初恋模様 103コメント

1 能天気 id:VJCbZTl1

2011-11-08(火) 16:53:09 [削除依頼]

ねぇ、「恋」って何なの?
どんな気持ちになって、どんなことを想うの?
知らないんだ、分からないんだ。
だって、「恋」なんてしたことがないから。
これからも関係のないことだと思ったいたよ。

……あの場所に行くまでは。
  • 84 能天気@ターコイズ戦争 id:0K.NI.T0

    2011-11-30(水) 17:41:16 [削除依頼]

    体育館までの道のりを、トオルは気を遣ってなのか、偉織にとても話しかけてきた。どれもくだらない内容で、ただ笑ってしまうのだが。
    そんな2人の話に躊躇いがちに混ざる三葉。
    とてつもなく、偉織と三葉にとっては微妙な空気が、早く終われとただ願った。
    だんだんと近づく、キュッキュッという、床に何かが擦れる少し嫌な音。それは、体育館の中で響いていた。

    「けっこう広いんだね」

    初めて入った体育館を見渡す偉織。外から見て、結構中は広いのかもと想像はしていたのだが。
    すぐ傍ではバレーボール部とバドミントン部が共同で、体育館を使っている中、バスケットボール部は、奥で広々とコートを使い、アップを行っていた。
    輪になってアップを行う人の中から、誰かが偉織の姿を見つけて立ち上がった。

    「よ、偉織」

    京は半袖を肩まで捲り上げながら、偉織に近づいてきた。
    彼のせいで、今日1日悩むことになったのかと思うと、ほんの少しだけ腹が立つ。
    ―――――そして、つい今気付いたことだが、いつから自分のことを呼び捨てにしているんだろうとふと思い、不信感がした。

    「つれてきたけど、明日菜先輩にでも預けておけばいいかな」
    「そうだな。呼んでくるわ」

    知らない名前を出すトオルの言葉を聞き、京は小走りで、部員に声を掛けている女子に駆け寄っていった。彼女の視線が偉織へと向かい、思わず逸らしそうになる。
    京と共に近づいてきた彼女は、非常に柔らかな表情で、偉織に微笑みかけた。

    「初めまして、3年のマネージャーの橋本明日菜です」

    ―――――のちに、明日菜がきっかけで、偉織の生活が一変することを、まだ知るはずもなかった。
  • 85 能天気@ターコイズ戦争 id:0K.NI.T0

    2011-11-30(水) 17:56:55 [削除依頼]

    アップを手伝う明日菜を、わざわざ用意された椅子に腰掛けながら、見つめていた。
    小さなポニーテールを揺らし、走り回る彼女の姿を追いかける。マネージャーは、あんなことをするんだと身をもって感じた。
    だが、残念なことに、本当にルールも何も分からない偉織は、見ていても特に楽しくも無かった。それに部員から向けられる視線に、少し苛々していた。

    「余所見しないの、怪我したら大変でしょ」

    そんな姿を見かねて、声をかける明日菜はゆっくりと偉織に近づいてきた。すぐ口から「ごめん」という言葉と、苦笑いが飛び込む。
    近くで見ると、白い雪のような肌が見とれるほどに綺麗で、明日菜はここではかなりの人気者だろうと想像できた。

    「偉織ちゃんが可愛いから、皆気が抜けちゃってね」
    「明日菜先輩の方が何倍も可愛いじゃないですか!」

    即答すると、偉織の頭を優しく撫でる明日菜。
    口から飛び出したのは「こんな可愛い子、トオルは見つけてきたのか」というもの。
    首を振って否定すると、明日菜は小さく微笑んだ。

    「トオル、偉織ちゃんのこと好きになったんじゃないの」

    予想もしなかった彼女の少し子悪魔な言葉に、戸惑う偉織はただトオルを見つめてみた。
    ボールを追いかけ、コートを駆ける姿に、何処か彼ではない気がしてはならない。

    「いや、そんなことないです」
    「偉織ちゃんは好きな人とかいないの?」

    ―――――イタイ質問が耳に入る。
    悪気はないのだから、と自分に言聞かせた。
  • 86 能天気@ターコイズ戦争 id:zbqXnko/

    2011-12-01(木) 16:48:50 [削除依頼]

    「いないです。というか、全く男子に興味が無くて」

    ―――――興味が無いのは本当だ。けれど、なゆのことがあってから、しようともしたいとも思わなかった。恋愛は、どんな気持ちになるのか、偉織は経験したことがない。
    明日菜は床に乱暴に置かれたビブスを1つため息をついてから、丁寧に拾い上げた。彼女は優しく微笑んだ。

    「あたしもそうだったなぁ。興味も無かったし、まず男子と話せなくて、色々苦労したよ」

    明るく振舞う明日菜からは、到底想像のできない事実を聞かされ、思わず呆然としてしまう。
    誰とも仲良く接し、優しく話しかける姿が、ついさっき会ったばかりでも目に焼きついている。
    彼女は、何処か遠くを見ているように言った。

    「でも、変えられたんだよね。それも、大嫌いだった男子達にさ。
     すぐ行動しちゃうし、マネージャーやってて大変だけど、すごく部員に助けられてるの」

    ビブスを強く抱きしめる明日菜は、弾むボールを目で追いかける。きっと、彼女は意識していなくても、自然にボールを追ってしまうんだろう。
    もう、これが彼女の一部だから。
    ただ、大切なものだから。

    「変わったから、彼氏も今はできたよ。
     誘われて入ったバスケ部もすごく楽しいし」

    弾けるような笑顔を、彼女は偉織に向けた。偉織は、彼女の笑顔が眩しすぎて、直視することができなかった。
    同じようなことを思い、してきた明日菜が、今は変わった姿でここにいる。
    ―――――もしかしたら、自分も彼女のように、変わることができるかもしれない……。
    偉織の心に、微かな希望が射した。
  • 87 憐快 id:CPhEx9S.

    2011-12-01(木) 21:30:06 [削除依頼]
    >>76が…!!! 嬉しいコトになっとりますwww tko2メッチャ面白いbb 更新ファイト-/+
  • 88 能天気@ターコイズ戦争 id:yBKIx/00

    2011-12-02(金) 16:34:12 [削除依頼]
       >レンちゃん,  >76に書いておきました★! ていうか、>76に書いた小説のほうが、能天気のより何倍もおもろいよ(笑) ということで、この言葉を見てくれた皆さん!! ぜひぜひ、能天気のスレはスルーしても構いませんので、そちらへどーぞ(^о^)b
  • 89 能天気@阿部隆也 id:yBKIx/00

    2011-12-02(金) 19:26:16 [削除依頼]

    「無理に来いとはいわないけど、バスケ部は面白いよ。マネージャーっていってもさ」
    「何2人で楽しそうに話してるのさ?」

    明日菜の肩に軽く手を置きながら微笑む、長身の男子。彼女は「大翔、練習は?」と話しかけている。
    親密そうに話す2人を見て、何となく、偉織は感じた。
    明日菜がいった「彼氏」とはこの人なんだと。

    「部長がさぼったら駄目でしょ。
     さっさと練習に戻ってください」
    「はいはい、分かってますって」

    「大翔」という人の体を無理やりに押し、コートに戻るように言う彼女はとても頼もしい。彼女がいて、ここの部活は成り立っているのだと思う。
    明日菜はどう見ても可愛いし、しっかり者で文句は何も無い。
    こんな人が彼女なら、どのくらい良いだろう。
  • 90 能天気@永井怜 id:o8JQtG..

    2011-12-04(日) 16:15:35 [削除依頼]

    「おーい、偉織ちゃん?」

    目の前にちらつく、白くほっそりとした、綺麗な明日菜の指。思いっきり、自分の世界にとんでいたようで、偉織は恥ずかしく思える。
    心配そうに顔を覗き込んでくる彼女に「すみません」と謝ってから、椅子から立ち上がる。
    偉織は優しく微笑んだ。

    「……明日から、また来ます」

    そう言ってすぐ、体育館出口へと足を運ぶ。明日菜の可愛い声が後ろから飛び、きっと彼女は自分の言葉の意味を理解してくれたのだろうと感じた。
    ―――――偉織は、男子バスケットボール部にマネージャーとして入部することを決めたのだった。
    そんな決意のなか、体育館の廊下を歩いていると、「おい」と呼び止められた。
    小走りで廊下を走ってきたのは―――――三葉だ。
    少し衝撃を受けて、呆然と立ち尽くしてしまう偉織に駆け寄ってくる。

    「な、何……」

    口から出たのは、動揺を隠せない、震えた言葉。まず、うまく言葉になっていないのだが。
    練習でかいた汗が額に光る三葉を見上げる。
    ―――――何度見ても、普通にかっこいいと感じる三葉は少し息を切らしていた。

    「……あのさ、あのことって荒川たちにも言ってないの」

    あのこと、と言われてピンとくるのはただ1つ。
    三葉だけが知っている、偉織の過去のことを指しているのだと。
  • 91 能天気@永井怜 id:o8JQtG..

    2011-12-04(日) 16:20:53 [削除依頼]

       >能天気のつぶやき10,

    何か、文が書けない。
    特に理由もありませんがね@

    あ、ちなみに能天気はスランプではありませんよ。
    スランプなんてたいそうなことをできるレベルじゃないんで(笑)
    もしくは常にスランプで、それに自分で気付いてないとか。
    ……まぁ、自然に戻るだろう!!★
    超絶プラス思考で、姿勢だけはポジティブな能天気さん。

    ちょい遅めのおやつちゅ〜@
    今日のおやつは能天気の愛するミニストの「プリンティラミスパフェ」だす(^^)!
    そんなに甘いモノを食べない能天気ですが、たまーにこういうのも食べますね。

    おいしいからオススメ!
  • 92 能天気@コンビニ愛 id:o8JQtG..

    2011-12-04(日) 16:36:34 [削除依頼]

    「……言えないよ、あんなこと」

    醜い、ただの臆病者の過去など、口を割って言えるはずが無い。
    ただ1人、自分のことを知っている三葉に、ほんの少しだけ苛ついた。「何でこの人に知られてるんだろう」と疑問を持つ。
    すると、三葉は「水性のペン持ってない」と偉織に聞いてきた。何のつもりでそう言っているのか、偉織は理解できずにいたが、ペンケースからペンを引っ張り出す。

    「何する気、花菱くん」

    疑心を抱きつつ、ペンを彼の手のひらにのせる。
    三葉はペンのキャップを取り、偉織の手の甲にさらさらと走らせた。黒いインクが少し滲んでいる。
    されるがままにされていると、彼の手がどき、そこにはアドレスが書かれていた。

    「俺の。何かあったら連絡して」

    そういいながら、ペンを偉織の手に握らせる。
    何のつもりで自分に連絡先を渡したのか不思議でたまらない。
    髪から1滴、肩に汗が落ち、邪魔そうに三葉は頭をふるった。

    「あんなことで悩んだときとかさ。
     荒川たちには言えないんなら、尚更心配だから」

    優しさ、なんだろうか。
    こんなことを経験したことが無かったため、どんな気持ちで彼が連絡先を教えてくれたのか、いまいち理解できない。
    三葉はそれを言い残し、体育館へと消えた。
  • 93 能天気@コンビニ愛 id:o8JQtG..

    2011-12-04(日) 16:51:53 [削除依頼]

    帰り道、手に書かれたアドレスに目を向けながら、偉織は携帯を片手に歩いていた。
    画面には「新規登録」の文字があり、名前の欄にはしっかりと「花菱三葉」と記されている。
    だが、この状態からすでに10分ほど経過している。
    本当に登録すべきか悩んでいると、あっという間に家の前にいる。
    ―――――こんなに、優柔不断だったかと自分を思い返す偉織。
    面倒なことは嫌いな大雑把な性格のはずだと、自分が自分でないような気がしてならない。

    「……もういいや」

    決定ボタンを今までにないくらいに強く押し、画面に「登録しました」の文字が浮かびあがる。
    登録しても、連絡をすることは滅多にないだろうとの決断からだ。
    バッグから鍵を出し、ドアに差し込む。重苦しい音を立て、ドアが開くと飛び込むように家に入った。
    思い浮かぶのは三葉のことばかり。
    苛々して、仕方がない。本人にではなく、三葉のことしか浮かんでこない自分に。
    気を紛らわそうにも、あて先が見つからない。
    メールをしようとも考えたが、由夜は部活で、皐月はどこで何をしているのか分からない。
    そんな時、丁度よくなのか、携帯が鳴った。
    ディスプレイに「お母さん」と映り、疑問を抱きつつ、少し首を傾げながら電話に出る。

    「もしもし、お母さん」
    『偉織ごめん、私も正輝も急に泊まりになっちゃって。
     今日は家に帰れそうにないの』

    特に驚きはしなかった。
    田舎に住んでいたときも、たまにこんなことがあった。
    1人でいるのは怖いときは、友達の家に泊まりこんで、夜遅くまで遊んだ。

    「別にいいよ、私、家にいるだけだし」
    『それなんだけど……』
  • 94 能天気@コンビニ愛 id:o8JQtG..

    2011-12-04(日) 17:07:27 [削除依頼]

    自室にこもり、服をクローゼットから引っ張り出す。
    学校から帰ってきて、私服に着替えることなど滅多に無い偉織だが、そうしなければいけない理由が出来たのだ。
    それは、美奈子の提案によってだった。

    「あそこの家に行くのか……」

    少し気が重い偉織は、肩を落とした。
    美奈子は家からそれほど遠くない、妹の家に泊まってと言ってきたのだった。
    偉織からみれば、従兄弟の家。
    こっちに物件を探しに来たときも、急なお願いだったのにもかかわらず、泊めてくれたことに感謝はしているが。
    特に行く理由が無ければ、偉織にとっては……あまり居たくないところだ。
    七分丈の黒のチュニックに、カーキのパーカーを羽織る。それにお気に入りのショートパンツをあわせ、リビングに向かう。
    冷蔵庫に入っているプリンを見つけ、紙袋に丁寧に入れていく。お土産に持っていって欲しいと美奈子に頼まれ、断ることは出来なかったが、正直、少し面倒くさい。
    携帯をパーカーのポケットにしまいこみ、紙袋と鍵を持った。

    「……行ってきます」

    少しばかり留守にする家に、偉織は呟いた。
  • 95 能天気@らばらば id:o8JQtG..

    2011-12-04(日) 17:29:25 [削除依頼]

    すっかり暗くなり、街灯がぽつりぽつりと灯る道を1人、寂しく偉織は歩いていた。
    前の住んでいたところには、田舎すぎてか、街灯は数えるほどしかなかった。
    街灯がこんなに光を放ち、道を照らしていることを、こっちに引っ越してきてから初めて知った偉織だった。
    夜になり、暗い中でも平気で出歩いていたけれど、テレビのニュースで「夜道は物騒だ」と聞いてから、少しだけ怖い気がする。

    「でも……襲われても返り討ちにしてやる」

    呟きにもならない消え入るような小声で、強気な姿勢を見せる偉織。
    住宅街を無心で歩いていると、子供の甲高い声や、テレビの音が聞こえてくる。皆、家族団らんの時間を過ごしているのだろう。
    自分は従兄弟の家に向かっていると思うと、むなしい気がしたが、あくまで強気の姿勢を貫いた。
    こうは思っても、両親のことは嫌いじゃない偉織。
    美奈子はなんだかんだ言っても優しく、正輝はあまり好んで自分に対して口を開かないけれど、良い人だと思う。
    引っ越しのことも、もう吹っ切れたのだった。
    ―――――それより問題なのは、今、向かっている………あの恐ろしい従兄弟の家のことだ。

    「……はぁ」

    ため息をつくことしか出来ない偉織は、重い足を必死で運んだ。
  • 96 能天気@あきもちょ id:o8JQtG..

    2011-12-04(日) 17:48:14 [削除依頼]

    薄いチョコレート色の立派な家の前に、偉織は立っていた。
    ここが、向かっていた従兄弟の家だ。
    唾を飲み込み、ベルをゆっくりと慎重に鳴らした。
    すぐに勢いよくドアが開き、前に立つ偉織を見て、突然強い力で抱きしめる。

    「偉織、いらっしゃい〜!」
    「ちょっと……夜空、苦しいから離して……」

    彼女は従兄弟の佐伯夜空。同い年で、何故か幼い頃から偉織にべったりな少女だ。
    猫のような丸い瞳が印象的な、とても美人な夜空は、この態度がなければ、誰にでも好かれる子だと思う偉織。

    「夜空、そろそろ偉織から離れろ」

    上から言葉が降ってきて、無理やり首もとをつかまれ、夜空が偉織から離れる。彼女は口を尖らせながら、偉織から引き剥がした張本人に向かって威嚇していた。
    あれでは、夜空はすっかり猫ではないか。

    「こんな奴、放っておいてあがって」

    夜空と会話をしながら玄関を指したのは、彼女の兄である、佐伯朝日。夜空と全く同じ瞳をした、長身で見惚れるほどかっこいい人だ。
    今まで会った人のなかで、朝日が1番かっこいいと密かに偉織は思っている。
    男子に全く興味は無いけれど、こんな人と従兄弟で良かったと心底感じた。
  • 97 能天気@あきもちょ id:o8JQtG..

    2011-12-04(日) 17:54:18 [削除依頼]

       >能天気のつぶやき11,

    はい、また新キャラ登場です。
    ということで、かるーく紹介をさせていただきます。

      * 佐伯夜空

    とりあえず、元気で活発な良い子です。
    結構、能天気のお気に入りキャラでもありますね。
    それと、1度使ってみたかった名前の「夜空」をやっとの想いでつけた子なので、大事にしたいですねー

      * 佐伯朝日

    「こんな人がいたら、絶対好きになる!」を能天気の中でコンセプトの朝日。
    まだ出ていませんが、高3です。
    ちなみに朝日と夜空は同じ高校に通う、仲良し兄妹(д`●

    あんまり出てこない2人かもしれませんが、
    もしかしたら!!出てくることもあるかもしれませーん。

    この2人もどうぞよろしくお願いしますね。
  • 98 能天気 id:o8JQtG..

    2011-12-04(日) 18:42:50 [削除依頼]

    玄関へと向かうと、すかさず夜空が腕を組んできた。まだ中学生のときは許せたが、高校生になってまでこうだとは思わなかった。

    「子供だな、お前。偉織は大人しいのに」
    「いいの!偉織可愛くて大好きだから、関係ないの」

    可愛いのはお前だ、と心の中でつっこんでしまう。あえて、口には出さないでおく。
    夜空が横に並んでいる為、すごく歩きづらい。生まれたての小鹿のような足取りで、リビングに入った。

    「いらっしゃい、偉織」
    「お前いつの間に、そんなに大きくなったわけ?」

    駆け寄ってきて、頭をペットのように撫でられる。彼は叔父の渚で、偉織をすごく可愛がってくれている。
    とても40代には見えない、とても若い叔父。もちろん、整形なんかしていない。
    前に泊まったときは、渚は用事があって、家にはいなかったのだ。

    「偉織ももう高校生だから、当たり前でしょ」

    肘うちをする叔母の梨花も見た目が若すぎる。
    この夫婦はとても仲が良く、料理好きな2人はいつも一緒にご飯を作っている。
    いつまでこの状況なのか、偉織には想像もつかない。

    「で、偉織」

    首を伸ばして、偉織の顔をまじまじと見る梨花。
    ―――――始まった、と偉織はため息をつく。
    これが、ここの家に来たくなかった理由だった……。

    「好きな子はできたの?」
  • 99 憐快 id:ULQsYC60

    2011-12-04(日) 20:56:27 [削除依頼]
    朝日くん
    カッコイいなw
  • 100 能天気@ちゃこやん id:o8JQtG..

    2011-12-04(日) 20:58:57 [削除依頼]

        >レンちゃん,

    朝日はカッコいいがコンセプトだからね!
    そういうキャラで育てていくよっ★(笑)
  • 101 能天気@べーこんれたす id:o8JQtG..

    2011-12-04(日) 21:10:47 [削除依頼]

        >能天気の100HITのお知らせ,

    嬉しいことに!
    100HITしました〜(д`●泣

    見てくれた&飽きずに見てくれている皆!
    ありがとう@

    そして、これからもよろしくね,
  • 102 能天気@練乳ミルク苺オレ id:gHkNboP.

    2011-12-05(月) 11:50:27 [削除依頼]

    強制的にソファーに座らされた偉織は、苦笑いを浮かべていた。
    隣には満面の笑みの叔母、梨花。

    「もう高校生なんだから、彼氏の1人や2人つくって、あたしに紹介してよね」

    2人はまずいと思います、と冷静に心の中でつっこみをいれる偉織の肩に手を回す梨花。
    実をいうと、梨花は一時期、モデルをしていたことがあった。容姿からか、支持をたくさん得たが、ただ飽きた為に辞めたのだという。
    ―――――偉織の許可も得ずに、勝手にオーディションに応募したのも、彼女である。
    モデルの経験上、昔から「モデルやれば?」と梨花に誘われていた偉織。だが、モデルに興味も無く、したいとも思わなかったために断り続けてきた。
    そんな偉織の態度にむつけた彼女は、オーディションに応募、あれよあれよと言う間に最終選考まで残ってしまった。
    最終的に、偉織があの結果に終わったことに少し罪悪感があったようだが、それはすっかり忘れているかのようだ。

    「高校生にもなってさぁ……。お姉ちゃんも口には出さないけど、絶対彼氏できて欲しいって思ってるよ?」
    「いや、お母さんは梨花ちゃんと違って思ってないよ」

    叔母にもかかわらず、偉織は「梨花ちゃん」と呼んでいる。その呼び名のため、梨花が若く見える上、友達に見えなくも無い。
    そんな2人の姿を渚は爆笑しながら見つめている。
    ぐいっと急に偉織の腕を引いたのは、やはり夜空だった。

    「偉織に彼氏なんかできたら許さないもん」
    「あたしが許可するからいいのよ。ていうか、あんたも彼氏つくって親孝行してよね」

    こんなことを言う親は珍しいと思いながら、渚をちらりと見る。
    渚も特に梨花に反対はしないらしい。賛成なのかは不明だが、「彼氏」という父親が反応するであろうワードにぴくりともしない。
    ―――――本当に、変わった家庭だ。
  • 103 能天気@紫ノ塚怜 id:gHkNboP.

    2011-12-05(月) 12:24:32 [削除依頼]

    「2人ともさぁ、偉織の勝手なんだから、放っておけばいいだろ」

    こんな中、冷静で大人なのは朝日だけだ。いつの間にか渚をキッチンを放り、ソファーの近くまで来ている。
    従兄弟家族が大集合だな、とため息を1つつく偉織。

    「でも可愛い姪っこに彼氏ができて欲しいって思うもの。だってすごい素直な良い子だし、年頃の男子は放っておかないと思うんだけど」
    「ママ、今の言い回し……おばさんくさいよ」

    年頃の男子……というのは高校生あたりを指すのだろう。実際、放っておかれてはいない。偉織はもう何度も告白され慣れているし。
    その事実を梨花に話せば、まだ大事になってしまうと察した偉織は、開いた口を閉じた。

    「まぁ、偉織は普通に可愛いけど」

    顔をまじまじと見ながら、朝日が言う。
    一般的な女子は、こんなことを吐かれたら、リアルに気絶するか、下手をすれば死んでしまうだろう。
    かっこいいとは思いつつ、男子に免疫がないため、ただ恥ずかしいばかりだ。

    「お前、本当に俺の息子かよ?
     従兄弟に普通に可愛いとか言っちゃうのね」
    「思ったこと口に出しただけだけど」

    変に素直な息子の肩に手を掛け、渚は嬉しそうに微笑んだ。
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