ヒーローになりたかった死神23コメント

1 家村亜矢 id:pmDm2r/0

2015-12-18(金) 22:11:10 [削除依頼]
あの日がなかったら…


あのとき彼女たちを救っていたら…


私はヒーローのままでいられたのだろうか…
  • 4 家村亜矢 id:b38oltf1

    2015-12-28(月) 09:24:05 [削除依頼]
    〈登校時間〉
    「なあ蓮?」
    「ん?」
    「朝のあのニュースみたか?」
    いやいや、あのってなんだよ。朝のニュースなんてありすぎてあのニュースなんて特定できるわけがない。
    有名人の不倫ニュースやら交通事故やらといつも通り。ありきたりすぎてつまらない。まあ事故とか事件のニュースでこんなこと言うのは不謹慎か。
    「あのだけじゃわかんねーよ笑笑朝のニュースってくさるほどあるぞ笑」
    「あぁそっかごめんごめん笑いやでもあのニュースだぜ?察するだろ」
    「しねーよ笑」
    あたりまえだろ!!まあそれが悠馬らしいか。
    「指名手配されてたやつがやられたんだよ」
    あぁ、薬うってたやつかそーいえばあったなー。
    「あぁ見たわ。それがなんだって言うんだよ」
    すると悠馬は驚いた顔をした。
    「知らねーの?」
    こっちは知らないのでうんとした言いようがない。
    だからうなづいた。
    「指名手配ハンターだよ!!!」
    あぁ指名手配ハンターか。
  • 5 家村亜矢 id:HAcNCww.

    2015-12-31(木) 15:46:13 [削除依頼]
    俺が指名手配ハンターについて知ってることは多くない。
    ・全員が偽名を使用
    ・指名手配犯を確保または暗殺
    ・年齢に制限はなく、スカウトされれば誰でもできる。
    まあ、最後のは本人の気持ち次第だが。
    でもこんなことをするやつらの気持ちはわからないな。
    いくら指名手配犯とはいえ気が引けたりしないのだろうか。
  • 6 家村亜矢 id:4hAS1xW0

    2016-01-04(月) 17:27:03 [削除依頼]
    「蓮もしってるだろ?」
    「まあな。そりゃあ名前くらいはだれでも知ってるだろ」
    そう。指名手配ハンターという名前自体は誰でも知ってるけど詳しくは誰にもわからない。。
    「ま、指名手配犯だろうが、人殺しは気が引けねえのかね。おれにはそいつらの気持ちなんてわからねえな。それに噂では俺らと同じくらいの年のやつもいたりするんだろ?」
    まじかよ。おれらと同じくらいとか想像できないな。逆に怖いわ。
    「一体どんな育ち方をしたんだか。」
    「ほんとだよ。」

    そんな話をしながら俺たちは桜美高校の校門へ足を踏み入れた。
  • 7 家村亜矢 id:mxXhkEL/

    2016-02-20(土) 09:30:24 [削除依頼]
    〈死神は夢を見る〉
    星咲アリスは廊下を走ってる。
    息をきらせながら友人と屋上に向かう。
    お互いに言葉はない。
    早く行かないと。

    はやく。はやく。はやく。。。

    屋上の扉を開けた瞬間、何かが落ちた。
    まるで私がスイッチを押したかのようだった。
    隣で1人の教師は呆然と立ち尽くし、その隣にいるもう1人の私の友人は泣き叫んでいる。


    うそだ。
    私のせいだ。わたしの…
  • 8 家村亜矢 id:mxXhkEL/

    2016-02-20(土) 09:36:11 [削除依頼]
    「はっ…」
    ここはどこ。なんなの。
    「夢…か…」
    ふーっとため息をつく。
    あの日からずっと頭から離れないこの光景。
    なんどもなんどもリピートされるあのとき。
    それは私を責めるように。

    時計を見ると「6:30」を指していた。
    2時間くらい眠れたようだ。
    「行かなくちゃ」
    アリスは立ち上がって支度をする。

    私は赤ずきんであってアリスでもある。
    でもこれから少しの間「星野美咲」として生きていく。

    必ず、見つける。
    この学校にいるはず。


    私の人生を狂わせた殺人犯が。
  • 9 家村亜矢 id:mxXhkEL/

    2016-02-20(土) 09:52:58 [削除依頼]
    〈平凡からの変化〉
    蓮はドアを開ける。
    目の前のクラスはまだ8:00だというのに騒がしい。
    でも俺はこの騒がしさが好きだ。

    昔からよく幼馴染4人でバカ騒ぎしてた。
    いたづらしたり、普通に遊んだりとても楽しかった。
    なつかしい。
    でももう4人では集まれない。
    1人は死んだ。
    ほかの2人は行方不明。

    また会いたい。

    それができたらどれほど幸せか。

    「おい!蓮!」
    「生きてるか?笑笑」
    思いっきり背中を叩かれびっくりして後ろを向く。
    そこには仲のいいグループの佐藤関と月山孝介が笑ってる。
    「うわ、今ので骨折れたわー。弁償は?笑笑」
    「うそつけバーカ笑笑」
    笑ってそのあともばかげた話題をして話してたら悠馬が走ってきた。
    「大ニュース!大ニュース!」
    「お前、声でけーよ。」
    「てかどうせ大したことないだろ」
    「確かに笑悠馬の大ニュースはそれほどじゃねーよな笑」
    俺らは少しツッコミ気味に悠馬をからかった。
    「いや結構まじ笑」
    半信半疑になりつつ悠馬の話を聞いた。
    「転校生!?」
    転校生とは驚いたな。確かに大ニュースだ
    「あぁ、人づてに聞いて顔を見ようと思って散策してたんだ!そしたら見ちゃったぜー♪」
    「え、男子?女子?」
    いつのまにかクラスの全員が俺らの周りで話を聞いている。
    まとまり感すげーなほんとこのクラス笑笑
    そしたら悠馬はわざとらしくごほんとせきばらいをした。
    「すげー美人の女子だった!きれいだったぜ!しかも蓮の隣が空いてるってことは…」
    「うちのクラスだー!」
    と一斉にクラスで騒いだ。
    美人とか最高。毎日ハッピーな予感しかしない笑
    「えー、でもイケメンがよかったなー」
    と一部の女子が騒ぐ。
    「俺らは大歓迎だよな!蓮が羨ましいぜ!」
    「だろ?俺毎日幸せかよ」
    男子も騒ぎ始めたてクラスは一気にお祭りモード

    やっぱり俺はこのクラスが好きだ。
  • 10 パン粉 id:vjVsmpy0

    2016-02-20(土) 12:29:45 [削除依頼]
    題名に惹かれましたー設定が面白いですね!((o(*゚▽゚*)o)))
    更新頑張ってください!
  • 11 家村亜矢 id:kH/Wc7H.

    2016-03-02(水) 17:54:33 [削除依頼]
    ご感想ありがとうございます!
    これからも読んでいただけると幸いです!
  • 12 家村亜矢 id:kH/Wc7H.

    2016-03-02(水) 18:11:38 [削除依頼]
    〈転校生〉
    少し緊張しながら校長室をノックする。
    わたしにもまだ緊張できるんだなと少し自分に呆れつつほっとした。
    「どうぞ。」
    返事を聞き、ゆっくりドアを開けた。
    開けるとそこには校長と思わしき人物がにっこり笑ってこちらを見ていた。
    「はじめまして。赤ずきんもとい星野美咲さん。」
    「!?」
    どうして…
    なんで…
    「あ、驚かれましたよね。私、桜坂武雄と申します。あなたの雇い主さんの親友ですかね。なにか聞いてませんか?」
    思い出した。そういえばそんなことをアリスが口にしていた。
    そうだとしてもなぜか油断できない人物に思える。
    何者なんだ。
    「すいません。話は伺っております。ご協力感謝いたします。」
    とりあえずそう返した。
    「いえいえ。お気になさらず。そういえばあなたの本名はうかがえないのですか?あと顔もその様子ですとマスクかなにかしてませんか?」
    なんて鋭いんだ。なぜマスクしてることが分かった?
    このマスクは最先端の技術によって作られたもの。見破られるわけないのに。
    「マスクはしています。本名も顔もお教えすることはできません。すいません。」
    「頑なですね」
    当たり前だろう。私はあなたをターゲットとして疑っているしそうじゃなくても教えられるわけない。
    校長はまたにっこり笑って言った。
    「お仕事なのはよろしいですが、きちんと学校生活も楽しんでくださいね?とくに中学であんな事件にあい、大切な人を失い、高校に行けずこんな……」


    バン!!!!!

    「勝手なこと言うのもほどほどにして。」

    誰だ…
    わたし…なのか?
    手には確かに反動が残ってる。
    つい感情的になってしまったようだ。
    それにこの校長どうしてあのことを知ってるんだ?

    私を壊したあの事件を。
  • 13 家村亜矢 id:IM//y2..

    2016-03-04(金) 15:14:07 [削除依頼]
    今から5年前の夏。
    私の中学である2人の生徒死んだ。
    事故だった。
    屋上から誤って転落したのだ。
    でも…

    あの2人が死んだのはただの事故じゃない。

    私は認めない。絶対に。

    あいつが…あいつがあんなことしなければ。
    私がもっとはやく着いていれば。


    あの2人は今でも生きてたのに。
  • 14 家村亜矢 id:IM//y2..

    2016-03-04(金) 15:31:06 [削除依頼]
    「大丈夫ですか?」
    つい、ぼーっとしてしまった。あの事故を考えだすとどんどん体から魂が抜けてるような感じになる。
    「すいません。いろいろと。」
    校長はふっと息をついて
    「出過ぎたまねをしましたね。こちらこそごめんなさい。」
    「いえ…」
    根拠はない。ただ、この校長まだなにか私に隠してる。
    そして…

    この校長は嫌いだ。

    「話をもどします。やはりマスクはとっていただけませんか?」
    なぜマスクにこだわるんだ?
    さっぱり想像できない。
    もしかしてこいつが私の探してるやつなのかとも思うが違う気もする。
    「それでなにか私にメリットはありますか?」
    「把握しておきたいのです。うちの生徒として。」
    本当にそれが理由なのだろうか。でも嘘とも考えづらい。
    「拒否権は?」
    「もちろん、あります」
    「では、拒否します」
    「そうですか…。」
    校長は残念そうにそっぽを向いた。ここまでの受け答えになんの不自然さもない。
    ほんとにごく普通の校長だ。
    じゃあなんなんだ。この油断できない感じ。
    まあ、いい。またあとで考えよう。
    「すいません。こういう仕事をしているものでして。」
    指名手配犯にとって私たちは命を狙われる存在。よって正体がわかれば殺られる前にやる。
    それがあたりまえ。顔がばれるのは致命傷。絶対教えられない。
    どこで見られてるかも分からないし。
    そう思いながら少し頭をさげ謝った。

    校長はまた小さなため息をついてそのあとにこりとしていった。
    「そうですよね。お気になさらず。それとあなたのことは私しか知りません。担任にもおしえてないので。」
    「ご協力ありがとうございます。」
    私は頭をさげた。
    すると

    トントントン。

    校長室がノックされた。
    話をやめ、校長がどうぞと返事をした。

    「失礼します。」

    扉の方に目をやると長身の40前半くらいの男がそこには立っていた。
  • 15 家村亜矢 id:SaWF.0T.

    2016-04-02(土) 20:28:56 [削除依頼]
    「君が転校生の星野美咲さんですね。」
    男はそう言った。担任の教師のようだ。
    「あ、はじめまして…星野です。」
    「星野さん。この方があなたのクラスの担任の葉山先生です。」
    葉山という教師はにっこり笑った。なんだろう。少しだけなつかしい。この感じ。
    そういえば、わたしは小学2年生のときアメリカから日本に来たんだっけ。
    まあそんなことはどうでもいい。
    「いろいろ迷惑をおかけしてしまうかもしれませんがよろしくお願いします。」
    頭を下げてそう言った。
    「こちらこそ君が転入するわたしのクラスは2-4なんだがある意味大変かもしれない笑。まあ、ゆっくり慣れればそれでいいかな笑」
    「は、はぁ…」
    つい、気のない返事をしてしまった。どういうことだろう。
    いじめとか?いやそれにしては言い方が軽いような気がする。
    思いつかない…。
    「星野さん。このまま葉山先生にクラスに連れて行ってもらってください。葉山先生いいですか?」
    校長が微笑みながら言った。
    「かしこまりました。」
    葉山はうなづいた。そして私たちは校長室から出た。
  • 16 家村亜矢 id:7o4aRnm0

    2016-04-06(水) 21:07:13 [削除依頼]
    〈もう1人の死神〉
    アリスは画面前でため息をつく。
    「よかった…」
    たぶん、赤ずきんは平和に高校生活を送れそうだ。
    まあ、仕事だけど。
    消えてしまった時間をここで少しでいいから取り戻して欲しい。
    アリスは今回のターゲットについて調べ始めた。
    わたしのこの「アリス」っていうコードネームは実はわたしのパートナー赤ずきんの本名だ。
    わたしはあの子に憧れてる。

    わたしにとってあの子はヒーロー。

    なのにあの子5年前のことをずっと引きずってる。
    あの子は何にも悪くない。
    ほんとはこの指名手配ハンターなんてやってほしくなかった。
    でも、あの子がやるというならわたしはあの子についていって助けてあげたい。

    あの子があの子自身を疑ってる分わたしはあの子を信じたい。


    大丈夫。

    わたしにとってあの子は永遠のヒーローだから。
  • 17 家村亜矢 id:36TkQ2w.

    2016-04-12(火) 20:09:00 [削除依頼]
    〈普通な死神なんていない〉
    沈黙が続いている。
    さっき、クラスがある意味大変と言った理由について聞いてみた。
    「葉山先生。2-4ってどんなクラスなんですか?」
    葉山はゆっくりなにかを思い出しながらときどきすこしにやけながら話し始めた。
    これ私がいなかったら完璧に危ない人だ。
    「一言じゃ表せないな。でもいいクラスだ。過ごしてて飽きないし団結力があってキャラがみんな濃いめかな笑笑」
    「そうなんですか…」
    「緊張するか?」
    笑みをうかばせながら訪ねてきた。緊張はしてない。でもなんだろ。すこし変な感じがする。
    高校に行ってないからだろうか。
    私は中学のあとすぐ指名手配ハンターになってそこの場で学んできたから高校には行かなかった。もともと頭は良かったのでずいぶん楽をしたと思う。
    平穏な生活を捨てる代わりに。
    「いえ…」
    するとまた葉山はすこし笑みをうかばせながら言った。
    「大丈夫だ。絶対星野が楽しく生活を送れる場所だとおもう。心配するな」
    なにが大丈夫なのかはわからないがまあ安心できそうだから良かった。

    葉山が足を止めた。
    着いたようだ。
    すこし上を見上げると2-4と書いてある。
    ここだ。
    「じゃあ入るから星野は俺のあとに続いて俺がお前のことすこし話した後に自己紹介しろよ?」
    「わかりました」

    ガラガラ。

    ドアを開けた。


    「え…?なに!?」
    「はー…お前ら…」
    葉山はため息をついた。
    私はおもわず驚いてしまった。
    それもそのはず

    目の前では生徒たちが無表情でEX○LEのチューチュートレイン名前はわからないがそのなかのまわるダンスを全員やっていたのだ。
  • 18 家村亜矢 id:ztrchHA/

    2016-05-03(火) 22:36:21 [削除依頼]
    〈2-4パフォーマンス〉
    無表情ダンスについては約15分前にさかのぼる。
    クラス内ではどうやって転校生を迎い入れるか頭を悩ませていた。
    「せっかく来てくれたんだからなんかインパクトのあることしたいよなー」
    悠馬が言った。
    クラスは「インパクトね…」とそれぞれつぶやきながら考えを巡らせていた。
    「なんかサプライズ的なのできたらよくね?」
    俺はそう提案した。
    サプライズってやる方もやられるほうも楽しいしなにより印象に残りやすいと思う。
    問題はなにをやるかだ。
    時間はあまりない。短時間かつ印象深いインパクトのあるサプライズ…なにかないのか…
    「いいね!サプライズ!じゃあ扉を開けたらみんな無表情でポーズ決めてるとかおもしろくない?」
    1人の女子がそう提案した。
    すると関があっ!と叫んで言った。
    「じゃあさ扉を開けたらみんながチューチュートレインを無表情でやるっていうのは?」
    いいね!とみんなうなづく。なかなか楽しくなりそうだ。そのとき俺はいいことを思いついた。
    「なあ!そしたらさ、はやまってぃが座れーとかそんな感じの合図をしたらこの世界で1番いいクラスはどこだー?って悠馬が言ってみんなが続いて桜美高校の2-4だー!って叫んでそのあと何事もなかったかのように座るのはどう?良くね?」
    はやまってぃというのは2-4の担任葉山先生の愛称。確か悠馬が考えてはやまってぃもこの名前を気に入ってくれてる。最近では他クラスでもはやまってぃと呼ばれることもあるみたいだ。
    「いいねー!!!さっすが俺の親友蓮だ!」
    そう悠馬が言った。みんなも口々にいいね!と賛成してくれた。
    「そうとなったらみんな並ぼうぜ。もう時間がないもうそろはやまってぃが来ちゃうよ!」
    孝介がそう言い、みんなが一列に並び始めた。そこでもう無表情をつくりチューチュートレインをし始めいつ来てもいい状態にした。
    扉越しにはやまってぃの影が見える。
    みんな少しドキドキしていた。
    そして…ドアが開いた。
    「え!?」
    転校生もびっくりしている。ま、あたりまえだよな笑
    扉を開けた瞬間クラスメートがチューチュートレインやってるんだよな。逆にびっくりしないほうがおかしいくらいか笑
    「は…お前ら…」
    とはやまってぃは呆れたため息をつく。でもはやまってぃは笑顔だった。このクラスでは週一で地味ーなドッキリみたいなのはしかけてきた。例えば教卓にみんなのペンケースを摘んだり挨拶のさいにみんな後ろ向きで座ったりと様々だ。
    だからもうはやまってぃも慣れてた。
    「飽きないなほんと笑まーとりあえず座れー!転校生きてんだから」
    きた。
    悠馬が叫ぶ。
    「この世界で1番いいクラスはどこだー!!!!!!」
    「桜美高校の2-4だー!!!!!」
    そしてみんなも叫びそのあとは淡々と席に着く。
    完璧だ。
    みんなは笑をこらえていた。
    先生はまたため息をつき、転校生は目を点にして立ち尽くしていた。

    ほんと。このクラスは最高だぜ
  • 19 家村亜矢 id:3Q5VxO61

    2016-05-08(日) 07:35:35 [削除依頼]
    〈生き返ることなんてできない〉
    なに、このクラス…
    私は目を閉じ深呼吸をする。あぁ夢じゃない。
    このクラスはたぶんいかれてる。今日からここで仕事とはいえ過ごすと考えると先が思いやられる。
    「気にするな笑 いつものことだ」
    葉山が小声で言った。いつもの…ね…
    つっこみたいところはいろいろあったけどその言葉通りあまり気にしないことにした。
    「やっと座ったか…お前ら地味なドッキリしかやらなかったのに今日どうした?」
    葉山が言った。そうするとクラスの男子が答えた。
    「だってー転校生がきたんだろ?」
    葉山は少し驚いた顔をしそのあとため息をついた。そして笑いながら言った。
    「なんでもお見通しって感じだな。でも転校生に飽きられたんじゃないのか?」
    「え!?そうなのか!!!転校生!答えてくれ!!」
    「おい、悠馬笑 転校生引いてるぞ」
    なるほど、さっきから葉山とクラスの代表として話してる彼は悠馬というようだ。
    私は経験から学んだ作り笑顔を見せた。
    「びっくりしたけど、楽しそうなクラスだなって思ったよ!」
    そう悠馬なる男子に言った。
    「だろ?俺らのクラスはこんな楽しいクラスなんだ。」
    「それじゃあ俺らはいかれてるクラスだな」
    クラスが笑いに包まれた。いかれてるクラスではあるけどまあ調査はしやすいなと私は思った。
    「じゃあ、自己紹介お願いな」
    葉山が私のほうをみて言った。笑顔でうなづき黒板に星野美咲と書く。
    そしてあたりを見回し…た…


    え…

    なんで…

    どうしてここに…

    死んでしまったはずなのに…


    「星野!」
    反射的に葉山のほうを向いた。
    「大丈夫か?」
    「あ、すいません…ちょっとぼーっとしてしまって…」
    「無理すんなよ?」
    「はい…」
    大丈夫。ありえない。似ていただけだ。
    私は深呼吸をして自己紹介をする、
    「星野美咲です。はやく馴染んで楽しめたらいいなと思います。よろしくお願いします!」

    パチパチパチ

    「よろしく!」
    「たのしんでいこーぜ!」
    拍手とヤジがあたり一帯を包む。

    ありえない。ここにいるはずがない。
    彼は5年前に死んだはず。
    私のせいで。
  • 20 家村亜矢 id:OyPDCjO/

    2016-08-12(金) 10:01:09 [削除依頼]
    <死神と人間>
    なんだったんだろ。
    自己紹介のとき彼女は俺の方を見て確かに驚いていた。
    俺はあんな子知らない。
    「……蓮!」
    「はっ…ごめん、どうした?」
    悠馬が心配そうに俺を見ていた。
    「どうしたってお前に言いたいよ笑笑。なんかあったのか?」
    言えない。理由はわからないけど言いたくない。
    「べつに!転校生綺麗だなーって思ったんだよ!」
    「ふーん。狙ってんのか?笑だったら俺らに任せろ!」
    悠馬は楽しそうに言った。まあずっと転校生見てたからそう思われても仕方ないか。でもべつに俺は彼女を作る気はない。
    転校生はその後何事もなく過ごしていた。休み時間にらみんなに囲まれ、にこにこしながらいろいろ答えていた。
    俺もその輪に入っていたが彼女の笑顔はなんとなく不気味というか冷たい雰囲気をはなっていた。
    ま、気のせいか!そう見えることもあるよな。

    「おい蓮!」
    「なんだよ笑笑」
    悠馬に呼ばれてそちらを向くとみんなにやにやしてこちらを見ている。
    なんだ?
    「お前、美咲ちゃんに学校案内してやれよ!」
    「そーだよ!隣なんだから!」
    「いけいけー!」
    みんながそうヤジをとばす。
    からかうようにして言った。
    「は?美人を俺にとられてもいいのか?笑笑」
    そうするとニッと悠馬が笑って
    「ジュース1人1本な?」
    「ふざけてるな笑」
    「そんなこと微塵もありませんよ?笑」
    そう悠馬がわざとらしく言った。
    おれは正直美人と2人っきりなんて緊張するしでもきになることはあるしただ単に美人と入れるなんて最高というよくわからない気持ちになっていた。
    でもまあ美人と2人っきりなんてそうそうないから楽しみたい笑笑
    「てか、美咲ちゃんはどうなんだよ笑笑。俺らだけじゃ決めらんねーだろ?」
    美咲ちゃんはどう?みたいな目でみんなは美咲ちゃんを見た。
    彼女はニコッとして言った。
    「どっちにしたって案内はしてもらいたかったら嬉しいよ。よろしくね。」
    おぉ!とみんなは歓声を上げた。
    「じゃ放課後はお二人さんでいってらっしゃーい!」
    そうにやにやして悠馬が言った。
    美咲ちゃんは少し照れているようだった。
    その顔に普通にかわいいと思ってしまった。
    あ、でも…
    「ちょっと待った!俺、今日部活!」
    悠馬はちっちっちーと指をやった。
    「ちゃんと顧問の新井っちには言ってある任せろ!」
    「さすが悠馬!」
    「用意周到!」
    そうみんなが口々に言った。
    そしたら美咲ちゃんが申し訳なさそうに
    「それなら学校案内は今度にしよ?部活を休んでまで案内してもらうのはちょっと…」
    と言った。
    悠馬は少し慌てて
    「大丈夫だって!!!」
    そう美咲ちゃんを説得した。
    俺はそれに付け足すように言った。
    「大丈夫。近々試合あるわけでもないから。今日いこーぜ!」
    「それなら…」
    美咲ちゃんは申し訳なさそうに俺を見て言った。
    俺はサッカー部に所属している。自分でいうのもなんだがエースだ笑笑
    そして放課後、俺たちは学校を回り始めた。
  • 21 家村亜矢 id:dUHNJX2.

    2016-10-01(土) 10:40:48 [削除依頼]
    「ここが、体育館。今はバスケ部が活動してる。」
    「へぇー!」
    喜咲蓮は淡々と校舎を案内し、説明してくれた。
    たまに家族のことや前の学校の話などの世間話もしたが、私は残念ながらどちらも正直には話せない。
    家族なんて幼い頃死んだし前の学校といっても高校通ってなかったし。
    私たちは体育館棟をでて本館に戻る。そして階段を上りながら喜咲蓮は自分の話をした。サッカー部所属であること。エースであること。
    悠馬というクラスメートが一番の親友で幼馴染であること。私はそれに笑顔で相づちをうっていた。
    そして階段を上ってあっという間に最上階。
    「ここさ、本当は立ち入り禁止なんだけどたまに行くんだよな。先生には内緒にしろよ?」
    じゃあなぜ連れてきたのだろうか。まあ、教師に言うつもりは微塵もないが。
    「うん!大丈夫!」
    ちょっと古めの扉を開けると驚いた。周りの建物よりも高いこの学校の屋上はこの街を、いや世界を見渡せるようだった。
    とても綺麗な景色だった。
    「すごーい…」
    喜咲蓮はこちらを向いてにやっとした。
    「だろ!!!だからよく来るんだよ!夕方とか最高だからな!世界がちゃんと回ってるって感じがする…」


    ザーッザーッザザーザザザー


    なに…


    ザーッザーッザザー


    なんだろう。ぐるぐるとなにかが頭を回るなんなの…


    ザーッザーッ


    やめて。


    ザーッ


    やめて!!!!!!


    「おい!!!!」
    はっ。
    「大丈夫か?」
    「う、うん。」
    「もう帰るか。一応これで全部まわったし。」
    「そう…だね」
    「送るわ」
    「いいよ。大丈夫。」
    「いやいや、このままだとお前事故りそうじゃん」
    「そんなことないよ!じゃあね!」

    私は走った。なんだったんだ。今の。とりあえず早くここを離れたい。
    そして仕事をしよう。
    あいつをこの世から抹消するんだ。
  • 22 家村亜矢 id:rxI.UOJ/

    2016-10-11(火) 18:45:03 [削除依頼]
    〈人間のも夢を見る〉
    「私はね、ヒーローになりたいんだ。」
    そよ風が吹いているなか、きれいな夕日をバックにして彼女は言った。
    俺は、びっくりして彼女を見て聞き返す。
    「ヒーロー?」
    さっきは景色を見ながら言ったが、今度は俺の方をみて笑顔を向けた。そして
    「うん!バカげてると思うかもしれないけど私はねみんなに平和で過ごしてほしいの。人が苦しんで、泣いてもがくのは理由がある。そしてもがいてもがいて必死に何かの答えを探す。私のお母さんがよく言ってたんだ。人はね生きる答えを探すために生きるんだよ。って私はねそのお手伝いがしたいんだー!」
    正直、言ってる意味を全て理解はできなかった。このときの俺は幼すぎてそれを理解する能力はまだなかった。
    だがとっさに
    「じゃあ4人でヒーローになろ!あいつらも絶対協力してくれるよ!ひとりぼっちで戦うなって!」
    特に意味はなかった。ただ俺は彼女のことが好きだったから協力しようと思ったのかもしれない。


    でも、あのとき。

    彼女は泣いた。


    ありがとう。ありがとうと言って泣いた。

    俺はあのときなんと言葉をかけただろうか。

    あぁ、思い出せない。

    人は思い出したいものが思い出せない。


    それにしても


    どうして彼女は泣いたのだろう。
  • 23 家村亜矢 id:FVCoH1zy

    2017-01-11(水) 05:42:30 [削除依頼]
    〈人間が死神を思う時〉

    「大丈夫かな…」

    明らかに様子がおかしかったよな。頭抱えて苦しそうだったし。でもなんだろ。





    追いかけちゃいけない。その資格は俺にはない。





    そう思った。明日、声かけてみよう。連絡先交換しとけばよかった。

    なぜかわからなかったが、星野美咲が屋上へ着いてすごいと言ってたときの表情はほんとに笑ってたって気がした。そして、あいつとおもかげが似ていた。つい、重ねてしまいそうになった。行方不明になった幼なじみに。

    さて、なんか部活行く気も失せちゃったか今日は帰ろうかな。

    俺は教室にある荷物を取りに行って帰ることにした。
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