徒然に綴る愛のうた

詩投稿投稿掲示板より。


1    さとお  [id : viM90Fn/] [2013-03-07(木) 02:05:05] 削除依頼

頭のうえをゆっくり通りすぎていく雲
揺れる日陰のなかで見た緑の夢
ぬるい風が斜陽をふちどって綺麗だから
欠伸をしてまた、ひと眠りしよう

23 さとお  [id : /PXYAk5.] [2014-02-02(日) 17:26:50] 削除依頼

告白します
波に打たれて
こうべを垂れて
秋に誘われた
きみは無罪だから
せめてうるさい空から
静かに雨が降ればいい
きみにスローライフを
どうか、切ないくらいに
優しいベッドのなかで
告白するよ

24 さとお  [id : /PXYAk5.] [2014-02-02(日) 17:30:14] 削除依頼

どういうわけか
わたしの意識は今
この体から遠く離れて
知らない海鳥と
たわむれているのです

25 さとお  [id : yGztoas1] [2014-02-03(月) 01:20:03] 削除依頼

思い出は香ばしい
挽きたてのコーヒーよりも
焼きたてのパンよりも
だから私はその切なさに
打ち勝ったことがない
そして水平線はきらきらと
香ばしい夢に別れを告げて
今日がはじまっていく
そんな予感が
夢心地な私を目覚めさせる

26 さとお  [id : juV0y/b/] [2014-02-04(火) 14:20:32] 削除依頼

夏の花弁がひらいた
芳しい土を踏ん付けて
前へ進む少年少女たち
この夏の午後の静けさを
ぼくらはきっと忘れないだろう
青い風は陰を置き去り
太陽は照り付ける
夏の花弁がひらいて
ぼくらはまた前へ進むのだろう
そのまなざしのままで
逃げ水を追っても追っても
蝉時雨は降り続く

27 さとお  [id : y.f76J8.] [2014-02-06(木) 22:18:26] 削除依頼

小さなかけらが
大きなひとつを生み
その優しさに撫でられて
私たちは嬉しかった

28 さとお  [id : xPgd8MW.] [2014-02-08(土) 00:04:44] 削除依頼

いつもの窓を開けて
いつもの海を見つけた
初夏はふたたびやって来る
わたしとあなたのもとへ
長いカーテンコールのあと
誰もがうっとりと目を閉じていた
今はその余韻を残したままで
新緑の午後を待ち望む

29 さとお  [id : JB/mgjt0] [2014-02-10(月) 21:02:55] 削除依頼

空間がほどけるように
やさしく許された
はじめてくちをひらいた
あなたの腕のなかにわざとらしく
捕まえられた
救世主が泣きそうだったから
この世界もまたおわるのだと思う

でもだれもしらないなんて
そんな悲しいことはいわないで
何もかも無意味だったなんて
そんな言葉はやめておこう
だってわたしたちはもう
とっくの昔に許されていて
この空間はほどけて
どこへでもいける
どこへでもいけるんだから

30 ルチ  [id : VCIoHRQ/] [2014-02-10(月) 21:19:33] 削除依頼

初めまして。僕・私・わたくしはルチ。
詩を載せましょうか。

コーは火を灯すや
貴方には孔が空いているのです

それは周りの空気を吸い込んで
周囲の人々は追い風を感じている。

ケムンの街では行商人が泣いて笑って、パキラを差し出す
象の目は街のシンボルで

貴方には孔が空いている。
それは空気を吐き出して周囲の人々は向かい風を感じている

ベツラヌトスには孔が空いているのです
貴方には孔が空いていないのです

君の瞳には流線が写っていて、
ああ、美しいのだ。虹がかかっている夢の

そんな、街角の出来事であるのか

31 さとお  [id : JB/mgjt0] [2014-02-10(月) 21:40:49] 削除依頼


マルセイユのまばゆい朝に
船乗りたちが海へ出る
ノートルダムの良き母を背に
青く尊い海へ出る

少年は花を抱えて急ぐ
丘の上の少女のもとへ
昼過ぎの鐘の音は
やさしく街を響きわたる

路地に灯りがともる頃
窓辺からは夕餉のかおり
明日もきっと忙しいけれど
マルセイユの夜は始まったばかり

32 さとお  [id : JB/mgjt0] [2014-02-10(月) 21:58:16] 削除依頼

>>30 ルチさん
詩の投稿ありがとうございます!
とっても想像が膨らむ詩ですね。
色んな捉え方が正解な詩なのかなと感じました。
終わり方の言葉選びが好きです。

あと個人的な話ですが、ルチさんのスレ読ませて頂いてます。
茸の裏の集い、今度私も参加させて下さい(*^▽^)

33 さとお  [id : JB/mgjt0] [2014-02-10(月) 22:11:28] 削除依頼

遠く故郷をはなれ
ひとり秘密を抱きしめて
この地に降りおった
宇宙からの恋人よ
か弱い指先と指先で
僕らは愛という名の
クラクラするような
温もりを伝えあう
風のない静かな夜は
ベランダに立ち
またたく海を見あげる
またいつか会える日まで
僕は愛を信じているから

34 さとお  [id : yKUBmzO1] [2014-03-01(土) 04:14:13] 削除依頼

 
 
 
日陰から日陰へとうつる
やわらかな緑が
まぶたにまぶしい
今日この頃

あの女の子は
学校をずる休みして
常夏の島国でバカンス
うらやましいね

まっしろな星砂が
彼女の足音でささやけば
あのくすぐったい笑い声
聞こえてきそう

聞こえてきそうな
夏の午後

35 さとお  [id : SoankEW1] [2014-03-15(土) 22:14:56] 削除依頼

その瞳の向こうにきらりと
光る一番星を見たよ
縁側にふたり座って眺めたのは
すこし懐かしい夏の日

朝になれば太陽は天高く
きみはどこまでもぼくを引っ張る
清らかな川の流れに
浸した足だけ冷たいね

そしてぽろぽろと溢れる星を
両手のひらですくったけれど
夏に焦がれて枯れた花は
もう元には戻らない

冷たい水がのどを潤す
ガラスの底は真っ暗やみ
ぼくだけ置いてかれてもいい
天を流れて地に落ちるまで
もう泣かないって決めたんだ


***
冬は夏が恋しくなりますね(^^;)

36   [id : ML7mNHN1] [2014-03-17(月) 15:17:28] 削除依頼

はじめまして、愛と申します

いつも誰かから反対されてる気分

あなたと私のこと知ってるみたいに判定されるの

そして判決が下される

することがなくて退屈な人々によって

判定結果は 


「あなたを選びます」

37 さとお  [id : dfpKuhb1] [2014-03-20(木) 02:34:38] 削除依頼

投稿ありがとうございます!
前に投稿された愛さんとは違う方でしょうか?
短な詩ですが、その分多様な受け取り方ができますね。
それと詩の締め方がカッコイイです(^o^)

38 さとお  [id : dfpKuhb1] [2014-03-20(木) 02:45:25] 削除依頼

きみは相変わらず泣き虫だ
どんな泥川だって泳いでいくさ
対岸にきみがいるなら
今は泣きそうに笑っても
誰も見えやしない

39 さとお  [id : dfpKuhb1] [2014-03-20(木) 02:52:44] 削除依頼

いつもひっそりと
そこから見ているだけだった
カーテン越しに迎える
私の朝はそんな朝
もうすぐ見れなくなる
古いテレビのドットが好き
何かを好きになる瞬間は
いつもひそやかな宴
もしも私が強くて壊れていたら
声はどこまでも届いたの
今はクマゼミの鳴き声しか
聞こえないけれど
本当は強さとはどんな事なのか
壊れている事がどんな事なのか
それだってまだ分からない
すべては憶測の域だから
いつもひっそりと
それは陽のあたる場所の温もりのように

40 さとお  [id : m7J5UMz/] [2014-03-21(金) 01:38:14] 削除依頼

終わった物語を嘆くのはよそう
窓の外うるさい雨音にでも耳を傾け
今日は部屋に閉じこもろう
あたたかなベッドの中泳いでさ
天井の染み数えてりゃ眠れるさ
だから一晩考えて答えを出そう
私だけにしか導けない答えを
物語は本棚の中で眠りにつき
すこしずつ美しい思い出へと変わる

41 さとお  [id : 6rfHGxy.] [2014-04-16(水) 17:26:44] 削除依頼


むかしここは海で
ひろいひろい海で
でもいまではだれもそれを知らなくて
だけどここはむかし海だった
それはひろいひろい海だったんだ

42 さとお  [id : 5rW75cq0] [2014-04-27(日) 00:47:48] 削除依頼

その言葉はあなたのくちぐせ
いつも同じことばかり言う
私の頭はループでワープ
指揮棒振ってうたにするよ

43 さとお  [id : m7Z5NsJ.] [2014-10-02(木) 15:21:06] 削除依頼

さっきから降り続く雨に身を委ね
わたしも透明になれたら良いのに
指先の水色が剥がれ落ちたなら
どこへでも遊びに行こう

44 さとお  [id : m7Z5NsJ.] [2014-10-02(木) 15:21:56] 削除依頼

土にも風にも
雨にも花にも
あなたを感じるよ
一つ残らず
あなたの愛した地

45 さとお  [id : rnV48GP0] [2014-10-10(金) 02:09:55] 削除依頼

子どもたちは夢を見る
天井には星の海が広がり
ふかふかのベッドで旅に出る

子どもたちは夢を見る
胸にあふれる痛みと喜びは
虹のたもとを教えてくれる

子どもたちの夢は終わらない
いつか母が恋しくなっても
笑って手をとりあえる日まで

46 さとお  [id : zVabYtK1] [2014-10-23(木) 23:41:28] 削除依頼

桜色の爪で傷つけた
雲のうえで眠る猫になりたかった
あなたは優しいキスをくれた
いつも言葉はいらなかった

どこか戻る場所はあるの
こんな広い世界で
私に行き着く先はあるの
あなたは何も知らない
いつものキスで泣かせて

甘酸っぱいベリーを摘もう
高い空を鳥が飛んで
私は追いかけて走るけれど
家にちゃんと戻れるかしら

桜色の爪で傷つけた
水の底で眠る人魚になりたかった
あなたのキスは私を泣かせて
どんな言葉も無意味だった

47 さとお  [id : ufSPvkH.] [2014-10-28(火) 22:05:11] 削除依頼

あなたは私の人生の汚点で
私の人生の最上だから
特別よりも特別で
きっとそんな風な人

だから私をあげようたって
貰ってくれる筈もない
だからどうにもできないね
私の善意と悪意を捧げた人

堂々巡りのメリーゴーランド
綺麗な電飾は夢のよう
たのしい計画をたてよう
美しい人生の共犯者よ
あなたが私を選んだのか
私があなたを選んだのか
それはもうどうだって良い
美しいこの人生に
きっとなくてはならない人


「唯一の人」

**********
鎌剣さんの「イマジネーション、スピリット」というコンテストスレに参加させて頂いた詩です。
そして銅賞を頂けました(^▽^)ありがとうございます。

48 さとお  [id : pBgU4Ew.] [2014-12-21(日) 10:32:38] 削除依頼

四角い部屋に閉じこもり
ずっと思い続けていることがあるのに
本の中から抜け出せない妖精たち
写真立ての中から抜け出せない思い出たち
わたしはベッドの上で泣き続けている
その窓をあけて風をいれたら
向こうに見える海から潮のメッセージ
空はこの世の天井ではなく
星あかりは電飾でない
怖くなったら窓を閉じカーテンに隠れて
薄暗い部屋で息を殺していなさい
もしその窓を降りる勇気があるなら
四角い部屋の四角いドアから
きっと出られるはずなのに

49 さとお  [id : gWdF.g70] [2015-01-18(日) 02:21:09] 削除依頼

丸いテーブルの席でひとりあなたを待ってる
コーヒーカップの底の染みを眺めながら
読みかけの小説の頁で遊びながら
外はとっても良い天気なんだけれど
案外誰も歩いていないものだし
2杯めのコーヒーはすこし濃すぎる
パンプスを脱いで足を休ませて待ってる
誰もいない明るい通りは嫌いじゃないの

50 のなか  [id : KWSRA5g/] [2015-01-18(日) 07:27:47] 削除依頼


失礼します。

少し読ませていただきました。
48番の詩がすごく寂しさや不安、怯えが上手くかかれていて
凄く共感してしまいました。
四角の中にとらわれる自分
すごいと思います!!

あと個人的に
星灯りは電飾ではない
という表現がすばらしいと思います。

失礼しました。

51 さとお  [id : gWdF.g70] [2015-01-18(日) 16:15:39] 削除依頼

>>50 のなかさん
感想ありがとうございます(*^^*)
詩のイメージや表現を褒めて頂いて光栄です!
読み手の心に何か残る詩をと思い創作しているので、
すこしでも何か感じて頂けたら幸いです。
コメントありがとうございました(^▽^)♪

52 さとお  [id : tXTR71B0] [2015-08-09(日) 03:33:03] 削除依頼


こんにちは
夏の日差しが眩しいから
あなたの瞳がみえなくて
いったい何を見つめているの?
こんなに草木も花も
夏の日差しに照らされ
等しく美しく生きてるのに

こんにちは
サイダーブルーの水の底で
秋が背を向けて泣いてる
いったいどこへ向かいたいの?
いずれこの水は海へ出会い
潮の流れにそって世界をめぐる
ほら、次の季節はすぐそこ

こんにちは
それとなくタイミングを計り
木陰のなかへ逃げよう
あなたの瞳がみえるよ
少しだけ暗いこの場所からなら
雲も風も等しく吹いていて
あなたは私をみつめてる
夏の日差しから逃げ出して
今あなたの手を握っていいですか

53 さとお  [id : tXTR71B0] [2015-08-09(日) 03:52:04] 削除依頼

「処女」


処女をすてた

1999年に悪魔がやって来た

雨あがりの芝生の

うるんだ緑のにおいや

やけにかすんだ街を走る

路面電車の青色

あの石のアーチのしたで

ひとつ魂を売った

陰うつな午後の

肌寒いほど涼しい風

ちいさな子供じゃないのに

足は泥まみれ

長距離走者の孤独のように

いま少しだけ悲しい

そうだった

私は処女をすてたんだ

54 さとお  [id : qIOR/7B1] [2015-09-04(金) 15:14:42] 削除依頼

九月も過ぎると夏はかけ足
ぼくは青いきみのサマーニットの袖を掴んで
きみはぼくの影にそっと身を寄せる

この午後がずっと続くならいいのになあ
ふたりで逃避行をできるのなら
暑くもなく寒くもないやさしい空気に生きていると
すこし贅沢になりすぎて怖いね

そうだったあの気持ちは
そんなに長く生きられるものじゃなかった
花火みたいにきらきら綺麗で
すぐに消えていくような
遠く聞こえるきみの声
なにかに怯えていたぼく

55 さとお  [id : qIOR/7B1] [2015-09-04(金) 15:51:50] 削除依頼

素晴らしい人生の始まりを祝おう
聖なる夜に結ばれたわたしの両親と
それから十月十日数えて生まれたわたし
美しい人生の主人公になるために
生まれたわたしを祝ってください

それから彼女は言葉を覚え
歩くことを走ることを覚えた
世界に溢れる不思議を数えることが好きだ
伸びた髪を何度も何度も母親が丁寧に切り
反対に薄くなる父親の頭を撫でて笑った

家族はまるでひとつの木のようだ
枝は愛を吸ってどこまでも伸びる
そこから咲く花も実る実もいつかは親から離れ
1人でどこかへ旅立つけれど
新たな場所で誰かの愛をみつけて結ばれる
たとえ森のなかで迷っても
わたしたちには同じいのちの音が響いている

さてこの素晴らしい日になにを残そう
わたしには恵まれすぎた人生が始まる日に
こんな独りよがりなわたしのために
尽くし続けてくれた二人のために
いつかはどこかへ離れていくとしても
そこから咲く花はきっと二人に似ているはずだ
ほら、祝福されるために生まれた命の音が聞こえる
わたしはこんなにも幸せだったのだ

56 さとお  [id : yP3H5PG1] [2015-09-07(月) 15:02:39] 削除依頼

泣きながらきみの唇を塞いで
それは甘美な夢でした

ぜんまい仕掛けの仕組まれた夜
わたしの心臓は盗まれたまま
シーツの海で悪戯なキスをくりかえす

ぱちん
マジックが解けるように
夜も星も朝の光に溶けていく

まつげをきらきら濡らしたわたしと
まだ穏やかな呼吸のきみ

甘美な悪夢から目覚めても
どうかそばで笑っていて

57 さとお  [id : eIJcRry0] [2015-09-12(土) 23:49:32] 削除依頼

ひとかき、ひとかき
きみは夜を泳いでいく
ぼくのずっと先へ
ちっとも届かない場所へ

みなもを照らす月が
綺麗な顔でわらってる
まるで神さまを見てるみたいだ
きみの得意のクロールで
ひとかき、ひとかき
月と夜がたゆたう

あしもとは真っ暗闇
飲み込まれてしまいそう
どうかぼくに手をのばして
きみのその白い腕を

いまきみの呼吸が
波音と重なり共鳴する
この夜の果てまで
ひとかき、ひとかき
きみはふりかえらず進むだろう


*夜を泳ぐ

58 さとお  [id : zj7AkTC/] [2015-09-15(火) 00:08:00] 削除依頼

純白の雪がこの世界をかくし
だれも目覚めない朝がくるまで
白い吐息をはいて笑って
ちっとも暖かくない太陽にウィンク
この氷漬けの指先にずっとむかし
キスをしてくれた人がいた気がした
それは美しいおとぎ話
もうだれも知らないむかしむかしの話
純白の雪にこの身をかくされて
そろそろ旅立つ時間になったみたい
もうだれもいないこの世界で
ダイヤモンドのようにきらめく白と
止まったまま永遠に美しい
この心臓をささげる


***
そろそろ冬っぽい詩が描きたくなる季節ですねw

59 さとお  [id : FBkpShk/] [2015-09-17(木) 03:05:45] 削除依頼


桜の花を耳に飾ればきっと季節はきみに微笑み
僅かばかりの時間だけ穏やかな夢を見せるのだろう

それは遥か彼方の大陸の風の匂いだった
花と嵐をまとった人は突然この目の前に現れて
僕は心臓を盗まれた事にすら気付けないほどだった

きみのあとを追って海へ出ればどこへ辿り着いただろうか
そう囁きながら淀川を流れる桜をもうどれだけ見送っただろうか

まるで答えの出ない問いをくり返すうちに随分歳をとった
写真も口吻も残さず去った人はいつか見た僕の夢そのもの
夢そのものになってしまったのだ

だからいつまでもきみの夢を見る僕は美しい地に思い馳せる
遠い昔約束したふたりだけの美しい地平線には
どこまでも続く桜並木が広がっている

そう遠くない将来に必ず迎えに行く
遠い昔一度だけ交わした約束を信じて待つ僕は今年も
あいも変わらず咲き続ける桜にきみを重ねる


「はるかはなれた そのまたむこう
 だれにでも好かれる きれいな娘がいる」

花散る庭で唄うきみの声がずっとこの胸にやまない
遥か彼方の大陸で強く生きる僕の愛した綺麗な人


***
「」の中の歌詞は「草原情歌」という元々は中国の歌です。

60 さとお  [id : gBuW7PA1] [2015-09-25(金) 22:52:19] 削除依頼



この清い両手を想った

何億もの波をすりぬけて
何かにただ縋りたかった手

人ならざるものになりたかった
そう願うほどどこまでも
人間以外の何者でもなかった自分

始発前の踏切
まだ灯らないランプ
いつになく冷え込んだ2月の某日
わたしが死んで生まれた夜

誰よりも汚れていて
誰よりも清いこの両手
いつかは許されるのだろうか

ああ
終わりの見えない未来へ
一遍の詩にすらなれない言葉たちへ

受け入れがたい罪と罰は
痛みと快楽のうらおもて
悲しみと喜びの二重らせん

どうかさまよえる魂が
くり返す波の億千のいとなみに還り
あの夜とともに眠りますように

ただ誰かに縋りたかった手
岸辺さえ知らず、不器用にもがいて

握りかえされる熱を欲しかった手


*罪と罰

61 さとお  [id : QYfbadE.] [2015-10-02(金) 01:16:52] 削除依頼

カーステレオのボリュームを上げて
ためらいもなくアクセルを踏み込む

海が見えてくれば窓を下げて
夜明けのぬるい潮風に髪をなびかせた

スピードにまかせてどこまでも走れる
今だけはきっと誰も追いつけなくて
瑠璃色の空の下、自由になれたような気がした

62 さとお  [id : j3Ti/HE0] [2015-10-12(月) 13:59:15] 削除依頼



私の背よりもずいぶんと高い茎が揺れる
緑は風に揺れ、しなり、細長い葉を踊らせて
遠くから見るとそれは川の流れのようだ
山からの冷たい水が上流から下流へ
そしていつか海へと辿りつくその過程のように
海原でねむる母の吐息にふかれて
しなやかな茎は高く高く伸びていく
寒くなると甘みが出るその茎を
もうすぐ私たちは刈らなくてはならない
清らかな川のような美しい緑色を
浅く土が見えてしまうまで
その葉は鋭利でときどき指先を切ってしまう
この胸も同じように切り刻まれる
風景はすこしずつ変化していく
春になればここはコンクリートの硬い地面になり
またひとつ、美しい清流が消えていく

63 さとお  [id : j1JM5gR/] [2016-04-11(月) 20:52:48] 削除依頼

のんびり書き続けていつの間にか3年目なんてびっくりですね
読んでる方がいるかは分かりませんが今年もぼちぼち書いていきますm(__)m

64 さとお  [id : j1JM5gR/] [2016-04-11(月) 22:27:21] 削除依頼

さわがしい教室の一番うしろ
カーテン揺らす春風はきらきらと光る
制服の長い袖から手伸ばして
窓の外降る青い葉をつかまえる
浮かんだ夢なぞるノートの隅っこ
さわがしい休み時間の廊下
始業のチャイムが鳴る三分まえ

65 さとお  [id : j1JM5gR/] [2016-04-11(月) 22:46:13] 削除依頼

無色透明の午前4時
新聞配達のバイクの音だけが響く
ぼくらは教えられずとも知っていたりする
ありもしない朝の匂いなんてものを

66 さとお  [id : f4b1Q161] [2016-05-07(土) 03:29:32] 削除依頼

それはまるで天啓かのように
私に舞い降りてきた
ただ両手で受けとる以外を知らなかった

それはまるで世界の理のように
私の血の中を流れていて
心臓からつまさきまで許された

それはまるで命そのものだった
時には音楽で、時には風で、時には愛だった
こんなに嬉しくて悲しくて尊い気持ち
きっと他には無いと思えるくらい
すべてあなたが教えてくれた

67 さとお  [id : f4b1Q161] [2016-05-07(土) 03:50:00] 削除依頼

長い黒髪に憧れたのはきみの後ろ姿
ずっと眺めていたからだった
白いハイソックス履いた日は恥ずかしそうに
夢中で追いかけっこしてた夏の頃

チョークの引っかく音がずっと遠くに聞こえる
教科書のインクの匂いだけはずっと近くに
窓の外はまぶしい緑色の風景が続く
おとなしそうなんて言われても傷つかない少女だった

夢と現実のはざまで揺れる花の香り
ちょっとの事じゃへこたれないと笑うきみ
だけど夏の日差しに溶けそうなアスファルト
ちょっとだけ茶色くなった毛先

誰かに支配されていたかったのかもしれない
自分を脱ぎ捨てて明け渡してもいい
もうここには居たくなかった
ずっと夏の日が続けばいいのにとごねるみたいに
行方知れずな誰かになりたかった
長いきみの綺麗な黒髪も欲しかった
常緑樹のアーチのしたできみともう一度
たったふたりだけで笑いあいたかった

68 さとお  [id : 13JEcV60] [2016-09-03(土) 22:24:23] 削除依頼

1983年にタイムスリップ
いつでもきみの声がよみがえる
ちょっと古くてでも新しい
変わっているようで変わらないもの
何度でもきみは僕を目覚めさせ
今日と33年前を行き来することができる
高原に降る強い雨の音
輝く雪の下に眠る希望の色
飽きっぽい僕のそばで黒い円盤が回る

69 さとお  [id : 13JEcV60] [2016-09-03(土) 22:42:21] 削除依頼

都会的な夜は嫌いじゃない
エスコートするあなたの整えた前髪
くずれたら直してあげる

この街の光すべてが
なんだか私達を祝ってるみたい
でもあとワンステップ踏まなきゃ駄目
急かされるのは嫌いなの

でもそろそろ気付く頃
私のことが必要でしょう
1人きりじゃもういられない
大人のふりをやめたっていい

すべては出会いまかせだったけど
物語はこのために始まった、そう気付いたの

私の手をとるあなたのひとみに
映る表情はだれのもの
もうすこしだけ強請っていい
この街の光がまたひとつ消えていく

70 さとお  [id : PCIL7ehJ] [2016-12-05(月) 13:08:01] 削除依頼

この世界を美しい檻だと思うのなら
あなたはきっと幸せだ
私には最初から分からないよ
美しく続いていく空へ沈む夕日
世界の外側へ手まねくのは二日月
ここにいるのは私の意思ではなくて
あなたの意思でもないから
どこから来たのかなんて誰が分かるだろう
この世界を醜い楽園だと思うなら
私はきっと幸せだろう
だけど高鳴る胸の響きをどうしよう
どこか遠くの憧れた場所へ
私を今ごと奪い去って

71 さとお  [id : PCIL7ehJ] [2017-01-08(日) 03:08:16] 削除依頼

昨日の夜 ぼくは君の夢を見たんだよ
その夢の中で ぼくらは踊ってたよ
みんなとても楽しんでた
そういう気持ちをずっと待ち望んでた

やめないで もっとこっちに来てよ
盛り上がるほどリズムも上がって
だって楽しめばいいだけさ
そう ぼくらは一晩中踊りあかした

この時間がすべてさ きみの腰に手をまわして
きみの時間を奪いたいな ぼくの腰に手をまわして
でも朝の光につつまれながら
この気持ちを確かめるまえに
夢は醒めてしまったよ

あーあ どうしたら良いんだろう
この夢ときみについて
これが現実だったらなあ

あーあ どうしたら良いんだろう
この夢ときみについて
いつかきっと叶えてみせるよ

だからぼくとゲームをしよう


*Digital Love(Daft Punk)

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