ラウンドスピリッツ

詩投稿投稿掲示板より。


1    小春  [id : Vi5VSg50] [2009-12-11(金) 16:48:19] 削除依頼

「 君は恋の終わりに 」


いっそのこと 夢だったら良かった
そのほうが どんなに楽だったか
目覚めたときの失望と 今の私のこの気持ちと
どちらが重いのかは わからないけれど

あなたへの一本道はすぐに見えた
そこにはたくさんの危険が眠っていたのも知っていた
星が沈む前にと私は焦って
まだ月も出ていないのに 夢中で 走って

近づくにつれ 足元は抜かるんでいく
急ぎすぎたの ゆっくり歩いても良かったのに
ゆっくり歩けば 良かったのに

あなたはずっと待っていてくれると信じ込んでいた
辿りつけると思ってた
後ろを振り返りもせずに

恋は楽しいものだと信じていた
あなただけを見ていたから
痛みなんて知ろうとしなかったの

今、恋の終わりにようやく気付いて

784 小春  [id : T89z0oI.] [2015-02-14(土) 23:20:23] 削除依頼


あの子がなんだっていうんです
惨めよ
不快だわ

いきうつしが
苦し紛れの悪事の末に

あなたに口移しで感染させたの

きっともう
お目にかかるの最後です

今夜でいよいよ
さよならでしょう

影のところがちょうど掛かって

するりと指を離しますから

紛い物のわたしに言って
君だけ好きだと
今だけ、言って


*ダークチョコレート・ボイス

785 小春  [id : 3SPafbI.] [2015-02-23(月) 18:37:17] 削除依頼


キスで殺してあげるわ

血を吸い上げて吐き出して
ちきゅうにふたりきり

キリキリ
痛むのね?
積乱雲が擦り寄ってくる

わたしたち
雨傘もなにも持ってないから

お互いのキスで殺し合うの

とめどない欲で貶し合うの


*kiss or kill

786 小春  [id : OSZFczc.] [2015-03-11(水) 14:11:48] 削除依頼


ブルーキュラソーに浸かった毎日を
遭難中

焦げ付いた柑橘類の匂い
まねしても切ないだけ

素肌に

羽織った

クリームのブランケットで
どこへでも消せるんだ

患うらしいの
煩わしいよ
ことばも出ないでしょ

好きといえば終わりなんだって

とろみのついた
リキュールみたいに

優しく傷つけてね

それから

私の心の
皮膚だけ炙って飲み込んで


*泥酔

787 小春  [id : 87gU9Pc1] [2015-03-19(木) 21:10:38] 削除依頼


ひとり上手な君は窓際

ねこの手だけでは
刃物は持てない

傷つけあって落ちていきます
喪失
目を伏せたまま切り傷なぞる

私が消えたら泣くくせに

私が死んだら泣くくせに


*我が儘

788 小春  [id : fjfn0h.0] [2015-03-25(水) 20:38:39] 削除依頼


立方体に閉じ込めて
あたし
静かに見ててあげるわ

とめどない反射

夜の灯りが迷子になってる
貴方の足首 絡みついてる

微笑みながら笑っていたのね

万華鏡なんて少女趣味

かがみの胎内
落としてあげよう
少女の再来
予感している


*少女返り

恋をして残酷な少女にさかのぼる

789 小春  [id : OP34PR4.] [2015-04-08(水) 21:10:43] 削除依頼


私のたましいを

舌で刮げて咬んで欲しいの

あれは
酸漿の灯りのような

それは
手の中の秘密のような

彼は
純粋な子供のようだから
全部もらってよ

あきらめた面持ちで
ため息をコーティングする

核になって

口内で泣いてやる

蛇が彼に唆したの
私がそっと唆したの

ほら、噛じれって


*林檎飴

790 小春  [id : gbVRdcq1] [2015-04-10(金) 22:23:19] 削除依頼


心はどこで壊れるか
天気雨で機嫌を損ねる
冷たい吐息にこわばるか

うさぎが走れば不安の種

不眠の


なの

首で結われたリボンが揺れるよ

戯れみたいに触れるから
あまりに愛しい嘘だから

心はどこで壊れるか

心はどこで溢れるか?


*うさぎの心臓

791 小春  [id : PldUwC1/] [2015-04-22(水) 13:00:43] 削除依頼


私を眠れなくする物達

うさぎの毛並み

電動書架の動く音

ざくろの匂い

低い息漏れ・上下する喉

窓に貼り付く小雨粒

白い卵に入るヒビ

チョコレートシロップの舌触り

円形に開く花びら

透明な宝石

心は貴方の手のひらの上
手のひらの上で壊れたよ

涙は貴方の背骨の上に
見えないように溢したよ


*うさぎの告白

上の続きというかなんというか

792 小春  [id : ulKoeRU/] [2015-04-24(金) 21:43:23] 削除依頼


頭痛は蝶々
とらえられない彼の熱

歯痛は喃喃
はがゆい言語で顔を隠すの

白いテープで修正しても
うわがきのように
指が絡むよ

漂白

染める

覆いかぶさる熱も痛みも

腕を回して
放してあげたい
離してあげない

ない、ない、ない、ない

あなたは私を好きじゃない


*白い衣と薄紫

793 小春  [id : vrWhn/I.] [2015-04-29(水) 21:32:26] 削除依頼


追いかけて消せるところまで

溜まった水を頭から

首根っこ
つかまえてね

愛せるところまで
覗き込んだらインフェルノ
コウモリ翼の君が笑うよ

悲しいけれど行けるとこまで

たった一度の

飛翔を持って

魅入られた僕は心が眩む
二人
いけるとこまで行こうか


*見上げながら落ちていく

794 小春  [id : 1qsF/am1] [2015-05-03(日) 20:32:37] 削除依頼


端末を取り出して
どうせさよならだから

週末には桃をかじろう

月末には花つぼみ食べよう

年末には魚をやいて

少水の私
そうだね
屠所の羊は恋人同士

終わりを知ってるから
終わりを待ってるから

終末はジンジャーエールを飲もうよ


*fizzy

795 小春  [id : 1qsF/am1] [2015-05-03(日) 20:36:30] 削除依頼


胸元のリボンを解いてみなよ

フォークで一突き
クリームに沈めてあげる

誘惑?

お待ちになってよ
私はいつでも
加害者の世界に置いてきぼりなの

足跡みたいに残った甘味で

薄いモザイク破ってちょうだい
純情なんて前歯で砕いて


*ショートケーキ・ポルノ

796 小春  [id : 5RijqgC1] [2015-05-11(月) 21:13:11] 削除依頼


焦げたミルクの匂いがします

その首元から

琥珀を溶かした雨の夜
一晩限りの白い花
浮かんで沈んで、それから綻び

いつか

あなたがくれた体温が
水面に揺れる 

凪いては つつむ

泣きつくような貴方の肌から
焦げたミルクのにおいがします


*乳白色に入水

ホットミルクの膜にほのかな官能を感じます

797 小春  [id : 02oJil30] [2015-05-21(木) 23:59:19] 削除依頼

 
君は人魚になりたいという
僕は銀色折り紙を
ちいさく愛して目貼りに使うよ

君は人魚になりたいという
雨の降る日は傘もささずに
静かな浜辺で二人 笑う

君は人魚になりたいという
濃紺の水 いつか帰ると

どうか人魚にならないでという
僕は泣いたの ただただ泣いたの

君が人魚になる日には

漣ゆれる
心が揺らぐ

君は人魚になりたいという
波に攫われ遠いどこかへ
浅いことばで告げねばならない

君に、僕に、波に、人魚に


*鱗

798 小春  [id : upB9Q0S/] [2015-06-07(日) 21:00:32] 削除依頼


透き通る
きれいな水だけ飲んで眠るよ

縒れた襟元

くすんだ髪の君が直して
合間合間に目と目があって

磨硝子でさようなら

背中に惹かれた花が香るの

向こう岸は遠い異国で

謙虚な君は
きっとついては来ないから
きっと河川を渡れないから

しちがつなのかのだんじょみたい



君は笑った
私も笑った

これでほんとにさよならなのに?



私は笑った
君はうつむき口だけ笑った


*火葬場の織姫彦星

タイトルが全てです

799 小春  [id : 9Dr0STG.] [2015-06-14(日) 14:30:33] 削除依頼


泣き場所ばかり探していました

ひよわな
虚弱な華奢な
あの子をとろりと融かしてしまって

生まれ変わることばかり
求めていました

あの大きな窓から見る

誰もいない高速道路の灯り
寂しいという言葉さえ知らない街角
怖いくらいに低い体温

亡き場所ばかり探していました

シナモンの香りがします

泣き場所ばかり探していました

シナモンの香りがします

いつまでもあなたは合図をくれない

シナモンの香りだけが
遊歩道に漂っています


*シナモン・スティック

さいいん(惑わす方の)とサイン

800 小春  [id : nsxFvSi0] [2015-06-19(金) 23:35:36] 削除依頼


同衾
寝具は一つでいいと歌うよ

棒状の砂糖を
ぽきり
ぱきり
折ってしまってさ

あたたかい思慕に溶かして

乱暴にかきまぜて

毛先が爪にひっかかって

心に潜む蟻が
四面体の中で泣きそうになっている

同衾

もしくは共寝
あるいは逢瀬

君と私の場合は密会


*シュガーベット

またしても掛詞を隠しました

801 小春  [id : p9b2OkO/] [2015-06-23(火) 18:57:02] 削除依頼


800まできました〜( ´ ▽ ` )
まだまだどこまでも、書いていくつもりです

802 小春  [id : p9b2OkO/] [2015-06-23(火) 19:05:16] 削除依頼


月に手を添える
低体温の記憶なら

まだここにあるの
いつまでも残っているの
結露してしまうほど

あの目だって忘れていないよ

ずっと自分に言い聞かせて

寄り道も
めくばせも
接吻だって大罪だと

解っていたのにね

どこかでひばりの声がする

あの子は世界で一人だけ
貴方のほんとの気持ちを知ってる

私は世界で一人だけ
月のありかと呼吸を知ってる

ひばりは
世界にひとりだけ
ふたりはいらない ひとりだけ


*ひばり

ひばり、というお名前にとてもロマンを感じます。

803 小春  [id : x2UZnZV/] [2015-07-08(水) 21:53:45] 削除依頼


手の中の鞠はだれのみことかな

抱き上げて頬ずりをする
化石みたいな幸福の欠片へ

蜜蜂は飛翔する
動揺した花々が逃げ隠れる
ぼくたちはサイレンを子守唄に

あたまがゆらゆらしたら

今まで握りつぶしたみことの数だけ
火をつけてよ

蜜蜂は悲傷する
錯乱した生物は走り転ぶ
ぼくたち 何を子守唄に眠ればいいの


*カーテンの裏でおやすみ

804 小春  [id : 4yxxJiI0] [2015-07-14(火) 22:41:44] 削除依頼


夏の熱射にやかれている様を
きっと忘れない

ぬるまった水のような陽を浴びる彼女は
目に眩しくて心に痛い

水深はきっと
この妬みと同じくらい
憎いのよ とても綺麗だから

あの瞳は恐ろしい宝石

こわい
こわい
かなしい
こわい

私がだらしなく垂らしたうわ言を
素足で踏んだ夏の陽の中
そうよ あの子は

妬みなんて気にもとめずに
そっと私を見て笑ったの


*日向の魔物

805 小春  [id : MxIJhuc0] [2015-08-14(金) 23:59:16] 削除依頼


この心は
ただ

ひたすら

恋に似た何かだよ

思慕の下に嫌悪
皮をかぶった嫉妬のけもの

あいくるしい
いつかの感情に擬態している
恋に似た何か

少しだけ透けた

君の下着のレースを絡め取った
ひとさし指で

そのまま犯人を刺してしまおう

思ったんだ

言い当ててしまえば最後

きっと僕が探している
それは
パーマネントグリーンの夜に
じゅわりと滲んでしまうだろう

あいつは恋によく似た何か

裂いてみないとわからない


*アフェクション・ライク・ステイン

染みついただけの何かが恋に変わるのだろうか

806 小春  [id : AC9yij70] [2015-08-30(日) 16:23:54] 削除依頼


君が雨に望むこと

やさしさ
静けさ
あたたかさ
寂しさ
小さな呼吸
揃った音階

君が彼に望むこと

粗野なまばたき
つめたさ
荒い表面
目配
ひくい声
そして甘噛み

指輪から昨日までを

透かして見てみるんだ

どこにも間違いなんてなかった
それこそが
きっと僕たちの失敗だったのさ


*コンプリート

807 ルチ  [id : dZMifOF1] [2015-08-30(日) 17:55:26] 削除依頼



荒野にミルクの雨が降る
誰かの骨を錆びさせ 悲しみを溶かし
黙認するにも 懐のマーキーペンで書き残した
あなたは膝を抱えて泣いているの 這わせた指先は枯れ木を育てる
手首の紐は誰かに繋がっていたけれど きっともう溶けている
こんな天気じゃ誰も生きられない

あなたは馬小屋で雨宿り
眩む頭はいずれ穴に堕ちる

「Rain」

お久しぶりです。
小春様の作品はとても素敵です。
どれを見ても洗練され、多幸感に包まれています。
特に>>803が好きです。かなり不穏で!

808 小春  [id : CKUNgJr/] [2015-09-12(土) 11:17:05] 削除依頼


>>807 ルチさん

お久しぶりです!いらっしゃいませ(*゚▽゚*)

全体的にとろとろとした印象を受ける詩だと感じました。
「骨を錆びさせ悲しみを溶かし」「黙認」「いずれ穴に堕ちる」
など、並べてみるとダークな言葉やセンテンスでも
ルチさんの詩の展開やそれぞれの語の背景がすごく良い
バランスでまとまっているので重くならないのが素敵です。

「こんな天気じゃ誰も生きられない」ここ特に好きです!
ミルクの雨が全てを溶かす世界……というのはメルヘンなようで
とても恐ろしい世界でもありますね。
ルチさんの詩は優しさと恐ろしさの二面性が
いつも光っているなあと拝読するたび感じます。

長くなりましたがお越しいただきありがとうございました(^O^)
お褒めの言葉、光栄です〜!
これからも不穏を醸し出したいと思います(笑)

それではまたのお越しをお待ちしております♪

809 小春  [id : CKUNgJr/] [2015-09-12(土) 11:27:59] 削除依頼


貴方の優しい部分を沈めた
ミルキーブルーの小さなプール

肩まで浸かって

そこでゆっくり逆上せてしにたい
終いたい

月の凹凸
なぞってみても
貴方が静かに制すだけ

夜の衝突
鬱いでみても
その手が私を撫でるだけ

貴方の優しい部分を溶かした
ミルキーブルーの小さな地獄

明日まで浸して

そこで最期に月を見たのは
情状酌量
それでは 執行


*Moon in his room

「Moon In My Room」というインテリアライトを見て…

810 小春  [id : z.rc9SQ.] [2015-10-15(木) 17:44:28] 削除依頼


鶴さえ折れない君に

幸せも祈れない私に

正方形の白い陣地から
出れないでいる
ふたり
とても臆病で

千の鶴さえおれない君に
明日の幸せもいのれない私に

風が吹いたら
つみかさねた瑣末な幸福が

さらさら



そうだね
消えてしまうんだ

哀しいんだね
泣いてしまうんだ


*らんぼうしないで

811 小春  [id : z.rc9SQ.] [2015-10-15(木) 17:48:31] 削除依頼


ストロベリー受胎告知
嫌なこと宿してるの

マスカット氾濫
反乱したらあふれてしまう

レモンは甘くない
あの子が笑って告げ口をした

熟れすぎてもメロン
果肉はまるで恥部のよう

蜜リンゴは大罪
蛇まきついてすぐ終わり

せいこうも白桃も
誘うならその香りで

長いスプーンで切り崩してね
焦らしたままで弄んでね


*フルーツパーラー

812 小春  [id : mJ8rV6j0] [2015-11-06(金) 00:28:16] 削除依頼


あの子が怖い
こわいの
怖い

影を見たでしょ

コウモリみたいに
息を潜めて

天使みたいに
甘い吐息は
カリソメ の 色

あかい唇 

君の名前を呼ばないで

連れてかないで

武器もなんにも
持ってないから


*鮮やかな手口

813 小春  [id : HySMhK21] [2015-11-10(火) 23:05:11] 削除依頼


二人きりです
あの青々とした静かな夢で

ため息は白く
妬みは真白く
ただ天頂へ延びていく

消音器をつけて撃つのよ

誰にも
あの花を摘ませたりしない

滅音器を手渡してね

私たちの呼吸さえ
無音に呑まれてく時は

一言だって交わさなくても

二人
静かな

置物みたいに佇みましょう


*二人静

二人静というお菓子も、花も好きです

814 胡蝶  [id : O/UYO300] [2015-11-22(日) 16:34:59] 削除依頼

望んで欲しい
浅はかな夢の中
細胞一つ欠けたとして
気づいてくれるのはあなただけ

歩くことは不得意で
煙燻って 目 も開けられず
側にいてと
交わらない
軌道
(肩甲骨が無くなったから)
(だから私 飛べなくなったのね)

白皙の体に執着はない
半透明な瞳があれば どうにかなるとも思わない

たった一人
欲しいのはあなただけ

(望んで)

中指の爪ほどもない
薄っぺらな祈り
今日初めて息をした

/焔より

。。。
お久しぶりです。
相変わらず素敵な詩ばかりで、ここに
来るたびに小春さんの詩が好きだなあ
と思います。笑 最近の詩で特に好き
なのは>797鱗と>797ひばりです!
どちらも寂しくてきれいで、何度も
読み返しています。
スレが上がるたびに新しい詩を読んでは
うっとりとしている者なので、800という
数の多さをとても嬉しく思います。
また新しい詩が投稿されるのが楽しみ
です^^ お邪魔しました。

815 小春  [id : yBYZsxj0] [2016-01-19(火) 20:18:12] 削除依頼

規制中で携帯からしか入れなくなってるんですね(>_<)

胡蝶さんせっかくコメントと作品いただけたのにお返事とお礼を長らくできずすみません(´;ω;`)

もう少しお待ちくださいませ…!

816 小春  [id : F3h0.w61] [2016-01-21(木) 17:10:56] 削除依頼

胡蝶さん

おそくなってしまい申し訳ありません(>_<)

どこかスモーキーなのに純粋さを感じさせる詩ですね。
最後の連、とても好きです!
ふわっとしつつも閉鎖的な終わり方が胡蝶さんらしくて素敵です。
「中指の爪ほどもない」という表現にもなんだか色気を感じました…!

胡蝶さんの作品はいつもひんやりとした冷たさと言葉の優しさが
交互にやってくるようで拝読していて心地よいです(`・ω・´)


おほめいただきありがとうございます!
あげてくださった二つは私もお気に入りなのでうれしいです〜!
このところずっとエラーが出てしまっていたので
投稿できずログがたまってしまいました…!

もう5年以上ここに詩を投稿してるんだなぁと思うと感慨深いです(笑)

これからもゆるりと続けてまいりますので是非また遊びにきてやってください♪

817 小春  [id : F3h0.w61] [2016-01-21(木) 17:30:41] 削除依頼


水晶の瞳が夜に光っている

今は確かに果てのないどこかへ

君と僕は向かい合って
ただとりとめもなく微笑みあうよ

ビロードは艶めいて
肌にやさしく
窓枠は冷え切って
すばやく死んでいく線路の光を弔っている

ねぇ

僕たちまた二人きりになったね
どこまでも一緒にいこう

乾いた桃のようなきみのたましいをはなさない

くたりと生気のないきみのぬけがらをはなさない

そんな僕を手放さないでくれ


*カンパネルラ

818 小春  [id : oPCFwsH/] [2016-02-04(木) 15:00:47] 削除依頼


無い
より
在る

ひどく こわい

指先に

摘まんでも

唇に
椿
くわえても

溶けるように消えられない
落ちるように忘れられない

微睡んで思い出す

冬より春がひどくこわい
目覚めるあの日の気配がするから

無いより在るがひどくこわい

無いより在るがひどくこわい


*雪融

819 小春  [id : 0O1dq.d1] [2016-03-14(月) 17:04:54] 削除依頼


1年後には忘れる人を

10年後には焼き付く恋を

100年後にはどこにもいない

あなたがごめんと笑うから
私も
そうね
と返しただけです

次の世紀は平和な世界
終わりの夜には橋の上から
体温融かす熱風が

靡いてきている

追ってきている

せまって

ころしてくれるなら
それが良いねとまた笑いましょう

次の世紀は優しい雨の日

1年前では誰を愛した

10年前には何が痛むの

100年前の呪いを知ってる?


*0001

820 ゴーゴース  [id : Sy5WdlV/] [2016-03-14(月) 22:28:17] 削除依頼

“雨雲の下の憂鬱”

貴方にこの事を伝えたら
どんな顔をするのかな

きっと落胆するんだろう
そして次は泣き出して
私を責めてくるのでしょう

悪いの私だからしょうがない
私に何かを言う権利は無い
だから私に出来る事は
貴方の激情を受け止めるだけです

ざんざんと降りしきる雨が如く
私に罵詈雑言を浴びせては
何も無かったかの様に振る舞って
けろっとするのが貴方です

だけど私の受け皿はもう一杯
もう貴方の気持ちを受け止められない
溢れて 流れて 今度は私が
貴方にこの感情をぶつけてしまいそう

だから私は
貴方の元から去りましょう

例えそれが私自身を傷つける事だとしても
私にはこの道を進む他ありません

それが貴方を悲しませる事だと知っていても
私が居るよりは悲しくない筈ですから

たった一度の我が儘を
貴方に言わせて下さいな

一番愛する貴方を守る為
貴方を傷つけてしまう事を
どうかお許し下さいませ

三つ指揃えてお願い申し上げます

生涯一度きりの我が儘です

<><><><><><><><><><><><><><>
突然の訪問、失礼しました

821 小春  [id : BbvyKAY1] [2016-05-06(金) 15:21:06] 削除依頼

ゴーゴースさん

お返事とお礼が大変遅くなってしまい申し訳ありません!
この度はご訪問ありがとうございました(*^_^*)

大正時代の純日本文学を思わせるような作品ですね。
詩というより、手紙や言伝のような印象を受けました。
私と貴方の関係、何があったのか、これからどうなるのか…等
想像を膨らますのが楽しいです。
タイトルから漂う雨のにおいと、
雨降って地固まる、とは行かないような悲しさを感じました。

素敵な作品をありがとうございました!またお待ちしておりますね♪

822 小春  [id : BbvyKAY1] [2016-05-06(金) 15:27:51] 削除依頼


みんなはあの子が大好きだから
ほんとうの夜の底に
寝そべって
最後の夢を見ている体に
ひきつけられて 寄ってくる

香油のような甘い匂いに
誘われて
ほら 群がるの

暗い背景

レースがたなびく

つめたく固い形性物質

液体まではまだ遠い

白が
ゆっくり
死んでいく

みんなはあの子が大好きだから
そうね
踏み越えていく
飛び石にする

みんなはあの子が大好きだった
従属するの 楽園として

みんなはあの子が大好きだから

だから
こうして
喰い物にする


*鯨骨の恵み

海洋生態学の本を読んでいておもしろい話がありましたので

823 小春  [id : ckl5qo2.] [2016-06-02(木) 13:02:17] 削除依頼


樹液が垂れてくる

落ちるより早く
乾くより遅く
私達いよいよ終わりです

狭い世界の中で
まとわりつく雫すら

心に苦い毒でした

なんという名前だったか
あの大きな樹下では
いまにも心中してしまいそうな
青と赤

尋ねてみます
尋ねてみます

ねぇあれはなんという天の国ですか

きっと阿多多羅山
光っているのが阿武隈川


*見えるものだけ

言わずもがな、あの詩です

824 小春  [id : Yclxiw..] [2016-07-20(水) 14:38:52] 削除依頼


こんな日は嘘みたいな白昼夢

喪に服さずに
笑ってあげるよ

毛皮を纏って

朝焼けみたいな赤色の
つよいつよい
アルコール に 溺れてしまおう

華美な裾を翻したら

二重の真珠を光らせる

49回嘘をつく

好きだったよと
聞こえもしない声で言う

どうせ
この世は誰かの箱庭
日が暮れるまで
暇つぶし

そうだね
宇宙は小さなジオラマ
君ひとりいなくても
なんとかなるさ


*祈るということ

825 小春  [id : Yclxiw..] [2016-07-20(水) 14:54:36] 削除依頼


今から僕は君を見捨てる

パステルグリーンみたいな体温で
名前を呼んだ朝は
もう
姿も見えないほど遠くに

流れてしまったね
流されてしまったね

もうすぐころされるひつじ

きっとやりがふるしゅうまつ

なきさけぶ

たすけをこう

今から僕は君を見捨てる

太陽も月も一息で
砂絵のように崩れていくから

もうすぐけいべつされるぼく

もうじき おわりのあいずがなる

なきさけぶ

ゆるしをこう

今から君は僕を手放す

チェリーレッドの憎悪にまみれて
手を伸ばす最後の日が
もう
こんなに近くに

番いになれない二人

流れてしまったね
流されてしまったね


*ark

鳩がオリーブを運んでくるあれです

826 小春  [id : DR2UZax1] [2016-08-21(日) 00:51:40] 削除依頼


小指より短く
火種より長く

切れ目などないの
どこまでも
どこまでも
あなたが引っ張っていくから

こどもだましの

手品みたいに

小雨より細く
吃音より不揃いで

どこまでも
どこまでも
底のない其処までも

あの恋心は

針金より柔く

綿毛より固く

どの記憶よりも醜く


蝶結びにもできやしない

蝶結びにもできやしない


*飾り結び

827 小春  [id : DR2UZax1] [2016-08-21(日) 00:52:04] 削除依頼


小指より短く
火種より長く

切れ目などないの
どこまでも
どこまでも
あなたが引っ張っていくから

こどもだましの

手品みたいに

小雨より細く
吃音より不揃いで

どこまでも
どこまでも
底のない其処までも

あの恋心は

針金より柔く

綿毛より固く

どの記憶よりも醜く


蝶結びにもできやしない

蝶結びにもできやしない


*飾り結び

828 小春  [id : TvFAE661] [2016-08-21(日) 00:54:26] 削除依頼

あらら、連投してましたごめんなさい…(´・ω・`)

829 小春  [id : jcQKkSk0] [2016-10-26(水) 17:25:21] 削除依頼


彼は白い物に惹かれる
彼は真白に恋をしている

頬を垂れる嘘泣きの雨

鈴を鳴らして呼んでるあの声

夜明けに霞む月みたいな顔

耳もとで揺れる花飾り

あのつぼみはもう開かない
あのつぼみはもう死んでいる
あの子はつぼみ
あの子はつぼみ

彼は白い物に惹かれる
彼は真白に呪われている

もういやなんです

あたし

もう見てられないの

これが罰だというのなら

誰から誰への罰なのですか

彼は白い物に引かれて
きっといつかは連れていかれる

浄土では
あの花が咲いてる
地獄にだって
あの花は咲く


*純白の呪詛

830 小春  [id : jcQKkSk0] [2016-10-26(水) 17:41:29] 削除依頼


ごろごろ

音を立てて
落ちていくので

彼は
愉快そうに笑った

私は

落ちた
首と 花と それから恋とを
全部、いちどに
拾う事などできなくて

両手をぷらんと逃したまんま
ごめんなさいと目で謝った

からから

声をあげて
笑っていたので

私は何を告げたんでしょう

親鳥のようにあたためていた
しあわせな 卵の名前

あなたが刎ねたのです

私の首も
可愛い花も
柔いこの恋も

ひとり啜っていた
しあわせの甘い蜜が

今だって優しく見下ろすあなたの瞳が

ぐずぐず

しているうちに


*擬音を用いて述べよ

心がざわざわ嘆いています

831 小春  [id : T6JdzX1a] [2016-12-05(月) 22:31:57] 削除依頼


花筏 泳ぐ君
そちら側では雨も止んで
冷えた体を寄せ合うんだね

一面の幸運
二面性のおもてうら
三面鏡に映るその手で
四面体の奥に潜るよ

泳ぐ鳥

泳ぐ君

泳ぐ魚

助けてと悲痛な叫びも聞こえない
あの溺れてしまった光の塊

ちりばめた果報は淡く薄い
皮膚のようなはなびらだった

君が泳いでいく 花筏

呼吸をとめたフリして流れる
37℃の優しい水深

沈んでいく そうやって
落ちていく こうやって
そうだったね
全て知ってた いつだって


*花筏泳ぐ君

オフィーリアと花筏

832 小春  [id : T6JdzX1a] [2017-01-02(月) 15:36:47] 削除依頼


思いもしませんでした
この土に芽が出るなんてね

新雪はみんなころしてしまうんです
みな、みな、
波のように親切を装って

地下に繋がる通路の先で

陽光が微かに差し込む小さな国で

もうお外には出たくないね
時々来て
飲み物やお菓子をくれれば幸せだもの

みな、みな、みんな

なみなみと注いだ弔辞は
お腹がいっぱい

地下に繋がる差路の先で

まっくらな夜が寝そべる私の国で

前世のことはすべて忘れた
貴方と私はもう一度会う

はい

当たり前のことですが 墓は返事を致しません


*四十九日の永遠

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