桜岬*。-桜が咲くときに-7コメント

1  Aya*** id:I1yLJxI/

2011-12-09(金) 17:12:51 [削除依頼]

 “好き”

と言われたあの日から、
あたしの心は急変した。


でも―…

あたしは、
貴方を好きになってはいけない。


     桜岬*。
       -桜が咲くときに-
  • 2  Aya*** id:I1yLJxI/

    2011-12-09(金) 17:39:11 [削除依頼]

     001

       -兄妹*-


    ―…

    「ほら、岬(ミサキ)くんまた告られてるよ」
    「…え」

    教室の窓から外を見ると、
    校舎の角ギリギリで岬の姿が見える。

    あの状況は、きっと告白だ。

    「岬って、そんなにカッコいいの?」
    「え!カッコいいに決まってんじゃん!
    あの岬くんだよ!?学校一モテてるよ!」
    「…嘘だぁ」
    「嘘じゃないって!
    なんなら本人に今年 何回告られたか聞いてみれば??」

    ニコッ、と可愛い笑顔を見せながら
    そう問いかける葵(アオイ)。

    葵はあたしの心友で、
    中学の頃からの付き合いだった。

    「あ、でも桜(サクラ)も可愛いよ?」
    「お世辞をどうもありがとう」
    「…お世辞じゃないけどねー」

    なぜか苦笑いされた。

    あたし、篠原 桜(シノハラ サクラ)。
    ごく普通の平凡女子高生。

    …で、

    さっきから話している
    “岬”って人は。

    「さっすが、桜の自慢のお兄ちゃん」
    「…こら」

    あたしの双子のお兄ちゃん。

    篠原 岬(シノハラ ミサキ)。
    何か、いろいろとモテてるらしい。
  • 3  Aya*** id:I1yLJxI/

    2011-12-09(金) 17:45:48 [削除依頼]

    「桜、今日早く帰って来いって」
    「…あ、岬だ」

    なんだかんだ葵と話していると、
    さっき告られていた岬が帰って来た。

    手には、携帯。

    親から今日は早く帰って来いって連絡が来たらしい。

    「岬、また告られたの?」
    「え?何で知ってんの??」
    「そりゃ、窓からずっと見てたからね」
    「…ん。まあ、振ったけど」

    ツンとした表情で
    岬が窓側の壁に寄り掛かる。

    「…類(ルイ)が帰ってくる」
    「類?…え?類!?」
    「そう。何か…桜に会いたくなったって」
    「嘘…」
    「ホント」

    類とは、あたしと岬の幼なじみ。

    親の都合で5歳の時に引っ越していったんだけど、
    何か…今日、戻ってくるらしい。
  • 4  Aya*** id:I1yLJxI/

    2011-12-09(金) 21:24:05 [削除依頼]

    「岬くん、やっぱカッコいいね」
    「…何言ってんの葵」
    「そんなに睨まないの。ほら、授業始まるよ」
    「「はーい」」

    ガタン、
    と大げさに岬が席に座る。

    あたしも座ると、

    ―…ピロピロリ〜ン♪
    ………こんな時にメールて。

    まだ先生が来ていなかったので、
    携帯を開くと。

    “桜へ


    今日、寄るとこあるから
    帰り付き合って。


           岬.”

    ……これ今送るメールですか。

    チラリ、
    岬の方を見ると、ニッコリスマイルが。

    …何であんな奴がモテるんだろ。
    岬め!
  • 5  Aya*** id:scRLPzS/

    2011-12-10(土) 12:45:30 [削除依頼]

    ―…

    「…で、付き合うとこってどこなの岬」
    「んー…ちょっとな」

    放課後になり、
    あたしは岬の席へ近寄ったところ。

    岬はあたしの手を引いて、教室から出た。

    ―…

    帰り道にはあたし達の長い影だけが映る。

    そして岬の温もりと、
    傍にいてくれる存在。

    …“お兄ちゃん”。

    正直、あたしはこの響きが好き。
    お兄ちゃん、なんてあたしの憧れていた存在だった。


    …何でだろう。

    岬と生まれたはずなのに、
    岬がいたはずなのに、

    “お兄ちゃん”が

    羨ましい時期があった。
  • 6  Aya*** id:LWJyDrt.

    2011-12-11(日) 14:47:55 [削除依頼]

    ―…数分後、
    着いた場所は…、

    「…桜岬?」
    「ああ。ここで類と待ち合わせしてる」
    「へぇ…!」

    “桜岬”

    昔からこの街にある岬で、
    毎年 春には満開の桜が咲く。

    ここから見える海も美しい。

    ここらじゃ有名な岬だった。


    ―…そして、

    あたし達の名前の由来だったとも、
    お母さんから聞いたことがある。

    「…桜岬、か」
    「やっぱもう桜散ったか…!」
    「そうだね。もう夏だもん」

    もう少しで7月になる。

    当然のこと、
    桜はもう散っていた。

    今年の桜は一段と綺麗だった。

    「―…さぁくらぁあああ!!!」
    「…え……」
  • 7  Aya*** id:LWJyDrt.

    2011-12-11(日) 15:02:18 [削除依頼]

    ガバッ、

    「うわ…!」
    「桜っ、桜っ、…!会いたかった!!」
    「えっ!?…えぇっ!!?」

    急に身体が重くなった。
    …と思えば、今度は耳元がうるさくなる。

    え…。だ、誰!?

    ふと顔を見ると、

    「…え!類!?」
    「ピンポーン!類でーっす♪」
    「嘘…!!」

    あたしはなぜか岬にそう問いかける。

    一方、岬は。
    …呆然としていた。

    「類…か?」
    「類ぴょんでーす!」
    「…さっきからうるせーんだよ!!」
    「ギャあ!!」

    類はさっきからうるさいためか、
    岬に怒られた。

    …のが怖いのか、
    なぜかあたしの背後に身を隠す。

    ホント、昔っからのバカは変わらない。

    「岬のケチー!!おばさんにチクってやんぞ!!」
    「黙れ!お前ギャーギャーうるせぇんだよ!!」
    「俺ギャーギャー言ってねぇよ!!」

    「っ…あ〜〜もう!!うっさいなぁ、静かにしなさい!!!」

    しーん…。

    あたしが珍しく怒鳴り声を上げる。

    すると、さっきまで慌ただしかった周りが
    一瞬にして静まり返った。
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