THE LAST LETTER87コメント

1 ラムちゃん id:0wOid.k0

2011-12-04(日) 10:39:35 [削除依頼]
絶対に、人前でなんて泣かなかった。

そんな私が

あんなに泣いたのも、

あんなに我が儘言ったのも

全部初めてだったの。

私、絶対忘れない。

だってこれは

あなたが私にくれた

最初で最後の愛の詩だから―
  • 68 ラムちゃん id:MXVdq.Z/

    2012-03-08(木) 13:57:34 [削除依頼]
    2ヶ月も前なんですけど
    1/31に投稿してくださった
    44>NAOKIさん

    コメントできなくてごめんなさい↓↓(泣
    ありがとうございました☆
  • 69 ラムちゃん id:MXVdq.Z/

    2012-03-08(木) 17:07:33 [削除依頼]
    「なぁー。梓華ー。
     あいつこねぇの?」

    「ちょっと!
     勝手に名前で呼ばないでよ」

    「いーじゃん。てかお前がいったんだろ?
     “アンタって呼ばれるの嫌いなんだけどー”って」

    「アンタ最低」

    私が亜貴を睨みつけると

    亜貴は私にいった。

    「自分も“アンタ”って呼んでんじゃん」

    「はいはい、遠藤くんって本当最低!」

    「亜貴でいいよ。てか亜貴って呼べ」

    「・・・・やだ」

    「なにそれ」

    私はじっと亜貴を見つめた。

    考えてみると私、ずっと病院にいたから

    あんまり男の子との面識ない・・。

    「じゃ1回でいーから」

    「・・・・」

    「ん?」

    私はしばらく黙っていた。

    亜貴はわざとらしく私の前にくる。

    「・・・亜貴・・?」

    私は小さな声でいった。

    “亜貴”っていう響きが

    私の頭の中で何度も響く。

    「よく出来ました♪」

    亜貴は私の頭を撫でると笑った。

    こいつ、こんなんだっけ?

    最初とは違う雰囲気におされて

    私も笑った。

    「お前、笑ってりゃーかわいいのにな。
     いっつも怒ってるか泣いてんだもん」

    「な・・・。亜貴のせいでしょ!?」

    私は少し怒って亜貴を見た。

    亜貴は私の顔をじっと見つめていた。

    亜貴の顔を良く見ると

    この間のおでこのたんこぶが

    この間より小さくなっていた。

    亜貴はしばらくすると

    微かに微笑んで病室を出ていった。
  • 70 ラムちゃん id:Vu/FAHG/

    2012-03-09(金) 05:28:12 [削除依頼]
    亜貴が出て行ったあと、

    颯太が病室にきた。

    「颯太!全然来ないから心配したよー」

    「悪ぃ、ちょっと忙しくて・・
     それよりあいつ、大丈夫か?」

    「亜貴なら大丈夫。優しくなったよ」

    颯太はびっくりしたように黙った。

    そして私の頭を撫でて笑った。

    「良かったな。友達が出来て」

    「あ・・・うん」

    まるでさっきの亜貴みたいに私を見て笑う。

    なんとなく似てるのかな?2人って・・。

    でも、どんなに似てても

    撫でられた感じは

    何か違うような感じがしたの。

    「加藤・・・?」

    「え?ごめんっ。なに?」

    「大丈夫か?」

    「うん。ちょっとボーっとしてただけ」

    「そか、なら良いんだ」

    私はただじっと亜貴が出て行ったドアを

    見つめた。
  • 71 ラムちゃん id:Vu/FAHG/

    2012-03-09(金) 05:43:44 [削除依頼]
    「あ・・」

    「げ・・」

    翌日、あの日から初めて

    亜貴と颯太が遭遇した。

    2人はそれぞれ

    嫌そうな顔をして呟いた。

    だけど私を見て仕方なさそうに

    挨拶した。

    「よ、よぅ・・」

    「うす・・・」

    その様子がおかしくて、

    私は笑った。

    気付くと2人はすっかり仲良くなってて

    3人で話をした。

    「なぁ、そういや
     亜貴ってどこの高校なん?」

    「は?しらねぇの??
     颯太たちと同じ学校なんだけどさ・・」

    「ええ!?」

    私は叫んだ。

    亜貴も同じ高校ってことはつまり・・。

    「じゃあ、治ったら3人で学校いけるね!」

    「おう!」

    「・・・・」

    颯太は私に笑いかけたけど、

    亜貴は黙ったままだった。

    「亜貴・・・??」

    「・・・んー。
     俺はいいから2人でいけよ」

    「え・・・。どーして・・」

    「まぁサボれるからさ、
     折角だから理由つけてサボりてぇし。
     だから気が向いたら行くわ」

    亜貴はそういった。

    「サボるのかよ。
     まぁ亜貴ならやりそうだけどな」

    「だろ?2人はどーぞ。
     2人だけの熱い学校生活送れよ」

    「ばか、やめろよそーゆうの」

    この日は夕方まで話をしてた。

    颯太が帰ったあと、

    亜貴は何かを手にして見つめていた。

    そしてしばらくするといつものように

    病室からいなくなるんだ。

    私はそんな亜貴が心配で心配で

    さっきの会話がずっと引っかかっていた。
  • 72 ラムちゃん id:Vu/FAHG/

    2012-03-09(金) 07:43:57 [削除依頼]
    「やっぱりここにいた」

    私は屋上に来ていた。

    亜貴のお気に入りはここらしい。

    いなくなるといつも屋上で見つけられる。

    「来んなよ。怒られんぞ」

    「いーもん。この間は亜貴に押し付けちゃったから。
     怒られるならあたしも怒られる」

    「変なやつ・・」

    「変で結構」

    私は亜貴が座っていたところに

    隣に静かに座った。

    少し暗くて、

    風が涼しくて気持ちよかった。

    「ねぇ、亜貴。亜貴はどうして入院なんてしてるの?」

    「あ?」

    「だって元気そうだしっ。どこも悪くなさそう・・・」

    私は怒られるかもしれないと思って

    言葉を一つ一つ選んで小さくいった。

    亜貴はため息をついて口を開いた。

    「俺、心臓悪ぃんだ・・」

    「え・・・」
  • 73 ラムちゃん id:bNuhtXD1

    2012-03-10(土) 19:11:17 [削除依頼]
    心臓って・・。

    私は亜貴をみつめた。言葉が出てこない。

    「本当はさ、こんなとこ来ねぇつもりだったけど
     でもやっぱり駄目だな・・」

    「あたしと・・・同じ・・」

    「知ってる。だから前は突っかかったんだ。
     悪かったよ。つい元気そうなお前見ててさ、
     学校も行けるくらい調子いいのに
     俺はいけないのかって」

    亜貴はそういってフェンスにかけていた手に

    力をいれた。

    「ううん。あたしこそごめんなさい・・」

    「何でお前が謝るんだよ」

    「だって・・・」

    私は俯いた。

    知らなかった。いつも自分だけが

    苦しい思いをするって

    そう思ってきた。

    だけど、そんな私をみて

    私をいいなって、羨ましがってる人が、

    そんな人がいたなんて。

    「・・・ま、俺は多分
     諦めてるから治んねぇよ。
     お前は頑張れよ」

    「・・っどーして!?
     一緒に頑張ろうよ・・・っ!!」

    「・・・戻ろうぜ。寒ぃし」

    亜貴は私に笑いかけて

    私の手をひいた。

    颯太とは違う手。

    私は亜貴に手をひかれて屋上を出た。

    心臓が悪いなんて思わせないような力強さと

    この間までの怖い亜貴からは想像も出来ないような

    温かさがあった。
  • 74 ラムちゃん id:bNuhtXD1

    2012-03-10(土) 19:13:54 [削除依頼]
    助けて。


    大声で叫んだ。


    助けて。


    どこからか小さく聞こえた。


    2つの声は重なり合って


    でも、どこか違うような


    悲しさを帯びて響いていた。


    助けて、たすけて。


    ああ、また誰も助けてくれない。
  • 75 ラムちゃん id:bNuhtXD1

    2012-03-10(土) 19:19:52 [削除依頼]
    「加藤。行くぞ」

    「あ・・うん・・」

    朝、颯太が私にそういった。

    昨日のこともあって、

    私は少し乗り気じゃなかった。

    今まで私は亜貴を残して

    自分だけ学校にいってたんだもん。

    今思えば、亜貴が私をじっと見てたのが

    よく分る。

    私が学校に行ける日は

    どれだけ辛かったのかな・・・。

    「梓華、気にすんなよ」

    「え・・・」

    「は・・・?」

    私が呟いて、颯太も声をあげた。

    「楽しんで・・」

    「・・・うん」

    私と亜貴のやり取りを見て

    颯太は間にはいった。

    「おい、亜貴。お前
     加藤のこといつから名前で・・・っ!」

    「いいだろい別に。
     梓華が呼べっていったんだし」

    そういって亜貴は笑った。

    颯太は口をぱくぱくさせて

    亜貴を見つめていた。

    「早くいかねぇと時間、
     やべぇんじゃねーの?」

    「やっべ。加藤、行くぞ!」

    「うん」

    私はかばんを持って颯太の後に続いた。

    「亜貴。いってきます」

    「おう」

    笑う亜貴を見て私も笑って病室を出た。
  • 76 ラムちゃん id:bNuhtXD1

    2012-03-10(土) 19:23:57 [削除依頼]
    学校に着くと美優が待っていた。

    「おはよー。今日は元気なんだねっ」

    「うん。ごめんね。全然部活いけなくて」

    「何いってんのー!?
     心配しないで。皆待ってるから♪」

    「ありがとう・・」

    私はいない分のノートを

    美優に見せてもらって

    サポートしてもらえたおかげで

    なんとか授業についていけた。

    私を珍しがって

    クラスの皆が集まってくる。

    私はどれも新鮮で

    何だか楽しかった。

    「授業終わったー!!
     さ、部活、部活!!」

    私は美優に手をひかれて

    教室をでた。
  • 77 イヌコン id:0bn44z90

    2012-03-10(土) 19:27:43 [削除依頼]
    どうも、こんばんは(^^)/
    初めてここに来ました!
    まだまだ新人さんですが、読んで
    コメとかくれたら、嬉しいです^^
    ぁ!もちもん、ダメな所も書いて下さいね♪♪
    それでは、ヨロで~~す☆
  • 78 イヌコン id:0bn44z90

    2012-03-10(土) 19:28:54 [削除依頼]
    ゴメンナサイ(T_T)
    間違えました............
    本当に、ゴメンナサイ(T_T)(>_<)
  • 79 ラムちゃん id:bNuhtXD1

    2012-03-10(土) 22:44:22 [削除依頼]
    「みんなー!
     梓華ちゃんが来たよ〜」

    美優がそういって皆を集めた。

    陸上部は男子しかいない。

    別に男子だけの部じゃないけど、

    うちの高校では

    陸上をやりたがる女の子が

    いないらしい。

    「おー。待ってたよ。
     よろしく頼むよ。マネージャー」

    「でも、無理だけはすんなよ?」

    「まぁ、倒れたら俺らが運んでやるよ。
     足だけは自慢だからな」

    いつの間にか私も溶け込めていて

    先輩も同学年の男の子も

    みんなみんな優しくしてくれた。

    そのあとは美優と仕事の説明に入った。

    2人でユニフォームを洗っているとき、

    「ねぇ、美優ちゃんは陸上が好きなの?」

    私は何気なくそう聞いた。

    美優は水道の蛇口をひねった。

    静かに溢れていた水が

    そっとなくなった。

    「そうじゃないの・・」
  • 80 ラムちゃん id:bNuhtXD1

    2012-03-10(土) 22:46:16 [削除依頼]
    >イヌコンさん

    いーえっ。
    大丈夫です☆
  • 81 ラムちゃん id:nCdJDKg1

    2012-03-12(月) 20:01:51 [削除依頼]
    「え・・。じゃあ、どーして・・」

    「・・・ウチね、
     お兄ちゃんがいるの。
     お兄ちゃんのため。ウチが今ここにいるのは」

    私は美優をじっと見つめた。

    「お兄さん、どうかされたの?」

    「・・・ウチの兄貴、走れなくてさ」

    「え?」

    「だから、ウチが走ろうと思ったの。
     でも無理だった・・。だけど
     今更居場所もなくてさ。
     だからマネージャーやってんの」

    「そう・・なんだ」

    私は美優の頭を撫でた。

    こういうとき、何て言えばいいか分らないけど

    とにかく慰めようと思った。

    美優は私を見て笑った。

    「でも、今は梓華ちゃんがいるからいい!」

    「ありがとう。梓華でいいよ。美優」

    「ありがと。梓華」

    私たちは2人で笑いあって

    仕事に戻った。
  • 82 ラムちゃん id:nCdJDKg1

    2012-03-12(月) 20:12:42 [削除依頼]
    「雨だ・・・」

    私は病室でつぶやいた。

    外の花は雨にうたれて時折揺れた。

    「俺は雨、好きだけどね」

    「亜貴・・。どーして?」

    私の後ろで亜貴が呟いた。

    私は振り返って亜貴に聴いた。

    「晴れの日より雨の日が好きだから」

    「もー。なんで好きなのか聞いてるのに・・」

    亜貴はわざとらしく笑って見せた。

    最近亜貴は私をからかう。

    どうしてかは分らないけど。

    だけど亜貴とそうしている時間は

    結構嫌じゃなかった。

    颯太が来ないときには

    私は亜貴と過ごして

    楽しい日々を送ってる。

    私は亜貴をじっとみつめていった。

    「雨なんて濡れるだけじゃん・・」

    「何で濡れんのやなの?いいじゃん。
     それに、“水も滴るイイ男”
     っていうしね♪」

    「なにそれ。気持ちわるーい」

    「なに!?
     俺、かっこいーだろ!?」

    私はその日も

    颯太がくるまで話をしていた。

    いつの間にか雨も上がって

    夜には快晴になっていた。
  • 83 ラムちゃん id:0xrQkLr1

    2012-03-18(日) 17:49:26 [削除依頼]
    『もしもし??梓華??
     今日、病院にお見舞いいってもい?』

    「いいよ♪」

    今日は美優がお見舞いに来る日。

    私は朝から気分が良くて

    ずっとニコニコしていた。

    「気持ち悪ぃ・・」

    「何よ。良いでしょ別に・・」

    「お前がニヤニヤしてると
     何か悪いこと起きそうで怖ぇんだよ」

    「に、ニヤニヤなんてしてないしっ!!」

    いつものように亜貴とはしゃいでいると

    スッとドアがスライドした。

    「梓華!ヤッホー。元気!?」

    「美優!!」

    「は・・・?」

    私は美優の姿を見て立ち上がった。

    美優は私を見て笑っていたが

    亜貴の存在に気付いて目を丸めた。

    亜貴をみると、亜貴は顔を背けて黙っていた。

    「・・・亜貴?」

    「・・・・・」

    何かがおかしいこの空気に

    私は嫌な気配を感じた。

    なにかあるの・・・??

    「・・・・美優」

    「え・・。2人って知り合いなの!?」

    私は恐る恐る聴いた。

    亜貴は相変わらず黙ったまま。

    ただじっと美優を見つめていた。

    「美優・・・??」

    私は美優を見た。

    でも、私は知らなかった。

    これから何かが崩れるっていうことに・・・。


    「・・・お兄ちゃん・・・」
  • 84 ラムちゃん id:0xrQkLr1

    2012-03-18(日) 18:04:23 [削除依頼]
    「お兄ちゃんって・・・」

    私はそう呟いて2人を見た。

    美優の苗字は遠藤。

    じゃあ、亜貴の苗字は・・・??

    『亜貴。・・遠藤亜貴』

    あ・・・・。

    そっか。

    同じ苗字に、この雰囲気。

    間違いなく、この2人は兄妹。

    でも、じゃあ、何で美優は

    今まで亜貴のお見舞いに来ないの?

    兄妹なら、亜貴がこの病院の

    この病室にいることくらい

    分ってるはずなのに・・・。

    「美優・・・」

    亜貴がそう呟いた。

    「っていうん?彼女」

    「え・・・・?」

    私は亜貴を見つめた。

    どうして?

    亜貴、なんでそんなこというの?

    兄妹なんじゃないの??

    美優は制服の裾を握りしめて

    病室を飛び出していった。

    「あ・・美優・・っ!!」

    私はドアから美優呼んだ。

    さすが陸上部。もう姿は無かった。

    私はため息をついて亜貴を見つめた。
  • 85 ラムちゃん id:0xrQkLr1

    2012-03-18(日) 18:16:13 [削除依頼]
    「亜貴、どーして??」

    私はそういった。

    亜貴はため息をついて私を見た。

    「俺、妹なんかいねぇけど??」

    「じゃ、じゃあどーして美優は・・・」

    「さぁ?なんか勘違いしてんじゃねぇの?」

    私は亜貴のその言葉に

    なにも言い返せなかった。

    私は2人のこと、何もしらないし

    もしかしたら本当に

    美優の勘違いなのかもしれない。

    でも、美優のあの態度をみれば

    2人は兄妹だって分るよ・・・。

    「嘘だよね?亜貴の妹だよね??」

    「どーしてそう思うんだよ」

    「だって、美優言ってたよ?
     お兄ちゃんは心臓病で走れないんだって」

    亜貴はその言葉に反応して俯いた。

    やっぱり、亜貴は美優がいってた

    お兄ちゃんだったんだ。

    「だから、その代わりに
     自分が陸上に関わってるんだって・・・」

    「・・・・・」

    「亜貴・・・っ!!」

    しばらく沈黙が続いた。

    亜貴はふっと鼻で笑っていった。

    「マジうぜぇわ・・・」

    「おい、加藤!悪ぃ、遅くなった―」

    颯太が病室に入ってきた。

    その時、

    病室に乾いた音が響いた。

    「最低!!」

    気付くと私は

    病室を飛び出していた。
  • 86 ラムちゃん id:0xrQkLr1

    2012-03-18(日) 18:23:09 [削除依頼]
    「雨・・・・」

    気付くといつもの中庭に来ていた。

    雨が静かに降り注いだ。

    亜貴のこと、たたいちゃった・・・。

    「はぁ・・・なにしてんのかなぁ・・」

    私はため息をついて顔を覆った。

    どうしていいかわからずに

    ただ感情にまかせて・・・。

    美優はどう思ったかな。

    もしかしたら美優も

    亜貴に遭いたくなかったのかな?

    でも、だとしたら美優のあの言葉は??

    美優は亜貴のために

    たった一人で陸上部に居続けてるんじゃないの?

    分らない。

    知らないことが多すぎるよ・・・。

    「加藤・・・!!」

    いつかのように

    遠くから声が聞こえた。

    見上げると向こうから

    颯太が走ってくるのが見えた。

    雨に濡れてるのに、

    必死で私に近づいてくる。

    「颯太・・・」

    「加藤、大丈夫か?
     何があったんだ?」

    私は颯太に優しく頭を撫でられて

    ついつい、泣いてしまったんだ。
  • 87 ラムちゃん id:0xrQkLr1

    2012-03-18(日) 18:32:19 [削除依頼]
    「そうか・・・」

    事情を全部話したあと、

    颯太は短くそういった。

    私は涙を拭って静かに俯いた。

    私たちはそのまま中庭のベンチに座って

    ただじっとしていた。

    しとしとと、

    静かに振り続ける雨は

    まるで雨なんて降っていないかのように

    私たちをぬらしていく。

    「亜貴にも、美優ちゃんにも
     それぞれ思いはあるはずだよ」

    「え・・?」

    「だけど、それがすれ違ってるんだ。
     きっとそうだよ」

    「だけど・・っじゃあどうして!?」

    「今は、お互い上手く伝えられないだけ。
     そうなんじゃないかな?」

    「今は・・??」

    「ああ。だから、お前は気にすんな?
     そのうち、2人で解決するよ」

    そういって颯太は私の涙を

    制服の袖で拭った。

    「よし、中に入ろうぜ。
     濡れちゃってる。風邪ひくぞ?」

    私はうなずいて立ち上がった。

    ああ。また颯太に助けられた。

    私は颯太の背中を見つめて

    目を静かに閉じた。

    颯太が手をひいてくれて

    私は病室に戻った。
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