*双子恋愛円舞曲*44コメント

1 林檎姫 id:S2nzt1p/

2011-12-03(土) 16:00:08 [削除依頼]

*Prologue*

私には、顔のよく似た弟がいる。
誕生日も、歳も、声も同じ。
性別は違うのに、入れ替わっても、誰も気付かない。
私の自慢の弟。ダイスキな弟。

でも、

「ねぇ。私たち、なんで一緒に生まれてきたのかな。」

  同じ顔じゃなかったら、
  同じ声じゃなかったら、
  同じ血が流れてなかったら、
  私たちが、姉弟じゃなかったら…。

「私は、アキのこと、愛せたのに」

両思いになれた、のに…。


…─なんてね─…
  • 25 林檎姫 id:AuzthG./

    2011-12-04(日) 15:55:21 [削除依頼]
     なんて思いながら、美優に目をやると、不思議そうな顔をしながら、首を傾げていた。
    「どうかしたか?美優」
    「うーん。ちょっと考え事」
    「考え事?美優が?」
     アキがからかう様に言って笑った。
    「珍しいこともあるんだな」
     そう言ってやると、美優は頬を膨らませた。怒ってるのだろうが、全く恐くない。寧ろ可愛い。
  • 26 林檎姫 id:AuzthG./

    2011-12-04(日) 15:56:14 [削除依頼]

     美優は、自分では気付いていないようだが、本当はとにかくモテる。綺麗だし、それに、とても可愛いらしいからな。モテるに決まっている。
     自分で言うのもなんだが、俺も一応モテる方だ。だが、美優は俺よりとにかくモテる異性もそうだが、最近では同姓にもだ。
     美優があまり男子とはなしたことがないのは、俺とそしてアキが睨みを利かせているからであり、本当は美優の周りは危険だらけなのだ。最近ではファンクラブなんかも出来て、アブナイ奴らも増えてきた。
     美優は鈍感だし、人を疑うということをしないから余計に不安なのだ。なんとか、俺とアキで守らなくてはいけない。
  • 27 林檎姫 id:AuzthG./

    2011-12-04(日) 16:31:10 [削除依頼]
    「うーん」
     そんな事を思っていると、雨音に混じって美優の苦悩の声が聞こえた。まだ考えているのかよ。
     …考え事、か。どうせまたアキのことでも考えているんだろうな。まあ、俺なんて美優にとってはただの幼馴染にしか過ぎないのだろう。
     ちょっと哀しいけど、今はまだこのままでもいいのかもしれない。無垢な関係が、一番幸せだ、なんてこともあるし。
  • 28 林檎姫 id:AuzthG./

    2011-12-04(日) 16:32:07 [削除依頼]
     そんなことを考えていると、いつの間にか家に到着していた。いつもより時間が経つのが早く感じる。遅刻したときとかだと、物凄く長く感じるが。
    「「じゃーね。大地」」
    「ふたりとも、後でな」
     両手をぶんぶんと振りながら美優は俺に言うと家へと駆け込んだ。子供かあいつは。どうせすぐに俺んちに押しかけてくるのに。
     少し笑いながら、俺は扉を開けた。すると藍色の空とは一変。白や茶色の雰囲気で固めた俺の家の玄関が視界に入った。
    「ただいま」
  • 29 林檎姫 id:Bnxh3N70

    2011-12-05(月) 19:13:31 [削除依頼]


    *4話【某カーレースゲーム】*

    「遊びに来たよ!」
     ついさっき別れたはずのふたりは、いつの間に来たのか、俺の部屋に居た。しかも着替えている。マジックか。
     ふと、室内の筈なのに寒いということに気がついた。窓が開いている…。
     俺たちはいつでも会えるようにと、窓を開けといて、いつでも互いの部屋に出入りできる。
     美優とアキは勉強部屋としてふたりで一緒に使っている部屋(さすがに寝室は別だ)の窓伝えによく俺の部屋に入ってくる。よく考えたら、これって不法侵入なのではないだろうか?
  • 30 林檎姫 id:WKb9iXL/

    2011-12-06(火) 21:31:39 [削除依頼]
    「あのなぁ。たまには玄関から入れ」
    「「だが断る」」
    アキ…お前まで…。
    「ふふふ。ここに会ったが百年目!今日、ここに来たのは、他でもないお前に勝負を挑みに来たのだ!」
     いきなりの戦いモードの美優。微妙に言葉間違えてるよ。
    後ろでは呆れたように、アキが漫画を読んでいた。あ、それ俺のじゃん。
    「いつも会ってんじゃん。つか勝負って?」
    「HAHAHA!これだぁ!」
  • 31 林檎姫 id:WKb9iXL/

    2011-12-06(火) 22:46:01 [削除依頼]
     美優の小さいポケットから出てきた黒い機械。俗に言うP○Pだ。
     つか、お前はドラ〇もんか。どうやってそのポケットに入れたんだよ!
    「marioka-toだ!」
    「読みずら!」
     なぜローマ字。
     つかやばい。だんだんgdgdになりはじめたぞ!?
  • 32 林檎姫 id:CO.LyQ//

    2011-12-08(木) 16:50:24 [削除依頼]
    「じゃ、私キノピオね」
    俺のことなど気にも留めず、美優はゲームの電源を入れ、早くもやる気満々だった。
    「美優っていつもキノピオだよな」
     美優の首に手を回し、抱きしめるような状態のアキが独り言のように呟いた。さっきまで読んでいた漫画は、ご丁寧にきちんと本棚に戻されていた。
    「だって、おいしそうじゃん」
    「食うこと前提で考えるなよ」

    ++++
    天然って可愛い。
    美優ちゃんのキャラがどんどん変っていく…。
  • 33 林檎姫 id:CO.LyQ//

    2011-12-08(木) 17:51:16 [削除依頼]
     ツッコんだのは俺。
     アキは「なるほど」と言って納得していた。美優の肩に寄りかかったまま、ゲームの画面をじっと見ている。
    「大地だって、いつもヨッシーだよね。まぁ確かにおいしそうだけど」
     まぁ、なんとなくで決めてるんだけどね…って、え?おいしい?
  • 34 林檎姫 id:CdGQ/r30

    2011-12-09(金) 23:25:04 [削除依頼]
    「俺的には丸焼きより、ハンバーグとかにして食べたいな」
    「アキ、ハンバーグ大好きだもんね。…そうだ、今日の夕飯に作ってあげるね」
    「ありがとう。手伝うね」
    「え、ちょっと誰か突っ込みいれようよ」
    「「え?」」
     この超天然馬鹿姉弟が!
  • 35 林檎姫 id:pifbBBw1

    2011-12-12(月) 21:32:45 [削除依頼]
    「なぜ食べる気満々なんだよ!」
    「「理由はない」」
    「一言で終わらすな!」
     俺が溜息を零すのとほぼ同時に、レースは開始した。
     初め、出遅れた俺(というかヨッシー)だが、すぐに某赤帽子のキャラもその弟も余裕に抜かして言った。近くで「おみごと」と言うアキの声が聞こえる。
    「…ッチ」
     こら、舌打ちするな美優。俺を睨むな。
  • 36 林檎姫 id:ggZ4vA..

    2011-12-17(土) 10:41:13 [削除依頼]
    何戦かしたが、結局、全て俺の勝ちだった。
     俺の目の前に座る美優は、ふてくされたように頬を膨らましている。
     その隣に座っていたアキが、いきなり「あ、」と声をあげた。
  • 37 林檎姫 id:fvdiNIi.

    2011-12-26(月) 15:23:16 [削除依頼]
    「どうした?」
    「ん、もうすぐ始まる」
    「なにが?」
     アキの視線を目で追うと、そこには俺の部屋に唯一ひとつだけある時計が置かれていた。
    「ああ!」
  • 38 林檎姫 id:fvdiNIi.

    2011-12-26(月) 15:25:20 [削除依頼]
     美優も時計へと視線を移すと、大きく声をあげ、急いで窓の方へと向った。
    「見たいドラマがあるの!じゃね大地。また来るかも!」
    「え?ちょ…」
     雑に説明すると、美優は窓伝えに鏡乃家へと帰っていった。おーい、美優さーん自由すぎますよー。窓じゃなく玄関から出ってくださーい。
    「俺も帰るか…。じゃ、また来るかも」
    「ちょ、お前もかい!」
     アキも美優を追うようにして窓伝えに家に帰った。玄関から出ろよ!
  • 39 林檎姫 id:fvdiNIi.

    2011-12-26(月) 17:06:55 [削除依頼]
    「つか、」
     『かも』ってなんだよ、
     俺はふたりの背を見送ると、目を閉じて、そのままカーペットの上に倒れた。背中に鈍い痛みが広がる。背中から倒れたんだから当たり前か。
  • 40 林檎姫 id:fvdiNIi.

    2011-12-26(月) 17:08:23 [削除依頼]
     いつもより遠く感じる天井を仰ぐ。電球の光が目に眩しくて、また目を閉じた。目を閉じると、辺りは真っ暗になったが、遠くで聞こえる雨音だけは、止まることなく聞こえてきた。耳に心地よく聞こえてくる雨の音。
    「…まだ、晴れそうにないな」
     思わず、言葉が零れた。それは雨雲が、なのか。それとも…
    「…って、なに浸ってんだよ。自分」
     勢いよく起き上がると、俺はふたりが出て行った窓を閉めた。…勿論、鍵は掛けてない。
  • 41 林檎姫 id:fvdiNIi.

    2011-12-26(月) 18:13:02 [削除依頼]

    *6話【愛迷】*

     昨日はギリギリでドラマに間に合った。まぁ一応録画はしてるけど、やっぱテレビは生じゃないとね! 
    「でさ〜。昨日ね」
     私の隣で楽しそうに話す彼女は私の親友、千夏。通称ちなちゃん。ロングヘアーの黒髪がよく似合う美人さん。なんでも、学年のマドンナだとかなんだとか。
    「…そういえば、美優」
    「なーに?」
  • 42 林檎姫  id:cosVYUK/

    2011-12-29(木) 17:48:44 [削除依頼]
     地獄の四時間(国語、社会、英語、数学)が終わり、私とちなちゃんは屋上でお昼を食べていた。──アキと大地は、部活の用事で呼び出されてる。
     私の家では、自分で自分のお弁当を用意するんだけど、朝に弱い私はもちろん寝坊する。だから、大抵アキが私の分も作ってくれる。料理上手いんだよね。嫁に行けそうだよ、あの子は。
  • 43 林檎姫  id:cosVYUK/

    2011-12-29(木) 18:05:43 [削除依頼]
     そんなことを考えながら、さっき購買で買った苺牛乳にストローを刺して一口飲む。うん、美味しい。さすが購買一の人気商品だけあるね、でもちょっと甘すぎるなぁ。なんて一人で苺牛乳の味に評価していた私に、予想外の質問がちなちゃんから飛んできた。
  • 44 林檎姫 id:cosVYUK/

    2011-12-29(木) 21:33:17 [削除依頼]
    「あんた、大地君と付き合うの?」
    「はい!?」
     私は思わず飲んでいた苺牛乳を吹き出しそうになる。「汚いなぁ」と言って顔を顰めたちなちゃんは、再び「どうなの?」と興味ありげに私に詰め寄る。
    「付き合うわけないじゃん!」
     そう言いながら、私はお弁当のふたを開けた。あ、今日もおいしそうだな。色取り取りの野菜や、おかずが盛り付けられている今日のお弁当。一口食べてみると、最高に美味しい。
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