夏の思い出13コメント

1 K id:FmRglV7M

2017-01-02(月) 02:19:51 [削除依頼]
・7月7日



「海(かい)さーん!七夕の飾りつけ一緒にやりましょー!!!!」



外で達也(たつや)が叫んだ。



「悪いけどここでゆっくりしておくわ。悪いな。」



「いえ、大丈夫ですよ!ゆっくりしせくださいね!」



…七夕か。



忘れもしないあの夏の思い出。



  • 2 K id:FmRglV7M

    2017-01-02(月) 02:47:49 [削除依頼]
    …あれは俺が小4の夏休みの時だった



    田舎の祖母が1か月入院することになり、俺は毎日病院に通っていた。



    そんなある日。



    いつものように祖母の病室に向かっていたとき、



    「佳純(かすみ)ちゃん、もうちょっとだから!頑張って!」



    近くの病室からだった。



    俺は気になり、病室の外から見守っていた。



    「佳純ちゃん、お疲れ様。今日はゆっくりしておいてね。」



    先生と看護師さんが病室から出てきた



    「あら!海くんじゃないか。どうしたんだい?」



    俺はしどろもどろに答えた。



    「気になって来たんです」



    「ほう。佳純ちゃんと知り合いなのかい?」



    「いえ。ただ看護師の声がしたから来たんです。」



    「そうかい。

    …海くん、もしよかったら佳純ちゃんの相手をしてくれないかな?

    佳純ちゃんはね、病気でずっと入院しているんだよ。ここの病院、子供があまり来ないだろ?

    海くんと佳純ちゃん、年も近いし話が合うんじゃないかな?」



    「わかりました。話してみます。」



    「そうかい。よかった。」



    そう言って先生と看護師さんは去って行った。



    ガラガラ。



    佳純が振り向く。



    「は、はじめましてっ!

    立花海って言います。よろしく!」



    「…大橋佳純。よろしくね。」



    大人しい印象だ。



    「ところで海くんはなんでこの病院に来てるの?」



    「ああ。ばあちゃんがこの病院で1か月入院するんだ。だからそのお見舞いに。」



    「へー。そうだったんだ。」



    佳純はどこか寂しそうな表情だ。



    「あの…さ。俺達友達にならない?」



    「うん!いいよ!」



    「ありがとう。」



    この日を境に俺は毎日、祖母のお見舞いに訪れたあと、佳純の病室にも行っていた。

    初めは会話がぎこちなかったけど、今では下の名前で呼びあう、そんな感じだった。



  • 3 ゆい id:vGhC0IaA

    2017-01-02(月) 11:37:56 [削除依頼]
    続きが気になります!

    頑張ってください♡
  • 4 夜月志乃 id:U4OTXMnP

    2017-01-02(月) 12:37:01 [削除依頼]
    >3
    同じく!!

    気になる!!
    がんば!
  • 5 K id:FmRglV7M

    2017-01-04(水) 23:31:59 [削除依頼]
    >3 >4
    ありがとうございます。
    時間がある際、書いていきたいと思います。
    時間がかかると思いますし、誤字・脱字も多いと思いますが、よろしくお願い致します。
  • 6 K id:FmRglV7M

    2017-01-05(木) 00:37:51 [削除依頼]
    ・8月7日



    祖母が退院する日。



    …はじめてここの病院に来たとき、ある少女に出会った。



    佳純。



    無口で暗い印象だったが話してみると明るい少女だった。



    俺は気づけばそんな佳純に好意を寄せていた。





    「…なぁ、ばあちゃん。」



    片付けをしていた祖母が振り向く。



    「俺、この病院に残りたい。」



    祖母は驚く。

    だが、何かを察した表情で



    「あぁ、わかった。」



    と言った。



    「あ!そうだ!」



    祖母が鞄の中を探る。



    「はい、これ。」



    渡されたのはお祭りのパンフレットだった。



    「先生、この日だけ佳純ちゃんを外に出してあげていただけませんか?」



    先生は黙りこんでしまった。



    「仕方ないですね。10日だけ外出許可を出します。

    海くん、佳純ちゃんの身に何かあったら僕の携帯に連絡してくれる?

    あ、あとベッドはおばあちゃんが使ってたやつ、使ってもらえる?」



    「はい!

    先生、ありがとうございます!」



    俺と祖母は頭を下げた。



    「さ、立花さん。行きますよ。」



    「はい。

    じゃあね、海。佳純ちゃんを頼んだよ。」



    「うん!じゃあね。」



    祖母は手を振り去って行った。



    しばらくすると、病室のドアが開いた。



    「海、私お祭り行っていいの?」



    「ああ。もちろん!」



    「やったー!」



    佳純は嬉しそうにガッツポーズをした。



    「ところで海くん。

    何で病院に残ってるの?」



    「お前と祭りに行きたいから…。」



    佳純の顔がみるみる赤く染まっていく。



    「ちょっ!海!

    照れるからそんなこと言わないで…って。あんたも顔赤いね。」



    佳純に指摘され、ますます顔が赤くなっていく。



    「…バカ。」



    二人は微笑んだ。

  • 7 K id:FmRglV7M

    2017-01-05(木) 02:06:47 [削除依頼]
    ・8月10日



    祭り当日。



    夕方、俺は佳純の病室を訪れた。



    コンコン



    「はーい!ちょっと待ってて!」



    中から佳純と看護師さんの声がした。



    しばらくしてドアが開いた。



    「お待たせ。…変かな?」



    「へ、変じゃない!かわいいよ!」



    「…照れる//」



    「あ、海くん!」



    看護師さんが手招きして呼んでいる。



    「海くん、告白するでしょ?」



    「は、はぁ?!しませんよ!」



    声が裏返る。遠くにいる佳純が不思議そうに見ていた。



    「バカ」



    でこピンをくらう。



    「せっかくだし告白しな?

    緑山の頂上。あそこがベストだな。

    …それに佳純ちゃん。最初で最後のお出掛けなんだし。いっぱい思い出作ってあげて!」



    「はい!」



    佳純が近寄ってきた。



    「何話してたの?」



    「“秘密”」



    俺と看護師さんはイタズラに笑う。



    「ふーん。まぁーいいや!

    海、行こう!」



    「おう。」



    「二人とも気をつけてね!」



    看護師さんが手を振る。



    「はい!」



    俺と佳純は病院を出て目的地である緑山神社へと向かった。

  • 8 K id:fXBpKZFG

    2017-01-05(木) 12:54:24 [削除依頼]
    緑山神社に着いた。

    案外人が多かった。



    俺たちは食べたり飲んだりしながら祭りを楽しんでいた。



    「海!金魚すくいやろ!」



    「おう!いいぜ!

    でもさ、ただの金魚すくいじゃつまらないだろ?

    どっちが多く金魚を救えるか勝負しようぜ!

    で負けた奴は勝った奴の言うことを聞く!ってどうよ?」



    「いいね!やろ!」



    結果、佳純3匹、俺は6匹。

    俺の勝利だった。



    「ま、負けたー」



    佳純はとても悔しそうだ。



    「で、お願いは何なんですか?」



    「…緑山の頂上まで来て。言いたいことがあるから。」



    佳純は何か言いたそうだったが、黙って俺の後に付いて行った。

  • 9 K id:fXBpKZFG

    2017-01-05(木) 13:06:48 [削除依頼]
    頂上に着いた。



    看護師さんの言っていた通り、告白するのにぴったりな場所だ、と思った。



    「ねぇ、話って何なの?」



    佳純はどこか期待しているような感じだ。



    「あのな…」



    大きく息を吸い込む。

    心臓の音が聞こえてきそうで、俺は胸に手を当てる。



    「お前と出会ったとき、最初は無口で暗い奴だって思ってた。

    だけどお前と話していくうちにすげー明るい奴なんだって知ることができた。

    お前はさ、がさつで男っぽいところもあって。

    たまに見せる笑顔がかわいくって。

    …病気に負けない。そんなお前がかっこよくって。もう何言ってるか分かんないんだけど。

    これだけは言わせて?

    …俺、佳純のことが好きです。辛いときは一緒に泣きたいし、嬉しい時は一緒に笑いたい。

    俺と付き合ってください!」



    佳純を見た。

    佳純は泣いていた。



    「嬉しい。けど私、海より先に死んじゃうんだよ?

    それに今日でお別れしちゃうし…。」



    「手紙でやり取りすることができるじゃん!

    もしお前が先に死んだら、俺がお前の分まで生きてやる。

    …だから泣くな。」



    佳純は海の胸に飛び込んだ。

    海は佳純を優しく抱きしめた。

  • 10 K id:FmRglV7M

    2017-01-05(木) 16:41:46 [削除依頼]
    >8 >9
    はIDが違いますが、2つとも私が書きました。
    ※スマホ、タブレットの両方で使用しています。
  • 11 K id:FmRglV7M

    2017-01-05(木) 23:18:20 [削除依頼]
    「佳純、落ち着いた?」

    佳純はうなずく。

    「あの…さ。今言うのもあれなんだけど。…キスしてもいい?」

    「うん。」

    佳純は震えた声で言った。



    唇が重なる。

    温かい。

    さっきまで抱いていた体は冷たかったのに。



    ずっと佳純を守りたい。

    佳純が先に死んだら、俺が佳純の分まで生きる。



    いろんなことが込み上げてきて俺は泣いた。

    「どうしたの?」

    「いや、なんでもない。」

    俺は涙を拭う。



    「あのさ…私で良ければ付き合ってあげるよ?」

    「だから、付き合ってあげる、って。」

    佳純は強い口調で言った。

    「ありがとう。」

    もう一度佳純を抱きしめる。

    「あったかい。」

    佳純がそう呟いた。





    「今日は本当にありがとね。」

    「こちらこそ。」

    「手紙、毎日書いてよ?」

    「あたりまえじゃん!

    毎日書くって!」

    ふと佳純の顔を見た。どこか寂しげな表情だ。



    チュッ



    唇を重ねる。

    佳純はすぐに唇を離した。



    「バカ!最後の最後に何してんのよ!」

    「お前、寂しそうだったから。

    せめて最後にしておきたかった。」

    「そ、そうなの?!

    あ、ありがとね。」

    「おうよ!じゃ、行くわ。」

    「うん。ありがとう!」



    そう言って俺は母の車に乗せられ家に帰宅した。



    翌朝。

    病院から連絡があった。

    佳純が死んだ、との知らせだった。

    俺はまた母の車に乗せられ、病院へと向かった。

    佳純は安らかに眠っていた。

    どこか幸せそうな笑みを浮かべて。



    「早すぎるんだよ!…バカ佳純。」



    俺はこの日、初めて大声で泣いた。

    霊安室を訪ねた後、佳純の病室へと向かった。

    昨日俺と撮った写真と手紙が置いてあった。



    “海、誕生日おめでとう”





    …そして話は現在へと戻る。
  • 12 NATUME id:mihPWzZE

    2017-01-06(金) 01:58:34 [削除依頼]
    文章とか描写とかいろいろ課題はあるけれど、この話結構好きです。

    頑張って下さい。
  • 13 K id:FmRglV7M

    2017-01-11(水) 18:30:59 [削除依頼]
    >12
    ご指摘していただきありがとうございます。




    *お知らせ*
    実は私、私立・県立高校の受験を控えています。
    なのでここに書くことができません。
    3月、県立高校の合格発表が決まって落ち着いたらまた書こうと思います。

    ご迷惑をおかけします。
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