別世界体験記1コメント

1 名無しK id:CdDJ6sI1

2011-11-18(金) 23:55:04 [削除依頼]
 [2182年]日本では地球温暖化による酸性雨と大気汚染により、人々は特殊防護服を着ない限り外出することができず、その上、防護服は余りに高額なため地下での生活がスタンダードとなりつつあった。
 孤独な科学者、長谷川ヒロシには高校生の孫がいた。名は、たかしといって、学校ではいてもいなくても変わらない程度のポジションに位置し、人見知りが激しい性格だ。
 たかしには両親がいなかった。必死に勉強して受けた高校の合格発表の日、合格に喜びを噛み締めながら家に帰ると、両親は血まみれになって倒れていた。鍵は空いていた。強盗だった。
 今はもう悲しみなどない。ただ無駄な日々を過ごすだけだ。現状に満足している。
 長谷川は34年前から別世界転移装置の開発に精力を注いでいた。長谷川の持論では、ある一つの世界には必ずそれに対応する分身となる別世界があり、この装置の開発に成功すれば、全く異なるその別世界に行ける。この汚れた世界からも逃れられることができるのだ。
 もちろん、たかしも連れて行くつもりだ。今のギクシャクした関係をこれを機に少しでも直せたら、と思う。
 装置は完成した。65年生きてきた中で今、一番感動している。これで全てがやり直せる。薄汚れた過去から抜けだし、輝かしき未来を自らの記憶に刻みこんでいくことができるのだ。
 たかしは動揺した。この研究については一度も話したことがなかったので、当然の反応だ。長谷川はこの装置の可能性、そして自分達の明るい未来について大いに語った。
 たかしは同行に同意した。これで2人で人生をやり直せると思うと興奮が止まらない。長谷川は鼻息荒く転送スイッチをあの名ゼリフと共に押した。 「ポチッとな。」彼は興奮の余り、理性を失っていた。半ば狂っていたのだと思う。
 自分の孫は転送された。しかし、自分は転送されなかった。転送ゾーンの外にスイッチがあったからだ。スイッチは悪用されないよう指紋認定仕様である。

 自分を転送できない。

 そう気づいたときにはスイッチは破壊されていた。長谷川は自分の感情を物にぶつけるタイプである。

 終わった…いやマジで。

       8/ 23 長谷川 


 長谷川は先程のいきさつを小説風にまとめてみた。
「どうしよう、ああマジか?ガチか?ちょ、おい!ってか、さっきカッコイイこと書いたけど、別世界あるとかいう根拠もないのにぃぃぃ!!」
 
どいなることやら…

   <続く>
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