ。
音もたてずに。
落ちていくのだ。
それを見てあなたは少し笑う。

さぁさぁ。
終曲を迎えるよ。
狭間に線を引いておくれ。
惑わされるようなら目は潰すよ。
ただ合図を待ちかまえているんだ。
あなたもわたしも。


【いちにのさん、で全て忘れて】
  • 27 アリカ id:bW9qLIW.

    2009-08-27(木) 00:16:24 [削除依頼]
    【恋は盲目】

    私の周りの友人達は地球上の全ての女子が皆おなじ
    ように恋をしているものだと勘違いしているようだ。
    私はこの愚かな勘違いをいまだに正すことができない。
    そして、彼女達の恋の熱というものに私はしばしば
    閉口してしまう。
    彼女達は自らの恋する者を一度たりともしっかりとその
    可愛らしい瞳で見たことがないのだろう。
    それとも彼女達はもとより見る気はないのだろうか。
    彼女達の恋の話ときたら、まるで夢物語のようで現実
    との間にそれはそれは深い亀裂が生じているのだ。
  • 28 アリカ id:Rq4RR/G.

    2009-08-30(日) 14:58:37 [削除依頼]
    【王様 2】

    王様は絵が好きでした。
    よく僕をモデルにして、眉間に皺を寄せながら
    スケッチブックに絵を描いていました。
    あまり王様は自分が描いた絵を人に見せたがり
    ませんでしたが、モデルの僕にはよく見せてくれ
    ました。王様はあまり絵が上手くはありません。
    でもとても優しい絵を描きました。鉛筆の線は
    柔らかな曲線を描き、いつも僕の隣には花を添えて
    くれました。
    絵のなかの僕は鏡のなかの僕よりも幾分ふくよかに
    描かれていて、僕の髪は金色の巻き毛なのですが、
    王様の描く少年の髪はいつも綿菓子みたいでした。
    僕はその髪が好きだった。王様の絵が好きだった。
    王様はいつも照れくさそうに絵をみせ、僕が必ずや
    この絵になにかしらの賞賛を与えてくれることを
    無邪気に期待していました。
    そして、僕はいつも期待通りでした。
    僕の王様はいつも青い瞳を細くして幸せそうに
    笑いました。
    たぶん、きっとこの世界の誰よりも僕は王様の笑顔
    を愛しているのです。
    だからいつまでも僕は王様のモデルをしていること
    でしょう。
    その下手な絵をいつまでも愛し、褒め称えるでしょう。

    死が二人をわかつまで。きっと。
  • 29 アリカ id:SEbNg5T1

    2009-09-04(金) 21:04:25 [削除依頼]
    女である私はいつも劣等感を抱いていた。
    女であることが恐ろしかった。不条理だと
    思った。男になりたかったのかもしれない。
    でも、そうではないと思う。
    男も同じように恐ろしかったのだ。
    なので長い間、私はどちらにも成りきれないでいた。
    十四歳の今、男子も女子も皆恋に心ときめかせ
    ていた。
    それをみつめながら私は、おざなりな猿芝居を
    見せられている気分になった。苛立ちを覚えた。
    そして、そう感じている自分にも苛立った。

    それよりも憎むべきは血の色!

    途絶えてしまう私の遺伝子。
    悲しいのではない少しばかり寂しいだけなの。

    【悪遺伝子】
  • 30 アリカ id:fMgTDWc.

    2009-09-13(日) 14:39:03 [削除依頼]
    【瞬間接着剤】

    くっついてしまった。
    あられもなく。
    くっついてしまった。
    きづかぬうちに。
  • 31 アリカ id:OWOBo24/

    2009-09-20(日) 17:47:53 [削除依頼]
    赤いリュックを買ってきた。
    ポケットがたくさん付いたリュック。
    これが有れば、どこにでもいけるような
    気がしたのだけれど。
    私はそこになにを入れて、なにを置いて
    いけばいいのかとうとう分からなかった。
    私は、ぼんやりと散らかった部屋の中で赤い
    リュックを眺めていた。外はもう秋の空気
    を漂わせていて、開け放たれたままの窓から
    ひんやりとした風が皮膚にまとわりついた。
    すると水と油みたいに分離していた私の体と床が、
    お互いの体温を近づけて、私は床に吸い込まれて
    いくのを感じた。

    眩暈と共に。

    私は空っぽだったと、気付いた。
    だから私は何も悲しくはないのだ!
    赤いポケットが空っぽだったとしても。

    【赤いリュックと私】

    何も無いということは、
    何かを入れる余地がある、ということ。
    入れるものが見つかればの話ですけれど。
  • 32 アリカ id:wp8oK9Y0

    2009-09-27(日) 00:03:56 [削除依頼]
    あの子が飛んでいく。
    わたしの手のひらをするりと抜けていく。
    あの子は両の手を大きく広げて、軽やかな
    ステップを踏む。
    そのたびに黒い髪がなびいて、揺れる。
    その髪は一本一本がまるで意志を持っているかの
    ようだった。こちらを挑発している様にも見えたし
    誘いかけて微笑している様にも見えた。
    ともかく彼女は自由自在だった。
    花畑の中で、わたし達は踊る。
    二人とも狂ったように踊って、狂ったみたいに
    始終笑っていた。
    今日は彼女の誕生日。ソプラノの産声と共に彼女が
    生まれてきた日。
    「おめでとう」
    わたしがそう言うと、あの子は照れたように笑う。
    その姿のなんて愛らしいこと!
    わたしは胸が締め付けられてしまって、それきり
    なにも言えなくなってしまった。
    わたしは彼女をみつめながら思った。
    この可愛らしい少女を瓶の中に入れて、一生眺めて
    いたいなあ、共に目覚めて朝日で彼女の顔をもっと
    よくみてみることができたらいいなあ、
    キスしまいたいなあ、このままずっと時が止まってしま
    えばいいのになあ。

    【このまま遠くに行ってしまいたいなあ】

    こんな事を言ったらあなたはきっと笑い飛ばしてしまう
    でしょうね。
    ああ、愉快。
  • 33 アリカ id:.xHLvua.

    2010-03-15(月) 21:52:17 [削除依頼]
    時々おもう。
    瞼の裏側に彼が黒く存在していることを。
    毎度感じる。
    私が彼を許したとしてそれが何になると言うの?
    何もかもが私の自己満足と偽善で、彼の思想を歪曲
    して安心して自己完結。ただの欺瞞を自己の中で昇華
    させて聖人気取りしているだけなのに。
    嗚呼、真の愛を勝ち取るには私はあまりにも早熟しすぎていた!
    彼を心から愛せないことがこの世で最も悲しい。
    細胞と性がそれを告げる。

    【ひとりよがり】
  • 34 アリカ id:wwwdSGQ1

    2010-03-19(金) 23:58:17 [削除依頼]

    歓喜。
    この世の全てが愛おしい。
    これまでの悲しみにさえ感謝してしまうほど。
    無間地獄からは抜け出せたのだろうか?
    誰にも失望はされていないだろうか?
    だめだ、思考停止。強制終了。
    これは薄闇の足音。きょうふしん。まさつりょく。

    お父さん。
    あなたのつくるものはおいしいです。
    私の糧すべてです。
    そして理不尽の象徴で、絶対的な力です。
    私の愛で、私の恐怖で、やすらぎです。
    いつも私を許して下さい。
    私の懺悔をどうか心から信じてください。
    私の遺伝子すべてを愛してください。
    どうか私に立ち向かう覚悟を。

    苦しみからの解放。
    それはいつだろう。
    大人になったとき?子供に戻ったとき?眠るとき?
    心から笑うとき?心から泣くとき?死ぬとき?
    もしかしたら私は一瞬ごとに幸せなのかもしれない。
    苦しみなど初めから存在していなかったのかもしれない。
    そう錯覚するほどの一瞬の幸福。

    【まばたきごとに火花が拍手】

    今日こそは神を信じよう。
    なにもかも許せますように。
  • 35 アリカ id:Lbw1x5f0

    2010-03-27(土) 12:58:35 [削除依頼]

    何かを得るためには僕たちは若すぎる?
    なぜ?
    赤ん坊は僕の望むものを全て手に入れているよ。
    そう思うと僕はひどく年寄りだ。

    もうあの頃のように母に甘えてはいられないよ。
    それが、あの憎らしい子たちと僕の違いだろう。
    あの子らってまるで野獣さ!本能のままにしか動けないのだもの!
    僕といえば歳をとるたびに理性ばかりが増えていって。
    あんな風にはなれないよ、死んでもさ。

    転んだなんて嘘だ。
    真新しい傷を増やしていくのは理由があるんだ。
    あなたには真っ先に気づいて欲しい。
    いますぐ最優先事項を僕に、そうこの僕に切り替えて!
    あの野獣たちをあなたの思考から一瞬でも追い出したいんだ。
    僕はこのところずっと負けっ放しさ。

    同じ腹から生まれてきたというのに、順番なんかであなたは区切るの?
    あの子らと僕の対応の違いには世の中の理不尽さを感じてならない。
    泣きはしないよ。でも、ずっとかなしい。

    あなたには真っ先に気づいて欲しいんだ!!

    【逆年功序列】
  • 36 アリカ id:4yGxiPF0

    2010-04-13(火) 20:30:35 [削除依頼]
    【はりぼてのあい】

    糸と糸。
    ほつれあった二人。逃れる事を望んでさえいないとしたら?
    その瞬間さえ愛着を感じていたのならば?
    思い出して、あの瞬間あの刹那、偽りあった瞬間でさえ。
    僕等は幸せだったのではないだろうか?
    思い出して。
    僕たちの嘘はひろがってひろがって。
    その波紋は僕たちを残酷なほど傷つけた、けれど。
    けれども、僕等は僕等は。
    狂気の中にしっかりとしたひとつの概念、絶対的で滑稽なほど
    人間味を帯びたあの振動を感じていたのではなかろうか?
    君が頑なに認識さえしようとしなかった一つの終幕、破綻は、
    いつの瞬間も僕にははっきりと目に見えていて、
    それは君を感じるほどに色濃く僕の全身に駆けめぐり、停滞していった。
    しかし、僕には何も出来ないのだ。
    僕はただただ(君の手札全てを理解していながら)待っている。
    君の切り札が出る瞬間を(しかし君はいまだその切り札に目も
    向けてさえはいない)。
    ポーカーフェイスや触れ合うだけのキスは君のためではなくて、
    もしかしたら僕自身のためで。たくさんの嘘は僕にとって目くらまし
    のようなものだったのかもしれない。

    しかし、そう気づいたところで僕は何をしようとも思わない。
    決定権は全て彼女にあり、気づいた痛みさえ僕にはあまい。
  • 37 アリカ id:FD5aalf/

    2010-04-19(月) 23:46:18 [削除依頼]
    【】

    優しい人がいて。
    優しい人は何もかもを肯定していた。
    私は彼女の性質にいち早く気づいて、打算的な
    無駄話を彼女に垂れ流していた。
    私は多分偽善者で、利己的で、典型的な自己陶酔型で、
    ひがみ屋だった。
    彼女はあんまり優しくていつも私の話に頷いて、笑った。
    しきりにしきりに、それが自分の唯一の主張とでもいう
    ように、彼女は頷いていた。

    いつしか、私は彼女は優しいのではなくてただ私の考えに
    馬鹿みたいに頷くだけの人形のような人なのかもしれないと
    思ってきた。
    同時に自分が彼女に何を求めようとしていたかに気づき、
    おざなりな笑顔を見たいと思いまた彼女に無駄話をもちかけた。
  • 38 アリカ id:1xvChxn1

    2010-05-01(土) 11:56:02 [削除依頼]
    神様

    ↑テスト
  • 39 アリカ id:dORFfe//

    2010-07-10(土) 20:46:02 [削除依頼]


    紫陽花が浸食されて、枯れ。
    湿気を帯びた熱気に喉が閉まった。
    騒々しい音を立てる踏切の黒と黄色が僕の目の前でしん、と落ちた。
    僕は立ち止まる。

    小さな時に、いつも僕は眠るのが怖かった。眠っているあいだ自分
    が酷く無防備で在ることに気づいたからである。その時の僕はたく
    さんの妄想に取り憑かれている愚かな少年であったが、その妄想の
    一つに、自分が眠っている間に小さなミミズほどの虫(表皮は紫よ
    りもピンクに近いグロテスクな色彩で、細いからだに反比例して恐
    ろしいほど大きい瞳を一つ持っていた。片方の瞳はいつも陰に隠れ
    ていたので僕にはその存在を確かめることはできない)がぼくの耳
    の穴にするすると入っていき脳味噌から僕を食べてしまい、最後に
    はチョコの入っていないトッポのように(こんなまずい例えを使う
    ことを許して欲しい。なぜならこのときの僕は本当に愚かで、比喩
    もなんも知ったこっちゃなかったのだ。今なら透明な硝子瓶だとか、
    空気の入ってない風船だとか、骨粗鬆症患者の骨のようだ、ぐらい
    は言える)僕の中の内臓とか肉とかも奪い取っていってしまうのだ。
    僕は恐ろしくて、出来るだけ何も考えないでベッドの横たわる術を
    覚えた。これは今現在も同じ事だ。

    思えばあの頃の妄想に僕は今でも囚われているのかもしれない。
    僕は耳の傍に虫がとまった時なんかは、力の限り耳をひっぱたいて
    しまって、三日も痛みと炎症が止まらなかった。

    そんなことを考えている間に、目の前に黄色と黒がしん、と上がっ
    ていった。

    そうして、僕はやりきれない不安とふいに振り返りたくなる衝動を
    抑えて、そっと進んでいった。

    【大人の通行許可証】

    お前はまだ、持っていない。
  • 40 アリカ id:xsKO5OX1

    2010-07-22(木) 17:26:11 [削除依頼]
    >>39

    ベッドに横たわる術〜〜
  • 41 アリカ id:xsKO5OX1

    2010-07-22(木) 17:56:17 [削除依頼]
    【無題】

    太陽に当てられたせいですっかり熱を持ってしまった
    床に横たわった。
    床はちょうど人肌と同じように温かく、確かな触感を
    誇示していた。
    隣にいた彼はそっと床を撫でて静かに微笑んだ。
    私は薄く目を開けて、カーテンのすき間から洩れた穏や
    かな光りが彼の輪郭をなぞっていくのを見た。
    いつもはどちらかと言えば騒がしい方の彼は、こういう
    瞬間にはひとつの植物のように黙ってしまう。
    彼の黒い暖かな瞳は、そんな時には普段よりもずっと
    印象的に彼の内面を映し出すが、他者がいくら注意深く
    観察しようとも彼の表層ばかりを微かになぞるだけで
    意味を与えなかった。
    ただ、そこにはなにかが有るだろう、と彼を愛する者達
    にそっと語りかけてくるのだった。
  • 42 アリカ id:/aD8Cjz/

    2010-08-01(日) 21:24:47 [削除依頼]


    嘘ばかりをついて。
    罰として羽根をもがれた。
    時をみつめる老人が僕に言った。
    「時はお前の中にある」
    罪は僕の中にこそある。
    老人は消えた、きっとまたどこか遠く
    悲しみと喜びとそれ以外の混沌を見ている。
  • 43 アリカ id:/aD8Cjz/

    2010-08-01(日) 21:53:47 [削除依頼]
    【友人】

    いつも一緒に居た。
    同じ空間を共有し、言葉で探り合って、
    気まぐれに肩を抱いた。
    彼女はなにも言わずとも何もかも分かっていた。
    きっと私たちは同じ電波の波長を持っているの
    だろう。彼女に感じる苛立ちも愛情も肌に馴染んだ。
    愛は様々なかたちで表れる。
    恋を知らない私は、時たま彼女への愛に一種の錯覚
    を覚えてしまうがそれは間違いなくただの錯覚で。
    愛という概念の中に存在する二つを選択し間違えそう
    になる。
    私の中の小さな天使を彼女はみつけた。
    彼女の天使は瞳の中に潜んでいた。強い光りを放って。

    私は天使をみつけた。だが愛で縛るには不安定すぎた。
  • 44 アリカ id:vwu/lPs.

    2010-11-16(火) 19:37:12 [削除依頼]

    【哀れな女】

    温厚な微笑みの中に腐敗した自己を隠している。
    愚直な瞳の奥底には惨めったらしい悲しみと場違いの
    憤怒が息づいていた。
    自ら道化を演じてみせる肉は内面の苦痛とは相反して
    滑稽に揺れた。

    笑い顔が歪んで表面的な慈悲をもったほんとうの悪魔
    が女を貫く、生命のまばゆい糸、不可侵、縛られる。
  • 45 アリカ id:jRofk9P1

    2011-03-30(水) 13:45:06 [削除依頼]
    とりあえずあげ
  • 46 アリカ id:w7usBvu1

    2016-11-23(水) 22:49:14 [削除依頼]
    【ななねんまえのおまえへ】

    あのころ おまえはあらゆるものをもっていた

    そして おまえはそのほとんどをうしなったようにおもっている

    でも そうではない

    おまえはなにひとつうしなうことはない

    あいはえいえんにさかえる

    しはだれしもにおとずれる

    おまえはかわったとだれもがいう

    おそれるな

    うちゅうはあまりにもひろく

    ときはわたしたちをとびこえていく

    おまえはさぼくにあるすなつぶのひとつにすぎない

    きかがくてきなけっしょうのなかにおまえがいて

    ちょうしぜんてきなかくりつでそんざいしている

    おまえはかんがえる

    だれかをあいそうと

    かんがえようと

    わたしはおもう

    あいを ゆめを しを

    おまえはなにひとつうしなうことはない

    あたえることをおそれるな

    なんぴともおまえからうばうことはできない

    しんじろ そして めをひらけ
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