大切なもの。

小説投稿投稿掲示板より。


1    まりん  [id : vm9pL03Z] [2016-12-27(火) 21:41:58] 削除依頼

~プロローグ~
「さようなら、五中」
 ポニーテールの小柄なその少女は、そう書いたメモを1-5の教卓に入れた。
 そして、少女は教卓をあとにした。

 このメモで騒動が起きるのは、しばらく後のことだった。

2 まりん  [id : vm9pL03Z] [2016-12-27(火) 21:51:58] 削除依頼

1.不登校少女!?

「凛ちゃん、もう、不登校なんじゃない?学校最後に来たのいつ?」
 古びた1-5の教室の窓辺で、彩が優美に言う。
「2週間前。どうしてだろう。あんなに元気で楽しい子だったのに。家電も出てくれないし。でもさー、不登校の原因って?」
 優美はうなずき、顔をしかめる。
「私たちは凛の大親友なのに。なんかあったのかな?あ、もしかして、病気とか!!」
「うーん」

「大変だっ!!」
 1-5の担任、吉崎明子が叫んだ。手の中には、「さようなら、五中」とかかれたメモがった。

3 まりん  [id : vm9pL03Z] [2016-12-27(火) 21:53:10] 削除依頼

※すみません。2の最後の行の、「と書かれたメモがった」となってますが、「と書かれたメモがあった」です。

4 まりん  [id : vm9pL03Z] [2016-12-27(火) 21:53:59] 削除依頼

♪よかったら、感想もお願いします。

5 まりん  [id : vm9pL03Z] [2016-12-27(火) 21:59:37] 削除依頼

2.どうして?

 明子の手の中にあるメモを見て、彩と優美は愕然とした。
「あの字って、凛じゃない!?」
「うん!!」
「先生、そのメモ、多分凛が書いたやつです!!」
 彩のその言葉に、明子は目を丸くした。
「えぇ!!?大山、そういえば、最近学校来てないな」
 

6 まりん  [id : vm9pL03Z] [2016-12-27(火) 22:06:49] 削除依頼

「さようなら、五中ってことは、五中にはもう来ないの!!?」
 彩が泣きかける。
「お、落ち着いて!!きっと、どこかにいるって。ああ、でも、どこに……!!」
 優美も慌てている。そして、明子まで泣き出した。
「うっうっ。大山はどうしたんだろう。うっうっ。すまないが、二人で協力して探してくれぇぇ。必ず見つけ出すんだぁぁ」
「先生、わかっています」
 担任なのに頼りない明子にあきれるどころではなく、彩が思いつめた声で言う。
「今から、探しに行こう」

7 まりん  [id : W2Pn6T1a] [2016-12-28(水) 13:35:58] 削除依頼

3.どこ?

「もう、どこなの?」
「いないね」
 二人は、今、図書館にいる。
(どうしよ……、私、凛になんかしたかな……)
 彩は、今にも泣きだしそうな顔だ。
「んもう、大丈夫、大丈夫。凛のことだからね)
 泣きそうな彩を、優美がなだめる。
「あっ、いたっ」
「ううん、違うよ」
 
 ところが、いくら探しても、凛は見つからなかった。
「仕方ない。もう、家に行く?」
「うん」

 ピンポーン。
 優美が凛の家のマンションのインターフォンを押す。
「はーい」
 出たのは凛の母だった。
「あの、凛ちゃんに会いたいんですけど」
「あっ、凛……は、いま、熱で会えないの」
「じゃ、じゃあ、お見舞いに来ました」
 優美が無理やり明るい声で言う。
「それも無理なの……。う、移すと困るから」
「えっ……」
 二人は心配そうに顔を見合わせた。
「ごめんね…………」
 凛の母は、困ったように笑った。
「じゃあ、また来ますねっ」
 彩は泣きながら言い、二人は凛のマンションをあとにした。

(もう、なにもかも嫌)
 凛は泣きながら、布団に入った。
 ピンポーン。
 その時、インターフォンがなった。
(誰だろう……)
 のぞくと、画面には親友の彩と優美が映っていた。
(でも、今は会いたくない。会ったところで何を言えばいいのか……)
「お母さん、『今は出れない』て言って」
「わかった」

8 まりん  [id : KPto3xCI] [2016-12-29(木) 02:31:13] 削除依頼

「どうしよ」
「うん……。ふさぎ込んでるのかなぁ」
「明日、学校で情報きこう」

「ねぇ、凛ちゃんなんて永遠に学校来ない方がいいよーねぇ?」
 朝の学校では、相変わらず騒がしい。そんな中、彩たちのクラスメイト、安藤エリのその言葉に二人はぞっとした。
「いじめじゃない?」
「うん」

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