狭霧丘 金螺子14コメント

1 ルチ id:F5BXUKSE

2016-12-13(火) 17:28:45 [削除依頼]


凡ゆる山海が 朝になると一度

霧へと隠れゆく

  • 2 ルチ id:F5BXUKSE

    2016-12-13(火) 17:29:37 [削除依頼]
    毬の街



    木の上には 絵巻だよ

    あなたの暖かく ぬめる 背骨は

    どこに向かって 延びているの



    形式なんていらないよ

    どうせまた逢えるから

    煙が出てきたよ 触れ合うたびに

    くすぐったくて

    愛という名のランプから 飛び出すよ



    黒い髪

    黒い瞳



    瞬きするたび

    ちょっとちがうような



    炎がゆらり立つ

    皆ひとりんぼう

    でも



    額縁の中で

    決まったポーズをしたって

    ららら

    変わることはない

    鈍った言葉の重みは

    また

    雨のように

    道を流れて

    また

    わたしの血のように

    排水溝へと注ぎながら

    春がきて 夏が来て そうしているうちに

    蒸発して 天へと 君の目が向いているほうへ

    雲になって 輝かしい太陽の光を受けて



    元から朧な輪郭は 崩壊するね

    おぼろ

    そう わたしなんか 朧だったから

    呪うことしかできなかった

    半透明な膜に閉じこもって

    みんなから目を背けて



    灯台の下で営もうよ 根っこの下で 吸い上げられる心

    皆憎い 皆憎い 皆憎い



    あなたからもらった 心は

    いまでは わたしの心臓



    あなたからもらった 身体は

    いまでは わたしの呪詛





    天使が来たよ

    ピジョンブラッドの死



    大きな入道雲ぽつり

    わたしでも

    坂を越えられるかな



    「Sboc」

  • 3 ルチ id:F5BXUKSE

    2016-12-13(火) 17:37:22 [削除依頼]


    鬼になるつもりでいたのに

    希望がやってきて

    わたしを高い所へ連れて行った
  • 4 ルチ id:F5BXUKSE

    2016-12-31(土) 10:51:44 [削除依頼]


    今から降り立ちますとも



    ええ



    起き上がる事は無いですとも



    白い、いや青い、天の、したです



    水の揮発する土を踏み締めて



    麦わら帽子の子供達を見たふりする



    坊には感謝をすれど



    ただ単に茫然としていて



    ただ単に花が散らされただけで



    しおれた花も土に還らねば



    水の揮発する土に



    何も亡くなったふりする



    いいや、まだ生きてもいいんだと



    ただ単に帰り道を歩いていた



    ただ単に目を覆う霧が濃くなっていた



    海に散開する白と



    安らぎの黒と



    残された蝉の抜け殻を



    これは夏の別れが来ただけ



    これは元から同じだった



    わたしたちが盲目だったのは元から同じだった





    「うつろ」

  • 5 ルチ id:F5BXUKSE

    2016-12-31(土) 15:01:41 [削除依頼]
    点の上には

    同じ 点が乗る必要があった



    それがずれてしまった

    本来

    あなたの未来は 水面にぷかりと うかぶ鏡



    消えてしまいたい

    感情の月が雲に隠れるとき きらり

    あなたは星になり

    水面にもその青白い光を映して



    髪の毛が散らばり

    肌は荒れていく

    あなたが切った爪を

    使者に命じて こっそり 庭に埋めておいたの

    そうして生まれた木が

    あちらこちらへと

    艶かしい黒の枝を伸ばし



    雷 と呼ばれるようになった



    雷の根は 人の死と人の愛と 人の悲しみを吸って

    雷の花を咲かせる それは雷の種となって

    然るべき時に 存分にぶちまける





    あの店では コーヒーを飲ませてくれる

    あのポールは これとこれの合金で出来ている

    あの滝は 夏になると一度消えてしまう

    あのゲームは コツが分かれば誰だって勝ててしまう



    認識を再度なぞろう

    健康になるために

    でも



    やろう



    やろうよ



    家は一瞬で建ち上がり

    雪は燃え

    いつまでも 昼間でいよう



    あなたとわたしの家で

    あなたは雪になり 冬の部屋に

    わたしは 炎になり 夏の部屋に

    そしてドアを閉めよう

    季節が漏れ出してしまうと

    廊下が苦しみで包まれてしまうから



    あなたとわたしのドバイで

    あなたは富豪になり 砂漠に雪すら降らせ

    わたしは湯になり あなたの身体を癒す

    いつか 立場が逆転しても

    忘れていたら 悲しいから



    あなたとわたしの廃墟で

    あなたはツタになり 壁を彩り

    わたしはコケになり 床を彩り

    お互い 協力して そこを酸素で満たそう

    お互い 不都合な場所を吸い取ってしまわないと

    気分が悪い



    おお

    わたしは 記憶の終点駅になりたいよ



    そこのおまえが

    何か思い出すたび 最後には

    わたしの顔

    わたしの匂い

    わたしの言葉

    わたしの心



    おまえを その先の広い世界へと橋渡す



    「LABERIN」

  • 6 ルチ id:F5BXUKSE

    2016-12-31(土) 15:28:48 [削除依頼]
    から差す光が

    部屋を明るく照らす

    庭の木の影が

    わたしの居る辺りを暗く落ち込ませている

    腕を左に伸ばすと 影から外れた部分が 明るくなる



    ところで

    盃の水から現れた神々

    光をくれてありがとう (^ ^)

    おれのせいじゃあないよ



    だって 死体はもう無くなっていたから

    頭がおかしくなっているのかもしれないが



    午前に殺して 正午に席を外し 午後には消えていた



    腕を右に伸ばすと

    死体があった空間に指が沈み込む

    多分 触れてはいけない ある意味 神聖な空間に



    人の死は尊いことに ようやく気付いたので

    わたしは目を閉じて

    自分がやったことを 深く反省してみると

    ただのまぼろしだった



    ただ

    わたしが いずれ 牢に入るだろうことは

    何となく分かった



    格子窓から入る光が わたしを明るく照らし

    格子の黒は 独房に影として沈み込み

    わたしの身体を何等分かしていた





    「Dream」
  • 7 ルチ id:F5BXUKSE

    2016-12-31(土) 15:29:22 [削除依頼]
    窓から差す光が

    部屋を明るく照らす

    庭の木の影が

    わたしの居る辺りを暗く落ち込ませている

    腕を左に伸ばすと 影から外れた部分が 明るくなる



    ところで

    盃の水から現れた神々

    光をくれてありがとう (^ ^)

    おれのせいじゃあないよ



    だって 死体はもう無くなっていたから

    頭がおかしくなっているのかもしれないが



    午前に殺して 正午に席を外し 午後には消えていた



    腕を右に伸ばすと

    死体があった空間に指が沈み込む

    多分 触れてはいけない ある意味 神聖な空間に



    人の死は尊いことに ようやく気付いたので

    わたしは目を閉じて

    自分がやったことを 深く反省してみると

    ただのまぼろしだった



    ただ

    わたしが いずれ 牢に入るだろうことは

    何となく分かった



    格子窓から入る光が わたしを明るく照らし

    格子の黒は 独房に影として沈み込み

    わたしの身体を何等分かしていた





    「Dream」
  • 8 ルチ id:F5BXUKSE

    2016-12-31(土) 15:58:05 [削除依頼]
    わたしの 真髄は

    吸引する孔と突き殺す針
  • 9 ルチ id:F5BXUKSE

    2016-12-31(土) 20:35:41 [削除依頼]
    詩の日は 皆が夕焼けみたいだった



    母の目は 黄昏のように美しい色の遷移を見せていたし

    父の口から覗く舌は 沈みかけの太陽みたいに光っていた

    姉の爪は 暮れゆく空のような青い色だった



    その日は珍しく夕食を早く食べて

    テレビで 面白い映画を観た

    その晩に



    わたしの玩具は ひっそりと立ち上がり

    棚の奥の茶葉を奪って ティータイムを愉しんでいた

    夢だった



    わたしが眠れないでいると

    家の外に一台の車が停まる音がして

    窓の外から 誰か 知らない 男が見えた

    姉が家から出て来て 男の車に乗った

    乗って そのまま行ってしまった

    わたしはその車の行く先をずっと見守っていた

    地平線の向こうに消えてしまうまで



    そんな折

    わたしの玩具は ひっそりと立ち上がり

    棚から服を引っ張り出して

    それを鋏で細かく切って 自分達の服を作っていた

    また夢だった



    いよいよ眠れないでいると

    鼻はどこまでだ?

    枕の中から声がする

    わたしが指を這わせると その硬い骨は額へと消えていた

    わたしの頭はぼやけていながらも

    脳までか と答えた

    そんなことよりも おまえは誰だ

    わたしが問うても 返事がなかったから

    暫く待っていたが ふつふつと怒りが湧いてきて



    わたしは部屋にあった鋏で枕を引き裂いて、 中身を見てやった

    中には夜空があった

    遥か向こうに 微かなネオン灯が見える気がした

    星が綺麗だった 濃いブルーの闇がわたしを虫のような視線で見つめていた

    わたしは遠くから 何か おそろしいものの到来を感じた



    冷たい 麻痺毒のような血が わたしの中に流れている

    そのときは ただ ごめんなさい としか言えなかった



    朝になって

    地平線の向こうが白けてくる

    星は見えなくなっていき

    鳥の声が聞こえてくる

    引き裂かれた枕の羽毛が、わたしの頭に纏わり付いていた



    詩の日は終わった 次は毛か わたしは馬鹿馬鹿しく思った



    不意に

    あの車は姿を現し

    戻ってきた





    「Joh Poh Nah」

  • 10 ルチ id:F5BXUKSE

    2017-01-01(日) 16:23:47 [削除依頼]
    わたしが 昼を食べたら

    口から夜が抜け出てきて

    空を満たしていた



    わたしは 太陽と月の神を胃の中に飼っていた

    わたしが食べた林檎の中



    正午の夢 夕暮れの現実



    故郷の布

    草を食む羊 歌を唄う人たち 雨

    雨の跡の虹 眠る牛 起きる



    布の上の銅貨 瑪瑙の数珠 針

    昔懐かしい あの部屋の写真



    わたしが居ない写真

    なぜなら ここに居るから



    目を閉じると 見えてくる

    朝の 永遠の安らぎが持続する霧 もや

    魂の暖かさ 晴れていく世界



    黄色く照らされる岩

    その上の蛙



    おはようは 一日中

    何故なら

    太陽の神だけ 吐き出したから



    しかるに



    わたしが海

    わたしが月

    わたしが隠

    わたしが影

    わたしが闇

    わたしだけが眠り



    魂の暖かさは

    故郷の布

    その縫い目の 朝靄の家





    「Right」





    あけましておめでとうございます。

  • 11 ルチ id:fEt3lPkT

    2017-01-02(月) 20:01:14 [削除依頼]
    ある日の道は



    白い太陽の光に炙られ



    ある日の道は



    湿った風に濡らされ



    ある日の道は



    雨に濡らされ



    ある日の道は



    切り抜かれ あたらしい 命を注がれる



    ある日の道は



    そこで誰かが倒れ



    ある日の道は



    夕日に輝く



    「Oms」

  • 12 ルチ id:fEt3lPkT

    2017-01-08(日) 19:24:59 [削除依頼]
    汚い朝



    明日 きみが居ないことを羨んでも 妬んでも

    全てきみのため

    引き金を引き 美しい山があらわれる

    霧の向こう側から





    全ては 水面と浮気するため 青い酒と赤い酒が目の前に並んで居る

    剥がれ落ちる冷たさ 顕れる生暖かい肉が おれを誘う



    おれの身体にはどこも異常はないが

    おれの心はぐちゃぐちゃになって 原型を留めていない

    きみの心に触れるための指も七つあるし

    きみの匂いを嗅ぐための鼻も二つある

    眼球は眼孔の奥の奥にうずまって

    白濁した角膜はきみの表情を捉えられない



    わたしの話はいいから

    皆 席に座ってるよ

    一人ひとり 舞台に出てきて 聞くに堪えない話をしてる .

    皆 笑って 褒めている 嘘だよ なのに……

    既読がついただとか、未読のままだとか

    メールが来て そのたびに わたしの心は

    バラバラに崩れて 雲間に浮かぶ死体になっている

    血の色した風船が 青空に浮かんでいく

    わたしの肉片が 陽光を浴びながら 風に舞い上がって

    あの家の庭に あの家の窓際に



    あなたたちの茶番が繰り返されるたび

    わたしの身体は傷だらけに



    あなたたちの空虚な所作のひとつひとつが

    わたしの身体を粉々にする



    また 馬鹿騒ぎをして

    つまらないやつが ヒエラルキーの上に立っているなんてありえない

    だとかのたまって………陽は沈む



    夢から醒めたら



    嫌わないで!

    その思いしか残ってなかった



    もっと 汚い朝には



    置いてかないで!

    その思いしか残っていなかった



    どうか

    コンテナか何かに わたしを閉じ込めて

    海に流して下さい わたしは蛇にすら嫌われる



    もはや

    わたしの身体にはどこも異常はないが

    心は潰れきって ぐちゃぐちゃになっている

    あなたを聴く耳は塞がって

    あなたを見る瞳は濁り切り

    あなたを詰る舌は怪しく輝き

    あなたを感じる心臓は 膨張して 飛び出して 冷たく脈打っている



    それでもわたしは 登りのジェットコースターにいつまでも乗っていられる

    大勢の目だけが わたしを見つめていて わたしは楽しく笑う



    何度も眠って 何度も目覚めれば

    少しはわたしもましになっている



    「Kife Liko Nonp」
  • 13 ルチ id:fEt3lPkT

    2017-01-27(金) 01:00:41 [削除依頼]
    ミルクが飲みたい

    暴れたい

    おう わたしの馬が嘶く おいおい 嘶く



    海に行け 太陽と戦おう 夏の星を喰おう

    山に行け 熊を撃ち 冬の残滓を飲もう

    見てくれよ 岩の間に 蟻の巣があり

    そこから 真っ赤な血が流れている



    Mezamero………



    ネオンの墓から 古代エジプトの精霊が出てきたぞ

    ここは谷間 わびしい街

    生きながら死んでいる者ども

    口先だけの者どもの集うスパ

    塗りなおせば いくらでもあなたの代わりはいる



    何一つ 面白いものなど無くてよいのだ

    王の部屋には

    人魚1匹と 青の男が二人と 顔の長い犬が1匹 王一人

    満月をひたすら待っている もう少しで月が満ちる

    王が 青い男の一人を呼び

    犬が その金色の尾を振る

    青い男が水晶を取り出し 王に手渡す

    王は満ちゆく月に水晶をかざす

    よく見ていろ

    今に

    今に全てが 植木鉢の恨みに変わる

    我らの腹は 菊になり

    我らの耳は地に落ち

    我らの魂は 空中へと離陸し 漂流し

    まもなく 怒り狂う鬼の胸元へと向かう

    月はいつまでたっても満ち切らない

    いつまでたっても いつまでたっても

    満ち切らない



    飛来する 鳥の心の中には

    撃ち落とされやしまいかと

    恐れがひとつ



    神の航空機は 青白い 電気を撒き散らし

    炎の海を 渡っていく



    「The Less POEM」

  • 14 ルチ id:fEt3lPkT

    2017-01-28(土) 01:27:38 [削除依頼]
    赤い 薬の輝きが 白けた 原っぱの向こうの

    ごつごつとした塔を指し示す

    わたしは彼岸からやってきた 二週間前の事件に死したわたしは

    忘れ物をするために やってきた

    あの日

    あの宵

    橙色の地下通路で きらめく刃 悲鳴 辺りに散らばる死体となった

    わたしの隣で先に死んでいたのは 稀代の天才

    稀代の天才の死



    わたしを刺した 人は

    おれは 災害のようなもんだ

    そう言っていた 何をしろというのだろう

    最早裁きを超えていた エックスの次に 蛇が来るという

    不幸なわたしたち

    不幸な世界



    さて

    現世に降り立ったわたしは 何をしよう?

    全てがまっさらだ

    何もかも失ってしまったこの身体

    戯れる子供の声に わたしは何も思えなかった

    太陽の背を追って月が現れる

    そんな事しか思えなかった



    しばらく

    点いていた電灯が消えていく

    止まっていた蛾はどこかへと飛び去り

    わたしは居ても居なくても変わらない



    わたしの死体に浸透していった

    微かな光は

    あの時から

    大きく膨らんで 闇をしょって

    この世の隙間で

    轟音を吐き散らしている



    血は小川

    刃は舟

    今一度

    逆さまの円舞を見せていく





    「Karumasa」
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?