化ケ猫31コメント

1 7秒0 id:LSevJ.J.

2011-11-19(土) 15:21:29 [削除依頼]
ちょっと気分転換に。
とりあえず書き殴った……!!

更新、不定期……でしょうか。
ジャンルはなんだろう。一応ファンタジー?
んー……。……。


な、何はともあれお楽しみください!!←
  • 12 ☆*:.。.+みっき+.。.:*☆ id:tUJEr1y.

    2011-11-19(土) 17:11:45 [削除依頼]
    7秒0様

    〜感想〜

    なんかなんとも言えないかんじです。

    あと、あの後遺症が面白いかな?
    肌がスベスベになるなんて、いいなー(そこ羨むとこちゃうやろ!)

    あと塩って言うネーミングが思いつき
    らしいです☆彡

    改行がなくて読みにくいところですが
    ハマって、逆に文章が長くて良かったぁ
    ってところですね。

    それにしても登場人物の名前。
    全員が珍しかったので、すげっ…
    と改めて思いました☆

    では続き頑張ってくださいね。
  • 13 7秒0 id:sTRQxIJ.

    2011-11-20(日) 02:09:48 [削除依頼]
    >11緋奈さん 初めまして、コメありがとうございます! えーと、はい。作者本人が猫アレルギーです、はい。 猫はまだ出てきますので乞うご期待! >12みっきさん 感想、ありがとうございます!早くて吃驚しました。 なんとも言えないのはプラスと取るべきかマイナスととるべきか← 珍しいと仰られた名前ですが、はい、思いつきです← 白樺=「あー、その辺に白樺生えてたな、うん」(北海道には沢山生えてるのです」 京斗=「京都いきてー……お、京斗いいね」 こんな感じです(笑) ちゃんと考えたのは……主人公だけか。うん← 何はともあれ、ありがとうございました!
  • 14 ジャック id:TCmcfKm0

    2011-11-20(日) 02:10:31 [削除依頼]
    息抜き・・・これのことですよね

    隠れて読んでましたよww
    7秒さんのはすべて読んでいます。

    こっちも更新頑張ってください
  • 15 7秒0 id:sTRQxIJ.

    2011-11-20(日) 17:36:49 [削除依頼]
    >14 ジャックさん……!!(感動) ありがとうございます、頑張ります!!
  • 16 7秒0 id:sTRQxIJ.

    2011-11-20(日) 17:38:11 [削除依頼]


     放課後――俺は、一人、誰も居ない校門の前に立っていた。否、一人と一匹、か。
     時刻は六時を過ぎていると言うのにこの暑さ。梅雨が過ぎたらすぐに夏が来る日本、之いかに。……まあ、それは日本に限ったことではないが。
     塩の奴は熱せられた地面が熱くてたまらないらしく、悪いと熱くない俺の鞄の上に乗っかっている。当の俺はというと、第三ボタンまで外して、はだけたYシャツの襟首を握りパタパタと、微力な風を送る。風が無い暑い日、これほど嫌な日は無い。ちょっと前にようやく沈み始めた太陽が建造物の影に隠れて、その隙間から漏れる光が幻想的だ。
    「あーつーいー……」
     思わず漏らす。
     そんなに暑いのならば、さっさとここよりは涼しい家へ帰ればいいだろう、という意見は決して通ることは無い。何故なら、俺は今、ある人――伏せる必要もない、御子柴楓を待っているからで。その理由は俺がよくわかっていることだ。いや、彼女、御子柴楓もわかっていることだろう。
    「しっかし、痲戯乃よ。お前も物好きだな」
     と、化猫の塩。
    「うっせ。っていうか、お前と同種族だろ、御子柴楓に憑いているの」
     そうなのだ。そうだったのだ。
  • 17 7秒0 id:sTRQxIJ.

    2011-11-20(日) 17:38:50 [削除依頼]
     
     俺は推測した。あの活躍はどう考えても――化猫に憑かれた結果の産物であると。あのs驚異的なまでの身体能力の向上。俺にも、思い当たる節があったのだ。現に俺も、一時期あんな身体能力だった頃がある。現在はもう既に解放されているからああではないけど、後遺症のせいでその時の能力がまだ残っているのだ。後遺症と、憑かれている時の力の強さを比べたら、それは雲泥の差といえるほどだが。
     今回、恐らくというか、絶対に憑かれているだろう御子柴楓の化猫を取り除くために俺はこうして暑い中待っているのだが……
    「こねぇな」
    「……いうな、塩」
     おかしいのだ。
     後遺症のせいでまだ残っている身体能力をフル活用して誰よりも早く学校外へ出たはずなのだが、どういうことか。未だ、御子柴楓は俺の前に姿を現していないのである。先に帰った、ということは考えられない。それに彼女に部活動に所属していないときた。いや、それはもう体育祭前までのことだから、もしかしたら何か部活動に参加しているのかもしれない。だとしたら、あと三〇分から一時間、もしくはそれ以上、こうして待機するハメになる。
    「(まあ、しょうがない……か)」
     放ってはおけない。
     その一心。
     化猫からの、解放。
  • 18 7秒0 id:O1Mmllo0

    2011-11-23(水) 23:23:59 [削除依頼]


    「おい、痲戯乃」
     俺の名を呼んだのは塩。
    「どうした?」
    「あっちあっち」
     猫の手で指す先には――御子柴楓、とその友人らしき人物数名。きた。
     俺はあちらがくるのを待たず自ら足を運ぶ。俺が御子柴の前に姿を現すと同時、こいつらは俺を不審者を見るような警戒心が見え隠れする目で見て来た。普通の反応と言えば普通の反応だがやはり、そういう扱いをされると人間凹むもんだ。
    「ちょっと!!」
     怒号に近い声で言ってきたのは御子柴の周りに居た女子。
    「制服見て分かるだろ、俺は不審者じゃあないんだ。ちょっと、君に用があってね」
     俺は言った後、続けて
    「体育祭で大活躍した御子柴楓さんにね」
     まるで、探偵が犯人を特定した時のような口調で言う。
     この言い方が火に油を注いだ形になったようで、先程でもう若干キレ掛けていた女子生徒がさらに強い口調で
    「はぁ!? アンタ訳分かんないし!! ストーカー? アレですか、ファンクラブ? きぃっも!!」
    「!! なっ!?
     流石日本の女子高生、口が悪い、悪い。そんなんじゃ海外に出たらやっていけないぞー、と海外へ一度も言ったことが無い俺が言っても説得力は皆無だろう。
     張りつめた険悪な空気になりつつある中、当の本人、御子柴楓はその女子生徒の後ろに隠れている。いかん、これでは時間を食うだけだ。しょうがない。
    「あの、御子柴さん」
    「おいっ、無視すんな!!」
     無視。
    「君、あの時すごく俊敏な動きしてたよね」
    「え、ええ……」
     高音で可愛気のある声だった、が今はそこに反応すべき時ではない。核心に迫る。
    「それって」
     俺は一呼吸おいて、女子生徒の怒号を無視し続けて口を開く。言い放つ。
    「――それって、もしかして猫が関係してるんじゃないかな」
     刹那、御子柴楓の顔が硬直した。
  • 19 7秒0 id:O1Mmllo0

    2011-11-23(水) 23:25:01 [削除依頼]
     

     先程までの怖気ついた顔色は消え、驚き故の無表情。筋肉の硬直。
     図星を突かれたとはまさにこのことか。
    「……なんでしょうか?」
     会話が、成立した。
     そのおかげか、女子生徒の怒号も止む。
     ここからはきっと話がサクサク進んでくれるだろう。
    「あの、ちょっと来てほしいんだ。そうだな、マックでいいか。マクドナルドね」
    「わ、わかりました……」
    「そんなわけで君たち、ちょっと借りていくからね。大丈夫、ちゃんと返すからさ」
     保障を約束して、俺と御子柴楓は校庭を後にする。
     校門前に差し掛かったところで待機していた塩も合流する。
    「あの、えと」
     困惑している様子の御子柴。一応理由が分かっているとはいえ知らない奴に連れられたらこうなるのも不思議ではあるまい。少しでも安心させなければ……と、不審者っぽい精神だよなぁ、これ!!
    「大丈夫、俺は分かってるから」
    「そーそー。アンタの体に憑いてる猫も、俺と同じ同業者だからなぁ」
     塩の奴、さり気なく勝手にテストしやがった。
    「え!? 猫がしゃべった!?」
     テスト合格! 確定ですか!?
     塩の言葉、というか猫の言葉を理解できる時点で御子柴楓が憑かれていることが判明した。なら手っ取り早い。それからもう一つ、確証が持てること一つ。
    「(御子柴楓……俺の走るスピードについてきている)」
     そうなのだ。
     これも後遺症の一つなのだが、身体能力の向上。
     流石に後遺症は現在憑かれている人間からしたら弱体化したものなのだが、それでも並みの人間よりは跳び抜けた身体能力がある。例えるならば、何も練習なしでオリンピックのマラソンをぶっちぎりで優勝してしまうようなレベルだ。
     現在、俺の走る速度はそのマラソン選手のレベル。普通の人間だったらちょっとでバテてしまうだろう。けれどこいつ、御子柴楓は疲労の色を全く見せていない!
    「御子柴さん」
    「は、はい!?」
     やはり。
     息が整っている。
     化け者。
  • 20 7秒0 id:NiYMsmn.

    2011-11-26(土) 01:04:09 [削除依頼]
     

    ともすれば、いつ暴走するか分からない化け者の、片鱗。
    「とりあえず、単刀直入に一つ聞いて良いかな。――君、化猫に憑かれているだろう?」
     俺の問いかけに対して答えるのを渋る様子の御子柴楓。
     普通に走ったらこんなに髪が靡くはずはないだろう、こんな、乗用車に匹敵する速度で走っていたらこんなに靡き乱れるのも頷ける。答えろ、御子柴楓。お前の正体はもう分かっているんだ。自分で言っちまえ!
    「わ、私は」
     その声はか弱いイメージを抱かせるものだった。いつもの、というか先程少しだけ聴くことができた御子柴楓の声音に、今は先程は無かった感情が込められているような気がした。俺は無言で御子柴楓の答えを待つ。
    「――そう、です。化猫に憑いてもらいました」
     そうだ、やはり、やっぱり。……って
    「憑いて、もらった?」
     違和感を覚える。
     憑いてもらったって、どういうことだ!?
     俺が未知の壁にぶち当たっていることを察したのか、特に優しくもない筈の塩が、その時鳴いてくれた。話してくれた。
    「自.慰」
    「は?」
    「いや、だから。自.慰」
     こいつらはとんでもないネーミングセンスをしてやがる。普通から大きく外れた奴らだからこその所以か。はたまたわざとか。
  • 21 7秒0 id:NiYMsmn.

    2011-11-26(土) 01:04:44 [削除依頼]


    「は、はぅ……!?」
     そんな中、御子柴楓はまだ純情少女、そう、少女だったようで。ちょっと大人なワードを聞いて紅潮してしまうあたりはまだ人間らしさが伺える。ていうか、関係ないんだっけ。完全に自我を犯されない限りは大丈夫なんだっけか。確か以前、塩が話してくれた気がする。
    「……で、塩。その……あの」
    「そこで渋るか。17歳の癖に」
    「まだ17歳だ!! ていうか、俺を穢れた17歳と勘違いしてないかお前!?」
    「17歳はそういうもんにゃー」
    「謝罪しろ!! 全国の17歳に泣いて馬謖を切る思いで謝罪しろ!!」
     それから御子柴はまだ15か16だ!!
    「まあ話してやるとするかにゃ」
    「なんかお前、やたら『にゃ』って使うな。まるで猫みたいだ」
    「あ、あの……」
     恐らくかなりの勇気を振り絞って割り込んできた御子柴を、まさか塩が今、「割り込んでくるんじゃねぇ!」と引っ掻き攻撃を試みてきたので俺は全力でそれを阻止した。俺は捕えた塩の首元を掴みながら、今できる最高の優しい対応で御子柴に応じる。
    「ど、どうした?」
    「ぎゃ、逆に怖いです……。えっと、着きましたよ?」
    「へ?」
    「い、いや……ですから、マックに」
     不意に、膝かっくんを廊下で喰らったときにやってきた相手を睨みつけるときと同等の速度で振り向く。するとそこには良く見る黄色いMの文字があった。あまりにもバテていなく時間も短かったため気付かなかったようだ。以前と感覚が違うせいだろう。
    「ほんじゃ入るにゃ。さっきのアレについても教えてにゃるにゃ」
     まるで猫。
     この化物が。
     普通の猫が思考しないようなことを思考している時点でお前にはもうただの猫を名乗る資格はねぇよ。
     心の中でブツブツ愚痴を零しながらも塩に着いて行く俺と、ただ困惑しているだけの御子柴楓であった。……そういえば、飲食店って動物持ち込みOKなんだろうか。
  • 22 7秒0 id:.iPb2CV/

    2011-11-27(日) 01:52:02 [削除依頼]
    何か化ケ猫は深夜更新になる不思議。


     今にも噴火しそうな火山――そんな表現がこれほどフィットするのは今現在の塩他ならないだろう。憤る塩を宥めることにしようか。
    「なぁ塩。……幽閉されたって別に話せるからいいじゃん」
    「うるさい!! このロクにごろ寝することも出来ない程のスペースに詰め込まれた俺の気持ちがお前に分かるか畜生!!」
     やはり、というか。
     飲食店に動物の持ち込みは禁止、これは常識と言えよう。が、しかし運が良かったと言うか何というか、ペットを持ち込みして来た客のためにペットを収めるための鞄が用意されている店だったのである。勿論、大型犬は無理だが化猫、一応見た目猫のこいつは大丈夫だったようで無事入店。した訳だがどうもこの鞄のサイズが小さいらしかった。憤るのも頷ける。
    「ま、猫の形してるお前が悪いんじゃーねぇの?」
    「猫の形言うにゃ!! ちゃんと猫だぜ!? 括目せよ、この肉球を!!」
    「見えないわな」
     透明でもない普通のペット用鞄から塩の肉球が見える筈なんて無かった。
  • 23 7秒0 id:.iPb2CV/

    2011-11-27(日) 16:15:05 [削除依頼]


    「さて……」
     俺はあらかじめ頼んでおいた安いがそれなりに上手いコーヒーを一口含み一呼吸。暖かいというより熱いという表現が合うその温度は俺の胃に染み渡るようだ。一時の至福の時間を過ごせた俺は改めて切り出す。
    「じゃ、まず色々話していこうかー……って、俺の名前、まだ言ってなかったよね?」
    「え、あ、はい」
     なんだか落ち着かない様子の御子柴楓。特に構わず自己紹介。
    「俺は須永痲戯乃。性別男の、御子柴さんと同じ高校に通う2年生だよ。そして」
     何となく溜めを作ってみる。小説っぽいだろ?
    「君と同じ、化猫に憑かれている、いや、憑かれた人間さ」
    「それは、分かりました」
    「どうして?」
    「だって。だって、私と同じスピードで走ることが出来ていたから」
    「なるほどね」
     この子はこの子で試していた、というよりも見ていたという訳か。聡いかもしれないな、案外。
  • 24 7秒0 id:/kvKlNb1

    2011-12-02(金) 15:09:16 [削除依頼]



    「俺は流石にもう後遺症レベルの。憑かれていた当時よりも大分劣化しているから、さっきのは結構頑張ってたんだよ。全盛期はもっと速く走れていたし」
     跳躍力も、すごかったし。
    「へぇー……でも、後遺症にしては結構すごいんじゃないんですか?」
    「まー、確かににゃ。痲犠乃に憑いていた期間……いや、期間とすら言えないかにゃ。瞬間、が正しいなー。だからその分力が余分にあるというかなー」
     俺に憑いた張本人の塩が答える。
     初耳。
    「そうだったのか。憑いたときのお釣りが後遺症にプラスされているようなものか?」
    「そそ。だから普通の後遺症よりも大分重い後遺症かにゃ」

    「ふーん」
     適当な返事。
    「さ、ちょっと話題ズレたし本題に戻ろうぜ、塩よ。今は御子柴さんの件だ」
    「そうにゃー」「あ、楓でいいです。呼び捨てで構わないです。寧ろそっちの方が……」
     塩とちょっと被って、御子柴楓から発せられた言葉は俺を少し驚かせるようなことだった。
     まさかの積極性だと!?
    「そっか。じゃあ遠慮するのもなんだし楓って呼ばせていただくよ」
    「はっ、はい、そうしてください――と、私、まだあなたの名前聞いてないです。さっきマギノとそこの化猫の……シオ、でしたっけ? て言ってましたけど、それでいいんですか? だとしたらどこか女々しい名前ですね」
     やはり言われた。
    「え? ど、どうして額の辺りを抱えて哀愁を漂わせているのですか? フラれたのですか?」
    「哀愁なんか漂わせちゃいないしフラれた奴からは哀愁なんか感じない!! それから頭を抱えている理由についてはお察しください!!」
     激しく、初対面の相手に向かってツッコミを入れる俺の姿は先程の気性の荒い楓の女友達を見たらどう思うだろうか。彼女のアクションパンチが飛び出るのだろうか。散々だな。
  • 25 7秒0 id:/kvKlNb1

    2011-12-02(金) 15:11:16 [削除依頼]
    1時間当たりの執筆量。
    化ケ猫>ほかの作品群。
    Oh Yeah。


    「えー、と。ほんじゃ、初めていこうかにゃ。まずはその憑いてもらった経緯を話してほしいにゃ」
    「分かりました」
    「自.慰の話はそのあとで」
    「塩てめぇこしょう掛けるぞ!!」
    「やっ、ちょっと待つんだ。この毛並みがー!!」貴様の毛並みなんか知らん!! ほら見ろお前のせいでまた「はぅっ……」「うん、ごめん。楓」初な女子高校生1年目を慰める俺、お兄さん向きだな。
     とりあえず俺と楓はそれぞれ飲み物を摂り調子を整えた後、
    「じゃ、お願い」
    「分かりました」
     やっとのことで本題へ入った。
     どこか過去の自分を悔やむような表情をしながら、楓は口を開いた。
    「私、地味な自分が嫌だったんです」
     トピックセンテンス。
    「……私はもっと出来るのに、もっともっとお話しして、クラスの中心に立って、友達もいっぱい作って過ごしたかったのに。所詮、私は地味な子だったから。理由はそれだけ。これだけなんです。単純でしょ?」
     自嘲気味に苦笑する楓。
     俺は思考を開始する。
     確かにこれは単純だ。楓の年齢くらいの地味な子……のみならずだな。その年齢の子だったらそういう、飛躍、を狙うのは当然かもしれない。俺はそういうのなかったな。あまり興味無かったからか? まあちょっとズレてしまったが、つまりこの子は皆が思っている淡く儚い願望を、化猫の力を借りることによって現実世界に反映させてしまったということか。
     納得。
     十分に納得。
  • 26 7秒0  id:eKHWEw61

    2011-12-11(日) 00:05:45 [削除依頼]


    「ま、にゃーもわかるにゃぁ」
     猫の癖に分かるのか。
    「なんか痲戯乃。今、失礼なこと考えなかったかにゃ?」
    「別に」
     失礼ではないと言い切ればいいだけの話だろう。
     俺はそろそろ半分を切ろうかというコーヒーの残量に危機感を覚えつつもグイッと飲んでしまった後、切り出す。
    「それで、だ。当然、猫に憑かれているままだと俺達に簡単に言うと”悪い影響”が出るみたいなんだ」
     生き物としての格。
     人間とこいつら化猫はそもそもの階級が違う。化猫は人間よりも上の位に立ち、奴らにとって下の階級。人間からみた家畜、とまではいかないくらいの存在である人間に憑き、時にはその生命力を喰らい寿命を延ばしたり、自らの能力の増幅を図ったり、時にはただいたずらに遊戯の為に人間に憑くのだ。ある意味、悪魔のような存在。一回・一時期の幸福のために、とんでもないリターンが返ってくることも知らずに憑いてもらった。それが、今回の例。
     俺の発言で顔を顰める楓であったが俺は構わず続ける。
    「その内、ボロが出る。それは人間の体だ。人間の体なんだ。いずれオーバーヒートしてしまうんだ」
     彼女の恐怖心をそそる為俺はそういう演技を込めて言う。
     ぶっちゃけると、もう憑かれた時点で人間とは呼べない。だから今言ったように体がオーバーヒートするなんてことは塩曰くないらしい。
     嘘も方便って言うだろう?
    「だから」
     一拍置いて
    「今すぐに、楓の体に憑いている猫に出て行って貰うんだ」
     追い出すんじゃない。
     出て行って貰うんだ。
     だって、所詮人間じゃなくなっても階級は人間のまま、だから。
  • 27 ジャック id:fToY3ao1

    2011-12-11(日) 00:17:02 [削除依頼]
    猫がしゃべる小説だと、夏目友人帳か猫の恩返し思いつきますね

    小説更新もですが、コンテストもあり大変でしょうが、頑張ってください
    こちらもまだまだ読ませていただきますね
  • 28 7秒0 id:eKHWEw61

    2011-12-11(日) 22:55:29 [削除依頼]
    >27ジャックさん ああ、猫の恩返し懐かしいですね。テーマソング好きでした← 夏目って見たことないんですよねぇ……次4期でしたっけ、見ようかしら。 いつもいつもありがとうございます! 恐縮です(笑)
  • 29 7秒0 id:K6.k7s.0

    2011-12-16(金) 21:00:44 [削除依頼]
     
     正直、彼女、楓にとっては辛い言葉だったと思う。
     自分でもその槍を突き刺しているという自覚はあったが、同時に、この子を救おうという気持ちがあった。
     気まずい空気が漂う中、塩だけが、鳴いている。
    「ま、そういうことにゃ。おい、御子柴楓の中に居る同志。さっさと出ていくにゃ」
     俺から見たら普通に無意味な行為に見えるのだがその塩の言葉は本当に、その中の化物に届いているのであろうか。きっと、届いているんだろう。どっちにしろ、俺が理解するにはまだ青かった。
    「……いや、です」
     沈黙の破壊。
     楓の放った言葉は正直言うと、予想の範囲内であった。
     だから、対応も出来る。
    「楓の気持ちは十分に分かるさ。俺だって、楓とほぼ同世代だからその気持ちは痛いほど分かるさ」
     まあ、俺の場合は願ってでなく一方的に襲われただけなんだけど。
    「それでも……それでも私は……ッ!!」
     確かにそうだ。
     私が悪い。
     けれどいやだ。
     悪いと認めたくない。
     そんな幼少時にわがままを言っている子供のような心理、多分、それが今の楓。
     だから俺は、その子供を宥めるように。
    「自分でさ。……自分の力で、変わっていけばいいんじゃないか」
    「……無理だったから言っているんです」
     もう既に分かり切っているさ、と言わんばかりの口調で。
     もう既に諦めているさ、と言わんばかりの口調が。
     俺を加速させた。
    「どうしてそれだけで諦めてしまうんだ? どうせ一回しか尽力していないんだろう?」
     瞬間、楓の顔が強張る。
     やっぱりだ。
     一回駄目だったから、もうやらない。
     例えるならば、九九の六の段を一回で覚えられなかったから、もう覚えない。
     そんな感じ。
    「一回で諦めるのって、そりゃ駄目人間の思考だ。けど、楓は変わろうとした時点でもう駄目人間、ではないんだよ。だからさ」
     自然に演出が掛かる。
     溜めからの
    「――自分の力で、変わろう。そして、猫に出て行って貰おう」
     少しの静寂の後、帰ってきた返事は――言うまでも無かった。
  • 30 猫 id:SZiDv9o/

    2011-12-30(金) 23:52:01 [削除依頼]

    猫という言葉に親近感。

    隠れ読者でしたが、コメしちゃいます。

    痲戯乃君の言葉にいちいちふいてました。
    『散々だ。あってたまるか。』で最初にふいてしまった。

    それから、所々と。
    とっても面白いです。
  • 31 7秒0 id:hqaHpqR/

    2011-12-31(土) 11:41:03 [削除依頼]
    >30 おおっ、どうもです。 親近感湧くでしょうね(笑)そりゃ 時間できたらその内10〜20レスぐらい一気に投稿したいなと思っているのでしばしお待ちくださいな。
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