廻る長針.14コメント

1 月穂 id:PSMHCQ60

2011-12-01(木) 18:23:47 [削除依頼]

0
 血飛沫が僕の目の前を横切った。
 点滅、赤信号、警告、ボール。
 のばした手は一瞬後で君を失う。
 サイレンの音も遠く聞こえた。
 茹だる様に暑かった、夏の一日。
  • 2 月穂 id:PSMHCQ60

    2011-12-01(木) 18:29:49 [削除依頼]

    ...
     声が聞こえた。
     はやく、はやく、いかなくちゃ。
     伸ばされた手に決して捕まらないように。
     強打した、躯と硬いコンクリートが、貴方の顔を隠す。
     閉じかけた瞳の奥でサイレンを塗りつぶした貴方の声が、
    .
    「うわぁああぁぁあぁあぁああああぁあああぁぁぁあ!!!!!」
  • 3 月穂 id:PSMHCQ60

    2011-12-01(木) 18:49:17 [削除依頼]


    1 晴れ

     暑い、本当に。汗が顎を伝った。アスファルトを焦がすくらいの日差しが、僕に降り懸かった。こんな日は、お偉いさんだって、天才少年だって無気力になる。だから、一端の普通の高校二年生である僕が、無気力になっているのは当然の理ともいえるだろう。
     それだのに、僕がこうまでして日差しを浴びようとするのには、理由がある。重要な理由が。
    「篠くん!! おはよ。今日も来たの?」
    「暇だったから」
     そう、彼女に会う為。家から程近い小さな公園に、僕らは在た。ただ、何をすることも無く、彼女と、話すだけ。繰り返される夏休みの一日。
    「嘘だね、私に会いに来たんでしょ」
     彼女はふてぶてしく僕に笑いかけると、座っていたブランコからぴょこん、と立ち上がった。そして、僕の前に来て、瞳をのぞき込む。
    「そんなこと、律花も一緒だろ」
    いたずらな瞳が、照れたように輝いた。ぴょん、と一歩僕から彼女は遠ざかる。
    「へへーっ」 
  • 4 月穂@美穂先輩は神 id:PSMHCQ60

    2011-12-01(木) 20:42:04 [削除依頼]
     そしてくるりと後ろを向くと、彼女はブランコより東側にあるベンチに座った。
    「篠くんも来てよー」
    「…………」
     なるたけ、嫌そうに。僕は彼女の元まで歩いた。相変わらず律花はほのぼのと笑っている。生まれつきの色素の薄い瞳や緩くウェーブした髪が、やけにその表情に似合っている。
     だけど、なぜだろう。今日だけは、その笑顔が少し寂しそうに見えた。
     僕たちだって伊達に一緒にいた訳じゃない。だから、見間違いなんて有り得ないはずだけど、律花の隣に僕が座った時にはもう、寂しそうだなんて少しも思わなかった。僕は、くだらない感傷でも感じてしまったのだろうか?
    「あ、この子! この前も此処に居たよね」
     律花が声を張り上げ、僕を見た。指の先にあるのは小さな蚯蚓。
    「げっ」
    「篠くん? 大丈夫? 顔が青褪めてるよ」
  • 5 月穂@美穂先輩は神 id:PSMHCQ60

    2011-12-01(木) 21:22:37 [削除依頼]
    @ご挨拶@
    はじめまして、遥子です。
    相変わらずの低知名度、低クリオティー。地味に更新していきます。
    性格が変わっているのはストレスの所i(いいわけ好きの遥子です。

    今回、ふわふわな恋愛なんかじゃ在りません。
    彼氏と別れてからふわふわあまあまちゅっちゅっしてるものがかけなくなった私をたすけt(タヒ
    多少グロ表現を含みます。
    読了感が半端なく悪い気が…
    コメントはすごくすごくうれしいです*/
    いつでも随時募集中です(^ω^`)/*
  • 6 遥子 id:PSMHCQ60

    2011-12-01(木) 22:12:17 [削除依頼]
    >4  蚯蚓をこの子と呼ぶ彼女を見て嬉しい奴はいないんじゃないか。いたとしたらそいつは蚯蚓愛好家か何かの類だ。当然僕は蚯蚓愛好家じゃない。近くでボール遊びをしている少年たちまでこちらを怪訝そうに見ている。 「……この子?」 「そう! 昨日の子がリリスで今日の子は一昨日も来てたアイリス! 顔が似てるから姉妹かもって思ってるの」  顔……? 「ちょ、顔って何!? 識別できるのかよ?」  冗談はよしてくれと笑う僕に律花は真面目に返した。本当に当たり前のように。 「……? そりゃそうだよ。篠くんと私の顔が違うように、彼女たちだって違うんだよ」 「いや、いやいやいや!!! 僕たち人間、あいつら蚯蚓」  ぼくが叫ぶと、律花はころころと笑った。何だってんだよ。 「あはは、嘘だよ。わかんない」  僕は彼女に勝てない。
  • 7 月穂@美穂先輩は神 id:NTfdQjb1

    2011-12-02(金) 18:33:30 [削除依頼]
     今のやりとりで、さらに気温があがった気がした。暑い熱い熱い。去年もこんなに暑かったっけか。
    「ねえ、篠くん? 明日もこうしてられるよねえ。また、此処でお話できるよねえ」
    「律花……?」
     律花が、柄にも無く、そんなことをいった。不安に揺れた黒目が、さっきの表情を思い出させる。悲しそう、というよりは、恐怖に近い、瞳。ただ、彼女は微笑む。その笑顔まで消えてしまいそうな程儚く見えて。僕まで妙に不安を感じてしまった。……やめてくれ。
     何だかんだいいながらも、僕にとって律花は掛け替えのない存在。失う恐怖なんて考えられない程に。
    「なーんて…………」
     最後まで言わせる気なんて無かった。
    「当たり前だろ? ……暇だったらだけど」
     そういったら彼女はやっといつもの笑顔で笑った。世界を平和にしてしまうような、その顔を願わくば、ずっと側で見ていたいとおもった。それは、幸せな未来なんだと。
  • 8 Lua id:CuokYx8/

    2011-12-02(金) 18:41:31 [削除依頼]
    透明感あっていいですね^^
    なんとなく感じる切ない描写も上手です!!
    応援してます。
  • 9 月穂@ω←pspで出せるなんて!! id:NTfdQjb1

    2011-12-02(金) 19:54:10 [削除依頼]
    >Luaさん
    透明感なんて!///
    切なさ出てますか!!
    よかった…^^;*
    ありがとうございます。
    是非またみてくれたら嬉((bktr
  • 10 月穂@I know that if I want to it, I don't get it. id:NTfdQjb1

    2011-12-02(金) 21:46:56 [削除依頼]
    2 8月6日

     たわいない会話で埋め尽くされた時間は、すぐに過ぎて、もうあれから二時間もたった。いくら日陰にいるからって暑すぎる。
    「篠くん、楽しいね」
     それなのに僕が此処から避難しないのは、隣に律花がいる所為だ。
    「それなりに」
    「篠くん、以外とつんでれー!!」
    「違うし」
     くだらない会話。緩んだ空気。ぼんやりとした脱力感が汗となって、眼鏡を伝って落ちた。僕らは並んで座っていた。遠いわけでも、近いわけでもない、この微妙な距離が、今の僕らのベストだった。……僕にとって。これ以上近くなったら、僕は色々なことが気になって仕方無くなるし、遠かったら不安と嫉妬とで潰れてしまうだろうし。正直さすがに自分でも情けないと思う。
  • 11 月穂@二日で10レス! ちょーしいいかも? id:d/.XXwv/

    2011-12-03(土) 08:49:35 [削除依頼]
    あげ
  • 12 遥子 id:d/.XXwv/

    2011-12-03(土) 09:31:48 [削除依頼]
    >10  不意に律花は立ち上がった。 「律花?」  一歩前に出て、しかも横を向いている所為で、顔が見えない。彼女は子供たちをみてる。やっと気づいた。二時間の間に彼らは、ブランコで遊んだり、滑り台で遊んだりして、結局今はボール遊びを再開している。 「ねえ、もう、帰ろっか」  律花はへらりといった。まだ顔は見えない。 「え?」  でも、律花からそんなこと言うのなんて初めてだった。この暑さの所為か。本当にそれだけ? そうだよ、きっと。くだらない自己完結。今日の律花は少しおかしい。 「ね、帰ろ」 「え、あ……うん」
  • 13 月穂 id:d/.XXwv/

    2011-12-03(土) 21:53:50 [削除依頼]
     思わず、頷く。律花はにっこりと何処か機械的な笑みを見せ、僕を引っ張った。急かすように、強く。
     僕はぐいぐいと引っ張られる。律花はそのまま、公園の門をでて、横断歩道を渡ろうとした。そのときやっと、僕は力を込めて律花の手をふりきった。そしてなにがあったのか聞くために、口を開こうとした。
    「りつ…………」
    「あ」
     律花は急に声を上げた。彼女の目線の先には、サッカーボールがあった。少し土で汚れた、ボールが。ああ、さっき子供たちが遊んでたやつだ。それは緩やかに加速しながら僕らに近づいてきた。
     とってやろうと、屈む。……さっと僕の手から逃げるように、其れはずれた。
    「…………」
     このまま放っておくのも癪だから、取りにいこう。そんな言葉を大義名分に僕は照れ隠しも兼ねてボールを追いかけようとした。見てないから、いや見れないから分からないけど、さっきから無言の律花が今の僕の行動を見て、どんな顔をしているか。考えただけで恥ずかしい……。
     だけど、僕より一瞬先に、影が、僕を追い越した。
     言うまでもなく、律花だ。
  • 14 月穂 id:Z9IQ2nm.

    2011-12-04(日) 17:54:20 [削除依頼]
     ボールは、そのまま、僕と律花の丁度、間を通り過ぎた。つまり、目の前にあるのは。
     そして律花は其れをそのまま追いかけた。
     そのとき不意に風が。風が僕の髪を弄んだんだ。そこからすべてがスローモーションのように見えた。
     


     なんでりつかがどうしてりつかが。アカ、きけん、のうないしょり、しんごう、めを、おおった、あざやかな、アカ。しゃがみこんだぼくの、てに、アカが、つく。あまいふはいしゅうが、そこらじゅうに、ひろがって、びこうをしげきする。ねえどうしたの。ねえねえねえねえっ!!!! なんでりつかがアカのちゅうしんでねているの。かんだかいこのみみざわりなおとはなんだよ。おおきな、とらっく。りつかがまきこまれた。なんだかへんなところでねむってる。どうろのまんなかでねなくったっていいだろ。あぶないよ。アカが、りつかに、まとわりついて、ぼくからりつかを、とおざける。ぼーるにも、かのじょのアカが。それにしても、おかしいな。りつかおきないな。とらっくからひとがおりてきた。どうしたんだろ、でんわかけてる。まってください、そのひとぼくのかのじょなんです……!
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