君の翼で旋回する世界。11コメント

1 7秒0 id:QDisA2O/

2011-11-12(土) 02:08:10 [削除依頼]

はじめましての方ははじめまして。
評価屋や既存作品で出会ったことのある方はこんにちは。
7秒0です。

そんなわけで既存作品『磁石と一円玉』の終了も近づいているということで早めに新シリーズを発表することにしました。
はい、シリーズです。シリーズ。
もう一個バトル作品『華巡り』というものがありますがあれはゆっくり更新。あくまで気が向いたときにーというやつなので定期的に更新するシリーズと違うと言えましょう。
はい、そんなわけで本作についてかる〜く。

まずジャンル
『ファンタジー』
です。マジです。ガチもんです。
そしておかしいかな、ラノベ臭がしないや。普通のガチもんの小説ではないですか。
あ、ラブ要素も入ってます。多分←

まあそんなわけで最初からグダグダですが、ぶっちゃけ超長くなりそうな作品なので必死こいて頑張る所存でございます、はい。
本当、グダグダですがスタート!!(強行)
  • 2 7秒0 id:QDisA2O/

    2011-11-12(土) 02:10:59 [削除依頼]
    第0章   SuccessioN


     今から20数年前。
     とある都の郊外に研究所を擁する、大した知名度もない研究者が革命とも呼べる発見をした。研究者の名前はヴァシュルズ。年老いた爺さんで、数少ない彼を知る者たちは彼のことを奇妙な爺さんと呼んでいた。ヴァシュルズの研究所を普段訪ねる者は簡牘配達の者や、ヴァシュルズのコアな支持者ぐらいであった。このように単身、家族も持たず研究に明け暮れているという事に重ねて、ヴァシュルズが何の研究をしているのかという事を誰にも漏らすことが一切無かったという事から、前述の通りヴァシュルズは『奇妙な爺さん』と呼ばれていたのである。
  • 3 7秒0 id:QDisA2O/

    2011-11-12(土) 02:11:27 [削除依頼]
     
     そして例の革命とも呼べる発見をした日。
     その日も独り、ヴァシュルズは研究に明け暮れていた。そして、その不明朗な研究は最終段階の最後に及んでいた。そしてヴァシュルズは思った、
    「(これで、世界が変わる。大きな転換を迎える)」
     ヴァシュルズが自らの悲願を達成しようかというその瞬間、彼のコアなファンの内でも一番と言っていいほど熱心にヴァシュルズを追いかけていた一人の変わり者の少年が遇う前にも、研究所に足を踏み入れてきたのである。
     ヴァシュルズは驚いた、が逆に思ったのである。
    「(この少年で試してしまおう)」
     少年を自らの研究の初の被検体に選んだのである。
  • 4 7秒0 id:QDisA2O/

    2011-11-12(土) 02:12:53 [削除依頼]
     子供というのは大人が思っているよりも全然聡い。当然のように、少年は察知した
     ――この爺さん、いつもと様子が違うぞ。
     少年はすぐに駆け出す。外へ向かって駆け出す、が、しかし無残にも捕まる。ヴァシュルズは爺さんと呼ばれているが実年齢は50を少し過ぎた位。肉体が衰えてきているとはいえ、まだまだ10にも満たない少年なんかに負けるはずは無かった。逆に、少年は勝てるはずなんて無かった。
     誇大な絶望に覆われ泣きじゃくる少年を慰めることなんてしないで、構わずにヴァシュルズは研究所の一番奥、完全に外からの光が遮断された代わりに蝋燭だけが部屋を薄く照らすミステリアスな部屋へ連れて行く。
     少年は暴れる。暴れる。暴れるッ!!
     抵抗虚しく、少年は陣に立たされる。ここでやっとヴァシュルズは笑みを浮かべ暖かく包み込むような声で言った。

    「君に、翼をあげよう。私の魂を、授けよう」
     
  • 5 7秒0 id:QDisA2O/

    2011-11-12(土) 02:13:15 [削除依頼]
     
     ヴァシュルズは何かを唱える。
     瞬間、ヴァシュルズの老いてきた体は消える。消滅する、跡形もなく。
     蝶々が鱗粉を撒き散らすように、金色のそれのようなものが舞う、舞う。
     陣の周りを、否、正確には少年の背中辺りに金色のそれが舞う、舞う。
     それが収まったとき、少年は気が気でなかった。
     恐る恐る、自分の背の違和感の正体を探る。
     
     少年は、逃げ出した。

     『継承』

     初めての成功者であった。
     
  • 6 7秒0 id:QDisA2O/

    2011-11-12(土) 22:45:14 [削除依頼]
    第1章 Prepare oneselF


    1.
     国という意識が存在しない世界。
     ムラという意識が存在する世界。
     ムラが発展し都に。そんな仕組みだが国レベルまでには発展しない世界。
     多くの自治体が乱立する世界。彼らにとってはこれを国と言ってしまってもいいのかもしれない。
     そして、『継承』という奇想天外摩訶不思議、この世界に住む人々にとっては最早普通の出来事と化している儀式が存在する世界。
     そんなこの世界のとあるムラに住む平凡な少年が一人。
     少年の名前はヴァルト。歳は今年で14となった。女性級に伸びた黒髪を後ろで縛っているが猶更その姿が女っぽく見えることを、彼の友達に会うたび笑いのネタにされる。美しい白肌のまだまだあどけない顔つきだが、凛々しい瞳が特徴的。背丈は齢の割に大きい方で肉付きはやや少ないくらい。お気に入りの退紅色の革製のジャケットは常に羽織っているせいで所々布の硬さが違ったり、傷ついていたりする。七分丈の黒と紺のズボンを着している。
     そんな少年、ヴァルトには一つの日課があった。
  • 7 7秒0 id:QDisA2O/

    2011-11-12(土) 22:45:45 [削除依頼]


    今日もそれを遂げに医院へ向かう。
     その足取りは軽いものではない。彼女に会えることは嬉しいが、出来ればもうこの道を浮かない気持ちで歩を進めるのは嫌だ。憂う。早く、この青空の下を彼女と一緒に駆け回りたい、というのがヴァルトの本音であった。
     その辺に転がっていた小石を前方へ蹴り飛ばす。イレギュラーバウンドを繰り返したその小石はそのさらに先にあった小さな小川に転げ落ちた。
    「……ま、石に対してなんかに罪悪感は生まれねぇよな」
     ボソッと、大した意味も無く呟く。そうして今日も彼女の待つ医院へ辿り着く。
     中へ入り、医員数人と挨拶を交しつつ彼女の待つ医室へ向かう。
    「(笑わなきゃ、笑わなきゃ)」
     今日も今日とて、作り笑い。辛い。でも、そうでもしないと彼女は悲しい顔をする。
    「……あ、ヴァルト!!」
    「……お、おぅアールシェ!!」
     例え俺の笑いが偽りのそれでも、彼女の顔は一瞬にして明るくなるのなら、俺はいくらでも偽る。14歳の少年は、子供離れした精神をしていた。
  • 8 7秒0 id:QDisA2O/

    2011-11-12(土) 22:46:46 [削除依頼]


    「ねぇ、アールシェ」
    ヴァルトの優しい呼び掛けに対し「何?」と可愛らしい声で答えるアールシェと呼ばれたその彼女。質屋で高値で取引されそうな端麗な銀髪ロングに、大きな瞳。年齢がヴァルトと同じ14のため、同様にしてあどけなさが残るをしている。医院の患者用の白衣に身に纏っている。細身の小さな背丈が実年齢の14よりも小さく見られる要因となっている。
     ヴァルトはいつもと同じ質問を同じ調子で切り出す。
    「あの……調子はどう?」
     アールシェもまたいつものように浅く微笑みながら
    「ふふっ……大丈夫。元気だよ」
    「……そっか」
     ヴァルトは鉄製のポットに手をつけて2つの洗浄済みのコップに中身の水を注いで片方をベッドの上のアールシェに手渡す。
    「ありがとう」
    「いえいえ」
     わざとらしく後頭部に手を置いておじぎするヴァルト。
     冷んやりとキンキンに冷えた水を口に含む。
    「……おいしいね」
    「……そうだな」
     縁側で和む年老いた夫婦のように、ゆったりと時間を過ごす2人。
     小鳥の囀りが微かに聞こえ、撫でるような優しい風がわずかな窓の隙間から入り込んでくる。その窓から見える先には無邪気に、和気藹々と遊んでいる幼少の子供たち。
     そんな子供たちを無言でゆったりとした空気の中眺めていたヴァルトとアールシェであたが不意に、その和みをぶち壊すかのようにアールシェの入っている病室の扉が開いた。
    「うぃーす。こんにちはアールシェちゃん」
  • 9 7秒0 id:QDisA2O/

    2011-11-12(土) 22:48:19 [削除依頼]
    前から書き溜めておいたのを全消化。
    ……あー

    __

     その空気のイマイチ読めていない訪問者は軽快な口調で陽気な雰囲気を醸し出している。心地よい沈黙をぶち壊されたのを当然良くは思わなかったヴァルトが嘆息した後、呆れ半分諦め半分の心境で、呟く。
    「あんた本当に大人かよ……」
    「俺はいつまでも子供さ。永遠の9歳さ」
    「先に進んでくれっ!! ……あ、アールシェごめん」
     つい大声を出してしまったことについて、ヴァルトは丁寧に謝る。
     それに対し当のアールシェはというと、天使を彷彿させる優しく包み込むような笑みを浮かべて
    「ふふっ、いいよ。だって面白いもの。続けてよ」
     逆にその行為を奨励する。
     当然の如く困惑するヴァルトであったがそもそもの原因である男、継承師ロヴァスは懲りていない様子で気兼ねなく
    「よーし、じゃあ続けようか。おじさん頑張っちゃうぞ」
    「あんたさっき永遠の9歳って言ってなかったか!? いいのか!?」
     そのやり取りを眺めて、再び小さな笑いを零すアールシェ。
     そんなアールシェは、心の中で小さく呟く。
    「(これが、私の一日の唯一と言っていい楽しみだから)」
     病室に一日中籠るアールシェにとってこの自然で賑やかなやり取りは、生きていることを実感できる場面でもあった。
  • 10 7秒0 id:wEzQO69.

    2011-11-13(日) 18:03:16 [削除依頼]
     アールシェは重い病気に罹っている。この世界では稀に見る病気、俗にいう「悪性新生物」という奴であった。当然、その難しい病気を取り払う様な特効薬は無ければ、作る技術も確立されていない。医療の進歩は他の科目に比べて比較的遅れているのである。そして、この世界でより発達し、第一線で活躍しているのが『継承』である。魔術にも似ているが違う、似て非なるもの。その概要は死の迫った者の肉体を殺す代わりに魂を残し、その魂を引き継ぎ人に託す、というものである。肉体が無くなる代わりに、その継承元は翼となって、引き継ぎ人は翼が生え、その通り飛べるようになる。翼は継承を行った者の証でもあり、構造的には『2心1体』である。よって、継承元と魂引き継ぎ人は2心1体の文字通り、互いに心で会話できる。そしてその継承の専門家の継承師の1人が、ロヴァスである。
  • 11 7秒0 id:xGgwb1G1

    2011-11-17(木) 00:25:21 [削除依頼]
    更新を一時凍結いたします。
    すみません。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?
最近作られた掲示板
ビーズ ラジコン 調剤事務管理士 部活動の名言集 杖道部 工芸 ビリヤード部 食べ歩き 医療事務管理士 神社仏閣巡り

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。