妖舞闇夜〜妖が舞う闇の夜〜44コメント

1 羽月 id:zc9ZlJf/

2011-11-20(日) 18:45:26 [削除依頼]
時は昔―。
世は妖(アヤカシ)がうろつき、
それを見るものがいた時代。

妖舞闇夜〜妖が舞う闇の夜〜

今宵もまた、妖が舞う
  • 25 羽月 id:DqhMjr..

    2011-12-22(木) 17:11:36 [削除依頼]
    その頃、1人の若い陰陽師が都へ訪れていた。
    この者もまたヤタガラスの悪い風の知らせを聞き、
    人々の平和を守るため、はるばる都までやって来たのであった。
    青と紫が混じったような髪を夜風に吹かしているその男は
    連れていた式神に声を掛けた。

    「琴華(コトハナ)、頼んだぞ。
     くれぐれも気をつけて行動しろ。」

    「はい。星雲(セイウン)様。…それでは、これにて。」

    琴華と呼ばれた式神は煌びやかな着物をひるがえして、
    薄紅色の髪をなびかせながら、静かに姿を消した。


    このとき各々の目のすぐ側を黒く淀んだ悪風が横切ったことに誰も気がつかなかった。
    不気味な黒く汚い鳥が一羽鳴いていたのは偶然か、はたまた必然か。
  • 26 愛恋 id:9DpWKcA0

    2011-12-22(木) 22:18:41 [削除依頼]
    初めましてです^^

    面白いです。
    これからも頑張って下さいw
  • 27 羽月 id:JG23KnV.

    2011-12-25(日) 15:40:24 [削除依頼]
    26

    返信遅れてごめんなさい><
    ありがとうございます!!
    すごく嬉しいです♪
    不定期&亀更新ですが。。。
    暇でしたら
    読んでやってください^^
  • 28 羽月 id:JG23KnV.

    2011-12-25(日) 15:45:33 [削除依頼]
    夜が開け―――。

    「ふぁぁ〜…。よく寝たぁ!!」
    「幸せ者だな。」
    「じゃな。」

    紅刃達は無事に帰路に着き、朝を迎えていた。

    「…。何か、団子食べたいね…。」
    「朝っぱらから何を、「行こっっ!!街に行くのっ!!」

    わがままな紅刃に付きあわされ、
    朝からげっそりする妖二人であった。
  • 29 羽月 id:JG23KnV.

    2011-12-25(日) 15:59:11 [削除依頼]

    団子を食べ終えて満足そうな紅刃の横で
    団子を食べている狛琉璃。
    そんな二人を横目で見ながら、あくびをする瞬楼に
    声を掛ける女がいた。

    「もし…。そこのお兄さん。少し時間あります?」

    少々戸惑っている瞬楼に向かって紅刃が怒気を含んだ声で
    言った。

    「瞬楼のバカっ!!何騙されてるんだよ!!」
    「…?何のことだ?
     俺はただこの美人さんとお話を「ばかぁっ!!」

    「羅幻(ラゲン)もいい加減フツーに登場できないの!?」

    紅刃がそう呼びかけると紫の髪で片目を隠している
    不思議な美女はフフと笑みをもらした。
  • 30 羽月 id:yBHC5Rq/

    2012-01-05(木) 17:14:59 [削除依頼]

    「ばれちゃったんなら仕方ないなぁ」
    「あまり瞬楼に手を出さないでよ」
    「??紅刃、どういうこと??」

    「ハァ。これだから瞬楼は「おい」

    もう一つ溜息をつくと、紅刃は横目で見ながら
    羅幻のことを話し出した。
  • 31 羽月 id:XJz3LTX/

    2012-02-18(土) 15:01:29 [削除依頼]

    あげ
  • 32 羽月 id:XJz3LTX/

    2012-02-18(土) 15:02:43 [削除依頼]

    「こいつは羅幻って言って、黒.狐で男なの!!」

    「はあああああああああああ!?」
    瞬楼が盛大に驚きの声を上げた。

    「女に変化して、稼いでるようなずるい妖なんだから!!」

    「うわぁ、酷.い言い様だなぁ。」
    「そう言いながら、傷ついてないでしょ。」

    羅幻はクスッと笑うと、ドロンという効果音と共に
    ついに正体を現した。
  • 33 羽月 id:XJz3LTX/

    2012-02-18(土) 15:13:17 [削除依頼]

    「まあまあ、そう怒らないでよ。
     情報を持ってきてあげたんだから。」

    羅幻は指先で黒く生えた獣耳をつつきながら、
    整った顔立ちで呟いた。

    「何?…早く話して。」
    「ふふ、そう警戒しないでさ。」
    羅幻は怪訝そうな紅刃に向かって
    面白そうに笑いながら言った。

    「まぁ、焦らなくても良いじゃないか。まず、その
     狗神の子が団子を食べ終わってからにしよう。」

    「…。狛琉璃。…いつまで食べてるの…。」
    紅刃は呆れたように眉を寄せながら
    大量の団子の空き皿を隣において
    団子を食べ続けている狛琉璃を見つめた。

    その視線に気づいた狛琉璃は少しすねたように
    団子を頬張りながら振り向いた。

    「…だって、美味しいんじゃもん。」

    (かわいいなおいいいいいいい!!)
    1人悶絶している紅刃であった。
  • 34 羽月 id:TyAJETO.

    2012-02-18(土) 15:26:02 [削除依頼]

    「さて、その子も食べ終わったようだし、
     そろそろ本題に入ろうか。
     …君等ももうヤタガラスの噂は聞いてるよね?」

    羅幻がこちらに鋭い視線を寄越した。紅刃達が
    神妙な面持ちで頷いた。

    「そんな妖を許せない。今、そいつのコトを
     私達で追っている最中だ。」

    紅刃が意思の篭った声音で言うと、
    瞬楼もそれに同調した。

    「他人を食いモンにして力を得るヤツなんざに、
     都を好き勝手されちゃぁ、かなわねぇからな。」

    そう好戦的な笑みを浮かべる瞬楼に
    呆れたように羅幻が呟いた。

    「まぁ、君等のことだから、
     そんなところだと思ってたけど…。まぁ、いい。
     その黒亜ってヤツの居場所が分かったんだ。」

    周りに衝撃が走った。
    すると、羅幻は向こうを指差した。
  • 35 羽月 id:Xo70uiT0

    2012-02-18(土) 15:44:42 [削除依頼]

    羅幻が指差した先には、城があった。

    「…あそこに城が見えるだろう?
     あの城は人間が住んでいるように見えるが、
     中身はもはや、妖の巣だ。」

    不気味に聳え立つ黒い気漂う天守閣が見えた。

    「たまたま、とある夜にあの城の近くを通ったら、
     恐ろしいほどに巨大な妖気を感じたから。」

    「…そう、羅幻、ありがとう。」
    「ふぅ〜。また忙しくなるのう。」
    「ま、それもまた一興。」
    紅刃が礼を言うと、狛琉璃が深い息を吐き、
    瞬楼はニヤリと笑った。

    羅幻は一つ団子を口に放り込むと、
    また女の姿に化けた。

    「それじゃぁ、失礼するとしようかな。」

    ふいに知らされた別れに紅刃は目をパチクリした。
  • 36 羽月 id:Xo70uiT0

    2012-02-18(土) 15:45:16 [削除依頼]

    「え?もう行くの?」
    「あぁ、君等に伝えに来ただけだからね。」

    もっと一緒にいればいいのに、なんてことは
    恥ずかしくていえない紅刃だがやはり寂しい。
    そんな紅刃の様子に気づいた羅幻は
    まるで兄のように優しく困ったように微笑んだ。
    紅刃の頭を撫でてやりたい衝動を押さえ、
    後ろ髪を引かれるような思いを振り切るため、
    だるそうに背伸びをすると、ほんの一握りの荷物を抱えた。

    「…黒亜だけには気をつけろ。
     …それでは、いずれどこかでまた会おう。」

    それだけ告げると、辺りには仄かな紫色をした煙が
    立ち込め、羅幻の身体を隠すように漂い始めた。

    「お団子、美味しかったよ。じゃあね。」
    その言葉が紅刃達に届く共に紫の煙は晴れた。
    もう羅幻の姿はどこにも無かった。
  • 37 羽月 id:Xo70uiT0

    2012-02-18(土) 15:54:11 [削除依頼]

    「久しぶりに会えたのにな…。」
    「まぁ、心配せずともまた会えるじゃろう。」
    「ああ。俺らが生きていればな。」

    羅幻の消えていった方向を名残惜しそうに
    見つめていると、突然、狛琉璃が声を荒げた。

    「っ!!おいっ!!何か気を込めたものが来るぞっ!!」

    そう言ったと同時に、瞬楼が二人を抱きかかえて、
    宙を舞った。妖の脚力があればそう大したことではない。
    次の瞬間、紅刃達のいた場所を鎌鼬のように鋭い一陣の
    風が切り裂いていった。どうやら、術のようだった。
    瞬楼が避けてくれなければ紅刃も危うかった。

    「てめぇ、誰だ。」

    フワリと地に着き、二人を下ろした瞬楼が
    怒気を含んだ声で言い放った。
  • 38 羽月 id:6WFq6nm.

    2012-02-18(土) 16:10:06 [削除依頼]

    「これは失礼。先程、この辺りから化け鴉の匂いが
     したのだが…そうやら勘違いだったようだ。」

    そう物陰から身を現せたのは、
    深い笠を被ったあの陰陽師であった。

    「ほぅ。誰かを探っているとお見受けするが。」
    「ああ。そなたの言う通りだ。少しヤタガラスという
     ヤツを探していてな。」

    瞬楼は少し声をひそめた。

    「奇遇だな。俺等も今、ヤツを探してらぁ。
     まぁ、まずその笠を外せ。」

    「ああ、これは失礼した。私は星雲と言う者だ。」

    星雲という陰陽師が名乗ったゆえ、紅刃らも名乗り、
    互いに黒亜について探っている現状を伝えた。
    すると、星雲は考え込むような仕草の後、
    躊躇いがちに答えた。

    「私と協力してくれまいか。」

    すると、紅刃も驚いたように

    「私も同じことを考えてた。」
    と薄く笑った。
    すると、星雲はほっとしたように笑みを浮かべた。

    「陰陽師と妖が手を組むか。
     なかなかおもしれぇ。」
    「ふふっ、そうじゃな。」

    妖二人もどうやら了承したようだ。
  • 39 羽月 id:x6WSNBF1

    2012-03-13(火) 11:48:45 [削除依頼]
    >38 訂正 「これは失礼。先程、この辺りからただならぬ妖気が  したのだが…そうやら勘違いだったようだ。」 そう物陰から身を現せたのは、 深い笠を被ったあの陰陽師であった。 「ほぅ。誰かを探っているとお見受けするが。」 「ああ。そなたの言う通りだ。少しヤタガラスという  ヤツを探していてな。」 瞬楼は少し声をひそめた。 「奇遇だな。俺等も今、ヤツを探してらぁ。  まぁ、まずその笠を外せ。」 「ああ、これは失礼した。私は星雲と言う者だ。」 星雲という陰陽師が名乗ったゆえ、紅刃らも名乗り、 互いに黒亜について探っている現状を伝えた。 すると、星雲は考え込むような仕草の後、 躊躇いがちに答えた。 「私と協力してくれまいか。」 すると、紅刃も驚いたように 「私も同じことを考えてた。」 と薄く笑った。 すると、星雲はほっとしたように笑みを浮かべた。 「陰陽師と妖が手を組むか。  なかなかおもしれぇ。」 「ふふっ、そうじゃな。」 妖二人もどうやら了承したようだ。
  • 40 羽月 id:x6WSNBF1

    2012-03-13(火) 11:59:58 [削除依頼]

    お互いの情報交換を約束し、星雲が去った後、
    代わるように現れたのは猫又兄妹だった。

    「おぅ、今日は客が多いな…。」
    「で、何かあったようだね。猫又兄妹。」

    すると、二人は気まずそうに頷いた。

    「ああ…。黒亜の居場所は
     そちらにも届いているだろう。」
    「あちきらのトコに羅幻って黒.狐が来て
     示唆してくれたんだ。」

    あまりの早業に溜息が出る。

    「おいおい、おめぇらのトコまでアイツ行ってたのか。」
    「なんてヤツ…!羅幻に乱や凛の事、言ってないのに…。
     プライバシーの侵.害だろ…!
     一体、どんな情報網なんだよ…。」

    少し顔を青くしながら紅刃は引きつった笑顔で
    ぶつぶつなにか言っていた。
  • 41 羽月 id:xbTBA9T1

    2012-03-13(火) 12:43:05 [削除依頼]

    「まぁ、俺等の話を聞いてくれ。
     居場所は黒.狐のヤツに先を越されたが、
     他にも集めた情報はある。」
    「…ほぅ。さすがは猫又。」

    褒められた紗乱は少し得意気に話し出した。

    「昨夜、偶然、妖が連れ去られるところを見たんだ。」
    「そいつは戦うタイプの妖じゃなくて…。言うなれば、
     あちきらと同じ探知タイプだった。…可哀想な妖だ。」

    「…っ!!」

    紅刃が血相を変えてその話に飛びついてきた。
    紅刃は妖が虐げられることに敏感だった。
    心の奥でささくれ立った感情が湧き上がってくるのが分かった。

    「ねぇ!場所は分かってるんだろ!?
     昨夜なら場所は移ってないはず…!今宵、そいつを助けに行く!!」
  • 42 羽月 id:mA7I4st1

    2012-03-13(火) 12:50:30 [削除依頼]
     
    「紅刃、わっちらは正義の英雄じゃない。
     今は黒亜のヤツに関係のあるものを
     探らねばならぬのだぞ?」

    狛琉璃が言うのも正論であった。
    すると、紗乱がニヤリと笑った。

    「それが関係あるんだよ。」
    すかさず、紗凛が付け足した。
    「その妖を連れ去った連中が黒亜の下僕らだよ。」

    「なるほどなぁ…。そんで紅刃と狛琉璃の考えが
     一致するっつーことか。」
    瞬楼は相変わらず、呑気に煙管を持って
    欠伸をしていた。

    「そうと決まれば今夜決行ね!!」「じゃなっ」

    「そんじゃ、すまねぇが、猫又兄妹。
     コイツらの為に案内してくれめぇか。」
    「ああ、もちろんだ。」
    「…お安い御用。」
  • 43 羽月 id:mA7I4st1

    2012-03-13(火) 12:58:05 [削除依頼]

    ―――日が沈みて、夜―――

    紅刃らはとある屋敷の前まで来ていた。
    「ここで間違いないの?」
    「ああ、確かにここだった。」
    声を顰めて辺りのことを探っている中、
    確かにこの屋敷には一人の妖が捕らわれていた。


    〜屋敷内〜

    「グフフ…。なかなか上玉の妖だな。」
    「ああ、殺してしまうのが惜しいな。」
    もう一人の妖が先の者に同調して頷いた。

    下品な笑みを浮かべる獣面の妖を
    気丈にも睨みつけているのは――

    あの夜、星雲が遣わした式神だったのだ。
  • 44 羽月 id:oHszJYe1

    2012-03-13(火) 13:22:01 [削除依頼]

    「寄るなっ!穢れが移るっ!!」

    手足が縛られている中でも、決して屈しないその姿から
    気高さが見て取れた。しかし、それにも構わずに
    その敵の妖はその手を式神の妖に伸ばし始めた。

    「まぁ、活きが良いのも悪くないぞ。」
    そう言いながらその妖の手が触れた


    ―――と思った瞬間、
    障子を破って部屋に転がり込んできた一人の影があった。
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