烏兎匆匆

詩投稿投稿掲示板より。


1    はんでん  [id : 0/TzV.X1] [2012-11-19(月) 20:52:31] 削除依頼

瞬きの数だけ、加速する時間感覚。
呼吸の数だけ、酸化していく細胞。
拍動の数だけ、享楽と憂愁は反転を繰り返す。

街は雑。
人は躁。
日々は喪。
退廃するだけ。
腐乱するだけ。
風化するだけ。

一切の記憶を置き去りに、六道四生を廻り巡る。

120 はんでん  [id : XDHaVJ21] [2014-05-11(日) 23:33:06] 削除依頼

潮のにおいが染み付いた女は
波打ち際を歩きながら
昨日ばかりを見ている
この薄暗い海のような過去
後悔ばかりが寄せては返す
潮風に曝され続けた蝶番は
錆びて心の扉を固く閉ざした
こうして波打ち際を歩いていると
波が私の足跡を消してくれるの
と言った女の俯いた横顔に
泡沫の感情が

121 はんでん  [id : nlNOz/5/] [2014-05-12(月) 01:22:36] 削除依頼

鬼の寝息が鼾に変わる頃
野郎共が静かにペダルを回せば
勿忘草の蕾も回る
鈴虫 蛙に犬の遠吠え
鼓動も含め賑やかな夜
パノラマの星を眺めながら
生き死にとはなんぞや
幸福とはなんぞや
と稚拙な討論は熱を帯びる
結局曖昧な答えしかでず
あの星に近づいた分
この答えに近づくのではなかろうかと
根拠の無い提案に野郎共は
ペダルを回せ回せ
山の頂上目指せ目指せ
息は切れ切れ
たどり着いて見た景色は
在り来たりな夜景だったのだけれども
先程の答え合わせも忘れ
目の前のこの景色が世界の全てだと勘違いして
勿忘草は濃く鮮やか青い花を咲かせる

122 はんでん  [id : nlNOz/5/] [2014-05-12(月) 01:25:34] 削除依頼

鬼の寝息が鼾に変わる頃
野郎共が静かにペダルを回せば
勿忘草の蕾も回る
鈴虫 蛙に犬の遠吠え
鼓動も含め賑やかな夜
パノラマの星を眺めながら
生き死にとはなんぞや
幸福とはなんぞや
と稚拙な討論は熱を帯びる
結局曖昧な答えしかでずに
あの星に近づいた分
この答えに近づくのではなかろうかと
根拠の無い提案に野郎共は
ペダルを回せ回せ
山の頂上目指せ目指せ
息は切れ切れ
たどり着いて見た景色は
在り来たりな夜景だったのだけれども
先程の答え合わせも忘れ
目の前のこの景色が世界の全てだと勘違いして
勿忘草は濃く鮮やかな青い花を咲かせる

123 はんでん  [id : qeSPrwL.] [2014-05-13(火) 01:29:09] 削除依頼

歪んでいるのは俺かお前か
流されてるのは俺かお前か
漂っているのは俺かお前か
曝されてるのは俺かお前か
呑まれてるのは俺かお前か
侵されてるのは俺かお前か
曲がってるのは俺かお前か
阻まれてるのは俺かお前か
溺れているのは俺かお前か
進んでいるのは俺かお前か
止まってるのは俺かお前か
降りているのは俺かお前か
昇っているのは俺かお前か
俺はお前以外の誰かか

124 はんでん  [id : UXncayl/] [2014-05-16(金) 01:46:57] 削除依頼

地下鉄ホーム
線路の先の暗闇が嗤ってる
白線の内側と外側
目には見えない因縁に
絡め取られた男は
衝動が思考を停止させるのを
確信的に傍観していた
数歩先には
憧れる程 遠い世界
その入り口がまもなく開く
線路を伝う車輪の軋み
アナウンスが通過を知らせる
男は白線を跨ぎ
一歩 二歩と歩き出す
暗闇からの嗤い声は
悲鳴と鉄の擦れる不協和音に
かき消された

125 はんでん  [id : aaqixMP/] [2014-05-24(土) 16:21:30] 削除依頼

埃っぽい部屋に放り込まれて
粘膜は大忙し
勢いよく鼻をかんだら
目玉が飛び出し転がり埃まみれ
手探りで拾い上げる目玉目玉
ペットボトルの砂糖水で
洗い流して眼窩に叩き込め
ロンドンとパリは曇天です
先程から止まらない咳に血が混ざり
肺から吐く血で
はっぴぃえんどか

126 はんでん  [id : Gwo8ByB0] [2014-06-14(土) 16:58:09] 削除依頼

また今日も眠らずに
朝を迎えて
湿った空気で肺に茸が生えそうだ
と水たまりを避ける
昨日の酒と粗悪な脂が
代謝しないままに俺は
新宿駅のホームで
始発電車の到着を待っている
ホームには
幸せそうな死顔で胃液と添寝する屍擬きや
人目も気にぜす目合いを交わさんとする獣擬き
雨は曖昧な態度で
降るや降らぬや
湿度を殊更上げる
もう一層の事
桃色狂ったこの街を
黴だらけ胞子まみれにしてしまえ
酒と脂と体液で成るこの街を培養基にして
原始まで回帰させてしまえ
天然色で塗りたくってしまえ

127 はんでん  [id : urSEIEL1] [2014-06-18(水) 04:40:06] 削除依頼

遠い夕焼け空
網戸越しにサイレンが鳴っている
事に気づいたのが
町猫集まる17時半
制服のまま
眠ってしまった私
起きしなに手鏡
腫れた瞼と
ひとつ増えたらしい
デキモノが憎たらしい
癖のついた髪を
前髪だけ手櫛で馴染ませ
シワになった白ブラウスは
そのままに
閑散としたワタクシ界隈を散策
町猫繰りの老婆は
昨日よりも腰を曲げ
名無したちを愛でている
錆びた自販機でソーダを買った
色褪せたラベルが訝しい
黄昏色の町角に見つけた
部活帰りの影法師
並んで歩くのは私
の妄想
でもなく
噂で聞いた彼女の後髪
見たくないもの見ちゃった私
の代わりに
名無しがニャーと泣いて
淡い慕情の残像は
ぬるいソーダの泡に弾けた
黄昏色の町はもう
夏の気配を漂わせている
17回目の夏が来る

128 はんでん  [id : KzklrNY1] [2014-07-15(火) 12:59:41] 削除依頼

宝町 猥雑通りの脇にある
ライブハウス春木屋のネオンが
今夜も点滅を経て灯った
ここでは夜な夜なキッズ共が
感情の全てをのせた声を 大声を
喉から 腑から 身体髪膚から
吐き出す 絞りだす

バーカウンターの隅では
異国の酒を呑む影がちらほら固まって
是か非か判断つかん煙をふかしている
弛緩した表情 だらしない口元から
数の足りない歯を剥き出すのを見たのは
煙と煙の隙間 赤いライトが煙を焔に染めた時だった

煙たいフロアが真っ赤燃えて
ドラマーがステージ上に神鳴を落とせば
拳を掲げたキッズ達が厳霊が如く吠えた
振動が共鳴
一体感はフロアをある種の 異空間 異次元にし
神鳴と厳霊は春木屋を外の世界との隔離に成功させた

真夜中の猥雑通りに
静けさが吹き抜けたころ
大人達のキイテハイケナイ話をする声が
ガキ共に聞こえるか聞こえないかギリギリの
聞き耳を立ててしまいそうになる話声が

何も知らないキッズは
ここが全てだと錯覚している
何も知らないふりのキッズは
外の世界に聞き耳を立ている
何かに感づいたキッズは
轟音を背に春木屋の扉を開けた

129 はんでん  [id : pnZXzLN.] [2014-07-20(日) 03:49:38] 削除依頼

道を外して不感症
悟ったつもりが諦めてるだけ
達観少女の黒目の真円
知ったかぶりした娑婆の深淵
修羅場ばかりに飽きた頃
海鳥鳴いてる波止場で一人
波の行き来を数える虚しさ
不毛な贖罪は誰が為に
達観少女の黒目の真円
少し揺らいで零れた未練

130 はんでん  [id : MQtY5Zs0] [2014-08-02(土) 12:19:43] 削除依頼

耳ほじって
脳汁出て
白目むいて
pcつけて
繋がって
いるつもりで
爪噛んで
ロックは死んで
それはロックの勝手
ファインダー覗いて
シャッター半押しで
撮らずにやめて
白目むいて
歩いて帰って
寝て起きて

131 はんでん  [id : 7yBG4lP.] [2014-08-10(日) 22:24:01] 削除依頼

咳止めシロップを常飲する彼女の見る景色は
極めて色彩が豊からしい
市場に出回らん煙草を手で巻きながら
巻いた煙草を咥えながら
彼女は言った

Cは結局Bになりたかったんだよ

彼女はイヤホンの片方を俺に寄こして
自分の右耳にもう片方をつけた

髪を耳にかける仕草
ピアスだらけの耳
華奢な腕

イヤホンから流れたのは既に解散してしまっまロックバンドで
なにやら愛をがなっている

煙草の煙が充満する部屋
俺と彼女はがなり声で愛を共有する

彼女の見る景色は極めて色彩が豊からしい

132 はんでん  [id : 7yBG4lP.] [2014-08-10(日) 22:25:05] 削除依頼

咳止めシロップを常飲する彼女の見る景色は
極めて色彩が豊からしい
市場に出回らん煙草を手で巻きながら
巻いた煙草を咥えながら
彼女は言った

Cは結局Bになりたかったんだよ

彼女はイヤホンの片方を俺に寄こして
自分の右耳にもう片方をつけた

髪を耳にかける仕草
ピアスだらけの耳
華奢な腕

イヤホンから流れたのは既に解散してしまったロックバンドで
なにやら愛をがなっている

煙草の煙が充満する部屋
俺と彼女はがなり声で愛を共有する

彼女の見る景色は極めて色彩が豊からしい

133 はんでん  [id : LX3MJXm1] [2014-09-04(木) 23:45:28] 削除依頼

真昼間から酒毒に侵されいた彼女の
肌に張り付いたTシャツがそろそろ乾く頃
蝉時雨の残滓はアスファルトのほとぼりに溶暗し
では、また。と言った陽射しは
そそくさと西の空へ

翳りゆく街の片隅
季節の終わりを告げる風が
サンダル履きの彼女の揃った前髪を揺らした

蚊取線香 片付けなきゃ

まだ酔ったままの彼女は
何処かで鳴った風鈴に耳を澄ましていた

134 はんでん  [id : ufIKahz.] [2014-09-07(日) 01:04:02] 削除依頼

月は白銀 双頭の蛇が舌を絡め
機会仕掛けの空に歯車が散らばる
乾涸びた骨を咥えた老犬は歩みをやめず
その眼に写る常闇を睨んだ

135 はんでん  [id : ozUZTs//] [2014-09-15(月) 19:10:51] 削除依頼

不貞腐れてる単車小僧と
マッポの歯ぎしり 246の昼下がり
明日になれば忘れ去られる
過ぎ行く景色の一場面
人人ばかりの交差点
昼夜を問わない感情衝突
鬼棲む地獄とさも似たり
108チャンネル煩悩サラウンド
足らん脳みそを
震わせて狂わせて蕩けさせる
ほらあの
単車小僧の目から
不良警官の口から
装飾夫人の鼻から
浮浪紳士の耳から
人の穴から垂れ落ちてる

136 臥待月  [id : VFT.JIV0] [2014-09-15(月) 21:12:22] 削除依頼

ぬるいですよ

エナメルの靴は未だ早いですよ
陳腐な台詞は似合いませんよ
白馬の王子様はいませんよ

違いますよ

サンタクロースは幻想ですよ
サッカー選手にはなれませんよ
それでも生きていけますか

貴方は何もわかっていません
貴方は誰も信じていません
貴方は私を裏切れませんよ

貴方はとても優しいのです
優しさ故に無知なのです
無知が災いを呼ぶのです

私を待つのは貴方ではない
貴方が待つのは私ではない

貴方ではない誰かを
私は愛すでしょう
私ではない
誰かと出会いなさい

ですから私は、
貴方を握り締めたりしません

「貴方、主観」

137 臥待月  [id : VFT.JIV0] [2014-09-15(月) 21:15:10] 削除依頼

はんでんさんの、独特の雰囲気がとても魅力的です。

これからも頑張ってください

138 はんでん  [id : J24qXvv.] [2014-09-23(火) 20:40:36] 削除依頼

>>136 臥待月さん
素敵な投稿ありがとうございます。
貴方と私の不思議な関係性と諭すような口調にぐっときました。
是非また投稿してくだいね。

139 はんでん  [id : J24qXvv.] [2014-09-23(火) 20:44:29] 削除依頼

時間と重力に従属していてる僕らは
不自由さに鈍感になっている
退屈しのぎに愛憎を捏ねくり回して
惚れた腫れたは流行り廃り
錠剤 エナジードリンクを流し込めば
プラセボ効果で毛細血管が踊りだし
血走った眼が捉えるのは錯綜する有象無象
使い捨ての日々を放り投げて描いた放物線
それはこの従属関係の象徴のようだ

140 はんでん  [id : fNWw6Og.] [2014-10-16(木) 20:06:36] 削除依頼

彼は畳の上に座り
卓袱台に鏡を据えて
毛抜き片手に 埋没毛と格闘している
街の振動に揺られた裸電球が
チラチラと部屋の影を遊ばせ
私は背中に土壁の感触を確かめながら
彼の丸まった背中と鏡越しに卦体な顔を
見るともなく
この狭くて何もない部屋を眺めていた
振り向いた彼の童顔に
今日という日に私が存在する意味を知った
この狭くて何もない部屋には
彼がいる
私がいる

141 はんでん  [id : 80WSB681] [2014-11-10(月) 02:52:28] 削除依頼

深夜2時過ぎ
夜色に塗りつぶした街を浮浪する
街猫1匹居なくて
何処までも森としているから
立ち止まり目を瞑って
耳を澄ましていると
月面に吹く風の音まで
聞こえても不思議じゃない
そんな夜だ
今日は

142 はんでん  [id : brBMD.u1] [2014-11-10(月) 05:52:39] 削除依頼

散らかりきった四畳半で
靴下の片割れを探している
いらいらしながら
意味や答えが必ず在る
とは思わないけど
今も探している
見つけた靴下を履いて
出かけようかな
いらいらしながら

143 はんでん  [id : brBMD.u1] [2014-11-10(月) 06:10:58] 削除依頼

始発電車で地方都市へ
夜が赫くなる前に
2番ホームから地方都市へ
知らない街が起きる前に
荷物に不備はない
文庫本も持った
朝はもう間も無くだ
始発電車で地方都市へ
窓の景色は流線になる

144 はんでん  [id : kNYZV38/] [2014-12-14(日) 17:15:02] 削除依頼

夜風に口笛を乗せて
緩い下り坂を蛇行する
自転車ペダルは逆回転
己は惰性を利用して進む
風は冷たく頬を刺す
星空には雲は無く
煌々と片割月
鳥目の己には有難い

145 はんでん  [id : nrNVE08.] [2014-12-24(水) 21:22:05] 削除依頼

つまるところ
つまらん奴だもんで
周りに誰も集まらん
一人議論は毎度
不毛に行きづまる
ばかりで
どっか遠い雪積もる国で
頭冷やして
なんて現実逃避のつもりが
気づけば冬
煮詰まる前に鍋の火弱める
妻もおらん

146 はんでん  [id : MZPeh9D0] [2015-01-09(金) 16:57:34] 削除依頼

明けか暮れか
赤喰った空
暁か茜
柿の木に
烏が一羽
カカカと鳴くや
然有らぬ顔で
颯爽と発って
殺風景
忽ちに
退屈が
立ちはだかり
鞣しの革の匂い
凪いだ風に
流れた

147 はんでん  [id : KgBO/OO.] [2015-01-31(土) 01:43:54] 削除依頼

怠慢の上に薄い布団を敷いて横になっている
背中にゴツゴツの感触があるが
今となっては不快感もなく
寧ろその感触が心地良く
己の体に馴染んでいる
あすこの白墨で書かれた
精進 の文字は誰が書いたのか
己は黴臭い布団に包まって
それを一瞥するだけ

148 はんでん  [id : vqNVthb0] [2015-02-23(月) 18:18:57] 削除依頼

神保町の古本屋街
黄色のコルテッツが草臥れている
哲学思想に毒された都市風に横面を張られて
饐えたインクの匂いが発破した

149 泰霈  [id : LdT9Czg1] [2015-02-28(土) 19:52:59] 削除依頼



明日はない

きっと空白

データセーブしてない

きっと空白

存続なんて助動詞は消えた

きっと空欄

テストの点数

きっと空点

また汚したの、一日

雑巾貸してよ、君の

その真っ白な雑巾

きっと空白

私の心

きっと空白

解答欄

きっと空白

空模様

きっと空白

君の顔

きっと蒼白

破壊魔神

きっと無職

私の明日

きっと空白



重い空虚

笑う笑窪も

きっと空白


/


初めまして

150 はんでん  [id : tUiU5jd.] [2015-03-08(日) 22:12:48] 削除依頼

垂れたエジソンランプ
フィラメントの主張は
ターコイズな窓景を眺める
彼女には届かない

151 はんでん  [id : tUiU5jd.] [2015-03-08(日) 22:16:39] 削除依頼

>>149 泰霈さん
投稿ありがとうございます。
悲壮美で透明感のある詩ですね。
またぜひ投稿してくださいね。

152 はんでん  [id : Gtvz8nd.] [2015-03-09(月) 00:11:18] 削除依頼

傘がない
なんてまるで都会人じゃありませんか
とシンガーソングライター
その時スーサイダーは華麗に宙を舞う

153 はんでん  [id : uFZTi4x/] [2015-03-23(月) 15:07:27] 削除依頼

桜の花弁 待遠しく
ナイトクルージングで浮力を得た己は
暁の芽吹きを求め真夜中を泳ぐ魚
それは春眠の夢幻

154 はんでん  [id : obDQ/TV0] [2015-03-26(木) 23:09:24] 削除依頼

さよなら銀河
心と心が通わないから
一足お先にマンアフターマン
テレパシーを発信するから

155 はんでん  [id : 1Fa8P780] [2015-04-21(火) 13:58:06] 削除依頼

蛍光灯のフリッカーが醸し出すムード
非科学的な有象無象の流動を映し出すストップモーション
どろどろと現れたのは
幾何学模様の洋服を着た派手な女のユーレイ おどろおどろしい否けばけばしい
なんやら未練たらしい恨み辛みを吐露
泥棒猫に奪われた 悲しい慕情のあらましを語り出し
知らない話に興味ナシな己は気もそぞろに
その幾何学模様はいかがなものか
と突拍子のない誹りで水を差し
これにはユーレイも狼狽からの憤慨
しかし存外 恐怖はない
いたたまれない空気 妙な雰囲気に耐え切れず
野良犬の遠吠えを合図にユーレイはどろんと消えた

156 はんでん  [id : 1ao1gFy/] [2015-04-28(火) 14:37:28] 削除依頼

終末の予感が漂う波間に
盲の魚 鱗が鈍く煌めく
何処へ向かうというのか
深い所へ
目映い所へ

話は変わって
あの日の夕闇
足元の小石を蹴落として
どぶ川 波紋に揺れる街の構成
乱反射したのは月と街

深く潜った盲の魚が
一気に浮上し飛び跳ねた
着水
終末の波間を縫って広がる波紋が
今夜は己を揺らした

157 はんでん  [id : 81Iwyu80] [2015-05-16(土) 02:48:28] 削除依頼

日々感性は死んでいく

158 はんでん  [id : cI.MHRo.] [2015-06-29(月) 23:39:46] 削除依頼

人工河川に架かる橋の上
梅雨空去って瞬く間に夕景
小指の爪を噛み切った様な細く尖った月は有形
淀んだ水面に映るビルディングの配列は無形

159 はんでん  [id : .xDbAOj.] [2015-07-17(金) 08:58:49] 削除依頼

己の両眼はブルーライトで焼け焦げて
爛れた網膜の香ばしい匂いが針となり
私の鼻腔をゆっくりと劈いた18.5時
くしゃみを数回した後に
勢いよく鼻をかんだ塵紙を
放り投た先の空は
ぬるい風が渦巻く朱を混ぜた鈍色
思い過ごしの不吉を孕んだ斑色
間もなく降り出した雨が窓を叩き
阿弥陀をなぞって垂れ落ちる

160 はんでん  [id : n6zYqBs0] [2016-12-13(火) 00:44:32] 削除依頼

今彼女は赤く発光している
その手元で掻き鳴らすジャズマスターのように
赤く赤く
トレモロを折れんばかりに揺らす度
深く赤く
彼女の発する最深の赤は熱量を伴った音となり
振動する空気をも焦がした

161 はんでん  [id : n6zYqBs0] [2016-12-15(木) 02:47:10] 削除依頼

天鵞絨の夜を行く人が
濡羽色の星空を眺めていると
尖った北風が囁く
幻想の対象として月はもう無いのだ と

162 はんでん  [id : n6zYqBs0] [2016-12-15(木) 02:58:48] 削除依頼

天鵞絨の夜を行く人が
濡羽色の星空を眺めていると
尖った北風が囁く
幻想の対象としての月はもう無いのだ と

163 はんでん  [id : n6zYqBs0] [2016-12-20(火) 11:33:40] 削除依頼

衣擦れの音もしない街は彩度が低く
どこを見ても灰色がかっている
街の陰影を焼き付ける黄ばんだ太陽は
全てを知って尚知らぬ顔をしている
黒い車が砂埃をあげて目の前を過ぎ去った
どうせ行き先は斎場か屠殺場だろう

164 はんでん  [id : n6zYqBs0] [2017-01-13(金) 14:22:00] 削除依頼

時流に翻弄され
只闇雲に流転する魂の行き先が彼方の消失点だとして
呆れる程途方もない道のりを己は
己の魂は一歩また一歩と地蔵通りを進む
大寒に陽が傾き
睦まじき人と袂を別けても
消失点の頃にまた逢いましょう

165 はんでん  [id : n6zYqBs0] [2017-01-13(金) 15:40:52] 削除依頼

込み入った彼女の私情
分けた前髪を耳にかける仕草がとても印象
深い
キック一発でかけるエンジン ひと吹かし
黒いSRカフェに跨るスタッズまみれのライダースジャケット
黒い流線 彼女の残像 明滅する都市
ここに漂う排気ガスだけ
それだけが彼女の証明

166 はんでん  [id : n6zYqBs0] [2017-01-13(金) 16:44:03] 削除依頼

現在 己は
都市のビル群にぐるりを囲まれている
陽が角度を落として
ビル群に張り付いた鏡面ガラスが乱暴に
その光を跳ね返せば
光源は多角的となり
眼前は目映く己の影が立ち所に消えていく
影を無くした己の所在はあやふやに
足の裏から重量が去り行く感覚
現在 己は
真っ白な空間をくるりと浮遊している

167 はんでん  [id : n6zYqBs0] [2017-01-13(金) 16:48:23] 削除依頼

現在 己は
都市のビル群にぐるりを囲まれている
陽が角度を落として
ビル群に張り付いた鏡面ガラスが乱暴に
その光を跳ね返せば
光源は多角的となり
眼前は目映く己の影が立ち所に消えていく
影を無くした己の所在はあやふやに
足の裏から重量が去り行く感覚
現在 己は
真っ白な空間をくるりと浮遊している

168 はんでん  [id : n6zYqBs0] [2017-01-13(金) 16:48:49] 削除依頼

現在 己は
都市のビル群にぐるりを囲まれている
陽が角度を落として
ビル群に張り付いた鏡面ガラスが乱暴に
その光を跳ね返せば
光源は多角的となり
眼前は目映く己の影が立ち所に消えていく
影を無くした己の所在はあやふやに
足の裏から重力が去り行く感覚
現在 己は
真っ白な空間をくるりと浮遊している

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