平和の狭間で 7コメント

1 能天気 id:vyqEJiB/

2011-11-05(土) 10:20:12 [削除依頼]

薄汚れたシャツにカーゴパンツの少女は、荒地に立っていた。
ここは少し前まで花畑が広がっていて、どこまでものどかな風景が続いていたのに。
涙も流さず、少女はただ唇を噛み締めていた。
その瞳に……人間独特の「生きる光」は見られなかった。
まるで、息絶えたかのように………。
唇が切れ、一筋の血が地面にしみをつくった。
空はさんさんと輝き、やっと戦争が終わったことを喜んでいるかのようだった。
少女は、荒地を後にする。
ある決心を胸に、誓った。この地に、空に。

“私が、変える”
  • 2 能天気 id:vyqEJiB/

    2011-11-05(土) 10:25:52 [削除依頼]

    どうも、名前の通り「能天気」な能天気です。
    あまりにもマイペースで、よく親にも友達にも怒られます……

    さて、そんな能天気が小説を書けるのでしょうか(笑)
    しかも戦争系の難しいジャンルを。
    小さな脳みそで描写も下手で表現力も持ち合わせてません(笑)
    そこはどうにかして理解してくださいね(д`

    ではでは(`.ω.)
    私、能天気についてきてくださる優しい方は、
    先へお進みくださいな(笑)
  • 3 能天気 id:vyqEJiB/

    2011-11-05(土) 10:44:56 [削除依頼]

    目が覚めると、朝がやってきていた。
    白で統一された綺麗な部屋に少し、居心地が悪く感じる。
    正直、目にうるさくてたまらないのである。
    「……久しぶりに昔の夢を見たな……」
    大人びた顔立ちの少女はゆっくりとベッドから起き上がる。
    彼女の名は、レアル・サーナ。透き通った碧眼に藍色の長髪のもうすぐ18歳になる少女だ。といってもまだどこか幼げな雰囲気を持ってはいるが、母国であるセイユ連合国のために身を捧げる芯の強い軍人の1人なのだ。
    コンコン、とドアのノックが聞こえ、反射的に「どうぞ」と言ってしまった。こんな綺麗な部屋に住み始めて7年が経つが、何もかもがメイドの仕事で、自分の事を自分でするという習慣がなく、恐ろしいことに何も出来なくなる。
    「もう起きられていたのですね、レアル様」
    フリルたっぷりのエプロンドレスに身を包み、レアルに微笑みかける。
    「ついさっき、目が覚めたばかりよ」
    「そうでございますか」
    カーテンを開け、レアルをベッドから降りるように促すと、メイキングを始めた。「そろそろシーツを交換しなければなりませんわね」とシーツを一瞬で剥ぎ取り、腕に抱いた。
    彼女はレアルの専属メイド、ミラノ・ダガス。蜂蜜色の髪をすっきりとピンでまとめ、レアルの身の回りの世話をしてくれている。
    「今日は艦内での班別練習ですわよね」
    「えぇ、丁度予定がなくて、最初から出席しようと思っているの」
    まだ子供と言って良いレアルはエリート集団、第二艦隊の若き隊長を務めている。隊長を任された当時は15歳。「子供に艦を任せられるか」「軍が崩壊する」などど批判の声が多かった。
    だが、それはひっくり返ることになった。
    真っ直ぐ戦争を見る強い瞳に、意思。自分に厳しく当たり、満足することはない。誰にも助けを求めず、甘えず、自分で乗り切って見せたのだ。
  • 4 能天気 id:vyqEJiB/

    2011-11-05(土) 11:14:09 [削除依頼]

    何より、年上の隊員達から高い評価を得た、とても的確な指示。
    いくら隊長でも把握できない専門的な艦の細かい機能や動きまですべて指示し、実力を見せ付けた。
    そして……後に明らかになった事実、それは現代表で絶対的な権力を持ち、信頼の厚いウラハ・サーナの娘だということ。
    「どうりですごいわけだ」「父親の血を受け継いでいるんだ」と今度は声が上がり、レアルの名は国中に広まった。今や、容姿や完璧な頭脳のおかげでファンも多くいるらしい。
    「すっかり隊長らしくなられましたね」
    スッと差し出された、しわ1つない隊長専用軍服。薄いブルーを基調とした、少し眺めの丈のワンピースタイプ。胸ポケットには隊長の証であるマークを刺繍されている。
    「ありがとう」
    一緒に手渡されたシャツを着て、軍服に袖を通す。その横にそそくさと来るミラノを手を制す。服を着るだけなのに、手伝いをされるのはどうかと思う。
    だが、レアルは隊長だ。子供だからと甘く見られてはいけない。
    そのためか、髪はいつもミラノにセットさせられるのだ。
    朝露を落とし、丁寧にブラッシングをする。自分でやると言っても、これだけは聞かないのだ。
    左右を編みこみ、それを巻き込みながら黄色のリボンで1つに結う。その日の予定などによって髪型はくるくると変わる。レアル自身、別に迷惑なわけではないが、特に服にも髪にも興味のないため、こうする意味が分からないのだ。
    「では、参りましょうか」
    ドアを開けるミラノの横を通り、レッドカーペットの敷かれた長い廊下に出るレアル。歩き、すれ違う軍人に挨拶と敬礼をされる。
    父のウラハの好意により、代表の家族やその召使や警備員しか住むことを許されない宮殿に、軍に入っても住み続けている。
    住み続けているといっても、ここにレアルが来たのは7年前の暑い夏だった。
  • 5 能天気 id:vyqEJiB/

    2011-11-05(土) 11:33:40 [削除依頼]

    レアルは7年前まで小さな農村に住んでいた。
    優しい両親と兄弟と共に、決して裕福ではなかったけれど、幸せを感じていた。
    ……そんな中、戦争が始まった。
    都心部を中心に起こったのにも関わらず、レアルのいた農村にまで敵軍は侵攻してきた。ただ命だけは繋ぎ止めようと、山奥に逃げた。
    だが、敵軍に追いつかれたは一緒に逃げていた村人が犠牲になっていった。その中に、レアルの家族もいた。
    泣くレアルを抱え、生き残った村人達は逃げた。愛着の沸く村を捨て、食料もなく、苦しい状態だったが、犠牲になった村人の分も生きようと必死に。
    戦争が終わった頃には、家族はレアルを除いて、誰も生き残ってはいなかった。
    戻った村は焼け、ただの荒地と化していた。
    住む場所も、家族も、何もかもを失くした彼女の心は立ち直れないくらいにぼろぼろだった。幼い子供には、あまりにも残酷すぎる真実。でも、受け止めなければならなかった。
    そんな荒地に座り込むレアルに手を差し伸べたのは本当の父、ウラハだった。
    強引に宮殿に連れて行き、彼女に死んだ家族は「ホンモノではない」と言聞かせた。
    レアルの生みの親であるライラ・サーナは母国から脱穀し、敵国であるミサヤ連合国に渡った。彼女は敵国のスパイであり、軍の重要機密を持ち出したのだ。
    愛のない付き合いから生まれたレアルを父はどうしていいか分からなかった。
    娘なのに変わりはないのに、どう接すればいいのか。
    ましてや、自分は国の代表という位だ。自由に動ける立場ではない。
    ウラハが頼ったのは古き友人だった。レアルを預け、自分の子供だと思って育ててくれと頼んだのだ。
    娘の成長を近くに見届けたいという欲望を抑え、託した。
    こんな真実、娘には必要ないのだと信じて……。
    何度、ウラハに謝られたことだろうとレアルは思い返した。
    子供ながらに代表である父に迷惑をかけてはいけないと、笑顔をだんだんと取り戻した。
  • 6 能天気 id:vyqEJiB/

    2011-11-05(土) 11:54:21 [削除依頼]

    父が自分を幸せにしようと選んだ道。真実を知り、悲しむしかなかったけれど、いつか恩返しをしたいと思っていた。
    その形にレアルは「軍人」という道をとり、母国を守ろうと決心したのだった。
    ぐんぐんと腕は上達し、弱冠15歳で隊長にまで上り詰めた。
    ……もう、迷ってはいけない。
    あの時、死んだ家族や村人のためにも生きなければ。
    そのためには母国を守ることが最短の道なのだと。
    「おはようございます、レアル様」
    食堂に着くと、馴染みの係員が声を掛けてきた。
    「今日はどうなさいますか」
    「ブレッドとコーヒーでいいわ」
    シャンデリアが輝き、朝食が軒を連ねている。
    奥の席は1段高くなっていて、隊長と副隊長だけが座ることを許されるところだ。そこに1人の影があった。レアルの姿を見て、隣の椅子を引く。
    「おはようございます、レアル隊長」
    第二艦隊副隊長のイラ・ワットだ。歳は20歳過ぎくらいだろうか、何処にでもいそうな男性だ。
    兄妹ともとれるレアルとイラはなかなか良いコンビだと評判が良い。イラは年下の隊長を心から尊敬しているようだが、面倒見の良いお兄さんとしてもレアルに関わっている。
    「イラさんも今日の練習には行かれるの」
    本当はイラのことを「副隊長」と呼びたいらしいのだが、本人がとても嫌がるためにしぶしぶ「さん」で了解している。
    きっと、年下の隊長にそう呼ばれたくないからだろう。
    「あぁ、もちろん。
     久々に皆が揃うだろうし、副隊長が行かないのもまずいでしょ」
    お調子者の彼に少しため息をつきながらも、運ばれてきた朝食に手をつける。そして横にはぴったりとミラノが張り付いていた。
    「相変わらず少食だねぇ。
     だからそんなに細っこいんじゃないですかね」
    「細くて結構よ」
    むきになって、子供っぽく顔を逸らすレアルをイラは微笑ましそうに見つめた。
  • 7 能天気 id:vyqEJiB/

    2011-11-05(土) 12:05:51 [削除依頼]

     ◆お知らせ

    ちょっと(いや、かなり)文の書き方を次から変えます。
    申し訳ありません……
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