1192年、朝が来て。111コメント

1 真理 id:I/jR7UP0

2016-07-25(月) 20:41:41 [削除依頼]
え〜短編とゆーことで、
不定期的に書いていこうと思います。
正直言って、私はひねくれた性格をしているので、ひねくれた話かかけません。
青春小説とか無理です。
爽やか〜なのも無理です。
読んでくれたら嬉しいです。
  • 92 ☆イエイ☆ id:HLJI6wG/

    2016-11-02(水) 11:29:35 [削除依頼]
    気になる!!!
    あ、おひさ!
    なんか、キャスフィはいれなかった(;´・ω・)
    またこれるー!!!
    °?☆?(???)?☆?°
  • 93 真理 id:WuoT.ue.

    2016-11-06(日) 18:05:13 [削除依頼]
    >92
    お久しぶりですね。
    コメントありがとうございます。
  • 94 真理 id:WuoT.ue.

    2016-11-06(日) 18:13:50 [削除依頼]
     与一は、刀を抜いた。
    「え、あんた……刀なんて持ってたの!?」
     そう言ったあたしを無視して、与一は無言で尾行の奴等に刀の切っ先を向けた。
     尾行の方も、刀を抜く。
     2対1。向こうの方がきっと腕もいいし、刀も良さそうだし、こっちが不利なのはあたしにだって分かった。
     だけど、与一は怯むことなくそいつらの方に斬りかかったーーー
  • 95 夜月海麗奈 id:v4tTvYd.

    2016-11-07(月) 20:02:13 [削除依頼]
    どーなるんだろ!?
    もしかして、尾行のやつらがニセの刀とか!?

    ひさー
  • 96 真理 id:jxfvvNF1

    2016-11-08(火) 18:58:26 [削除依頼]
     惨敗。
     与一は強かった。尾行と一対一だったら、その腕前は互角といったところだった。
     だが。
     あちらが与一二人の戦闘力を持つのに対し、こちらは与一一人。惨敗したのだ、あたしたちは。
     凍り付いたように、あたしはしばらく動けなくなった。そして、その場に倒れこんで動かなくなった与一を見た。わき腹をおさえるような形で仰向けに倒れこんでいる彼の周りには、赤黒い液体が広がっていった。
    「…与一?」
     あたしはゆっくりと与一に近付いた。呼びかけると、小さな呻き声が聴こえたが、それっきり動かないままだった。
     そんな中、ザッと土が動いた音がして、あたしは顔を上げる。
     気が付けば、すぐそこに尾行の二人がいる。
    「椎名鈴殿、ご動向を願います。」
     尾行の一人が、口を開いた。どちらとも忍者少女区のような恰好をしていて、顔はよくわからなかった。が、その声は一本調子で、なんの躊躇も揺るぎもない言葉だった。
  • 97 真理 id:jxfvvNF1

    2016-11-08(火) 19:00:34 [削除依頼]
    忍者少女区→忍者装束です。
    すみません間違えました。
  • 98 真理 id:B4CYV2r1

    2016-11-19(土) 10:09:54 [削除依頼]
     与一を置いて、尾行の奴等についていく。
     与一を連れて、この崖の下に飛び降りる。
     与一の為に、こいつらと戦って逃げる。
     目まぐるしく脳内を駆け回る思考は、どれもいい策とは言えない。でも、ここに与一を置いていくのはいけないと思った。何故かは、分からないが。
     そして、あたしはひとつの決断を下した。
     あたしは尾行に向かって、低い声でこう告げた。
    「断る。」
    ーー断る。
  • 99 真理 id:3PrcSLm/

    2016-11-20(日) 09:16:26 [削除依頼]
     自分でも驚くような早さで、投げ出された与一の刀を拾い上げ、尾行に向かって構えた。
     尾行のふたりが、黒い覆面の下で、少し驚いたように目を見開いたのが分かった。
    「……何をするつもりだ。」
     低い声で問い掛けられたが、あたしは答えなかった。
     次の瞬間、あたしは前に飛び出して、奴等に斬りかかった。
  • 100 真理 id:3PrcSLm/

    2016-11-20(日) 09:36:00 [削除依頼]
     想像していた通り、あたしは呆気なく捕まって、そのうちのひとりに縄で縛り上げられ連れていかれた。
     与一は、そこに放置されたままだ。
     連れていかれたけど、問題は無い。目的は、そこじゃないから。

     前に、与一の荷物を見せてもらったことがあった。与一は毒薬を持っていた。あたしはそれをくすねて、小さな針に塗りつけておいたーー

     それを、斬りかかるように見せかけて二人の尾行に刺したのだ。二人の、首筋に。
     あたしを担いでいる方の男の息が、荒くなってきた。もう片方も、心なしか苦しそうにしている。
     しばらく行くと、あたしを担いでいる方の男が大きくかしいで前に倒れた。驚いて駆け寄ったもうひとりも、やはり倒れた。
     死んだ、ようだ。
     あらかじめ仕込んでおいた短剣で縄を切ると、来た道を戻った。
     もう、綺麗事は言っていられない。生きるためには、殺さなければならなかった。
  • 101 真理 id:a1JmAB9Q

    2016-12-07(水) 22:13:57 [削除依頼]
    * * *

     どうするか全く分からなかったから、とりあえず止血だけしておいた。

     大丈夫だろう、と思う。

     呼吸も穏やかで出血も収まってきている。顔色も悪くない。

     でも、あたしは気分が悪かった。嗅ぎ慣れない血の匂いのせいだ。

     見れば着物の袖も、深紅に染まっている。

     すぐ近くに川が流れていたはずだ。そこへ行こう。

     与一の様子を確認して、あたしは立ち上がった。

     遠くで水の音がする。
  • 102 りいい!(志乃りい共同) id:mFgrc8Qh

    2016-12-08(木) 20:13:31 [削除依頼]
    あ!志乃です!

    楽しみー!!!
  • 103 真理 id:3EDpltje

    2016-12-18(日) 22:05:31 [削除依頼]
     冷たい水は、あたしの身体に染み付いた血の匂いでも、深紅の血でも、人殺しの汚れでも流れ落としていった。

     人殺し。

     あたしは人殺しだ。

     人殺しだけど、違う。あたしは、あたしは、あたしは……

     あたしは人殺し。ひとつの命を助けるために、ふたつの命を奪った。それが悪いことかどうかは、分からない。元の世界では悪いことだ。だけど、生きるようとすることが、そんなに悪いことなのだろうか。

     分からない。

     すっかり綺麗になったので、あたしは川から上がった。

     風が吹いて、寒かった。
  • 104 真理 id:6fMGP104

    2016-12-19(月) 21:04:47 [削除依頼]
    「あれ……鈴さん?」

     与一は道の脇の茂で、焚き火をしていたあたしを見た。

    「あぁ、やっと目を覚ました。」

     ほっとして、あたしは溜め息を吐いた。

    「え、あいつらは……?」

    「あいつらは、あいつらは……」

     言いかけて、目頭が熱くなってきた。

    「……あ、あたしが、あたしが……殺した…………」

     何だって、と与一が掠れた声で聞き返してきた。

     大きく息を吸う。

    「あたしが、殺したの!」

     絶叫するように、あたしは言った。

    「何だって?」

     与一がすっとんきょうな声を上げた。

    「あの……」

     目を覆ってうめいている与一に、あたしはおそるおそる声をかける。

    「その……ごめんなさい。」

     与一の様子に驚いて、泣くどころではなかった。ので、とりあえず謝った。

    「いや……」

     ひっくり返ったまま、与一があたしを仰ぎ見た。

    「その、助けてくれてありがとう。」

    「はぁ!?」

     もう、何がなんだか分からない。
  • 105 真理 id:6fMGP104

    2016-12-21(水) 20:45:08 [削除依頼]
     ーー優しい人殺しになりなさい。

     揺れる炎を、膝を抱えて眺めながら、あたしはその言葉の意味を考えていた。

     与一は穏やかな寝息を立てて眠っている。与一が持ち合わせた薬草をすりつぶして白湯に溶かして、薬湯を作ってやったし、もう傷の方も消毒はしたし、大丈夫だろう。

    「優しい人殺しになりなさい。」

     いつもの様子から考えつかないような穏やかな目をして、与一があたしを諭すように言った。

    「……優しい、人殺し……」

     呟いてみる。

     あたしは人殺しだ。それで、与一もそうだろう。その中でも、そんな人間でも、優しさを忘れるなということか? 人の温もりを忘れるなということか?

     きっとこの言葉の意味が分かるのは、ずっとずっと先のことだろうと、今はただ、そう思う。
  • 106 真理 id:Wyqdbuti

    2016-12-23(金) 22:24:57 [削除依頼]
    * * *

    「いやぁ~参ったなぁ……」

     何が、と思って振り替えると、与一が頭を掻きながら、八の字眉で情けなく笑った。

    「この深傷じゃ、あと3日は歩けないや。」

    「はあ?」

     昨日は気付かなかったんだけどねー、と与一は言う。

     まだ淡い空色と橙色が混じり合う空が美しい、朝のことであった。
  • 107 真理 id:xISJCOmH

    2017-01-01(日) 01:00:19 [削除依頼]
     と言うわけであたしたちは3日間、ここで足止めを食らうことになった。
  • 108 真理 id:NE1GrTvt

    2017-01-07(土) 20:37:01 [削除依頼]
     あたしは大体、さらさらと流れる川を眺めて過ごしている。何があるわけでもない。魚が泳いでいるのを捕まえるわけでもないし、花鳥風月を愛でている訳でもない。ただ、それを眺めていた。

     人を殺したから、感傷に浸っていたわけでもない。そのことに関しては、もうほとんど何も考えていなかった。本当にすることが無いのでそうしているだけだ。

     川の流れる様を眺める私を見て、与一は変な顔をしていたけど、暇だから仕方がない。あと1日は、このままだ。
  • 109 マグリット id:CvJusFl6

    2017-01-16(月) 21:44:18 [削除依頼]
    一気に読んでもた…面白い…好き…

    失礼しましたm(_ _)m
  • 110 真理 id:wXK0oOWa

    2017-02-25(土) 14:06:46 [削除依頼]
    >108
    ありがとうございます。返信遅くなりましたが……
  • 111 真理 id:wXK0oOWa

    2017-02-25(土) 14:15:54 [削除依頼]
     何をするわけでもない最後の1日は、晴天の碧壁と言うべきな空が広がる、完璧パーフェクトなまことに美しい日だった。まあそんな日でも私は変わらず川面を眺めていたわけだが。
    「鈴さん。」
     暇だ、何だと与一は喚く。
    「何。」
    「もう歩けるかもしれません。」
    「まだ休んどけ。」
     短く返して、私は元の位置に戻る。何だか苛立たしかったし、歩き出したらまた、あの日の悪い夢が思い出されそうだと思った。
     でもそれは、今日ここでこの美しい空の下で綺麗に浄化してもらえば大丈夫な気もしていた。
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