愛と鎖.

小説投稿投稿掲示板より。


1    ゅゅ  [id : HpaZR6SP] [2017-01-12(木) 08:49:28] 削除依頼



一心不乱に、この手で繋ぎ止めた。


.

.


(欲塗れの僕に愛を教えてくれたのは、)
(世界中でたった一人、キミだけだった)

2 ゅゅ  [id : HpaZR6SP] [2017-01-12(木) 11:35:59] 削除依頼



episode1.
今にも壊れそうな貴方を見て
私の心は悲痛にも似た声を上げた

3 ゅゅ  [id : HpaZR6SP] [2017-01-12(木) 12:25:46] 削除依頼


出逢いは偶然か必然か

それはきっと、神様にすら分からない





「この顔に見覚えはないか」

そんな言葉と共に目の前に差し出されたコピー用紙を見て小さく息を呑んだ。

「ここら辺で見掛けたと先程通報が入ったんだ」

軍服を着て剣を腰に携えた巨漢の男の人が、
怒っているのかはたまた焦っているのかすらも分からない無の表情でそう淡々と言葉にする。
まるで心の無い人形の様だと思った。

「……いいえ。分かりません」

首を横に振る。
脈拍は上昇しているのに、私の指先はいつの間にやら酷く冷たくなっていた。

軍服の男の人は私の返答に黙り込んだ。
コピー用紙に載っている写真の「彼」を、探す宛でも考えているのかもしれない。
けれど、今の私に何を聞こうが、きっと満足のいく様な答えはどれだけ待っても来ないと思う。

……ううん。
来ないよ、“絶対”に。


「――あの、」


私の声に男の人はこちらへ目線を向けてきた。
何をされた訳でもないのに体が怯む。
根拠もないのに、これ以上は危険だと脳裏の片隅でサイレンが勝手に鳴り響いた。

「この先の、王都の中心であるセントラルに行ってみては如何でしょう?」
「何故?」

震える声がバレないように、ただただ必死になって言葉を紡ぐ。

「あそこは昼夜問わず人の通りが多いです。人混みに紛れ込んでいたり、とか……」

光のない二つの瞳が私を射る。
冷や汗がじんわりと肌に滲んで、無性にこの場から逃げ出したくなった。
でも、ダメ。
逃げ出すことは許されない。

すると、男の人は顎に手を置いて少し考え込む動作をした後「ふむ」と声を漏らした。
そうして突然私に体を向けるなり、キレの良い敬礼をする。


「協力、感謝する」


そんな言葉を置いて、軍服を着た男の人は私が示した方向へと急ぎ足で去って行った。

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