いつか心から笑える日まで

小説投稿投稿掲示板より。


1    ゆめの。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-15(木) 18:36:52] 削除依頼





野村 未來 (のむら みく) ♀ 高校1年
#主人公

篠原 澪 (しのはら みお) ♀ 高校1年
#未來の幼馴染み
#蓮が好き

美原 蓮 (みはら れん) ♂ 高校1年
#未來の幼馴染み
#アイドル


2 ゆめの。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-15(木) 18:58:22] 削除依頼





ピンポーン ピンポーン

家のチャイムがなる。

今は午前7時、この時間にくるのはひとりしかいない。
それは、幼馴染みの澪。

玄関のドアを開けてみる。

「おっはよ!! 」
と澪が元気よく挨拶する。
「うん、おはよ」
と笑顔で返す。

澪は満足げに頷きながら私の横を歩く。
澪は自覚がなさそうだけど、とても美人。
私なんかが横を歩いていいのか、いつも疑問を持ってしまう。

「ねえ」
と澪に声をかけてみる。
「うん、なあに? 」
と澪は笑顔で私を見る。
それを見たら、澪は私がいることで安心していることがよくわかる。
私もほっ、と胸を撫で下ろす。
それと同時に隣に私がいていいんだ、と思う。
「やっぱり何でもないっ! 」
と私も満足げに笑う。
すると澪もふふっ、と笑った。


3 ゆめの。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-15(木) 19:10:22] 削除依頼





そのままずっと歩いていたら、学校についた。

靴箱へいく、ここは澪が一番嫌っている場所。
理由は靴箱の中がいつも手紙でいっぱいだから。

「未來ちゃん、靴箱開けて~ 」
と澪が私に言う。
「はいはい」
と私は言う、澪が私にこう言うのはいつものことだ。

開けてみる。

勢いよく、15枚くらいの手紙が落ちてくる。
それを見て澪ははあ、と溜め息をつく。
澪が溜め息をついた理由は、この手紙をいつも澪が片付けないといけないから。
澪は手紙を書いた人の名前も見ず、次々とゴミ箱に捨てていく。
今日も澪はすごいな、と澪を眺めていた。
「そこちょっと退いてくれるかな」
と後ろから声がした。
「あ、ごめんなさい」
と後ろを振り向き、ぺこりと頭を下げた。
頭をあげた瞬間、絶句した。

後ろにいた人はとてつもなくイケメンだったから。

4 ゆめの。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-17(土) 21:48:04] 削除依頼





「ん、何? 俺の顔に何かついてる? 」
とそのイケメンは言ってきた。
私はぶんぶんと頭を横に振った。
「あ、そう。じゃあね」
とそのイケメンは去っていった。

ごみを捨て終えた澪が
「あっ」
と声をあげた。
「どうしたの? 」
そう声をかけて澪の見ているところを見る。
そこにはさっきのイケメンが落としていった生徒手帳があった。
開いて中を見てみる、そしてわかった。
さっきのイケメンの彼は、同じ学年で同じクラスということと、「椿 波瑠 (つばき はる)」ということがわかった。


5 ゆめの。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-18(日) 21:34:39] 削除依頼





顔が赤くなっている私を見て
澪はふふふ、と微笑んだ。
そして、その生徒手帳を私に渡した。
「それ、ちゃんと渡しときなよ」
と笑って、棒立ちの私を見て
「ほら早く行こっ」
と急かしながら、先に行く。
「ちょっと待ってよー」
と私も笑って、澪のあとを追う。


6 ゆめの。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-18(日) 22:01:44] 削除依頼





澪は足が速いものだ。
あっと言う間に教室へ着いた。
「澪ちゃんおはよ! 」
と男子が澪に声をかけている間に
私はいつも通り自分の席へ行く。
はあ、と溜め息をついた。
すると横の席がガタッとなった。
驚いて隣を見た、隣の席の人は
椿 波瑠くんだった。

目を合わせるのが恥ずかしくて下を向く。
手に彼の生徒手帳を持っていることに気づいた。
「これ。落としていったよ、靴箱で」
と平然を装って渡す。
「あ、ありがと」
と彼は生徒手帳を奪い取った。
私はこれで会話を終わらせたくなかった。
「なんて呼べばいいのかな? 」
と聞く。あからさまに彼は嫌そうな顔をする。
「なんで聞くの」
と怒ったように言う。私は笑って
「本人に承諾を得なきゃいけないと思うから」
と言った。
彼はふっ、と笑って
「お前は波瑠って呼べよ」
と言う。そんなことを言うんだ、と驚いた。でも近づけた、とも思った。そして
「うん! 」
と一番の笑顔で笑った。


7 ゆめの。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-20(火) 15:59:02] 削除依頼





その後、自分の席に座り幸せを噛み締めていたら友達の千尋(ちひろ)が話しかけてきた。
「え~? もう未來ってば転校生と仲良くなってる! 」
そう言われて更に顔が赤くなる。
「ちょっとやめてよ、千尋! 」
と怒る。そう言うと千尋は舌をだして
「ごめんごめん、仲良いから嫉妬しちゃって」
と笑った。

すると波瑠が隣でふっ、と笑って
「お前らって相当仲良いんだな」
と言った。千尋は
「そんなことないって~」
と笑った。その時私は気づいてた、千尋の顔が赤くなっていることを。
「じゃあさ、私も波瑠って呼ぶから椿くんも私のこと千尋って呼んでよ」
と言った。さすが千尋だ、行動が早い。
すると波瑠は一瞬嫌そうな顔をしたがまた笑顔に戻り、
「ごめんね、気に入った人にしか波瑠って呼ばせないんだ。ほんとごめんね」
と言った。
千尋は、返事もせずにいきなり走って逃げた。


8 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-22(木) 16:15:26] 削除依頼





たぶん千尋は泣くんだろう。
目が潤っていたし、何も言わずに逃げたから。

千尋の事は知らないような感じで波瑠は話しかけてきた。
「なあ、なんて呼べばいい? 」
そう言われ、
「どうでもいいよ」
と私は笑って返す。波瑠はふっ、と笑って
「じゃあ豚、でもいい? 」
と聞いてきた。一瞬間が空いて、波瑠は爆笑した。
「ちょっとそれはひどいよ! なら未來って呼んでよ! 」
と言うと、波瑠は爆笑しながら頷いた。


9 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-22(木) 16:31:11] 削除依頼





名前、漢字にしました。


10 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-23(金) 18:42:25] 削除依頼





それから数日後。

今日は土曜日。
朝早くに澪から電話で泊まりに来なよ、と言われた。
だから行くつもり、澪の家は私の家の隣だけど。

部屋で準備をしていると家のチャイムが鳴った。
「は~い」
と急いで玄関に向かう。
扉を開けるとそこにいたのは澪だった。
「準備できた? 遅いから迎えに来ちゃった! 」
と笑った。
「はいはい、荷物持ってくるから待っててね」
と澪に言って、私は部屋に戻りさっきまで準備していた鞄を持って玄関に向かう。
「ごめん、待った? 」
そう澪に言ったつもりだが澪は聞いてなく、顔を真っ青にしていきなり玄関の扉を閉めた。


11 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-23(金) 20:34:01] 削除依頼





「え、どうしたの? 」
そう聞いても澪は答えないし、目も合わせない。
「ちょっと退いて」
と言って自分で見ようとしたが、澪は退こうとしない。
それでも頑張って澪を退かし、扉を開けた。

そのとき私は一瞬動きが止まった。
そこにいたのは宮原 茉依(みらはら まい)と笹木 梨恩(ささき りおん)、立花 希依(たちばな りい)だったから。
その人たちは昔、私をいじめていた人でそのいじめをきっかけに私は不登校になりかけた。

「だからやめて、って言ったでしょ」
と澪が真っ青の顔で言った。私は答える気力もなかくなった。
その人たちは、私たちに気づいた。


12 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-23(金) 20:41:24] 削除依頼





>11 誤字訂正です

× 私は答える気力もなかくなった

○ 私は答える気力もたなくなった

です


13 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-23(金) 20:43:15] 削除依頼





>12 またまた誤字訂正です

○ 私は答える気力も無くなった

です


14 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-23(金) 21:45:59] 削除依頼





>11  誤字訂正です

× 立花 希依(たちばな りい)

○ 立花 希依(たちばな きい)


15 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-24(土) 18:53:16] 削除依頼





「あ、未來じゃん。しかも澪もいる」
と梨恩が言うと三人全員がこっちへ来た。
私に近づき、
「私たちのこと誰にも言ってないよね? 」
とにこり、と笑う。
その瞬間背筋がぞくり、とする。
私は首を振り、
「澪と蓮には言った……」
と言うと、その三人は不機嫌になった。
それでもまたにこり、と笑う。
「じゃあ罰で蓮くんの家、教えてもらおっか」


16 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-24(土) 19:40:10] 削除依頼





澪の雰囲気が怒ったようになった。
「誰が教えるか……」
そう言うと、三人は
「じゃあ探すしかないね」
と言い出した。
そのまま私の家の周りを探し歩いていた。
すると希依が
「あっ! あったんじゃない? 」
とひとつの家を指差した。
その家は蓮の家だった。
「チャイム鳴らしてみようよ」
「いいねいいね」
と三人が話す。

ずっと黙っていた澪が口を開いた。
「もう帰ってよ!! 」
と澪が大声で叫ぶ。

その声で気づいたのだろう、次々と周りの家の人が出てくる。


蓮の家の扉が開いた。
出てきたのは蓮のお姉ちゃんの祭(まつり)ちゃんだった。祭ちゃんは私たちの雰囲気を察し、三人に
「じゃあ、もう帰ってね」
と笑うが祭ちゃんの目は笑っていない。
たぶんこれを見てあの三人もぞくり、としただろう。


17 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-25(日) 20:38:48] 削除依頼





三人が帰ったあと、祭ちゃんは私たちを見て
「ほらあがってあがって」
と蓮の家に上がるように言った。
澪がもう泣く寸前で、外でおおなきされると迷惑だから、お邪魔することにした。
玄関に入るとリビングに行くように言われ、澪と一緒に行った。
そこには蓮のお母さんがいた。
蓮のお母さんは澪の目が潤ってことに気づき、
「まあっ!どうしたの?椅子に座って! 」
と言った。私たちは椅子に座った。
「えっとね、おばさん。私が昔いじめられてたこと知ってるでしょ。その人たちがさっき来てて、それで軽い口喧嘩みたいになって澪が泣きそうになっちゃったの」
私が言い終わった時に、祭ちゃんが来た。
その後ろには蓮もいた。
私が蓮のいることに驚いていると、蓮のお母さんが聞いた。
「なんで私の家の前にいたの?」
私はごめんなさい、という意味を込めて一度頭を下げてから
「あの人たちは蓮にあいたかったみたいで……」
と言った。
そう言うと祭ちゃんが口を開いて
「でも澪と未來が止めてくれて良かったよ。蓮、今日はオフの日だったからさ」
と笑った。


18 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-26(月) 11:15:05] 削除依頼





>17  訂正

× 澪の目が潤ってことに気づき

○ 澪の目が潤っていることに気づき

です


19 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-28(水) 15:53:53] 削除依頼





やっと蓮が口を開いた。そして
「二人とも俺の部屋に来て」
とうつむいて言った。
私たちはそれに従い、蓮の部屋へと行った。

蓮は椅子に座り、私たちはベッドの上に座った。
蓮は頭を下げて私たちに
「ほんとごめん。俺のせいで……」
と言った。
私たちは顔を見合わせて笑い、
「別に蓮のせいじゃないよ」
と言った。蓮は
「ならいいんだけど。でも未來は大丈夫?」
と聞いてきた。だから私は
「うん、大丈夫!」
と辛さを隠して笑った。
でも二人にはわかっただろう。
私が辛い、ってことを。


20 夢乃  [id : jqQWiL8T] [2016-12-28(水) 15:56:57] 削除依頼





辛い : つらい

ですのでよろしくお願いします。


21 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-29(木) 16:53:15] 削除依頼





名前変えました


22 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-29(木) 17:11:07] 削除依頼





「そっか」
と蓮と澪は笑ったが、苦笑いだった。

その後、沈黙となったが蓮が話しだした。
「なんか転校生来ただろ」
私は前の出来事を思いだし、赤面した。
私が赤面したのを見て澪が笑いながら言った。
「未來ちゃんね~、その転校生といい感じなんだよ~」
蓮は本当に驚いた顔をして
「まじで? あの波瑠と!? 」
と言った。
そんなに驚くことないじゃん、
地味に傷付いたよ、私。
ていうか何で蓮が波瑠の名前を知ってるんだろう。
「何で波瑠知ってるの?」
と聞くと、蓮は笑って
「そりゃアイドルグループ一緒ですので」
とドヤ顔で言ってきた。
だからか、波瑠がイケメンなのは。


23 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-29(木) 17:12:46] 削除依頼





>022  誤字訂正です

× 蓮は笑って

○ 蓮は笑ったあとに

です


24 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-29(木) 17:55:10] 削除依頼





それから二日後。

今日は月曜日。
学校が始まる、面倒だ。
同じクラスの私を昔いじめていたあの三人は今までそんなに話しかけてこなかった。
でも絶対今日からはまたいじめられる、そう確信していた。


25 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-29(木) 18:10:39] 削除依頼





いつも通り澪と学校に行くと、やっぱりあの三人がジロジロと見てくる。
鬱陶しいなあ、そう思って睨む。
するとそれを見た三人はこそこそと話しだした。
また私をいじめる気だろう、その作戦でもたてているのだろう。

あの三人に警戒しながら午前中を過ごしたが特に何もなく、安心した。

そして午後の授業が始まった。

その授業は国語だった。
その時、私は先生に
「教科書を読め」
と言われ、その指示通り読んでいた。
すると梨恩が先生に向かって
「先生~、聞こえないよ~」
と甘え声で言った。
国語の先生はにこり、と微笑んだ。
国語の先生は何故か梨恩に優しい、意味がわからない。
「そうか、聞こえないか。もっと大きい声で読んでくれ」
そう言われ、大きい声で読んでいた。
するとまた梨恩は
「聞こえない~」
と言った。私がさっきまで出していた声は絶対聞こえているはずだった。
この梨恩の行動に私は怒りを抑えられなかった。
「何なのさっきから。絶対聞こえてるはずでしょ!意味わかんない! 」
そう言うと梨恩は立ち上がり、
「こっちこそ意味わかんないよ!何で蓮くんの隣があんたな訳!?」
と言った。私は
「わかんないよ!産まれたときからそうだったんだもん!」
と言った。梨恩はとても怒っているようだった。
「うるさいっ!もうあんたなんかしねばいい!!」
と梨恩は私にそう言い放った。

私は数秒後ふっ、と笑って
「そっかそっか、私がしねばいいんだね」
と言った。その後、ベランダの方へ歩いていった。
先生の方へ向いてぺこり、と一礼した。
そして
「いろいろと迷惑かけてごめんなさい」
と言って笑った。


26 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-29(木) 18:22:27] 削除依頼





先生に謝ったあと、あの三人を見て
「これからはもう人をいじめないでよ」
と笑った。
あの三人は唖然としていた。

そしてベランダの柵に手をかけた。
あと一歩で落ちるというところまで来た。
「じゃあね、みんな」
そう言って目をつぶり、前へ体重をかける。
教室から千尋の叫ぶ声、先生の叫ぶ声、澪の叫ぶ声いろいろと聞こえてくる。
ああ死ぬんだな、そう思った。
だって頭の中に今までのことが映ったから。


27 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-30(金) 10:57:09] 削除依頼





落ちていっているのに誰かに支えられている、そんな気がした。

その数秒後、ダンッと音がした。
何かと思って目を開けた。
そこには私をかかえた波瑠がベランダの下にあった駐輪場の屋根の上に倒れていた。
「ねえ波瑠」
そう声をかけても波瑠は動かない。
「波瑠! 波瑠!! 」
体を一生懸命揺らしても波瑠は動かない。

そこで気がついた。
救急車がある、ということに。

119に電話をかけ始めたとき、波瑠が咳き込んだ。
波瑠が生きているだけで嬉しくて涙がでた。
波瑠はそれを見て
「何泣いてんの。ていうか勝手にしのうとすんな、俺が困るわ」
と言った。
私はその言葉にふと疑問を抱いた。
「俺が困る、ってどういうこと? 」
そう聞くと波瑠は呆れ顔をした。
そして
「俺、未來が好きなんだよ」
と笑った。


28 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-30(金) 14:37:21] 削除依頼





その時、上から何か落ちてきた。
それは千尋の筆箱だった。

私が落ちたベランダからこれは落ちてきたんだろう。
そのベランダを見ると、千尋と澪がいた。
千尋はとても申し訳なさそうな顔をしていて、澪はとても怒っているような顔だった。
澪は千尋にほら、とでも言うように千尋の背中を押した。
千尋が一歩前に出た。
私は
「危ないよ、やめといた方がいいよ」
と言ったが千尋は聞いていないようだ。

すると千尋が口を開いた。
「ごめんね、未來。私、蓮くんに近づけるかなって思って未來とつるんでたんだ。本当にごめんね、だからこの命かけても償うよ」
千尋はそう言って、さっきの私のようにふっ、と笑って前に体重をかけた。
千尋が落ちてくる。
千尋は運悪く、私たちのいる屋根の無いところへ落ちようとしている。
私の体は無意識に千尋を助けようとしている。
そして千尋を掴むと、精一杯の力で屋根にいる波瑠に千尋を投げ渡し、私は笑った。
そして一言言った。

「みんなが無事ならいいんだよ」

地面に落ちる瞬間、澪の叫ぶ声や波瑠の声、千尋の泣き叫ぶ声が聞こえたような気がした。


29 ゆら。  [id : rQwFd2GD] [2016-12-30(金) 15:02:59] 削除依頼





目が覚めるとそこは真っ黒な道だった。
地面は冷たく、光なんて何もない。
ただただ私は前に進んでいた。


30 ゆら。  [id : rQwFd2GD] [2016-12-30(金) 15:12:34] 削除依頼





「いやだよ、戻りたい」
そういいながら進んでいた。
すると進む反対のところから明かりが見え、
そこには波瑠がいた。
波瑠は私に向かって笑い、
「何してんの、かえろ」
と言った。
私は思いっきり走って波瑠の所まで行った。

すると耳元からピ、ピ、ピと音がする。
周りをみるとここは病室だということが分かった。
コンコン、と扉がノックされる。
「はーい」
と返す。
30秒くらい待っても誰もはいってこない。
まさかピンポンダッシュみたいなやつか、と思って
ベッドから降りて扉を開けてみる。
そこには座ったお母さんがいた。
しかも泣いていた。


31 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-31(土) 16:10:18] 削除依頼





「どうしたのお母さん」
そう声をかけると、お母さんは首を振っていた。
「悲しい? 」
と聞くとお母さんは私に抱きついた。
そして10秒くらいたってからやっと私を離してくれた。
そしてお母さんは私の顔を見てふふ、と笑った。そして
「じゃあお母さんは先生のところに報告するから、行ってくるね」
と言った。


32 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2016-12-31(土) 18:36:41] 削除依頼






お母さんが行った後、私はベッドに戻ることにした。

またコンコンと扉を叩く音がした。
「は~い」
と返すが人は入ってこない。
さっきのやつか、と思って扉を開ける。
が、誰もいない。
今度こそピンポンダッシュみたいなものなんだ。
……イラッときた。
すると横から
「やっほ」
と波瑠が言う。
「波瑠、殴っていい? 」
と聞く。
波瑠はぺこりと一礼する。
よくわからない。
ごめんなさい、という意味だろう、たぶん。


33 帆奈  [id : jqQWiL8T] [2016-12-31(土) 20:39:54] 削除依頼





「まあいいや」
私はそう言ってベッドに戻ろうと壁に寄りかかった。
いきなり波瑠が近づいてきた。
そしてバンッ、と波瑠が壁に手をついた。
ああ、これが壁ドンか。
すると波瑠が私に向かって
「まだ告白の返事聞いてないけど? 」
と言ってきた。
私は今、答えを出したくなかったから
「私、病人だから治ってからね」
と言い、話をそらした。


34 帆奈  [id : jqQWiL8T] [2016-12-31(土) 20:41:06] 削除依頼





ごめんなさい、また名前変えました(..)


35 帆奈  [id : jqQWiL8T] [2017-01-01(日) 00:55:52] 削除依頼





あけましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いします !!


36 帆乃奈  [id : jqQWiL8T] [2017-01-01(日) 21:33:49] 削除依頼





では小説に戻ります。


37 帆乃奈  [id : jqQWiL8T] [2017-01-01(日) 21:47:06] 削除依頼





廊下からバタバタと誰かの走る足音がする。
いきなり私の病室の扉が勢いよく開く。
入ってきたのはお母さんだった。
お母さんはすごい顔で私に
「先生が呼んでるから、早く行くわよ」
と言った。
私は波瑠に向かって
「ごめん、今日は帰って」
と言った。
波瑠は頷いた。

お母さんについていくと、先生のいる部屋へとついた。
ぺこり、と礼をして先生の前の椅子に座る。
すると先生は真剣な顔で
「未來さんの脳に大きな腫瘍が見つかりました。今の技術では治すのはとても難しいです。未來さんの寿命は長くて1年でしょう」
と言った。
お母さんは泣きながら先生に
「どんなに評価の高いあなたでも無理なんですか!? 」
と言うと先生はうつむいて
「すいません、私でも無理です……」
と言った。
私は悲しいはずなのに涙が出なかった。


38 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2017-01-02(月) 10:37:12] 削除依頼





私事ですが名前を戻させて頂きます。

名前変えるの多くてほんとごめんなさい。


39 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2017-01-02(月) 10:44:30] 削除依頼





その後病室へ戻り、何故だろうと考えながら眠りについた。

目が覚めるとまた暗い道に立っていた。
前と同じで足が勝手に前へ進む。
もう慣れたから怖くない。
それに波瑠が助けに来てくれると信じているから。

でも波瑠は来なかった。

ついに暗い道の出口みたいな所についた。
ああ、私はしぬんだな。
なんとなくそう思った。

「未來ちゃん」
と後ろから声がした。
振り返るとそこには去年しんだはずのおばあちゃんがいた。
「おばあちゃん、しんだんじゃないの?」
と思わず聞いてしまった。
おばあちゃんは傷ついていると思って、顔を下に向けた。
するとおばあちゃんは
「顔をあげて」
と言った。
私は顔をあげる。
おばあちゃんは私の目を見て微笑んだ。
そして
「まだ未來ちゃんにここは早いよ」
と言った。
その瞬間、私は白い光に包まれた。


40 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2017-01-06(金) 08:01:00] 削除依頼





気がつくとまた病室にいた。
周りにおばあちゃんの気配はない。
おばあちゃんを探したかったけど、それ以上に眠気がすごかったから、寝ることにした。
起きたら探そう、と思っていた。


41 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2017-01-08(日) 20:11:56] 削除依頼





そのまま寝ていた。

夢から覚めたとき、横でピピピと音がする。
見てみるといつもと同じ、ベッドの横にある機械だった。
でも部屋が違った、その部屋は緊急治療室だった。
なんでここにいるの、と思って起きようとするが、起きようとすると頭が痛くなる。
私は仕方なくそのままベッドで横になることにした。


42 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2017-01-09(月) 16:38:12] 削除依頼





しばらくして病室の扉が開いた。
入ってきたのは、病院の先生だった。
「佐藤さん。落ち着いて聞いてくださいね。腫瘍が悪化していることがわかったんです。それによってあなたの寿命は長くて5か月ですね……」
先生はうつむいてそう言うが、私はそんなに傷ついていなかった。
「あ、そうなんですか」
と言うくらいだった。
私の言葉を聞いて先生は安心したように胸を下ろし、
「では」
と病室から出ていった。


43 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2017-01-14(土) 11:16:17] 削除依頼





長くて5か月かあ、と思った。
長くて、ということは短くて明日かもしれない、ということだ。
ふと思い付いた。
今までの感謝を込めて手紙を書こうと。

ペンを手に持ち、かきだした。


44 文乃/ayano  [id : YViA56sm] [2017-01-14(土) 13:31:03] 削除依頼

見に来たよ~ゆら。.....さん(笑)
やっぱ凄いなあ....文才が溢れてるww
私なんか比べ物にならないぐらい....
応援してるよ~

45 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2017-01-14(土) 14:08:25] 削除依頼





>044  文乃

ありがとう!
いや文乃には劣るよ(笑)

私も文乃を応援してるよ (´-`).。oO(


46 ゆら。  [id : jqQWiL8T] [2017-01-15(日) 14:36:44] 削除依頼





すると病室の扉が開いた。
今は午前9時だ。
学生なら今は授業を受けている時間だ。
「はーい」


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