崩落街道5コメント

1 扇橋 宰 id:sxfLXMPJ

2017-05-14(日) 10:31:16 [削除依頼]
 時は23世紀。
 突然、地球から一つの国が消え去った。
 仕組みは分からないが国が崩落し、別な何かが構築されたのだ。
 これは、地球が崩落し、創り変えられて行くのを止めようとする者と、ただ傍観を決め込む者の物語である。
  • 2 扇橋 宰 id:sxfLXMPJ

    2017-05-14(日) 10:34:45 [削除依頼]
    まずは作者の自己紹介から。
    初めまして! 扇橋 宰(おうぎばし つかさ)です!
    趣味全開の最低月一更新の小説です。
    小説初心者駄作者ですが、よろしくお願いいたします!
    温かい目で読んでくれれば幸いです。
  • 3 扇橋 宰 id:sxfLXMPJ

    2017-05-16(火) 22:14:49 [削除依頼]

     世界は君が思う程強くはない。
     
    Chapter 1
     
     ──拝啓、親愛なる友人様へ
     ──元気してる?
     ──なに、僕は相変わらずさ。何事も無くて何事にも巻き込まれていないから安心していいよ。
     ──本当、心配なんかしなくていい。虫酸が走るから本当に止めてね。
     ──見渡す限り灰色の世界を、僕は今歩いている。
     ──あの日、崩壊した国は、今ではかつての風景もなく、黒と灰色と白のみで成立している。
     ──空さえも灰色だ。
     ──正直認めたくはないけれど、この世界もそろそろお役御免、ということなのかもしれないね。
     ──そう考えたら、崩壊直ぐに死ねた人たちが少し羨ましいな。
     ──ああ、ゴメン。君は最初の崩壊でご両親を亡くされたんだったよね。
     ──無神経だった。
     ──でも、理不尽だと思わないかい?
     ──崩壊する時、丁度その時にその場にいたら死んでしまうのに、その後はおろか、構築時にも何も起こらないなんて、酷い話だと思うよ。
     ──言いたいことはそれだけだ。
     ──君の親友、アヤ・カサギより
     ──追伸。妹さんによろしくね。
     
     くしゃり、と俺は手紙を握り潰した。
     そのまま丸めて屑籠へと放り込む。
    『どうしたの、お兄ちゃん』
     心配そうな声音がイヤホンから流れるJ-POPを背景に耳元で響く。
    「エルダ、何でもないよ」
    『何でもないって言うなら、私を出してくれても良いじゃない』
     そしてその存在をアピールするように、ポケットに入れた携帯電話が震えた。
    『お兄ちゃん、出して』
    「はいはい」
    『はいは一回!』
    「分かってら」
     言いながら、俺はポケットからスマホを取り出した。
    『もう! 暇人のくせに何やってるの!? 違うわ、何もやらないなんて馬鹿なの!? 馬鹿だったわね!!』
    「そりゃあ、天才のお前に比べたら俺なんて馬鹿だろうけどさ」
     画面を覗き込めばそこには最愛の妹の姿をしたAIがいた。
  • 4 扇橋 宰 id:sxfLXMPJ

    2017-05-17(水) 20:16:02 [削除依頼]
     勝ち気なツリ目に癖の無いブラウンのセミロング、濃いグリーンの瞳を持ったそいつは俺を見た。
    『家から出ましょうお兄ちゃん。私、とっても暇なのよ』
    「暇っていったって、お前は何も出来ないじゃん」
    『酷い! 何でそんなこと言うの!?』
     バタバタと腕を上下に振って、エルダが抗議する。
     こういうところは、『あいつ』と違って本当に可愛い。
    「それより」
     ピンポーン、と。
     ふいにインターホンが鳴った。
    「は、はぁい! 今出ます!」
     机の上にスマホを置き、長くはない廊下を小走りで駆け抜けてドアへと向かう。
     途中、固定電話が鳴ったが無視した。
     玄関に到着した俺は、一つ深呼吸をしてゆっくりとドアを────
    「!!」
     少しだけ開いたドアの隙間。
     そこから、9ミリと思わしき銃口が差し込まれた。
    「シルヴェストロ・カルダーラだな?」
    「そう、ですけど」
     言いながらドアを全開にする。
     其処には、人が立っていた。
     赤毛に黒いサングラスに黒いスーツ。思わずマフィアを思い浮かべてしまう風貌の人だ。マフィアかな。
    「いきなり銃を向けて失礼。少し試させて貰った。どうやら普通の一般人のようだな」
    「はあ」
    「私はジェレミア・ダ・フィオレンツァ。警察だ」
    「……警察?」
     マフィアじゃなくて?
     え、マフィアっぽい風貌なのにマフィアじゃないの?
    「少し話を聞かせて欲しい」
     そう言いながら、ジェレミアさんは俺にバッジを見せた。
     市警察のだ。くすんだ金色をしている。
    「ああ、じゃあ、立ち話もあれですから、中へどうぞ」
     ジェレミアさんを家の中へと招き入れ、リビングへ通した。
     ちなみに、電話は未だに鳴りっぱなしである。
    「そちらへ座ってください」
    「ああ」
    「聞きたいこと、とは?」
     自分用と沸かしてあったコーヒーを二つのカップに入れ、お菓子を用意してテーブルに置いた。
    「ありがとう。それより、カルダーラ。電話は良いのかな?」
     ちらり、と少々レトロな固定電話に目をやってジェレミアさんが言った。それに対して、俺は軽く笑って首を振る。
  • 5 扇橋 宰 id:sxfLXMPJ

    2017-05-20(土) 12:05:03 [削除依頼]
    「いいんすよ。こんな時に掛かってくる電話の相手なんて分かってますから」
    「そうか」
     本当、鬱陶しい。
     親友気取りのあの──
    「アヤ・カサギ」
     思考の先読みをしたかの様に声に出されて、俺はジェレミアさんを見た。
    「………………え?」
    「知っているね?」
     聞いたことあるか? でもなく、知っていると断定されている。何でそんな一個人のどうでもいいような情報を把握してるんだ。公的機関怖い。
    「どうなのか? もしかして、知らないのか?」
    「いえ、その、驚いてしまって……カサギの馬鹿がどうしました?」
    「随分と親しげだな」
    「まあ、知り合って長いですからね」
     探るような視線に堪えかねて、俺はジェレミアさんから視線を外した。
     マジで何やらかしたんだろう、アヤさん。
    「最後に彼に会ったのはいつかな? 行き先とかは聞いたのか?」
    「一ヶ月くらい前ですね。旧ロンドンに行くとかなんとか」
     旧ロンドン。
     世界崩壊の始まりの地である。
    「旧ロンドンか…………一ヶ月も前となれば今頃どこにいるかも所在は掴めないしな…………」
    「あの、カサギの馬鹿が何かしたんですか?」
     犯罪絡みのことでもしていたら、今度家に来た瞬間に簀巻きにして警察に突きだそう。
     そう考えて俺は聞いてみた。
    「いや…………」
     ジェレミアさんは言うのを渋るようにした。
     良く考えれば、俺は一般市民である。そう易々と情報を開示するわけもないか。
    「まあ、いい。お前のことは既に調べがついている。妙な真似はするなよ」
    「えっ」
     何で単なる一般市民のこと調べてるの!? 公的機関怖い!
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