きゅうな冒険奇譚19コメント

1 のん id:6TZECn0/

2016-07-09(土) 15:56:15 [削除依頼]
私たちが野菜と呼んでいる植物の始祖は、
遠い、遠い惑星から来たことは知っているだろうか?
その惑星は、日々発展を遂げてきた。
そして、その野菜を元に生まれた彼女たちは驚くことに
人間に似ていた。
だから、20××年にその惑星を見つけた学者はこう呼んだのだ。
擬野菜人間、略して擬野人・・・と。
  • 2 のん id:6TZECn0/

    2016-07-09(土) 16:06:10 [削除依頼]
    そんな惑星に住んでいる少女は、
    母親の看病をしていた。
    その名はきゅうな。私たちの野菜にたとえるときゅうりが
    元になっている。きゅうりというとあの緑色で細長いボディを
    想像しそうだが、違う。限りなく人間にそっくりなために
    擬野人と呼んでいることを忘れた?
    その少女の見た目は、身長130cmで、体格はほっそりしている。
    肌の色は白っぽい肌色、髪の色はライトグリーンで、
    日の光にあたると透けるようなきれいな髪だった。
  • 3 のん id:6TZECn0/

    2016-07-09(土) 16:14:05 [削除依頼]
    不思議なことに前髪の横のところにある一房の髪だけ、
    少し濃い緑色をしていた。
    そんな少女きゅうなは、母親と2人で暮らしていた。
    父親は、幼いころ環境拒絶病により亡くなってしまった。
    環境拒絶病とは、この惑星だけ、元が野菜なために
    起こってしまう病気である。
  • 4 のん id:6TZECn0/

    2016-07-09(土) 16:24:30 [削除依頼]
    そしてその惑星の擬野人ーー彼女らと呼ぶことにしようーー
    は、必ず3つのタイプがある。
    ひとつは、熱に強く冷気に弱い熱耐タイプ。
    二つ目は、冷気に強く熱に弱い冷耐タイプ。
    最後は、熱と冷気両方に強い全耐タイプ、だ。
    それは、ほとんど元になった野菜、原菜(私たちはこう呼んでいる)
    が育つことのできる季節によって変わってくる。
  • 5 長槻 夏妃 id:hzI.G8z1

    2016-07-09(土) 18:57:30 [削除依頼]
    面白い!
    もしかして、かのんって言う名前ですか?
    題名が面白いです。
  • 6 長槻 夏妃 id:hzI.G8z1

    2016-07-09(土) 19:10:38 [削除依頼]
    面白い!
    もしかして、かのんって言う名前ですか?
    題名が面白いです。
  • 7 のん id:6TZECn0/

    2016-07-09(土) 20:49:38 [削除依頼]
    >5,6 ありがとうございます!
    楽しんでいただけたようでうれしいです^^
    さて、どうでしょうか?
    かのんかどうかは、ご想像にお任せします(笑)
  • 8 のん id:6TZECn0/

    2016-07-09(土) 21:02:17 [削除依頼]
    >4の続きから...
    最後の全耐タイプは、ごくまれにしか生まれない
    とても貴重なタイプだ。
    この惑星の大都市、アリアスにたとえると、
    アリアスの人口が500万人だが、
    その人口のなかのたった2人しか生まれない。
    つまり全耐タイプが生まれる確率は、100万分の1なのだ。
    余談だが、私たちの惑星、大都市東京都は約1350万人。
    対してアリアスは500万人しかいないことから、
    人口が少ないことが明確にわかる。
  • 9 のん id:u8wiB0E/

    2016-07-10(日) 16:12:29 [削除依頼]
    きゅうなは、なんと全耐タイプ。
    彼女らが住んでいる惑星、「アースプラクター」は、一部を除いて
    地球で言う熱帯、冷帯しかない。
    だから、タイプごとに散らばって生きているのだ。
    不思議なことに地球と違ってくっきり熱帯と冷帯に
    分かれてあるわけじゃあない。
    一?だけ熱帯のところがあったとしよう。
    普通はその熱帯の境界を出ても熱帯地域が続いていると思うだろう。
    でも、違う。
  • 10 のん id:u8wiB0E/

    2016-07-10(日) 16:19:05 [削除依頼]
    一歩隣の国に踏み出せば、驚くことにそこは冷帯。
    アースプラクターは、必ずしも隣接している国が
    同じ帯とは限らない。
    ここでは、地球のルールは通用しない。
    彼女らが人間に似ているのなら惑星も似たようなものだと
    考えるのが妥当だが、そうとは限らないのだ。
  • 11 のん id:u8wiB0E/

    2016-07-10(日) 22:59:31 [削除依頼]
    きゅうなの住んでいる地域は、広いとはいえないが
    狭いともいえない・・・
    まあ、普通の広さの冷帯だ。
    ここの気温は、2ヶ月ある氷解け以外平均気温10℃。
    それにここら辺は冬のなかの冬、極冬だったので
    さっきからしんしんと雪が積もっている。
    そんななかきゅうなは、雪を触って真っ赤になってしまった手で、
    今もなお雪をかき集めていた。
    母親の看病のためだ。
  • 12 のん id:Bu0LVZJ/

    2016-07-11(月) 22:29:29 [削除依頼]
    雪を木製の桶に入れると、きゅうなは足早に目の前の家に向かって走った。
    少女のお気に入りの、黄色いワンピースがたなびく。
    ガラララ・・・
    「おかあさん、大丈夫?今タオルかえるね」
    そう言うと、まぶたを閉じている女性のおでこにあるタオルを外し、
    後ろにある棚から新しいタオルを手に取った。
    と、唐突に、勢いよく雪が詰まった桶の中にタオルを持った手を突っ込んだ。
    「うわああああ!!つ、つめたいぃ・・・」
    きゅうなの絶叫が響き渡る。
    無理もない。しもやけがてきて、真っ赤になった手を
    極寒の桶の中に突っ込んだのだ。
  • 13 のん id:P83tei2/

    2016-07-13(水) 23:12:05 [削除依頼]
    家の中の気温は、さほど外と変わらない。
    家そのものは簡素・・・ではなく、家具が置いており、
    生活感丸出しのいたって普通の家なのだが。
    それはなぜか?
    寒いにもかかわらず、定期的に換気を行っているからだ。
  • 14 のん id:AA5vHOp/

    2016-08-06(土) 22:13:06 [削除依頼]
    その理由は、きゅうなの母が冷耐タイプだからである。
    原菜は熱に強いきゅうりなのに、なぜ冷耐タイプなのか?
    それは、ある秘密があるからだ。
    実は、きゅうりは熱に強いと思われがちだが、その中に入っている酵素は
    その限りではない。
  • 15 のん id:qF7cDNj/

    2016-08-09(火) 23:21:58 [削除依頼]
    その酵素は脂肪を分解する働きがあるため、
    常に脂肪を分解してしまうと死の可能性がある。
    そのため、今はすごく危険な状態だ。
    光にあたってしまうと酵素による
    脂肪分解が活発化するため、冷帯に療養しに言っているだけのこと。
    厳密には、冷帯とも、熱耐ともいいきれない、
    いわば特殊枠だ。
  • 16 のん id:IpqF3Ev0

    2016-08-11(木) 21:27:34 [削除依頼]
    「っ痛・・・いや、こんな痛み、少しも苦にならないよ。
    おかあさんの味わってる痛さに比べれば・・・!」
    そう言って、きゅうなはタオルを桶の中の雪に入れ、
    しっかりと染み込ませた。
    なぜ、きゅうなはわざわざ冷帯の雪を集めて、
    それを染み込ませたのか。
    実は、ここの雪にある成分があるからだ。
  • 17 のん id:h0tdNGSB

    2016-12-31(土) 22:40:13 [削除依頼]
    それは、体の一部につけることで、

    体に来る光を反射してくれるレフレクシト

    という成分によるもの。

    詳しくは、原子とも分子とも違う・・・、その冷帯の雪にだけ

    宿る、祖子というものだ。



  • 18 のん id:h0tdNGSB

    2016-12-31(土) 22:46:39 [削除依頼]
    祖子は、体のどこかに触れることで

    その部分から浸透し、入り込んでいく。

    その光景は、まるで魔法のようだった。

    それは光っていて、まるで月の光が

    凝縮されたような色だった。

    リフレクシト祖子が浸透することによって

    体温は急激に低下してしまうが、

    きゅうながおかあさんと呼んでいる女性は

    見るからに異常なほど体温が高い。

    その点もあって、この帯は都合が良かった。
  • 19 のん id:h0tdNGSB

    2017-01-01(日) 22:21:54 [削除依頼]
    きゅうながタオルを絞り、女性の

    おでこにそっとそれを置いた。

    すると、レフレクシト祖子が入り込んでいったのだろう、

    タオルの下の部分が発光し、その光は体へと浸透していった。

    その光景は静かで、何かアクションを伴ったりはしない。

    髪の毛一本も動かないぐらいだ。

    それは長い時間をかけて、ゆっくりと、確実に効果を表す。

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