私は幸せ者ではありません

詩投稿投稿掲示板より。


1    梔子  [id : i6od2kj1] [2016-09-06(火) 16:27:43] 削除依頼

梔子(クチナシ)と言います
題名を考えるのが苦手で、語彙力は乏しいです。
よくわからない世界を創ってはわらってます
掃き溜めの場。

・・
けれども、この人生を甘受できるほどには、妥協を知っているつもりです

2 梔子  [id : u54XWIF1] [2016-09-06(火) 19:00:09] 削除依頼

口の前にバッテン
否定に否定を重ねたら肯定?
言葉を失い紡げない曇天
奇麗に舞えなかった罰点

嘲る勇気も消え去った真夜中のこと

羽休めにと手軽な枝を探し求めて
辿り着いた君の背中
傷んだ身体を視線がなぶった
逃げるように
逃げるように
縛り続ける刺青を誰か嗤ってくれ
願わくば解き放て
鳥籠なんて存在しない
縋りつかれた、ちいさな双眼たちに

きっと飛び立てない夢を仕舞って
朝日を見ようと 君は細い腕を僕の身体に回した

3 梔子  [id : u54XWIF1] [2016-09-06(火) 21:36:33] 削除依頼

血液が沸騰する感覚
なにもかも 溶けていく何処かへ
頬伝う雫の滑らかさにわらう
どろどろに崩れそうな心を保つ ために
君が好きだと告げた、
柔らかな春風を孕んだ思い出が
今もなお 私の心臓を喰らっていくんだ

熟れた林檎は好きですか
錆びれた鉄の匂いは好きですか
雲を突き破る鳥の背は好きですか

曖昧にくちびるを上げた君の表情を
焼き付けた脳味噌を 捨ててしまいたい。

4 梔子  [id : BOr14Wv0] [2016-09-13(火) 22:08:40] 削除依頼

【清純】

泣きたい夜はそれを閉じろ
怖くて眠れない時、
思い浮かべる黄金の翅
それは或いは呪とも言えよう

 はたり はたり

5 梔子  [id : 3Px.Ldm1] [2016-09-16(金) 22:30:39] 削除依頼

骨を繕う

縫い合わせたくちびるを湿らせる
ぺろりと覗いた紅い舌
真白の肌に似合わぬ様に、
塗りたくった口紅の様に。

例えば四肢を切り取って焼却炉の中に入れてしまえ
例えば爪を剥ぎ取ってホルマリン漬けにしてしまえ

君の美しさを探し求めている
生前 君が望んだ事
愛を語らった表情何て忘れてしまった
憶えているのは、
錆びた匂いが鼻を衝く感触
気付けば横たわっていた君を、
優しく抱きすくめたあの夜の空気

 好きだ、なんて不釣り合いな言葉を並べて
 僕等はそれでも永遠を信じようとした。

6 梔子  [id : 3Px.Ldm1] [2016-09-16(金) 23:20:47] 削除依頼

骨を繕う

硝子玉で作られたひとみを湿らせる
ちかり眩んだ視界
糖を閉じ込めた葡萄の様に、
水に溶けいった絵具の様に。

例えば私を奪い往く貴方に消えぬ刻印を捺してしまえ
例えば貴方の綺麗な咽喉に青染みた傷を残してしまえ

貴方の偽善に溺れ夢みている
生前 私が望んだ事
愛を語らった表情何て忘れてしまった
憶えているのは、
遥か昔の記憶を廻っている事
愚かさ故に苦しめた貴方に、
死して尚重たい鎖を取り付けた事

 貴方を忘れない、不気味に横たわる私を見下ろして
 貴方はそれでも遠く私を好きだと言ってくれた。

7 梔子  [id : RcdBixH1] [2016-09-17(土) 08:15:03] 削除依頼

それは不可逆的な関係である
どれほど切に願おうとも
交差することも、合致することも無いだろう

目と目がかち合うとか
くちびるが重なり合うとか
手が繋ぎ合うとか
そういったものとは、違う、ちがう
心に深く深く
沈みきった感情の死骸たちを
どの様にして通じ合わせるか、ただその一点に尽きる

人間はよほどのことがない限り
心の内を覗く能力を持ってはいない
背負った闇を知るには
覆われた殻を溶かしていくしかない
そしてその過程では
必ず、何かしらが犠牲になるだろう

誰かと結ばれるというのは
誰かと相互関係に成るというのは
生半可ではない、
覚悟が必要なものである。


だから私は常に一人を選ぶ
そうした方が楽だと理性的に理解しているから
ふとした瞬間、
本能的に人肌を求めることがあったとしても

私は、抗い続けるのだ。

8 梔子  [id : EVT/es11] [2016-09-17(土) 20:42:36] 削除依頼

稚さを残した分身が
目の前を抜けた遠くの世界で
自分を哄笑している様な、

高尚なフリを覚えた未来の僕が
過去の僕を嘲笑するよりも純粋に
純情に 純白な 前歯を見せて
細められた双眸に光を宿した彼女と、

蒼茫と陰を落とした心象
墨の様な本当の闇を知らぬままに
平然と誤魔化す まだ見えている果て地

正解と不正解 誰が決めた?
条理を引っ繰り返して掻き混ぜて
過去と未来 今は何処にある?
考える事には飽き飽きだ
白い前歯と黒い宇宙と
微かに輝く星は 衰えた視力じゃ映せない
永久に不変の物を求めては
当たりの無い宝籤だと思い知る

わけがわからないよ、
眉を下げてわらう自分の頬を撫でて
ごめんね、もう少しだけ。
我慢を強いて夢を抱かせて
未だに途方に暮れている僕を包み込む様に
沈みゆく夕陽を見上げている
ブランコの在る、秋の公園で。

9 梔子  [id : FnyhJOi0] [2016-09-21(水) 19:36:31] 削除依頼

海が青いのは 空を焦がれているから
彼らは何時だって泣いている
メソメソ、メソメソ
砂浜を強かに打つ潮騒
響く音色は貝殻に閉じ込められる
思い出せる様に
仕舞われる愛情は 蒼く 蒼く。

魚は空を飛べない、
雲は海に沈めない、
水を知らぬ雲の上を求め魚は鳴き
光を知らぬ深海を夢見て雲は叫ぶ
僕らは何時だって無い物ねだり

10 梔子  [id : T9qby4o1] [2016-09-23(金) 19:33:52] 削除依頼

感嘆符を並べて
強調したいのは誰の戯言だ
聞いて聞いてと
胸を押し付け笑う女を
汚いと思い始めたのは何時からか
屹度午後二時の欠伸からだ

簡単な設計図
人生は道なりに進めば良い
面倒がらずに
私の世話をしてくれる人を探す
この男は駄目かもな 予感の始まり
屹度午後二時の欠伸は危険

欠伸が移るのは愛の証拠
作られた頬の赤身が消え去った頃
僕は彼女に口づけをしよう。

11 梔子  [id : CJYm5Cy/] [2016-10-08(土) 11:12:41] 削除依頼

自分はつまらない人間だ
ことごとく思い知らされる
始まりを告げるチャイムの音が
静かな苦悶を救ってくれる

12 梔子  [id : 13n5Sj4.] [2016-10-28(金) 21:03:41] 削除依頼

本当のことは誰にも言ってはならない
私はそんな気がするの
笑ったような顔をして、
生き急いでみたいなぁと思っている
幸福の定義は?
いつか見つける日が来るのだろう

13 梔子  [id : qd1xY8Y0] [2016-11-02(水) 20:49:48] 削除依頼


#同化

アリスは振り向かない
濁流に押され爪先は地面を掠らず
彼女が潰した小さな生物に気付くことも無い
風のように流れていく
吹き荒れた彼女の去り跡は
誰かが触れれば毒となり
兎が眺めれば奇妙な湖と成る
闇を知らぬ彼女の双眸は
光を吸収して輝きを保っている
彼女が見詰めた先々から
未来は奪われ深淵に閉ざされていく
彼女が纏うのは太陽だけれども
巻き起こすのは希望の喪失に過ぎない
圧倒的存在を
女王は殺さなければと決心した
それは行き過ぎた正義感などではなく
決して誤った娯楽でもない
女王は強かだった
けれど人間の温もりを隠し持っていた
駄目だ
アリスがわらっている
空っぽの心臓は綻ぶことを知らない
女王の未来が消えていく
家来は呆然とその光景を脳味噌に焼き付ける
誰かの悲鳴が聞こえた
誰かが楽しそうに足を踏む
彼女は
彼女と
もう誰も振り向かない

14 梔子  [id : qCNlHgU.] [2016-11-03(木) 10:10:24] 削除依頼

不適切な言葉が含まれています
不適切な言葉が含まれています
不適切な言葉が含まれています
不適切な言葉が含まれています
ループループループ
足掻いても逃げきれない
なにが、どうで
あれが、なにで
苛立ちが募る
解らない
世界の真理を絞り出して
摂取摂取摂取
栄養が欲しい
野菜の高騰
嫌な毎日だ
ドーナツの穴だけを切り取った様に
心も空もポッカリと死んでいる

15 梔子  [id : OngE3Dj1] [2016-11-04(金) 18:05:53] 削除依頼

気高き心が許せない
丸く弧を描く唇
笑窪、

16 梔子  [id : OngE3Dj1] [2016-11-04(金) 18:06:13] 削除依頼

私は忘れられない
彼女の決断の日
全てを擲ってでも、と
絶望を垣間見てなお微笑んだ彼女を
私は心臓に焼き付けてしまった

17 梔子  [id : OngE3Dj1] [2016-11-04(金) 18:09:26] 削除依頼

乙女は戦士だ
愛する人と遂げるためならば
彼女は何だって出来るだろう
愛でられてばかりの、
桜とは違うのだ
彼女たちは知っている
孤独の苦しみも
冷たい風に嘲られることも
ただ、空高く、

18 梔子  [id : OngE3Dj1] [2016-11-04(金) 18:10:04] 削除依頼

鉄の味を噛みしめて生きる様な、

19 梔子  [id : OngE3Dj1] [2016-11-04(金) 18:10:25] 削除依頼

真っ赤に染まる、秋の花よ
私はいまでも
あの笑窪に、胸やけがするのだ

20 梔子  [id : OngE3Dj1] [2016-11-04(金) 18:31:16] 削除依頼

弾かれる言葉を探していました
お騒がせしてすみません
自由を語れども
それらは規則の上でしか成立しえないのだと
そんなことは重々承知しているのですが
時たま
はて、これがどうしてと
首を傾げずにはいられない時もあるものです

21 梔子  [id : RdLfVZ/1] [2016-11-17(木) 17:57:32] 削除依頼

きっと私だけが知っている


ぐちゃぐちゃなこころも
物理的に痛む頬も
ぜんぶ全部が倒錯して錯覚を見間違えて
ちを踏む感覚がおぼろげだ
知らない、知らない人がいる


しずくが落ちる
硬い床に弾けてとんだ
懐かしい景色
彩度を限界まで下げてしまった様な


黒い黒い腐敗の匂い
舞い散ったなみだも
滴っていく紅い香水も
__


きっと私だけが知っていた
さいごのあなたを

22 梔子  [id : RdLfVZ/1] [2016-11-17(木) 18:07:33] 削除依頼

>21
昨日で私が初めて此処を訪れた日から、三年が経ったようです
特に何も考えずにこれを投稿した後、その事実を見つけて驚きました
過去の自分と何かが繋がったような、そんな気がしました(笑)
名こそ違いますが、おんなじ自分の文章です
もしかしたら過去のそれを読んでくださっていた方がいるかもしれませんね
そう思うとワクワクしました。
これからも何卒よろしくお願いします

23 なごみ  [id : sQxbdeL.] [2016-11-17(木) 21:25:12] 削除依頼

初めまして。
和菜といいます。
勝手にですが読ませていただいています。
梔子さんの詩は、しっかり立っていて、
言葉に重みがあって、素敵です。
いつも圧倒されています。
これからも更新楽しみにしています。
コメント失礼しました。

24 和菜  [id : sQxbdeL.] [2016-11-17(木) 21:26:27] 削除依頼

23
すみません。
前の名前で、、、
和菜です、、、!!

25 梔子  [id : et7724a1] [2016-11-19(土) 09:52:06] 削除依頼

>23 >23
和菜様、ありがとうございます!!
私には贅沢すぎる褒め言葉、私自身は薄っぺらい人間ですが(笑)
詩に重みがあるというのは、とても嬉しいです。
わざわざコメントくださり本当にありがとうございました^^

26 梔子  [id : ErX5j180] [2016-11-23(水) 14:33:14] 削除依頼

きみはかなしいと言う

赤みがさした頬に打ち付ける雨の音を 僕は知りたくないと拒絶した
眼に見えるものだけが世界の全てだ
狂い咲いた真冬の向日葵は どんな夢に浸っているのか
踏み潰された黒い染みは どんな生命を紡いでいたのか
解らない 解らない世界なんだ
この空白に誰か意味を付けてくれと願う 願いつつ目を逸らす

薄っすらと開いた唇の隙間に
毒を捻じ込めたらそれは 僕の幸福になるのかもしれない
翡翠のような光を閉じ込めた二つの丸に 映る全ては腐っていく
そういう 仄暗い未来だけが 僕の希望の火を絶やさないでくれる
消えなくていいよ 君が望まないなら

きみは白い雪を踏んだ
誰一人知らない世界に片足を付けて 浮かせて はしゃぐ
銀世界 って言うんだ 君が初めて壊した世界だ
今日は記念日だ
無垢な君がなにかを汚した最初の瞬間
足跡を切り取って 焦げた花びらを散らせたら 綺麗 きれい

四角い枠の中で 君の笑う顔は逆光に隠れた
いつか水に流されて消えてしまう それを 知らない方が
吐き出した息と同じくらい呆気なく この恋に終わりが来るならば
きっと 泣き顔 灰色のそらを見上げて


きみはかなしいと言う



素敵なコンテストを拝見しました。
もう終わっている分のお題があまりにも好みだったので自スレで思わず(笑)
相変わらず自分の世界観が自分でも良くわかりません…

27 梔子  [id : FIDGhgL0] [2016-11-26(土) 16:00:56] 削除依頼

青い微熱 無理して笑う君
三半規管が狂ってる
若気の至りって 大人たちは言うけどさ
そうじゃないんだ そうじゃない
汚れたくない それだけのこと

紅いハイヒール 背伸びした君
三半規管が狂ってる
脱皮したねって 大人たちは言うけどさ
そうじゃないんだ そうじゃない
忘れたくなった それだけのこと


/ 変化 大人と子どもが踊るフロアで

28 梔子  [id : 31WG1.A0] [2016-11-28(月) 18:47:43] 削除依頼

ラズベリーを積み上げる
籠の中 いっぱいに
遠い君の幻影を追っている まだ
鼻を劈く匂いに 甘ったるさに
花を摘む動作の 甘ったるさに
美しいものに棘がある様に 君もまた そう

忘れられた人だ
捨て去られた人だ
落ちて潰れた 赤い実みたいに
鍋で煮詰まれて 砂糖をまぶされることもできず
虫に啄ばまれて 誰かの足しになることもできず
この花園ではひっそりと在ることしか 在り得ない
ひとりだ
人は そう 呼んだ

果物が好きだった 彼が作るジャムは特に
真白のふわふわの食パンに 愛情の味
先にジャムを塗って焼くか
先に焼いてジャムを塗るか
下らない喧嘩が その眼に映った私が 懐かしい、別のひと

また一つ 零れゆくラズベリー
そっと避けた ひとりの朝方



色んなスレに書き散らした自分の詩も、ここにまとめておこうかなあと思い立ったわけです

29 梔子  [id : 31WG1.A0] [2016-11-28(月) 18:49:03] 削除依頼

小さい時
花を手折っていた
丁寧に
それは丁寧に
お気に入りの本に挟んで
美しさにわらっていた
すぐになくなってしまう
束の間の愛に

いまの私は
もう花を手折らない
だけどまた
同じ過ちを犯している
切なさに泣いている
すぐになくなってしまう
束の間の愛に

30 梔子  [id : 31WG1.A0] [2016-11-28(月) 18:50:53] 削除依頼

冷たいくちびるに指を這わせた

あの頃の表情を一つ一つなぞる
君がどんなに華麗で、純粋な少女だったか。
雪のような衣に身を包んだ君の
林檎色をした頬がゆるく、緩むんだ
そうして辺りに陽が射して いくつもの花が咲く
君は周りを温めて 不思議な気分にさせた。

白く、黄色く、
色を失い往く君を彩るように
君の身丈ほどの箱に敷き詰められた色彩は
君を 痛々しいほどに引き立てる

ただ眠っているだけならば、どれほど良かったことだろう?
陳腐な言葉を囁く
もう、聴こえてはいない君のもとへ
サヨナラの口付けを零して
僕は棺の蓋を閉じた。


 どうか 安らかな眠りを。

31 梔子  [id : 31WG1.A0] [2016-11-28(月) 18:53:52] 削除依頼

角砂糖三つ
跳ねる水飛沫 ホットミルク
甘党な君に贈る
沈む固形物 溶けていって
まるで僕の心のよう、君に溺れゆく今

菊の花三つ
跳ねる血飛沫 フラッシュバック
寂しがりな君を救う
掘り出した骨 腕にかき抱く
心なんて捨ててきたよ、君の為の未来


君が好きだったから
美しいままのそれでいて

32 梔子  [id : 31WG1.A0] [2016-11-28(月) 18:56:40] 削除依頼

小奇麗なお人形の笑み
閉じた瞼の向こう
蒼い双眸が映し出す姿
逃れられない運命を放り捨てて
愛する人と口づけた罰

 どうか泣かないで 哀しい君よ

仏蘭西人形は夢に見ました
金糸雀の囀りに思いを馳せて
時計の針が その動きを封じられるまで
延々と繰り返す日々を
億劫に感じて
悔しくて涙を零しました

 ぽろぽろ ぽろぽろ

髪を梳く白い指先を焦がれて
交わらない視線を必死に巡らせました
固められた笑い顔、
遠く 額縁の中を見詰めました
求めた温もりは茫々と揺れ動く
マリオネットと名も亡き絵画、わらえるほどに愚かな情

 それでも彼らは

世界に二つきり
燃え盛る空を仰ぐこともせず
ぶつけられる愛を受け止めた
彼女に伝わらぬ、
密かな熱を 自分の中に埋めながら


 永遠に二人ぼっち 恋をするのでしょう

33 梔子  [id : 31WG1.A0] [2016-11-28(月) 18:58:41] 削除依頼

気高き心が許せない
丸く弧を描く唇
笑窪、

私は忘れられない
彼女の決断の日
全てを擲ってでも、と
絶望を垣間見てなお微笑んだ彼女を
私は心臓に焼き付けてしまった

乙女は戦士だ
鉄の味を噛みしめて生きる様な、
強い、強い意志を持つ
愛する人と遂げるためならば
彼女は何だって出来るだろう
愛でられてばかりの、桜とは違うのだ
冷たい風に嘲られても
空高く、
一人きりでも、そこに在る様な、


真っ赤に染まる、秋の花よ
私はいまでも
あの笑窪に、胸やけがするのだ


――#愛情と真心

34 梔子  [id : 31WG1.A0] [2016-11-28(月) 19:00:17] 削除依頼

丸い頬に愛玩道具 紅い傘に散るは白雪
初春の椿を憶えてはいまいか
首ごと落ちていった 彼の首 ぽとり
 __嗚呼お父様
嗚呼、何と儚い人の命か
柔らかな笑みしか知らぬ少女の なんと苦しい表情か
私だけが拭える雫の なんと尊き重みであるか
陰に隠す クルクル 回る傘、紅色
大人の半分ほどの少女は 気丈にあろうと振る舞う、舞う
穢れを知らぬ花びらの
融けゆくは夏の故
またひとつ 季節が巡る、ひとり 残して
紅葉に目を逸らす 届かない楓を呪って落葉を踏み締め
少女もまた 謙遜を繰り返すものの
知らない命をきっと奪いつつある、そんな定め

 __お父様、それでも私は綺麗だから


/山茶花 晩秋に告ぐ

35 梔子  [id : 31WG1.A0] [2016-11-28(月) 19:01:24] 削除依頼

厭な夢を見るから君には逢わない
プカプカと浮遊
カプカプ甘噛み
受け入れる強さと押し黙る勇気
未来とは 幸福とは
君の居ない世界の果てに、きっと僕が朽ちた頃に。

今度は猫だって、緩やかに上がる頬と
黄金色の月を孕んだ丸い目のつぶらなそれが
空気の振動が伝える愛情を拒むことが億劫
一つ前は何だっけ、
思い出話に花も咲かぬ穏やかでない昼下がり

廻る、繰り返す おんなじこと。

意識が再び沈んでいく、
ああどうせ次の夢も変わらないんだろ
何度眠ろうと君の幻影ばかりだ
もういらないよ

こんなものをみてしまうから、いつだって僕の恋は叶わないのだ。そう言い訳を閉じ込めた
冬の匂いが肌寒い現実、午前二時


/ 厭な夢ばかり見るから愛を手放す男の症状

36 梔子  [id : tTm4LUE/] [2016-11-29(火) 21:37:04] 削除依頼

誰かが助けを呼ぶ声だって
聞こえないフリをしてしまえば、

すり抜けた悲鳴
透明人間
君が嫌いだった何てもう遅いんだって
分かってるよって

叫んでもがいて追い求めている
僕はまだ弱虫
君が一番知っているでしょ、

僕が裏切った 初めての人

37 梔子  [id : RPYhyIae] [2016-12-02(金) 19:29:27] 削除依頼

心が悴む、傷口に砂糖を塗り込むのは僕のお得意技
指を浸す、だれかの涙の湖は塩辛く馴染む
舌に滲む、良薬は口に苦いなんて笑えるほどに甘い罠

五臓六腑に染み渡る
君の嘘
白色

38 梔子  [id : RPYhyIae] [2016-12-02(金) 19:33:24] 削除依頼

穀潰しは生きる価値が無いかと問われれば
ならば穀物はどうなると訪ねたくなる
腰を痛めつつ必死に育て上げた植物は
やがて誰かに食われるために芽吹いたのだ
それを喰らってやることの
何が罪だと決めつけるのだろうか
道端で枯れていく花に水を上げようとも
数時間の引き延ばしに過ぎない
己の体内に取り込んでやればきっと
これから自分の一部となって生き続ける
愛でることの何が彼らの
短命を慰めてやれるだろうか
腹の中を駆けまわるくらいの自由を
最期に与えてやりたいのは優しさとは呼べぬか
家畜は嫌だ
木偶の某も嫌だ
役所で働くのも嫌だ
自分は農家になりたかった
自分より弱い彼らの生を見送りたかった
いやはやしかし、出来ぬのだ
人は自分を狸と呼んだ


/ ひとでなし

39 梔子  [id : RPYhyIae] [2016-12-02(金) 20:01:35] 削除依頼

嗚呼痛いほど、知っている
この感情に名前を付けてしまえば
終わりが来ることも


空が青いとか太陽が熱いとか
そんなレベルで
そう例えば遺伝子くらいに初めから
決まりきった運命だったのかな


恋に落ちるのが必然なら
さようならを告げるのも必然で
星の欠片を拾いに行くよりも遠い場所に
この思いを投げ捨てることが出来たなら
私は南極の氷を融かしてみたい、


/ 貴方もろとも 深い海の底に沈んでしまえば

40 梔子  [id : KwHPWBxD] [2016-12-30(金) 21:16:26] 削除依頼

乾いた笑み
引き攣る咽喉
初めて手にした櫛を
洗い立ての黒髪に下ろす
小麦色の肌に雫が垂れる様を
なんの間違いだろうかとぼんやり思う

王冠を
勲章を
あなたは立派な人ですと褒め称え
あなたはよく頑張りましたと労う
そんな形だけの
形だけの
かたち
欠片

夢ともいえないおぼつかない幻想を目にする
私は如何して呼吸を止めないのだろうか

41 梔子  [id : RPYhyIae] [2017-01-01(日) 16:49:27] 削除依頼

空白を嘆いていた
林檎サラダを咀嚼していた
クレイジィだと金槌を当てていた
二進法の世界よりもくだらない
三原色をぶちまけても生み出せない
解らない最果てに佇む

噫なんだか、急展開に過ぎている
君も今日も昨日の僕も
噫なんだか、反対方向に過ぎている
時代の流れに逆らった何処か

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