壊れた世界で少女は笑う17コメント

1 颶輦 id:HSEl.vG.

2016-08-31(水) 20:06:49 [削除依頼]
〜注意事項〜
バッドエンドを予定。
性的表現アリ(とは言っても制限はない程度)。
主人公の名前はなかなか出てこない。


〜物語紹介〜
少女は軍基地内にて、目を覚ました。
自分の名前も素性もわからず、壊れた世界に困惑しながらも、少女は戦い続ける。
食料を求め放浪する青年。
学校に閉じ籠り救助を待つ高校生。
娘の死により心を閉ざした殺人鬼。
少女は様々な人間と出会い、変わっていく。

少女が目を覚ます数日前、世界中にウイルスが蔓延した。
少女が目を覚ます前日、世界人口の九割がウイルスによって命を失った。
少女が目を覚ました日、世界は既に壊れていた。
  • 2 ばんち猫 id:o4gRMXI.

    2016-08-31(水) 22:47:24 [削除依頼]
    応援してるよ!

    先輩!
  • 3 颶輦 id:8jx7s2v1

    2016-09-01(木) 19:11:49 [削除依頼]
    >>2
    設定と注意事項しか投稿できていなかった自分がただただ恥ずかしいです。


    プロローグ ある少年が見た世界


    始まりは、突然だった。
    中学校に入学した僕の席は、窓側の一番後ろ。
    比較的目立たなく、僕の容姿とあいまって居眠りしても気付かれない。

    クラスのお笑い担当がはしゃいでいる。
    学年一の美女がそれを見て静かに微笑んでいる。
    教師は呆れたように笑い、彼等に注意をしている。

    平和な世界。
    平凡な日常。
    僕は、そんな日々が永遠に続くものだと思っていた。
    何の確証もないと言うのに。

    異変に気が付いたのは、僕だけだった。
    当たり前だ、みんな、お笑い担当の方に注目しているのだから。
    だから僕以外は誰も、窓の外をみてはいない。

    「…………え?」

    校庭に、虚ろな表情をした男がいる。
    おぼろけながら校舎に近づくその姿は、まるでゾンビ映画のそれに似ている。
    変質者か?
    いやでも、何かがおかしい。
    背筋が凍るような恐怖に襲われて、逃げ出してしまいたくなる。

    男の目と僕の目が、合う。
    その瞬間、だった。
    男が、校舎に向かって走り出したのだ。
    人間が可能な動きじゃない。
    異常な光景。
    もう、躊躇などなかった。
    僕は直ぐ様教室を出て、三階の男子トイレへと向かう。
    僕をひきとめる声なんて、耳にもはいらなかった。
    ただ恐ろしくて、自分一人が助かることだけを考えた。

    こんな小説を、見たことがあるから。
    こんな映画を、見たことがあるから。
    体力のない僕は、このままじゃ殺される。
    あいつは、あの男は、化物だ。
    でないとあんなに早く走れない。

    「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ッ…!!」

    階段にだとりついた時、もう遅いのだと気が付いた。
    いたのだ。
    あの男と同じ虚ろな目をした、女子生徒が。

    ぼくがさいごにみたものは、じょしせいとのくもりのないじゃあくなえがおだった。
  • 4 颶輦 id:8jx7s2v1

    2016-09-01(木) 20:16:11 [削除依頼]
    第一話 何度目かの目覚め

    「んー……」

    小鳥のさえずり鳴く声を合図に、私は起床する。
    自分で自分の行動を実況するなんて、随分とたちのわるい趣味だと思いながらも、時計を見やる。
    ……五時半、か。
    久しぶりに睡眠時間が取れたからか体の疲れが激減しているように感じる。
    あと数時間も寝れれば、眠気も取れるのだろうが……仕方がないのだ、私には重要な役割がある。

    起床後の準備を速やかに終え、施設内の設備を整え、管理室へと移動する。
    無機質な、飾り気のない廊下。
    私の寝起きする部屋も生活必需品以外、無駄なものは何もないが、この施設は些かシンプルすぎるな。

    ああ、説明が忘れていたな。
    この世界はどうやら、私が眠っている間に壊れてしまったらしい。
    ああ、眠っていると言う表現は適切ではないな。
    私は無理矢理眠らされ、この施設内で監禁されていたのだから。
    ……ん、意味がわからないって?
    世界が壊れるとは、どういうことだっ、って?
    私に聞かれても、正確な答えはでないよ。
    簡潔に、主観的に説明するとなれば……『死人が甦るウイルスが世界中に蔓延した』これでいいかな。
    この非科学的な話、普通なら信じるわけがない。
    だが私は、見てしまったのだ。
    一人の非力な男が、超人的な力を持つ化物に変化した瞬間を。
    この目で、間近で、見てしまったのだから。
    信じる以外に、選択肢はなかったよ。

    安心してくれ、この施設内にはもう、化物はいない、
    何故かって? ……察してくれよ、頼むから。
    とにかく、だ。
    この施設には私が百人いたとしても、百年近く食っていけるだけの水と食料が保管されているのだ。
    防犯設備も整っていて、一度施設内にはいりさえすればもう安全。
    化物たちも、この中にははいってこない。
    しかも、武器庫まであるのだ。
    主に銃類で、殺傷力のある武器。
    "あの部屋"も脱出した私は、そこで武器を盗み化物を殺し尽くした。
    あの頃の私は、弱かったよ。
    人の形をした化物どもを殺す度に、怯え震え、泣いていた。
    もう、人間でもないのに、だ。
    はは、純情だろう?
    健気で可憐な女の子、それが私さ。

    ……冗談はおいておいて、そろそろ管理室についてでも説明しようか。
    この部屋はこの施設の防犯設備を作動させるための部屋。
    監視部屋のようなものさ。
    監視するような人間なんて、もういないのに、だ。
    ……話をもどそうか。
    私は施設を管理しながら一日を過ごし、気まぐれに外を出て化物を倒し逃げる人間に食料を分け与えたりしたら、私室で睡眠を取っている。
    先日までは周辺の探索に出ていたため、睡眠をとっていなかったのだ。
    小鳥のさえずりの音で目が覚める私であれど、化物が徘徊する外の世界で無防備にも寝ることはできない。

    ……お前も充分化物だろ、だと?
    はは、君に何がわかるのかな。

    〜後書き〜
    短っ、意味不明っ、終わり方雑っ。
    いやまあこれが処女作ですし、仕方ないよねきっと。

    主人公は何かに話しかけているので、わざと複雑で意味不明な文章にしているところが多いです。

    基本主人公が自分語りや人々への救済をしながら、少しずつ壊れていく話です。
    バッドエンド前提の話なんで、観覧はお勧めしないぜ。
    更新は気紛れだけど、二週間更新しないとかは絶対(たぶん)ありません。
  • 5 ばんち猫 id:UpT3Y4f/

    2016-09-02(金) 18:52:01 [削除依頼]
    いいわぁ、、
  • 6 嵐 id:33Xp78I/

    2016-09-21(水) 22:49:07 [削除依頼]
    文章力もあっていい感じ!
  • 7 暇ちゃん id:RORC7MZ/

    2016-09-28(水) 03:42:25 [削除依頼]
    読みましたー!
    上手ですね。
    バッドエンド好きですよ、私的には。
    更新楽しみにしてます(*^^*)
  • 8 颶輦 id:dZhICp7f

    2016-12-18(日) 01:41:27 [削除依頼]
    第二話





    昔見たゾンビ映画では、家畜にも何らかの"ウイルス"が感染していることが多かった。

    しかし私の飼っている家畜たちがゾンビらしき生物に進化……いや退化か? まあそれは置いておいて。ともかく、家畜たちがゾンビへと成ることはなかったのだ。

    私の愛犬チェリーくんにも感染していない。よかった、本当によかった。

    ああ、もう、嬉しいな。あまりの喜びに涙が出てしまう。







    さて、現実逃避はここまでにしておいて。



    «「開けろ!!! 俺は噛まれてなんかないっ、無傷だ!! だから早く開けろおおおおぉ!!!!」»



    この状況をどう打破するかが問題だ。



    モニターに映っているのは、何度も何度も扉を叩き助けを求める男。

    うむ、助けたいのもやまやまだが後ろのほうからゾンビの群れが来ていることだし、ここはひとまずコーヒーを飲みながらゆっくりのんびりくつろいで………。





    ここで一つ問題を出そうか。

    扉を開けるべきか、開けないべきか。

    はははは、勿論、私は開けない。例え世界が滅んでもーーーーー今ちょうどその状況だなーーーーーー扉を開けない。



    ……助けろよ、だって? 

    いやはや君もイカレているなぁ。無法地帯と化した世界の"安全な場所"へと名前も知らない男をいれるなんて、何だ、犯.される願望でもあるのかい? 

    ないか、そうかよかった。もしそんな思いがあったら即座に君をゾンビの群れへと放りなげてしまうところだったよ。

    ………………そんなに青い顔をしないでくれ、ただの冗談だ。



    ちょっ、おい何をしている。

    可憐な少女を殴るだなんて紳士失格だぞ。

    まあ仕方がないな、私のあまりの美貌に魅了されてしまったとだろう? ならば案ずるな。



    ところで。



    «「うぎゃいああああああああ」»



    君が助けたがっていた男、もう死にかけているけどそれでいいのか?
  • 9 颶輦 id:dZhICp7f

    2016-12-18(日) 01:43:58 [削除依頼]
    ああああを書きすぎると投稿エラーが起きて荒らし認定されるのですが。
    そのせいで書いた計四話がまるごと消されてしまいました。
    世の中とは残酷ですね。

    >>5-7
    とっても嬉しいです。
    (と、作品を放置していた馬鹿が喜んでいますよー)
  • 10 颶輦 id:dZhICp7f

    2016-12-19(月) 22:23:38 [削除依頼]
    『共存』

    その言葉は、今のこの世界にとって最も適さないものだと、私は考える。



    人間は憎しみ合い、それを糧に争い、そしてまた誰かを憎み、破壊し、崩壊させ、命を終わらせる。

    "平和"を目指すことはとても素晴らしいものだ。

    誰も傷つかない、

    誰も貶められない、

    誰も裏切られない世界。

    でもそれは成り得ない。作り得ない。

    いつの時代も、本当の"平和"の定義を見つけることはできなかったから。



    なら、本当の"平和"とはなんなのだろうか?

    みんながみんな互いを受け入れることはできない。

    みんながみんな同じ考えを持つことはない。

    生まれた瞬間から、命の重さは等しくないから。

    育ち方や生まれた国によって考え方は変わってくるから。

    愛する人を守るためには何かを犠牲にしなければならないから。



    私と彼も、何れ道をたがう。

    彼は決して理知的ではないものの、人を惹き付けるような魅力とカリスマ性、そして私を遥かに凌ぐ特異な発想能力があるから。

    きっと彼は、この世界を元に戻す道を探し求める。



    その時起きる悲劇は簡単に予想できるが、それを止めることなんて私にはできない。

    運命は決して覆ることがないから……いや、それは逃げだろう。決断を迫られても選択できない、弱者の戯れでしかない。







    「…………んー…」



    彼は直ぐ隣で大きな欠伸を漏らした。

    昨日はあまり眠れなかったのだろうか。目の下にはうっすらと隈ができていて、どこか眠そうに目を擦る仕草も見せている。

    私には、生きる意味なんてない。

    私には、生きる価値なんてない。

    でも、それでも。

    その日が来るまでは、"化物"として彼のことを守りたいと。



    私は、深紅色の朝日に誓うのだった。
  • 11 颶輦 id:N36hez97

    2016-12-19(月) 23:04:18 [削除依頼]
    はい、書いてたの全部消えるの五回目。

    次こそ成功してください。



    と言う訳で投稿できるかテスト。

  • 12 颶輦 id:dZhICp7f

    2016-12-19(月) 23:04:26 [削除依頼]
    「………は?」



    全員が全員、その異常な光景に目を奪われていた。

    人が人を食らう。

    それは平和な日本に住む彼等には現実的なものではなく。

    物語の中でしか見たことのない、奇妙な行為。



    一人目が死んだ。

    二人目が死んだ。

    その時、彼等の中の一人、愛らしい栗色の髪の少女が叫んだ。体育館内に響いたのは小柄な彼女の口から出だしとは思えない金切り声。

    彼女が逃げる為に足を進ませようとした時にはもう、その腕は人を喰らう化物によって掴まれてた。



    彼女はその手を払いのけようと、がむしゃらに振り回す。

    だか外れることはない。

    狩人が獲物を逃がすことなんてないのことと同じで、化物も目の前の獲物を取り逃がすような真似はしない。



    少女の口からあふれでる絶叫に、近くに居た佐藤が叫ぶ。

    逃げろ、と。



    そこからの彼らの行動は早い。

    化物からいち早く逃げられるようにと、体の弱い男女。気弱ないじめられっこを、化物の方へと押し付けたのだ。



    小林は、有り得ないものを見た。

    いや、そもそも人を食う化物がいる時点で"有り得ないもの"なのだか、小林が見たのはそれを凌駕するようなものなのだ。

    先程首筋を噛まれた小柄な少女が、立ち上がる。

    虚ろな瞳。力のなくぶらさがった首。傷口からは血管が見えるものの、血は溢れていない。

    少女は『様子を見るに死んでいるはずなのに、立ち上がった』のだ。



    「な…ッ!?」



    数人がその姿を見た。

    そして、恐れをなして逃げる。

    誰かを助けよう、等と思うこと気持ちなど、もう彼らにはない。

    自分がいきるために逃げることしかできない。

    理性も本能も、化物から逃げることだけを考えているから。



    だが、小林は違ったのだ。

    彼は化物へと化した小柄な少女と小林の間にいる女子生徒を助けようと、疾走していた。

    だが化物の動きの早さは、既に人間の領域を越えている。

    初動の段階から遅れている。

    化物の狙いは小林。

    小林より近い位置にいる女子生徒には目もくれず、小林を食らう為に走り出した。



    結果は目に見えていた。小林は、当然のように化物に殺される。

    それは小林にも、女子生徒にも、化物にも理解できていたが。

    小林は、自信の決断が間違ったことではないと信じていた。



    距離を縮めた化物は、小林の腕を噛もうとする。



    しかし。



    小林が化物に噛まれる、その瞬間。

    何者かが化物をふきとばしたのだ。



    現れたのは、腰まで届く黒髪を持つ少女。



    少女は小林の身長ほどある槍を構え、化物たちが自分に向かってくると同時に切り捨てた。

    小林にはその様子を見ることすら難しいが、突く動作は見せていなかったのでおそらくそうであろう。



    瞬時に元は人間であった化物三人の体を肉塊へと変えた長髪の少女は、くるりと振り向き小林の姿を視認すると、穏やかに笑う。







    「君、まるで主人公だな」



    さしのべられた手は、救いの手なのか破滅へと向かう道標なのか、

    それは、平凡な男子高校生である小林にはわかるはずもないことであった。

  • 13 颶輦 id:dZhICp7f

    2016-12-20(火) 16:44:50 [削除依頼]
    ああ、いい忘れていました。

    あらすじは宛にしないでくださいね。

    初期と現在で設定変わってるんで、スルースルー。
  • 14 颶輦 id:dZhICp7f

    2016-12-20(火) 20:54:44 [削除依頼]
    閉話 ある教師の日記





    ウイルス大流行後の生活をここに書き記します。

    死体が消え去り、世界が元に戻った時。

    これを見て、もう二度とこのようなことが起きないようにしてください。

    それが私の、唯一の願いです。





    [一日目]

    三時限目の最中に、死体は第一校舎へと現れました。その時点で生徒三十名、教員二名が死亡。その後第二校舎へ生徒たちを避難させ、事件は一度幕を閉じました。

    混乱を抑える為に、私たちは生徒たちへの死体についての情報を制限し。校舎外へと抜け出そうとする生徒を説得し玄関口にバリゲードを作ることで死体の侵入を止め、窓ガラスには新聞を張り、なんとか生徒たちの動揺を最低限に抑えることができました。



    [二日目]

    給食に出す予定であった食料と備蓄用の缶詰があることが幸をそうし、なるべく長く保つようにと食料の配布を少なくすることで一週間ほどの食料を手に入れることができました。

    一週間を過ぎたその日のことは、みんな、考えることはしません。もし救助が来なかったら、私たちは死ぬのでしょう。



    [三日目]

    生徒たちがお腹を空かせています。私のぶんの食料を分け与えたいのですが、一部の生徒しか助けられないのも心苦しいです。

    教員の一人がバリケード制作中に死体に噛まれてしまいました。私たち教員は涙を流しながら感染した教員をカッターで刺したのです。

    これは正しいこと。生徒を守るにはこれしか選択肢などありません。



    [四日目]

    教員同士の揉め事が多発しています。精神的にも肉体的にも、限界が近いのでしょう。いっそのこと、生徒にすべてを明かして外へ食料を見つけにいったほうがいいのかもしれません。



    [五日目]

    眠いです。見回りはもう止めて、寝てしまうことにします。





    [六日目]

    昨晩、なぜか生徒の一部が外に出てしまったようです。体育館内での集会の際に多くの生徒が感染した生徒に教われ、死体となりました。

    彼らは普通の死体とは違い、異質なまでに身体能力が通常のゾンビを越えています。突然変異のようなもの、なのでしょうか。



    なんとか死体から逃げた私は、食料を持ってこの教室に逃げ込むことしかできませんでした。



    [   ]

    遂に、この教室から逃げ出すことすら叶わなくなりました。教室内のバリゲードは崩壊寸前。あと数分持つかどうかもわかりません。

    死体は人間の肉を好み、家畜には手を出さないようです。そして音と光に敏感なため、なるべく音を立てずに生活つることが大切です。

    どうやら、もう終わってしまうらしいです。バリケードはもう体をなしてはいません。

    生徒たちは逃げることができたのでしょうか、私はそれだけが気になっ









    いや、ちがう、私はしにたくない

    しにたくないどうして私がこんなめにあわなければいけないの 生徒なんてどうもいい私だけがいきのびればそれでいいだから誰か助けて

  • 15 颶輦 id:xOjZloJi

    2016-12-31(土) 02:15:51 [削除依頼]
    迫り来る死は実感できるものだと、誰かが言っていた。

    ならこのじわじわと私の体を侵す"何か"はきっと、死への道しるべなのだろう。

    死にたくない。死ぬのは怖い。

    痛いのは嫌だ。痛いのは怖い。

    だから、少女と言うには背丈が長く、女と言うには幼い顔立ちをした少女が刃物を私に向けるのを見て、ほんの一瞬だけ安堵した。

    この恐怖からようやく解放されるのだと思うと、嬉しくて。

    だから私には、少女が悲痛そうにその顔を歪めていたことにも気付くことなんてできなかった。







    ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆







    「……まるで主人公だな」



    他人を守るために自らの命を捨てるその姿は、酷く魅力的で。

    そして愚かしい。



    ごとん、と少年が頭から倒れ混むのを見て、私は動いた。

    もともと私は自分の目的の人間以外は殺してしまうつもりだったから、女を切り捨てるために。



    結論だけを言うと、女はやはり死体に噛まれていた。

    手首に僅かにある痛々しい噛み傷。小さいから、少年の方からは見えなかったのだろう。

    なるべく痛みを感じさせないように、恐怖を感じさせないように女を殺した。









    少年を拠点まで運ぶ途中、私は少しだけ胸が痛くなった。

    この痛みは、何だろうか。
  • 16 颶輦 id:xOjZloJi

    2016-12-31(土) 12:20:47 [削除依頼]




    初めて『私』が『私』を認識したのは、確かつい先日のことだ。

    五日ほど前に、研究所のようでも刑務所のようでもある施設の中で、私は目覚めた。



    施設の中には死体と、それが変異した化物。そして生きた人間が囚われていた。

    恐らく私達は"何か"に使われはずだった実験体。

    だが私は何も覚えていない。

    自分のものではない家族との記憶、日常生活での知識、普通に十六年生きていれば身に付くような知識はある。

    だがその記憶の中に、「私」はいない。



    「私」とは、何者なのだろうか。



    少年の寝顔を見ていると、何時もなら考えることのない想いが脳を駆け巡った。





    「んー…」



    目覚めの悪そうに起き上がった少年に、私は優しい声色を心がけて呼び掛ける。



    「ようやく起きたか」



    「……………うわああああああああああ!?!?」



    私の姿を見た少年は何故か顔を赤くして目を隠しながら、叫ぶ。





    「どうして裸なんだよおおおおおお!!」

    「着替えているからだ」



    「なら隠せよ、隠せよなんでそんな堂々としてんの!?」

    「お前は銭湯で裸になるのが嫌だ、と体を隠すのか? それはとても無清潔だ」



    「それとは別だろ!」

    「別ではない。男女差別をするな外道」



    「差別とかじゃなく…!! ああもういいから早く服を来てくれ!!!」

    「………意味はわからんが、了解した」
  • 17 颶輦 id:xOjZloJi

    2017-01-02(月) 02:15:50 [削除依頼]
    自分の書いた小説は恥ずかしくて読み返せません。

    うわあああああ、もうこの題名も厨二病の塊ですよね。

    はははは、死にたくなりますな。
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