コードウォー

小説投稿投稿掲示板より。


1    フェルシア  [id : ZRW7QJzj] [2017-01-04(水) 16:37:09] 削除依頼

プロローグ

 水曜の朝、7時40分。道には仕事、もしくは学校へ向かう人達が大勢いた。
 その歩きにくい中、周囲を一切気にせず歩く者が幾人か…。細身の動きやすそうな制服に身を包んだ高校生だ。
 「おい来たぞ…。帝学館の奴らだ」
 制服を目にした人はそう呟きその高校生に道を譲る。しかし、その行動は親切ではなく怯えからきたもの。
 帝学館、それはこの国にたった5校しかない魔法軍事学校のひとつである。

2 フェルシア  [id : ZRW7QJzj] [2017-01-06(金) 11:06:49] 削除依頼

第一章『転校生』

 帝学館高校1年B組の教室で朝会が行われていた。普段は出欠確認だけで終わるのだがこの日は違った。
 「ちょっとみんな静かにして前向いてくれ」
 教壇に立つ若い男が朝会が終わったと思い喋り出した生徒らにそう言った。
 生徒らはいつもと違う事に多少困惑しつつも教師の指示に従った。教師は全員が前を向いたのを確認してから口を開く。
 「今日はこのB組に新しい仲間がくる」
 教師の言葉に再び生徒が喋り出した。こんな学校に転校生が来ること自体が珍しいのに今はまだ4月だ。新学期が始まってから1ヶ月もたっていない。
 「よし、入ってくれ」
 困惑する生徒らを他所に教師は教室の外に待機する転校生に声をかける。生徒全員の視線が扉に集中する。
 そして、まるでそと生徒らを焦らすかのようにゆっくりと扉が開いていく。

 教室の外、扉の隣の壁にもたれかかるようにして立つ一人の青年。この青年の名は神羽 純(かんば じゅん)。彼が教室の中で紹介されている転校生だ。
 (いつまで待たせんだよ…)
 純は声には出さないように文句を言う。
 「よし、入ってくれ」
 教室の中から純をここまで案内してきた教師の声が聞こえてきた。
 「…行くか……」
 小さく呟き扉にてを伸ばす。教室の中から生徒らの視線が扉を貫通して突き刺さる。純はその視線にうんざりしながらも扉を開ける。
 「…………」
 入ったものの言うこそがなく黙ってしまう。生徒は生徒で誰も何も言わない。
 「…と、とりあえず!彼が新しい仲間の神羽 純だ」
 「よろしくお願いします」
 純は教師の紹介に合わせ軽く頭を下げた。

3 フェルシア  [id : ZRW7QJzj] [2017-01-08(日) 15:33:31] 削除依頼

 「よ、よろし…く」
 生徒らも困惑しつつ頭を下げた。
 「じゃあ純はあそこに座ってくれ」
 教師は教室の一番右側の列、窓際の席を指差した。その席を除くと教室内には5×5で綺麗に机が置かれている。
 つまり、このB組には純を含む26人の生徒がいるのだ。
 教師は純が席につくのを待ってから口を開く。
 「転校生が来たからまず、コードキャスターの説明をしないとな」
 教師はそう言って右手首にはめていたブレスレットを外し教卓の上に置く。
 コードキャスターとは、人間が魔法を行使するための媒体だ。
魔法は主に3種類あり、攻撃・防御・治癒に別れる。コードキャスターには6個まで魔法を登録でき、登録者の声紋に反応しそれを発動する。
 そして、世界各国はその魔法を軍事目的で使用、研究している。
この学校も未来の兵士を育成する養成所なのだ。
 「ーと言うことで、説明終了!みんな休憩してくれ」
 教師は説明を終え、そう言い残し教室から出ていった。

4 フェルシア  [id : ZRW7QJzj] [2017-01-08(日) 15:51:21] 削除依頼

 こういう場合生徒らの行動はひとつだ。25人が競うように純の机へと押し寄せる。
 「なぁ、君はどんな魔法を…」
 「なんでこの学校に…」
 押し寄せた生徒らが純に質問を浴びせるなか純の前の席の女子がそれを止める。
 「まずA組に行った方が…」
 その台詞に質問を浴びせていた生徒も黙る。その顔は少し暗い。
 周りの生徒の表情を見て純は首をかしげる。
 「なんでA組に?」
 純の疑問に答えたのはさっきの女子の隣、純の右前に座る男子だった。
 「A組に暮名 葵(くれな あおい)って奴がいるんだ。あいつはこの学年で…いや、この学校で一番強いんだ。1年には2つの派閥があるんだけどあいつの統括する派閥に学年の3分の1が入ってる」
 

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