転校生*゜・.゜。*2コメント

1 みねね id:.gtlXTf1

2011-11-14(月) 17:03:40 [削除依頼]
朝の教室。
窓際で、登校してくる女子の様子を眺めていたいた時、季節ハズレの転入生の 情報が、加瀬の耳に入ってきた。

「それがねえ、ちょっと見たんだけど、華奢な美少年系だったのお!」

「きゃー」

女子が一斉に黄色い喚声を上げる。 その時、クラスの男子は一瞬、温度の下がった空気を感じた。 別に彼女達に興味はないが、彼女達の興味が、新しい男子に一点集中するのは あまりおもしろいとは云い難い。 それは加瀬も同じだった。 学校の出る間際にTVで観た今日の星占いでは、ラッキーDayあなたの運命の 相手との出会いがあるかも? のはずだったのに、相手が男子なら運命の出会い でも勘弁してほしいところ。 朝からこの展開は、気分をトーンダウンさせるものだった。

「はい、静かに――――――」

ガラっと教室の引き戸を引いて、担任教師と噂の転入生が入室してくる。 バタバタと生徒達が、座席に落ち着くと、教室の生徒の視線は、教壇にいる転 入生に注目していた。

「はい、本日から、この学校に転入してきた」

黒板に担任教師は白墨で名前を書く。

「桑原真澄」

その名前に一瞬、教室内はざわつく。 教壇に立っている、細身のジーンズと長めのシャツを身につけた転入生……。 加瀬はガタンと立ちあがる。

「yes!!!!」

その一言に、教室の生徒は加瀬に注目する。 加瀬はガッツポーズをっている。

「やったー! ラッキー。誰だよ誰だよ――――華奢な美少年系って云ったの はさ!」

教室内の女子はポカーンとして加瀬を見つめる。

「オンナノコじゃーん、かーわーいーいー。やったね、モーニングフレッシュ の星占いはよくあたるなあ」

テンションあがりまくった加瀬の言葉に教室は騒然となる。

「ええ――――――?」 「オンナノコ?」

確かに教壇に立っている転入生の服装だけだと、男子。

「だって、服装が、私服で!」

「往年の名ピッチャーと一文字違い! 男子と違うのか?」

「目でみたらわかんないってば」

それは本人を前に失礼だろうと思われる発言が飛び交うが、本人はこのリアク ションは想定の範囲だったらしい。 ああやっぱりなという表情でクラス内を見つめる。 近くで見ても、加瀬が云うまで、誰もがこの転入生を男の子だと思っていた。 「さすが校内一の女好き」「すげえ」と男子から声が漏れる。 蜂の巣をつついたような状態を担任は、出席簿を教壇にコンコンと叩いて教室 内を落ちつかせる。

「はい、しーずーかーにー! 桑原、挨拶を」

「桑原です、よろしくお願いします」

簡潔な挨拶の科白しかでてこなかったようだ。

「えーと、ちなみに、性別は女子です」

おお!とどよめきが広がる。
「せんせー、センセ。ここ、ココね」

加瀬は隣の席の男子を押しのけて、スペースを作る。

「加瀬、おーまーえー」

押しのけられた男子は加瀬に文句をつける。

「じゃ、田中は彼女の右隣でいいから」

そういう問題じゃないだろうと突っ込みたいが、この状況ではムリだろう。 今、彼の耳には何も入らない。 加瀬の隣に座っていた男子生徒は、仕方ないとばかりにガタガタと机を移動さ せる。 教室の一番後ろの席ならではの机の移動だ。 その様子に教壇の上にいる転入生は戸惑った表情を担任に向ける。 担任は深く頷いて、彼女を加瀬の隣にいくよう無言で促す。 転入生は躊躇いながら教室の後ろの席へと歩きはじめた。 このクラスの女子の身長よりやや高め――――男子とほぼ同じぐらいの高身 長。 よくみると着ている服もメンズ系。 転入生―――――桑原真澄は陽気で調子よさげな男子生徒の名前を一番最初に 覚えてしまった。
  • 2 みねね id:5GyarwG/

    2011-11-14(月) 17:15:51 [削除依頼]
    「ねーねー、 桑原さんはさー、どうして私服?」

    休み時間になると、さっそく加瀬は彼女に話し掛ける。

    「……制服のサイズの在庫がなくて……間に合わなかったの」

    「そーなんだー。はやく見たいなあ、ウチの女子の制服可愛い

    からさ〜。あ、彼氏とかいる? いなかったら、俺なんかど

    お? 今度の休み、デートしなーい? オンナノコとデートする

    の大好きなの俺、買い物でもなんでも付き合うよ」

    この、誰よりも速攻な語り掛けに真澄は戸惑った表情をする。

    それを見て女子が加瀬と真澄を取り囲む。

    「ちょっと、ナオ、あんた控えなさいよ。びっくりしてるわ

    よ、彼女」

    ナオと、加瀬の名前らしい。

    加瀬は下唇をすぼめて、彼女達を見る。

    「そーそーちょっと、どいてよ」

    女子生徒数人が、加瀬を押しのけて話し出す。

    「もう、驚いちゃうよね、気をつけな、コイツほんと、女った

    らしだから」

    加瀬をそう云いさした少女は、真澄と変わらぬ高身長な女子生

    徒だった。。

    「……でも、よく、女の子だって……わかったなって思う。ほ

    ら、髪も短いし声とかもちょっと低めだし、身長も高いから」

    「背が高いとか、髪が短いとか、声が少し低いとか、胸がない

    とか、そーゆー女子でも、あの加瀬はね、性別当てられるの

    よ」

    通学時とか遊びに行った時、街で、綺麗なお姉さんだなーと男

    子が騒いでも、ああ、ニューハーフだけどねと、性別を言い当

    てるツワモノ。

    筋金入りの女好きだよと、背の高い女子が言い放つ。

    「もう、ビョーキみたいなもんだからー」

    「あう、ひどい、翔子ちゃんたら」

    そういいつつも、自分の目の前に女の子がいる――――その状

    況だけでにやけてしまう加瀬である。

    「あたし達が案内してあげるよ、校舎」

    「そうそう、加瀬についてっちゃだめだよ――――、即食われ

    るから」

    「?」

    椅子に座った 真澄は、自分を取り囲む彼女達をキョトンとした

    カンジで見上げる。

    その様子を見て、彼女達は 真澄を気に入ったようだ。

    真澄は柔らかい表情で彼女達を見つめて、椅子から立ち上が

    る。

    立ち上がる仕草も、どこか少年ぽさがある。

    「桑原さんにいうなら、カワイイてより、カッコイイよね」

    「あ、その形容詞はマル」

    「うん、実はよく言われるんだよ」

    「だーよーねー」

    「きゃあ」

    彼女達は真澄を取り囲んで、教室を出て案内を始めた。
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