目と耳と現実、5コメント

1 笑 id:RWj2gea.

2011-11-04(金) 16:08:58 [削除依頼]


目を開く、君は私を見ない。目を閉じる、君が私を抱きしめる。
耳を澄ませる、君があの子を呼ぶ。耳を塞ぐ、君が愛の言葉を私に呟く。

現実なんて苦いもの。
だから、どうか夢では私を愛して。
  • 2 笑 id:RWj2gea.

    2011-11-04(金) 16:21:51 [削除依頼]

    天気のいい日。

    私こと、宇佐泉(うさいずみ)・生徒会書紀は寮の自室で裁縫に勤しんでいた。制服のシャツを縫い付け中。

    ただしこのシャツは私のじゃない。

    私の親友で好きな人、生徒会副会長の荘助のだ。

    「よし、縫い付け終わった」

    くるっと器用に玉止めしてチョキンッと歯切れのいい音で糸を切る。そうしていると、背後から腕が伸びてくる。

    「いーずみ」

    その白く細い腕は私を抱き、頬を擦り寄せてくる。

    同室のスキンシップが激しく過激にオタクな、栗原千春だ。千春は黙っていればモデル顔負けの美女なのに。

    「また荘助先輩のシャツ? それにしても泉は裁縫上手だね、すごい萌えるよ〜」
    「もえ?」
    「あのモテモテな荘助先輩のお嫁さんになるんだったらこれくらい萌えさせてもらわなきゃ〜」
    「誰が嫁か! 寝言は寝て言えっ」
    「口悪いけどそれはそれで萌える〜」

    うるさい、と私は千春の額を軽く叩き、裁縫キットを棚にしまった。
  • 3 笑 id:RWj2gea.

    2011-11-04(金) 16:30:30 [削除依頼]

    私はアイロンがけしたシャツをきちんとたたみ、紙袋に入れた。荘助に渡さないといけない。

    肝心の荘助は今日から編入してくる生徒を校門まで迎に行っている。

    だけど、私は内心不安だった。荘助は爽やかで温厚優等生キャラを演じたただの面倒くさがりだ。
    ちゃんと寄り道せずに迎にいけただろうか?

    「あいつちゃんと迎えに行ってるかな」
    「心配なら旦那さんの様子見に行ってくれば〜?」
    「旦那じゃない!」

    思わず漏らせば千春相変わらずの発言。
    私は頬を染めてニヤニヤしている千春をにむっとした。

    確かに私は荘助が好きだ。

    だけど片思いで、……なんというか、まあ付き合ってはいない。あの面倒くさがりで自分にいい加減な馬鹿を私が気にかけてるだけだ。

    まあ、でもちゃんとあいつが仕事してるか気になるところだし。

    「……千春がそういうなら、見に行ってやらなくもない」
    「ふふ、いってらっしゃ〜い」

    嬉しそうに手を振る千春を背に、私は部屋を出た。
  • 4 笑 id:RWj2gea.

    2011-11-04(金) 16:37:34 [削除依頼]

    私は寮を出て綺麗に設備された校道を歩き、校門を目指した。体育館に差し掛かった所で、見慣れた人物が目に入る。

    「そーすけ!」
    「泉、仕事なら今ちゃんとやってるよ」

    にっこち爽やかに笑う琴部荘助(ことべそうすけ)。

    艶やかな黒い髪はワックスで少し遊ばせ、人を魅了するまなざし。

    顔のパーツは整いまくった長身の美形は、一見すると爽やかな優等生。おまけに生徒会副会長で温厚。

    だけどそれは荘助のキャラ付けであって、実際はただのだめ男だ。ちなみに家事は一切できない。

    私はそんな荘助の優等生キャラに苦笑いした。

    「……ん?」

    よく見ると、荘助の後ろに誰かがいる。長身の荘助の後ろに隠れるように立っているやつに、私はズンズンと近づいた。
  • 5 笑 id:RWj2gea.

    2011-11-04(金) 16:48:54 [削除依頼]

    「この女の子が転入生か?」
    「ああ。野々宮椿さんだ」
    「ふーん」

    じろじろと見ていると、顔を少し覗かせたがすぐに荘助の背広な背にそそくさと隠れてしまう。

    「よろしく、私は宇佐泉」
    「よ、よろしく、おねが、しま……すっ」

    顔を再び私のほうに向けたが、このきょどり具合に苦笑いした。
    そしてもう一つびっくりすることが。
    この子、めちゃくちゃ美人。小柄な身長に大きなこぼれそうな青い瞳、そしてゆるくウェーブがかかった金色の長髪。

    うわあ、外人さんだ!

    「椿はどこの学校だったんだ?」

    私が興味津々に聞くと、椿は白い肌を赤く染めて押し黙った。

    「部活はなにしてたんだ?」

    「あんたどこの国のやつだ?」

    「あんた本当に可愛いな! モテただろ?」

    ぽんぽんでる質問にひとつも答えず椿は困惑していた。
    私はそんな押し黙る椿にむっとした。
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